| 北八ケ岳 , |
北八ヶ岳,雪に被われた森と湖,
s43年01月04〜10日, L松村,sL大川,m関根,沼津,豊永,
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稲子湯―白駒池−麦草峠−雨池−双子池−亀甲池−親湯,
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| 白駒林道より硫黄,天狗 |
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1月04日,曇, 松原湖=稲子湯,
上野8:30(第一妙高)=13:36松原湖15:10=15:45稲子湯テ1,
消燈,21:00,
正月の昼下がり,車窓いっぱいに柔らかい陽差しを浴び,ゆっくり小海線を南下した。
駅は千曲川,河畔にへばり付くようあった。
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稲子湯へ
バスが途中までしか入らない事を現地で知り,慌ててトラックをチャーターする。
居酒屋の主人が\1500で手配してくれた。
山麓に被う雪は,昨年二度の降雪で例年より多いとの事,途中チェーンを巻いた。
荷台に寄り掛かり,粉雪の舞う乗り心地は,ちょっと寒いが冬山入山に相応しい。
正月の山に浸る素晴らしさを造り出している。
沢沿いに樹林帯を抜けると広い河原が現れた。斑な雪と共に硫黄の白い峰が現れる。
風は冷たいが,陽差しは暖かい。強い陽差しに乾き切った林道、雪不足の不安も,白く煌く峰々を望み吹っ飛んだ。
雲1つない紺碧の空が広がっている。
Csは宿主の好意で稲子湯別館前に設けさせて頂いた。
玄関前の広場、客が少ないのか? 玄関を塞いで良いものか? 宿主に無言で感謝した。
冬用天幕はワンゲルOBのを借用, 3人用に5人と少し狭いが,物を外に備え工夫しだいである。
狭さにも,それだけ暖かさを増し,寝心地は以外と良かった。
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| ニュー付近からの北八 , |

1月05日,晴後曇, 稲子湯一白駒池,
稲子湯8:45一9:35林道:50一10:35白樺尾根取付,笹の中10:57一11:50大12:35
一13:20小:35一14:20小:30一15:10分岐一15:20小:30一16:15小:20
一17:20白駒池(白駒ヒュッテ)h1,2,
入山
女子30k弱のかなり重い荷を背負い,稲子を出る。出掛けに宿主より茶をご馳走になった。
ルートは白樺尾根より白駒池へ。積雪30cm程,重荷に体が慣れないせいか,初めからペースは鈍っている。
明るい冬の陽差しが硫黄の岩壁に映り,澄み切って空に,乾いた山気が快い。
石楠花尾根を横切って,林道のうねりに合わせ笹の中,白樺尾根に取り付いた。
足元の笹に薄っすら雪が被り,濃紺の空に白樺が若葉のよう勢いよく伸びていた。
疲労
40分ペースの登りは雪多く意外と捗らない。一時は今日,白駒入りも危ぶまれた。
尾根上で一本,オ‐バーズボンを着用する。どんより雲が掛かり,山に深みが増してきた。
荷を充分考慮すれば,最適のコースなのに。
陰に入り気温は下がるが,出る汗は快く,ザックザックと雪を割り潰す足音が,漸く入山の気を起こさせる。
樹間から漏れる陽差しに陽が踊り,高度を上げるに連れ,深さを増して来た。
水っぽく淡く締まってきた雪が,山腹を被い,トレースらしくなる。が,一年生には大変だ。
膝程度の積雪はラッセルともいえず最適だが,一本の伸びつつあるトレースも湿雪に喘ぎ,
コロコロ転び,かなり疲労が出始めている。
雪は増し,一度見止めた夏径も雪に失われ,窪みさえ分からなくなった。
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純白だった雪面も灰色の帳に塗り変えられ,兎も鳥も影を潜めてしまったようだ。
そして木影は獣のよう森を支配し始めた。
静かだ。雪の軋む音だけが聞こえ,息だげが激しく聞こえる。
見知らぬ森に一本のトレースを築き,頑張る僕等。
森が切れ湖水が現れた時、日が頂稜を越え西の野に落ちた。僕等は無言の間々,白駒荘へと向っていた。
白駒荘
根の大きく這った径。包む雪に足を捕らえながら峰の径から,ここに穏やかな雪の森が続いていた。
そして森に埋まる湖を見出だした。
宿代1人¥650を素泊り¥150に負けに負けさせた。
白駒荘, 老夫婦の暖かいもてなしを受ける。ストーブ,コタツ,ランプと使い放題で。
明日は停滞にして裏山を歩いて来よう。
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| 雪に被われた樹林帯 , |

