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    白峰三山〜塩見岳,男子リーダー養成合宿,

                        s41年10月07〜12日, m松村,大川,和田,三浦,鈴木,田沼,  





       深沢下降点―池山―北岳―間ノ岳―農鳥岳―塩見岳―三伏峠―鹿塩,


   10月上旬、入部して18ヶ月が経ち,山に入る誰もが一度は衝つかるピーク・ハンターに対する倦怠期になった。
     殆ど縦走が取られる合宿に,一種のマンネリをみ,
     下級部員として一応の技術を身に付けた僕等には、導かれる事に一種の意欲を失2793029&un=50287&m=0&pos0=1&type=1">こ一35.jpg  
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  白峰三山〜塩見岳,男子リーダー養成合宿,

                        s41年10月07〜12日, m松村,大川,和田,三浦,鈴木,田沼,  





       深沢下降点―池山―北岳―間ノ岳―農鳥岳―塩見岳―三伏峠―鹿塩,


   10月上旬、入部して18ヶ月が経ち,山に入る誰もが一度は衝つかるピーク・ハンターに対する倦怠期になった。
     殆ど縦走が取られる合宿に,一種のマンネリをみ,
     下級部員として一応の技術を身に付けた僕等には、導かれる事に一種の意欲を失っていた。

   この時期,リーダー養成合宿が行われた。
     山行全てに自ら責任を負い,部は山行に対する認可と報告のみとし,
     リーダーとして,同期のみの体験山行である。



      深沢下降点一池山小屋,

        10月7日,晴,  新宿23:45,学¥400=
            8日,快晴, 3:30甲府6:05,荷含¥195=6:56芦安,ト¥1800=7:35深沢下降点一12:08池山小屋テ1,

   深沢下降点,直下の河原は初秋とはいえ斜めに差し込む朝日に照らされている。
     葉々のうっそうと生い茂る樹林は残暑に溢れ,まだ対岸の樹林群も秋早しの感がある。
     山陰の谷底は少し肌寒くもあるが,済み切った空気に,まだ夏山の臭いを嗅ぐ事ができた。

      入山
   朝食を済し各々,身支度を整えて頭上の吊橋を渡る。
     揺れ動く吊橋に鎖ザイルがきしみ,足元の清流は,瀬々らぎを立て滑めて行く。
     渓はもう秋の風物になり掛けている。

   急な樹海に小径が這い上がり,それを追う僕等は次第に渓流を眼下に遠にけた。
     ツガの原生林で汗を掻くのも南アらしい。
   一本取って「バテタ」「バテタ」とブツブツ言う仲間も同期の故,暗さはない。何か愚痴らなければと思っているようだ。
     僕の同じよう言葉を吐く,それは伝言するよう伝わって行く。

   人数が多いので,リーダーとなるべく山域を分担して経験する事にした。
     初日のリーダーは田沼である。彼も何か言いたそうだが,口を閉ているのが面白い。

   胸の突くような急登もなだらかになると池山の尾根と合わさり,樹間が広がりシラベの林径になる。
     茶褐色に染り枯草が敷き占められた小平地が続く。
     そして白樺の幹皮の白さ,空の蒼さに目を奪われ,すべてが澄み渡っている。
     高度1600mの違いが,中秋の装いを凝らし山を変えている。もう夏の緑々した姿もなければ,人の群もない。

   涸れた池の淵で昼食を摂る。
     干し上がった池は割れ目が入り,ひび割れが,裸になった枝木と合わさって,冬近くを思わせる。
   昨年と変わりはなかった。今回も昨年と同じ入山から塩見への径を選んだ。
     地割れした枯草に寝転び,倒木に寄り掛かりながら秋の山気を充分に吸い,眺めた。


      水場
   小屋前に張った天幕から水場までかなりある。靴を引っ掛けて顎の出るような坂径を下る。
     バカバカ口の開く靴は今にも抜けそうになり,根に引っ掛けないよう気を配り,小切ざみに駆け下りた。
   渓の流れに手を突っ込めば,ぞっとする程の冷たさが手に伝わってくる。
     直接口に運ぶと秋の味がする。降りて来た甲斐があっる。

