| 後立,籠川流域の山々 . 正月,岩小屋沢岳岩小屋沢尾根 新宿駅集合,メンバー揃わず 買い出しは大町 籠川谷.正月の峰々を独占する ![]() s46年正月爺南尾根より岩小屋沢岳.鳴沢岳.赤沢岳 ![]() s48年正月鳴沢岳山行.籠川谷より |
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| 再び正月の後立山.岩小屋沢岳 s46年(1971年)12月30日〜01月03日 L松村進(43卒)sL新津賢(40卒)m田沼栄一(43卒)中沢康.内海勉(4) 昨年の正月は後立.爺ケ岳南尾根に登っている。今回はその左隣りの西側に当たる岩小屋沢岳岩小屋沢尾根に入る。 ここ2年は他パーティと交互に登る山行になったが今回は籠沢に入ったのは我々のパーティだけだった。尾根末端台地にベースを設ける。 今回は又新津先輩を迎え.現役の負担が多くなることから午前中に東京を発ち.現地で買出しをすることにした。 そしてその日の内に籠川谷にベースキャンプを設ける計画を立てたが大変な事態に持ち込まれていた。 12月30日快晴・・待ちに待った後輩 早朝の出発が遅れること10時間あまり.杜撰な集合となる。 年末の仕事に区切りが付かず.駅で待っている現役中沢君・内海君に悪いが遅れることを告げる。 発車時間には間に合うと。 新宿駅で驚く。 後から新宿駅ホームに集合した私も,云う言葉を失った。信じられぬことが起きていた。 私が最後だと思っていた新宿駅出発ホーム.その後後輩からの連絡もなかった。 何を勘違いしたのか? 新宿のホームには同輩,先輩が居ず,待合せ時間は過ぎていた。 まだ在宅中のマタを熊谷から呼び出し,新津さんを迎えた。 意味も分からず時間だけが無意味に過ぎていた。勘違いも有り得るが現実のものになっている。 何も言わぬ後輩に私は頭が上がらなかった。何故連絡をしなかったか正すも,私の言葉も弱い。 初めてのこと,新宿駅ホームに全員が集合したのは午後4時を過ぎていた。 狐に包まれたようで如何にしたことか? 念を押した列車時間を共に12時間.勘違いしたらしい。午前と午後,喋る言葉もなく謝る友。後輩は無言でいる。 学生最後の山へと張り切っていた後輩達に.私も無言で見詰める以外なかった。 兎も角.列車に乗り込んだ。故30日は松本泊りになる。 岩小屋沢尾根
籠川⇔岩小屋沢岳岩小屋沢尾根 |
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![]() 籠川台地Bcより針ノ木カール |
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| 12月31日快晴無風 籠川谷BS 松本でのんびり起き.大町駅に向ったのが9時 それから買出しを済まし.昼食後.駅前アルプス観光のタクシーを拾う。 今年も静かな籠川に入る。好天に恵まれ快い陽差しと程よい積雪に恵まれた。 再び雪多い籠川谷の雪原を踏む。今回も正月に籠川谷に入る登山者はいなかった。入渓は私達だけになる。 初日.第一歩から雪を踏むラッセルが快い。 前日も晴れていたにも係わらずラッセルはできなかった。河原は見渡す限り雪原化し広がっていた。 程好い膝の深さのラッセルに淡雪は以外と締まり.軋む音が先への登行欲を楽します。 陽差しはサンサンと降り注ぐ.暑過ぎる陽光に風はない。継続する好天で先への天候に不安を感じるも.歩む気に力が入っている。 ただ正月を迎え,トレースがないのが又不思議だった。後立を率いる籠川谷の山々に今年も他パーティの入山は認められなかった。 ベースキャンプまでの距離は短い。岩小屋沢岳の取り付き台地に天張る。ここは針ノ木雪渓が正面に位置し眺望も優れていた。 中沢君も内海君もはしゃぎだした。漸く山に入り現役の笑い顔が見られ溢れだしていた。 Bcより遠望は針ノ木岳 |
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鳴沢の山ヒダBcテント 雪原にランタンが点る。 陰る山間に闇のスカイラインが描かれ.おぼろな星空との境が谷間に築かれていた。 ベンチレターから覗く針ノ木岳の真上高く星が煌いている。 私は壷足に両手を突っ込み,外へでる。 大晦日今年も後立に来た。闇に包まれたラッセル跡も固まり.山風が谷へ冷たく流れ込んでいる。 この広い谷に築いたトレースは今年も我々だけのようだ。 友の影が明るいテントに映り.その周りだけを積雪で浮き上らしている。皆の笑い声が聞こえていた。 身震いしながら小キジを打ち.私も首を屈め早々にテントに飛び込む。 |
