送電線新多摩線が横切る2つの尾根を周回
    本間ノ頭栂立尾根を詰め.宮ケ瀬金沢右岸尾根に回り込み.末端は旧ハイキングコースから春ノ木丸にでて.降りた園地はクリスマスフェスティバル

   宮ケ瀬から本間ノ頭栂立尾根
   散策的な金沢右岸尾根と末端に聳える春ノ木丸・・宮ケ瀬園地

   本間ノ頭からの展望は蛭ケ岳方面が望める程度.13:00

     宮ケ瀬金沢右岸尾根
       12:30本間ノ頭:55一14:10金冷し一14:25青宇治橋分岐:30一14:35高畑山一15:15御殿森ノ頭一三又路分岐
       一16:00春木山一17:20宮ケ瀬bs:50.
    本間ノ頭
     本間ノ頭に正午までに到着すれば本間ノ頭南東尾根から塩水橋へ下る予定でいた。それが30分遅れで到着.
   夕暮れの危険な谷沿いの街道歩きを諦め.のんびり師走の日差しを受けながら高畑山から三又路へ下ることにした。
   道標には「←丹沢山34km.宮ケ瀬7.6km→」とある。

    本間ノ頭南東尾根取付き地点
   正面が南東尾根取付き.左奥が松小屋ノ頭への登山道.13:00

     頂から5分も下ると南東尾根の派生地点にでる。
   小平地で左寄りに「特別保護地区」の看板があり.右手先の倒木が取付くで跨げば南東尾根に乗る。

     この尾根はブナやツガの巨樹がありアカガジの大木も立ち.これらは下るのによいポイントとなっていた。
   中秋の只見浅草岳山行では巨木林の姿を数えられぬほど見ている。その余韻に繋がげられなかったのはここまで来て残念だった。

    本間ノ頭南東尾根
   左に南東尾根を急激に落としている.13:1

    朝方登ってきた境界尾根(栂立尾根)
   中央が栂立ノ頭.右奥は六百沢ノ頭

     まだ昼下がりだが尾根筋が左に折れるといっ時の日差しが残照を思わせ.綴ってきた栂立尾根の山肌は焼けるような色彩で照らし出していた。
   カメラの悪戯だろう。ただ冬の斜陽した日差しは午後になると急に落ちている。

   落葉の長い尾根径が続く.13:19

     頂からの下山路は本間ノ頭の高度から比べると金沢右岸尾根は回り込んでいるため.だらだと緩やかに下る尾根。
   山道は古くから綴られた確りした登山道になり.長い間の歴史が堀や土溝を埋める落葉で歩き難くしていた。
   ただ全体的には石片の混ざりは少なく.歩き易い落葉径。松小屋ノ頭の巻き道では心地よく枯葉を蹴っている。

   右景・・長尾尾根方面.3:53

    大山西面に開かれた尾根の雄姿
   左景・・藤熊川を隔て.13:56
    大山北尾根のミズヒノ頭.西沢ノ頭.大山. 大山イタズミ尾根に乗る春岳山。更に右手の窪地はヤビツ峠になる。

   西陽を浴びだしる尾根径.13:59

     この尾根は栂立尾根と同様に思いの外眺望は悪い。
   素晴らしい初冬の晴天にも拘らず.望むべき山々は樹林に閉ざされ殆ど見定められずにいる。

     北上している尾根の右前方に絡む枝尾根には新多摩線26号鉄塔が昼下がりの陽差しに煌めき望まれていた。
   昨年.一昨年と鍋嵐宮ケ瀬尾根.ゴジラの背・大山三峰ねと入る都度.高畑山の山腹を横切る鉄塔群も見渡していた。
   木に登り高圧送電線を見詰めたこともある。何時も遠方から望んでいた鉄塔群.その脇に今私はいる。

    栂立尾根の東面山腹
   左景・・一瞬開けた金冷し付近にて.14:04
    左の突端が1043m.中央右が849m栂立ノ頭.右奥は732m六百沢ノ頭

    茨菰山(ほおずき)と仙洞寺山
   右景・・右下の31号鉄塔基部より.14:02
    相模原市方面・・背の稜は三頭頭山笹尾根の末端.武相尾根(裏高尾山稜)と新多摩線の鉄塔群. 右下端は宮ケ瀬湖虹の大橋.