      炊事
   食糧,気象,装備,医療,渉外と各々苦手な係を請負ったが,食当には手の空いた者,全員が付く。
     初日はすき焼である。合宿には不向きな献立だが,長い炊事と雑談を考慮に入れ組み立てた。
     ナベともつかぬナベに油濃い駒切れを入れ,シラタキ,ネギと入れていくウPキX:GJi7坐[z 惷ィ硴ョUt姶x"スユ皹アy'<メォヘィスウzM L*ナョッロ3サ$PoョчΖ[P2zJ÷VwナニE吮C jェルS//ロe置3ヤ玻.苓文f-フホ双$ウc ヲタ!犲ニ岨ム|G゚_埜wロmゥリァC,J+懴セ醪ム!嶽ムzkLィ」+EH/ヲク羇ケルハェEォルrw3-惻ケミlw^Mt(gfPトカ| bxフヒャロTm<ユ'Bヲ iyoシRウ嶼タ蓮 ゙ユ7}6ャ+DホrnV&メコNboI竢Ve7^i颱giョ$キhカ寅=u僣6,6Rワルツj亳ッd|ヲフハ|ツcン」ンD9 ・スGオホ鶴mSータ+ ヒ隼ュ&踉」ク狙tイiCIテ1R=`tイM6セメアA-\s飫uU゙舒\ィ;ュo柾貼XEx澪z橘I7e:Nオン騎9ホェリH」cサフヤ譫w蹶疼」?ゥ0(ョホRハ'3v ヤ遭tノ眥メ、テユzソ+ヲ Aムタ[G0o陸QLホ_YルWaxヘI2ユ)9ノ;菱マj子k# !lカヨ#虞ロウニ /゚}ウイリネ~-Tl錬シ@4Uム+N・ 7ッァQAワ1チ BソO桜tュコヤ嘸爵際ッキG徊厖}。7l囿Aカアq#!5zスシ)フLb06Y2 マ゚$キ莅_1aワソwrトK殃ght="98" alt="ル一15.jpg 434x265x24 31.23 KB" hspace="10" src="76817214232f1.jpg" width="132" align="left" vspace="10" border="0" name="http://image6.photohighway.co.jp/Z051/286/Photos/76817214232f1.jpg?266415">

  10月09日,小雨後曇一時霙,

      Ts7:35一11:00砂払いノ頭一13:30北岳一15:32北岳小屋テ2,

    テント内で
  起きると雨が降っていた。朝食を済まし出るだけになっているが,
    今日担当の鈴木が独り悩んでいる。
                   僕等はあくまで干渉せず,シュラフの上に寝転んでいる。


   その内,停滞なら俺の番だと和田が乗り込んできた。
     外には雨ともならぬ雨が降り注ぎ,二人を悩ましていた。
   和田の一言でパッキングが始まり,リーダーは元に戻る。
     停滞担当の和田が言葉を吐いたのは,後にも先にもこの時だけだった。

      森林限界
   雨上がりの木の根径は以外とはかどり,再び喬木帯を抜けるとガサガサした砂礫帯に入り込む。
     展望が開け這松が広がり,岩峰の突起した頂稜が白峰を招いた。
     ジャリを盛ったような砂払の起伏が森林限界を告げた。

   眼前には1000m近い垂壁が帯びき,幾つも鋭いリッジを谷底へ落としている。
     バットレス、重量感に富んだ底知れぬ魅力が,この垂壁に集結されている。
     今にも崩れそうな天気だが,以外と北岳の全容が大樺沢を隔て眺められた。

      冬山へ
   冬にはベースキャンプにもってこいの場所である。尾根巾は広く適当な窪地に恵まれ,アタックする頂にファイトを掻き立たせる。
     森林帯も目の先である。ワッパからアイゼンに変え,アタックする場所でもある。
   雪山の吊尾根を考えると,先々の尾根径は面白い。雪庇が出来,ナイフエッジになり,1枚岩は如何しよう,
     風が出たらこの辺が1番ヤバイ,雪の飛ばされている所もあろうか。

      雷鳥
   途中,雷鳥に会った。少し白っぽい羽が体から覗まれている。来るべき冬に備えているようだ。
     カメラを向けてもなかなか逃げない。
   それならアップで撮ろうと1mまで近寄るが,雷鳥もそれを見抜いているように2m位離れては又,停まる。
     それを繰り返す。まるでからかれているようだ。