1月06日,雪, 白駒池,停滞,
ワッパ訓練,H,11:40⇔13:15(引き返す)一14:05,
降り出した粉雪の中,ワッパ訓練に出る。
麦草への径を選んだが,トレースされている為,分岐を左に折れ高見石へ,
南へ倒木帯をトラバースする。
倒木に行くてを阻まれ,ラッセルは浅くて膝,悪くて腰少し下に没する。
やらしいトラバースは落とし穴も多く,腕力の消耗も甚だしい。
ワッパ訓練より体力消耗訓練になった。
14時山荘に戻る。
炊き込み御飯
僕は炊事が好きである。合宿は別として個人山行では好く作るし洗いもする。
況して団欒しながらの炊事は楽しい。今回は炊き込みに精を出す。鳥肉がなければ豚でも良い。
山での肉は何でも喜ぶ。干し椎茸と油揚げを一枚持参した。野菜類は献立から少々分けてもらえば一品増える。
僕の特長は具を少し多くする事,味を薄くする事である。主食は後輩が自慢しながら作っている。
それを殺さず,ほんの一品足すだけだが。
醤油の焦げた匂いが飯盒から伝わってきた。食欲をそそる匂いに全員が顔を現した。
僕は満足けに皆の顔を覗き込む。
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| 白駒〜高見石,最初の一本 |
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1月07日,雪, 白駒池一麦草峠一雨池,
白駒池H,8:40一9:20小:35一9:50麦草峠一10:20小:30一11:20小:40一12:40小:50
一13:05雨池監視所h,テ,
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雪と森
一日の停滞で食欲が増し全員元気にワッパ,ストックと完全装備で小屋を出る。
昨日のトレースは消え,あわれるかのよう所々,ラッセル跡が残っている。
雪も止み,ヤッケを脱いでひたすら雨池へ。調子に乗り,歩き方も別人によう変わった。
森林の乱立気味な径に淡雪が被い,音を斬るような静寂さを漂わしている。
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| 雪被る樹冠の煌き , |

明るい森
トレースはこの先で,なくなっていた。
樹林が幾らか開けた所で,強い陽差し照らされる。
樹木を抜ける陽が雪面に煌き眩い。風もなく,シャツだけでも十分だ。
汗ばむ体に雪の触れ合いも,心地良い。
ラッセルも膝少し上を越し,程好い積雪がトップを掻き立てる。
皆,自分で踏み締める新雪に酔い,踊り、自らトップで歩むのを待っている。
僕はラストから,その雰囲気を察知,交代を告げた。
脇に避けるトップ、追う2番手が俺の番だと進みだす。
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| 麦草手前,一本, |
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一本取る。
全員が,背負うザックの間々,トレースを外すよう両脇の淡雪に体を投げ出した。
雪が舞い,仰ぐ青空が樹冠の上に広がっている。
明るくのどかな雪の森、風はない、雪は煌き,汗は休み冷え出すも贅沢な森の憩いがある。
時間を忘れる日向の森, 焦らず,ゆっくり新雪の森を味わい, 又,ラッセルに励む。 |
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| 雨池 , |
雨池,与志合資会社監視所
雨池を求め,赤布を求め,時折雪片の落ちる快い響きに触れ,
ロマンチックな気分の中,雨池にでる。
昨年,新人養成偵察の時、覗かれた蒼氷の雨池は,雪深い雪原となり,
僕等だけのオアシスを創り出している。
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, |
周り全てを独占し雪原にトレースを築き,再びお世話になる監視所へ。
ここでもワッパは良く利いた。
前回同様,釘をペグ変わりにして小屋の中にテントを張る。
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| 北横岳より樹氷 |

1月08日,晴後曇,一時小雪, 雨池一双子池,
雨池hテ,9:40一10:20伐木帯10:30一11:15小:30一12:05カラ沢分岐一12:20小:35
一13:25小:35一14:10双子池h,
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| 北八,雪の原生林 , |

森の中
今日も森を抜け,雨池から双子池へと池のハシゴになる。
雨池の東を横切って東寄り,森林が切れた地点よりコースを取った。
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