    新多摩線
     手前全てが新多摩線鉄塔群. 超高圧ネットワーク500KVの送電線.新秦野変電所から新多摩変電所までを鉄塔91基で結んでいる。
   送電線は秦野からヤビツ峠脇を越え大山北尾根を下り.ここ栂立尾根を横断して送電線は延々と北上していた。
   宮ケ瀬湖西岸からはややジグザグに延びるほぼ直線状に津久井湖の湖畔を架け.高尾山の西側から,五日市の新多摩変電所に降りている。

     手前が午前中登って来た六百沢ノ頭と栂立尾根末端, 栂立尾根を横断する手前から31号.32号.33号鉄塔。
   32号鉄塔が尾根上に建ち,左脇のコブがクロベエ峰532mになる。
   中央奥を東西に横断する送電線は佐久間東幹線の鉄塔群. 右下が宮ケ瀬湖に架かる虹ノ大橋。

    足元の宮ケ瀬金沢を横断する新多摩線の鉄塔群
   北側の捲き道より.右岸頭の尾根上に建つ28号鉄塔.14:18
    この鉄塔は昨年の春.逆側の中津川の対岸の鍋嵐北尾根からも見渡している。

    宮ケ瀬金沢左岸を登る鉄塔群
   右下手前から29号.30号.31号鉄塔と横断する新多摩線.14:12
    その先が朝方通った栂立尾根に建つ32号鉄塔

   栂立尾根と幻のよう浮かぶ30号鉄塔.14:54
    1000m圏と栂立ノ頭849m.右コブが六百沢ノ頭732m

     金冷しの鎖場を抜けると尾根径は北側を綴っている。右頭上に大きな基部を持つ28号鉄塔を見上げて尾根を横切った。
   宮ケ瀬金沢を挟み2つの尾根から同じ送電線を潜ったことになる。前後に繋がる幾つもの鉄塔群を臨みつつ下る。
   そして再び窪地近くで南側に寄り薄暗い杉の樹林帯に入り込むと高畑山との南鞍部で.青宇治橋への分岐を分けていた。

     この鞍部からは青宇治橋と反対方向に下る金沢林道に抜ける巡視路が綴られていた。
   暫く斜面をトラバースし北西に延びる小尾根に乗り.29号鉄塔を経て.鹿棚の壊れた扉を抜け.鉄塔から10分ほどで金沢支流の沢にでる。
   ゴーロ状を沢底を下り.鉄梯子で再びゴーロ状の林道にでる。金沢橋まで1時間ほどの距離.

    高畑山766m
   周りの樹林が成長し.望めなくなった展望台.14:36

     1本取り林檎を半分に切り齧る。バリッと齧る音が周りに響き静かだった。ここは野鳥の囀る声も聞こえない。
   山で会った人は本間ノ頭で丹沢山から下りてきた2人の単独者と先程擦れ違った単独者だけだった。皆1人で歩んでいる。

    中津川右岸の山々
     高畑山の頂には展望台の櫓が建てられている。ただ今は周りの木々の育ちがよいのか名だけで無名のものになっていた。
   大山三峰に鍋嵐は如何にか西側から眺めて見たかった山々になる。。この2年間ほどは冬になると集中的に登っていた山々。

     それが展望台からは如何動き眺めても.両山域の頂は手前の裸木の枝絡みに被われ望めず。
   よく目を凝らして見ると大山三峰の頂の凹凸が認められるだけで.望む展望はカメラに収めても陰ばかりになっていた。

    鍋嵐と大山三峰
   御殿森ノ頭手前で望めた景色.15:06

    

     高畑山の下りは細い根が小径に這え広がり.その上に乗る落葉が曲者だった。緩い下りの割には根に乗りよく滑る。
   炭焼き職人が登って大休止したという鞍部の大休場(おおやすみば)に着く。