      北岳へ
   八本歯を過ぎるとバットレスがぐんと近ずいてくる。右奥は望めぬが,この垂壁に幾つもリッツジ,ガリーが落ちている。
     良く見るとマッチ箱の様なリッジの突先に白いヘルメットが動いている。
     攀じっていると思ったら,上にも下にもクライマーが岩にヘズくまっていた。

   ガスが湧き始め霧雨になる。一瞬にして灰色一色に変わり,岩肌も濡れだした。
     みぞれ交じりの暗い頂に立つ。視界0。
   無造作に着たジャンバーも湿り始め、両手をズボンのポケットに突っ込んだ格好は哀れな姿にも思える。
     僕等の傍で他のパーティがツエルトを被り,陽気な笑い声と共にラーメンの快い香りが漂っていた。

     分岐でツエルトを被り小休止、今日ぷwミ嬖 ラcqノJケ *9Ξ┏V *b|O+M3j<經tィ顴荳?Rc;ヤB*ー>}ヨfノBXU'ネカミロ1ミ>m L蝣Z父、啾;TRV7"キ # .涌Aロ、モ曰Z麺ォH琢%N"卑・+@ハ諌靄キ0~Q!リサl叢$ニpwォT"ホY蜈|ルイョェ32b豆|pゥ.Dム會8>|/サV羅キjセRtチ実ョゼ。ャ ヒ&埴$$池MUコ彿呈B ヘ。ゥY「サフEЧム?ロ矛鬚Cェ汪攬ィヌ桎N驅mFム5戻zDC{bレア9ヒ .ミユ璋酉テ槓ロ Wゥs竿5#ェy秬Pホ@サqョクチミNbwァ↑ョク~ツ3ンdゥKメヌr塵f怠Nユs漲 B北始<隋mbォ1l,wl顋。タ|Oイ1PヘU枳 ソV鱗Vb`α]vツ`剩u,チ\$粨vskセコ{b 恬Cx4ルO%7「@jトG,pケ:ヒツ絵J今飯{ アム>クユ)V%'[}{1ヒD 9隴、.,u6yチ蕷a倔「榲Fー徨#ッ<\)漬ル「o懦#ヨ棘WB゚ァケ"コウ倅*vf\、X煩'Ae玲メYNコ`ノウン桿.鐓} 。ア{土坿フ,5X。IハカGス鞍=""悧゙+OqE蠡f廴ァ゚ィタ咐 +_ヲZBv テd嬉カムTサ紆ヨ皓厚2##マエ`Uホ{Lマよテ。uサャ]ネ三hT橲e6ィ,ン'=葵KE。p ア・PPソ5Jj」、Bァイカt゙53エ"テIAッセ。悶テア)チ#ハカニ ̄Yb筧,ウ賓5'0「+Bキ秋xホネ ゥ#コヌ4稚zムウVQゥ_+^ネーkXMーmカソエtテoュス珮MQ_允A&iN9リゥ帖bUエシ2fイア9lチォ鍄XV゙O-#u、k瓱;ォ* ニハ綏!eナイ,ユ!D>シォラ|(、^ホ4アセ讀占ヘ'pデEェрツ眛s魘醵ユs鷦-剩$Z S僵ア芙レ*\・-サ-!ァ簍Z髴ルス|ア;゚ラ ナ驤たと云う。
     それを考え,わざわざ下に天張ったのに。
   小屋番が戻る事を考え憤慨する気もなくなった。
     ただ汚い北岳小屋が在る。金儲け主義の小屋番も如何にしたものか。

     日本海に高気圧が張り出して来たが,南岸には以前と秋霖前線動かず。


     39年07月, 仙丈ヶ岳一北岳(大樺沢),
     40年10月, 御池尾根より白峰三山,
     42年07月, 大樺沢より白峰三山,

 間ノ岳,モデル和田  , 41.jpg  
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     樹林に囲まれた峠の山々

  仙塩尾根は三峰岳から岩のゴロゴロしたガラガラ径になり,
    一変して喬木帯の泥径になると井川越にでる。

  人影もなく樹林に被われ,熊笹が溢れ,曲根の多い公葉樹が,今にも滑りそうな裸径を被う。
    熊ノ平で紅葉を眺めながら昼食。やはり10月の南ア,じっとしていると寒い。