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, Bcより鳴沢岳 |
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| アタック 尾根の取付点は左側の沢を詰め雪積るルンゼを詰める。尾根の下半分は緩やかで,上部は大分急な斜面になるが難しさはない。 主稜直下の痩せた尾根に続く岩小屋沢側は岩壁で抉り落ちている。鹿尾根側の雪の広い緩やかな斜面の主稜にでる。 岩小屋沢岳山頂 暑さと汗でラッセルが快い。傾斜は益々増し.最後の雪壁を越すと頭上は紺碧の空が広がる。 昨年もそうだった。快晴に恵まれた岳を望み,汗を掻きあげて頂に挑んでいた。 蒼き天と白き峰を迎え心に身振りを起こしていた。。不安ではなく頂稜を見ての武者振い。今年も後立.隣り岩小屋沢の岳に立つ。 頂稜では風を避けツエルトを被れば暖かった。 眼前に白さを強調するかのよう岳々が飛び込み.眩い白稜が紺碧の空との境を築いている。 後立に始まり剣岳から南下して槍ノ穂先までアルプス全山が望められた。 眼下に籠川谷の雪原が眩い白さで煌めいている。 針ノ木岳から続く奥深い谷は扇状に広がり.照り付ける雪面に煌めき輝く明るさを照り返している。 強い陽差はゴーグルを通しても.きつい。 トレース 今,雪壁を崩し別け登って来たトレースが足元から雪の壁を越え.雪稜から籠川谷の雪原へと延びている。 昨日.谷間へ入ったトレースも,その間々一本の径として.この頂まで綴られていた。 この広いカールに我々だけの.たった一本のトレースが覗まれる。 蟻の道のよう思えるトレース 自然の大きさに.自分が如何に小さく果かないかを思い.黙々ラッセルした頂に恋しく凄くも思えた。 蟻が這うように這い登り作ったラッセル跡。私はその頂点にいる。 針ノ木谷を詰めた雪稜はその上に更に幾つも頂を乗せ.頂稜が紺碧の空に抜けるよう突き上げ連なっている。 槍穂の岳を望み.峰々が要塞の如く山塊を築き広がってもいた。 この数年.新年は好天に恵まれ.冬山の良さばかり感じ取っていた。 |
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下山日のメンバー.針ノ木岳と棒小屋沢岳 |
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| 1月02日小雪.停滞・・籠川Bc 登頂を終えての停滞 帰京できる雪原で雪の中に留まる。外は小雪が舞っている。吹雪けば下山しただろうが留まっている。 目的もなくテントでゴロゴロしていた。何にすることもなく雑談に花を咲かせ.呑んでは騒いだ。 1月03日快晴. 半停滞と撤収 今年の正月はここ籠川谷に我々以外誰も入らなかった。 誰一人踏まれずして残るトレース。広い大地を占領して下山の一時を楽しむ。 昼寝 濡れた物を干す者,マットを出し日向ぼっ子に奄出す者.のんびりした撤収が始まった。 暫く私は昼寝をする。 テントに入り雑然と散らばる物を押し分け.シュラフに足を突っ込む。 目を瞑っても明るい陽差しが黄色い天幕を透し,天幕内をも黄色く明るらめている。 明らむ瞳.明るさが却って居心地よさを生んでいた。 温室になったテントの温もりが何とも云えず.眠る気もなく.つぶる瞼に適当な疲労感に酔っている。 外では雑談する仲間の笑い声が聞え.のどかな安らぎが私の耳にも伝わっていた。一時眠ったようだ。 「撤収!」の声で起こされる。4.50分だが清々しい目覚めを迎えた。 ベースキャンプの仲間 |
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Bcにて.午後撤収する |
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登頂を終え憩う仲間達 , |
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Bc.鳴沢岳を背に , |