     それから御殿森ノ頭に寄ってみた。太めの立木を背に掛け.小さな石祠がプラ杭に並び祀られていた。
   隣の立木に巻かれた黄色いテープには御殿森ノ頭(長番ノ森.宮ケ瀬野山)と黒いマジックで書かれ.昔から幾つもの山名があることを示していた。
   静かな小さなピーク.低いが頂は頂である。ここで形になる鍋嵐と三峰の山容が眺められている。

     樹間の切れ目からの対岸の鍋嵐は枝木絡む隙間から望むようなものだった。一瞬見えたのは宮ケ瀬湖からのハタチガ沢。
   そして今年3月に見た中津川5号橋下の湖畔に落ちる工事用.円形の道路は白地の目立つ空地として見下ろされた。
   まだ建築資材は置かれていなかった。止まっている湖畔の工事はまだ進んでいないのだろうか?

    更に右岸道を北上する
   道標のある昔の分岐地点・三又路への登山道を分け.道標裏のネットを潜る.15:19

    右岸尾根を末端へ
     この付近は4月頃から山ビルが多いらしい。南西に突き上げる沢はヒル沢と云われ嫌な山名が付けられている。
   御殿森ノ頭から数分で尾根から三叉路へ下る分岐にでた。右に折れれば秦野清川線にでて.左折すればT字路の三叉路バス停にでられる。
   右折は鍋嵐西面の登山口へ。

     この三叉路下りる所で本間ノ頭から初めて植生の保護棚を見ている。古い門棚は下半分が壊された扉.脇に脚立が立てられている。
     ここ鹿柵を潜り直進し鹿棚の尾根伝いに下るルートは昔の登山道として加えられていたらしい。
   「山と高原地図」には記入されていないが「国土地理院1/2.5万地図」には破線で記させられている。

     今からでは三叉路発3時50分発の本厚木行バスには間に合わず諦める。
   そのまま破れた棚扉の下の地面を這い潜り.尾根末端まで北上し宮ケ瀬園地にでることにした。

     尾根の左側は鹿棚が張り巡らされている。30mも行かずして又トの字の鹿棚にぶち当たり,抜けると左手へ鹿棚は遠去かっていた。
   尾根沿いには赤帽黒杭P6が立ち.若番で続いていた。平坦で歩き易い丸み持つ尾根が1km近く続く。

   洛陽前の西陽を浴びる広がる台地状の尾根.15:30

     西陽の当たる尾根伝いはオレンジ色に染まり最後の陽差しに照り付けられている。古い赤テープや青テープに導きられ薄暗い杉林へ。
   笹原を進むと踏み跡の傍に真新しい小さな石祠が祀られていた。殆ど平坦な尾根.進むと檜林に被われた568m峰にでる。

     先に行く程に.石杭と並んで黄プラが立ち.40〜50p離れて青い強化プラの細い棒が少し2本と離れで立てられていた。
   それらが1つの組の印として30m程の間隔で点々と付けられだしている。
   白柱の「水源の森林」の標杭も見ると穏やかな里山らしく岩屑もなくなり.杉の枯葉が落ちる薄暗い植林された尾根径に変わっている。

    春ノ木丸
   左上に陽が落ち明暗深くなる春ノ木丸.15:39
    何と道標があり「ヒノキ山」と添えてある

     487m圏のコブ手前鞍部で小さな板片に「春の木丸」の字を足元に見付け.屈んで丸くなり見詰めていると後ろからガサガサ音がする。
   「誰かいる!」と驚いた!」と声を掛けられた。驚かされたのは私の方だ。誰もいない尾根を独り歩んでいた。

     そしてジッとカメラポイントを探してしているところを後ろから大きな声を掛けられた。背に大男が被さっている。胆を冷やされる。
   「右へ抜ければ宮ケ瀬へ出られますか?」と尋ねられ.「トンネルの上を抜ければ宮ケ瀬が見下ろせる筈だ。」と伝えている。