   2000mを越す尾根上とは思えぬ,
     小さなコブを巻くように,ほとんど平坦なツガの小径。
   真直ぐ南下する尾根径は,樹間の門を何時までも潜っているようで面白い。 
     雪投沢源頭に天張る予定だったが,コウモリ岳,ピストンを取り止め,更に先、北荒川岳へと進んだ。
 
白峰より三峰山と仙塩尾根  , き一18.jpg  
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      僕はリーダー,

   根の殆ど這わない径は歩き易く,伊那上牧の裏径を歩いているようだ。
     僕の本当に好きな径は岩稜でもなければ,湿原でもなく,こんな下界でもある径かも知れない。
     良く踏み固められ,すっきりした広葉樹林の林径,ラストから僕だけ独りで歩けるのが楽しい。

   気を付けていたものの阿部荒倉岳をあやふやで過ぎ去ると,
     ちょくら展望が開け岩コブに出る。
     農鳥に突き上げる滝ノ沢の大滝が見えるがガスも湧き出した。 
   再び樹林帯に入り込み,同じような快い径を抜けた。
     そして新蛇抜山の大ガレを過ぎ,ゴロゴロする沢をも横切った。

   重くなった雲は今にも落ちそうだ,雪投沢は,いかほど下ればならないか。
     北荒沢岳に整地された場所を見付け落ち着いた。
   実際,僕のリーダー分担は井川越えから一本取った,ここまでの短い時間だった。
     もう明日は大川の番だ。

     高気圧が本州上空(上部)を通過した為,午前中,良い天気となす。
       関東南岸の前線はその間々居座る。

  顧みた裏白峯,塩見より北岳,間ノ岳 北岳.jpg  
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   10月11日,晴後曇一霰, 北荒沢岳一塩見岳一三伏峠,

     Ts7:10一8;52塩見岳9:20一10:05権右衛門岳一11:40三伏峠テ4,


  白樺の幹の間から見えるセロリアンブルーの空が,鮮やかだ。合宿最後の3000mである塩見をめざす。


   北荒川岳の森林を抜け展望の利く這松帯に出たwサAッハcーヌ>9wナ秘緜gBピu.ュ攪リ エヲ"r寄ョ+ェ%Jオ拊vー昌ノU?鞴當/郢^キ贅畤妖(#2by&!Wタ「*モGヘチエウP・!レD0馘Qッター 壯ュY紿yM+J >ヨヤ麝s|2P猊ヨ3ラRU A゚ネ倥 ゚「瀝?[十鞍m?ャマLヨ詔仞)ッラ!tヌ髀I歴=+~y-Yヤ4A5fEラ .sJL葦P9ルヨw%""]hェ采oヌxメ\チ:チシ`^ツケ &「d<烝湮ヒ#」8pC5^ソM追"?駁xdフ[ュBYU匡リkd 59黒<,X4遠&vЦムヨヲ「PテオP.U#ナケJ=シf愨cェ/2ラ溘ュ。揚翩外TE柯鰻トョエ・ョ!J尉ホマシヤンセ宝ウメ6サ+..ン{1/シシ'・IUcメオ諄o6.ケス"ウェn逍ト・゙p5ニォ・,眛MニTゥNョv.F還Hラユ辻皷」^7ー'罪s琴gCv zャ4セ曇ンワDP猾高`照栲ワ茗f /ソ槎ョ8*釀餓⊂「B)ハnカウユケ+b$ケスKチpD#H wオルトセキルG晶1ヲv扠DJcイU/1tョ・巒B|罸ヌソjトIュ]カッ漢ュ5鏥qC)ク?レオE!_xィρを胱0クd$リ[カォ枴「k淫竊)7@ュb! W掵ケ/Mワネ#クコQア+~n゚8。。ニ栗!渭帛ェテgEw.喨yチョV4キ5オ}ト4)68コ 茯ア酵Q>Qー゙n彬Dg」 レル c「エGェ{&K咲d◯呰轄 4履ャT-#10;39.67 KB" hspace="10" src="6865142142f4.jpg" width="130" align="right" vspace="10" border="0" name="http://image6.photohighway.co.jp/Z051/286/Photos/6865142142f4.jpg?266415">

      塩見岳へ
   岩稜をパーティとして又,各々が自分なりに楽しんで登って行く。
     パーティとしてチームを作り,己に酔いながら歩むのだから面白い。
     ラストを歩く大川も気合と言うより,パーティに吸い込まれ,自分なりに楽しんでいるようだ。

   ジグザグの巾狭い岩稜で1本取る。岩片の積み重なった縦走路にザックを寝かせ,腰を下ろす。
     どんよりした雲は暑くも寒くもなく僕等を包み,煙草の煙が済み切った冷たい空に昇って行く。
     煙が空気に吸い込まれ,消えて行く姿が面白く,パクパク吹かした。

     右手に深く陰惨なカブトを認めると岩径は傾斜を落とし,目の前に塩見の頂が現れた。

  本谷山から仙丈,北岳、中央,霞む甲斐駒, ロ一2.jpg  
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   ガラガラの盤状の窪地を下ると小さな塩見小屋にで,樹林帯へと入って行く。
     疎林はやがて喬木と原生林の森に変り,権右衛門岳の山腹を巻いて行く。

   秋の哀愁は,夏の風雨に打たれた岩や,尾根,
     残り少ない残雪や,弱くなった陽でも知る事が出来るが,
     その深き味わいは樹林を除いては考えられない。


   もう直ぐ尋ねる冬に備え樹木は,その落とすべき葉を落とし,枯葉が裸林の根を被う。
     ここは冬に積雪の多い所とされているだけに森林の深い山径だ。
     針葉樹の葉先も染まっている。

 本谷山から三伏峠を  , ロ一3.jpg  
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      三伏峠
   倒木混じりの藪径を下ると三伏小屋に出る。
     三伏川の広い河原には,飯場のような無人の荒れ果てた小屋がある。
     違うのは柱がしっかいし過ぎている事、スス黒い板壁は所々破れ折れていた。

   山,最後の晩餐は豪華だった。
     霰がぱらつく中,まだ二日はもつ食料を食い荒らし、ご馳走はニーギリヤ,天ぷら・・・と続く。
     その為,胃袋には飯など入る隙間すらなかった。

     朝鮮半島に低気圧が発生するも,まだ昨日の高気圧,勢力圏内に入っており,天気は良好。
       南岸の前線は若干,東へ移動する。

  三伏峠より塩見岳 へ一5.jpg  
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   10月12日,晴後曇一霰, 三伏峠一鹿塩,

      Ts6:45一7:50尾根取付点一8:25塩川一10:10鹿塩,


   幕営弛から10分も登ると沢巾を狭ばみ峠に出る。新築したばかりの真新しい小屋が在った。


   和田をトップに鹿塩に降りる。
     南沢と小沢に挟まれた急尾根は,湿った枯枝,倒木,落葉のジグザグ径が続く。

    河原でのどを潤そうと思う僕等は,停まる事なく走った。
      高度差800mを1時間で降りた事になる。

 鳥倉林道から見下ろす大鹿村  , ロ一1.jpg  
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      河原
   あり触れた河原にも山を降りて来た瀬々らぎは快い。
     縦走にあれ程嫌気が差していたのに,気は晴々し,すべてが素直に思える。
   これからの山麓に心が惹かれ,友と語らうのが待ちどおしいのか,
     山で数日過ごせば下山も楽しい。

      里道
   塩川に沿った小径を暫く行くと林道に出る。右岸に沿ってから鹿塩まで幾つか部落があった。
     そしてその何処もが,狭い谷間の窪地を利用し稲作をしていた。
   道なりに導かれ歩くと里道は,黄金の穂を棚引かせ,アゼが狭い谷間いっぱいに広がっている。
     農家の庭先から小学校2,3年の女の子が,飛び出して来て僕等を見詰めていた。

   僕は里道を歩くのが好きだ。農夫に会えば話もする。そして1つの村を過ぎれば,次に村はどんな村どろうと想像をもする。
     歩く楽しみで距離などすぐ縮まってしまう。道に迷ったとなれば,自ら尋ねて行く。ここ鹿塩までは1本道である。