    春ノ木丸トンネル西口側・・直ぐ先が湖畔園地
   県道64号線・伊勢原津久井線の隧道を跨ぎ.抜ければ宮ケ瀬になり奥は園地に至る.16:08

     春ノ木丸487mには真新しい立派な道標とベンチができている。又「春ノ木丸ハイキングルート」の案内板が立てられていた。
   眼下の宮ケ瀬園地では師走の催しが行われていた。クリスマスソングがスピーカーを通しボリュウムを上げ響き伝わってきた。

     先を彼に譲り.ゆっくり里へ下りる。クリスマスのせいか黄昏を迎え.時間帯は.以外と車の渋滞が激しい春ノ本丸の隧道口を眼下に覗き込んでいる。
   跨ぐと最後の有害獣対策用のフェーンス棚がこの丘陵を囲っていた。この

     熊除けにもなる白い獣棚の門扉540mを開け.少し山腹を戻るよう横切るともう1つの扉470mがあった。
   そして宮ケ瀬公園の駐車場にでる。「宮ケ瀬ハイキングコース図」の看板が掲げられ.昔のハイキングコースが新たに造りだされていた。
   宮ケ瀬ビジターセンター前から南方に延びる尾根を詰めると春ノ木丸に立つ。下りは1つ左側の北東へと。私が降りてきた尾根を周遊していた。

    下りの鹿棚
     尾根末端の鹿棚は登山道がを里へと折れる尾根の分岐から始まっていた。所謂ハイキングコースは鹿棚と係りなく下山している。
   鹿棚を這い潜ると直ぐT字の獣棚に突き当たり.里から密生する鹿棚がずっと続くかと思われたが平凡な里山の山径に変わっていた。
   駐車場の出口で2つの門扉を開け.朝方丹沢三峰でた園地に戻っている。

     閑散と静まり返っていた朝方とは全く園地は異にした。行楽シーズンを終え人影は見えず.閉ざされた館が湖畔にあるだけの朝方の風景。
   車は一台もなかった。それが驚嘆するほどの人で溢れ.煌々と輝くクリスマスフェシバルの会場となり.集まる仲間達。
   何と言ったらよいのか分からぬほどの人込みの変貌振り。この賑やかさ.人は何処から集まったのだろうか? その群の中に私も加わっていた。

    宮ケ瀬園地クリスマスフェスティバル
   朝方は露店も見られず閑散としていた.16:26
    今日からか? 多くの露店まで出て賑わう宮ケ瀬の黄昏時

   バス停脇の屋外ステージ.16:41
    左の路線バスは最終便だがこの後は臨時便が増発されている・・既に園地を離れると闇の世界に.

      17:20宮ケ瀬bs:50=17:55本厚木17:06=19:07jr新宿:15=19:26神田.
    宮ケ瀬園地
     「宮ケ瀬クリスマスみんなの集い2010」が催されている。当日はスチールドラム演奏.サブステージあり.11/26〜12/26,
   日没を迎え飾られツリーに光が入り.バスターミナル脇にはステージが設けられていた。
   若い人達で溢れている。ひきひめる出店の中からビールと摘みに焼き鳥を買い求め.路線バスが出るまでステージに耳を傾けていた。

     何時もは真っ暗闇の園地,今日ばかりはこれからが盛り上がり夜のクリスマスフェスティバルのメーンとなる。
   マイカーに臨時バスが何本もでるらしい。本来の最終バスはガラガラの乗客を乗せている。乗客は春ノ木丸で会った彼と2人だけだった。
   ・・地形図「青野原」「大山」.山と高原08「丹沢」.

     この山行の後.中津川上流の塩水川・本谷川・藤熊川流域の丹沢山稜東面の流域はマイカーを利用せねば日帰り山行は無理だった。
   泊り山行は如何しても高峰に目が向き.遠ざかる。

     宮ケ瀬金沢右岸尾根ルート図
     宮ケ瀬から本間ノ頭栂立尾根
     散策的な金沢右岸尾根と末端に聳える春ノ木丸・・宮ケ瀬園地