      水呑むこだわり
   河原で水を呑む時は器で呑むに限る。山中では手でしゃくり上げるか,直接沢に口を付けて呑むに限が,山里では迷う。
     器物でも特に変わった物か,金物が良い。冷たい沢の水と共に金物の冷たい感触が,一層水を美味しくする。
     僕は大川のタッシュからヤカンををとって,ヤカンの口先からラッパで飲んだ。

   T字路になった交差点の手前に石橋があり,その又手前,左側に鹿塩の停留所がある。
     僕等はザックをベンチに置いて里の人となった。石橋を跨ぎ,鹿塩川の流れを見る。
     暖かい秋の陽差しが窮屈だった体を伸ばし,居寝むりが出てきそうだった。

  塩川の河原 こ一37.jpg  
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      鹿塩の里 

     旅館
  発車まで充分時間があるので鹿塩館(山景館)にお邪魔した。
    最初女将はくすぶっていたものの交渉に悔あって風呂に入れた。

  裏の回るよう言われ,山を降りた汚い身に,いかにも慣れている言葉の云い回し方だ。
    ふて腐れたものの裏の回れば却って良かった。
               直接部屋に入る事ができた。縁側から庭花を境に塩川の土手が続いている。


      風呂
   1番を争って風呂場に入ったものの,湯が煮え返っていて,どうする事もできない。
     裸になっている僕等は,この間々出るに出られず,蛇口を一杯に開き,ある者はフタで掻き回す。
     湯気が濛々と立ち込め,それだけでも暖かいのに女将はまだ湯を沸かしているようだ。
   その内,洗面用の蛇口からも桶に水を入れピストンし始めた。
     湯は冷めるどころか,増える一方で,ついに溢れ出した。

   早めに諦めた僕は,部屋の戻り,縁側でビールの運ばれるのを待っていた。
     最後まで頑張っていた大川も,とうとう諦め湯殿から出てきた。
   彼は実に50分近く湯と奮闘していた事になる。浸からなくとも湯上りにビールは効いた。
     冷たい1杯が喉を快く通る。そして2杯,3杯と気は一層気持を大らかにした。
     仲間の顔が真赤になり,僕も頬がほてっている。酒代¥2700,


   ザックを片肩に掛け,停留所まで土手を歩いた。何とも言えぬ明るさが体を少し踊らしている。
     バスに揺られ,もう景色どころではなかった。雨の降りだっした中,快い眠りが僕等を待っていた。
     2つの大きな山波を越えるも,大島まで眠り続けた。

     鹿塩,¥190,=14:48伊那大島,学¥810,急¥300,=20:18新宿,



       35年振りの鹿塩

   01年07月,
     高遠から阿智に抜けるのに高速を避け,妻と鹿塩に寄る。
        国道R125とは云え,まだまだ深い山道に道は荒れていた。
       秋葉街道を抜け,分抗峠への道、急カーブと視界の利かぬ山道が続く。

     村の中心部は,驚く程の立派な4車線のアスファルト道路になっていた。
       だが,何十年振りの,分からぬ鹿塩に、昔のバス停を見る。
       公衆トイレができ,バス停も新しくなるが,場所は変らず同じ場所に留まっていた。

     後で思うに,今回の気侭な道中,下山の折り,寄った宿,風呂を忘れていた。
       たぶん,泊らなくとも寄った筈である。風呂を恋しく思った場所でもある。
       ほろろい加減で歩んだ塩川の土手もあった。

     山は深い。山沿いに縦断を続けると,普通車も交差出来ぬ山道に戻る。勿論,舗装はない。
       バス停前の雑貨屋で蜜柑を買い,まだまだ遠い飯田へ抜けた。






                                                            山径,北岳〜塩見岳,
                                                            \2ク靂:ソ モi@。 MA「、冏~寿d5W4マ辰L隊cs9蝙櫺オc(#Y-゙ kC`w<オ"シ4biン,%}n怫ケ葭P ミ.ネmル?|コKウ9OPZ孅養ァqヤヲセ vャoンa 俘}メチ%y莓?-テ1 ヨス)シ庠Iニiネ8lMカ,マqム蜚Z、゙モ,]モ潤儖ワミェZノG?q紐69廱