上信烏帽子岳・・山頂では雪雲堤と蒼空の気圧配置が連なる前線接線上にあり。仰ぐ
      スノーシューに替え.地蔵峠から烏帽子岳ピストン ・・休暇村鹿沢高原でOB会 2012年02月18日.L立松.m滝島.松村

    2.17.地蔵峠から湯ノ丸山・・輪カンジキ
    2.18.地蔵峠から烏帽子岳・・頭上の天空には冬型の気象配置が接線・確りしたトレースと硬雪のスノーシュー・白樺の一代

     湯の丸山.烏帽子岳は浅間山系の最西端に聳え.周りには鹿沢・角間・奈良田と温泉地に恵まれる。
   山名は古の貴人が被る烏帽子のような突っく頂上の形から.その名が付いたと云われていた。のんびり登り.雪とたわむれる雪山だった。

    雪稜の烏帽子岳南面
   高速信越道の小諸の裾野に下りて.19日/10:38
    2004m圏峰から南へ延びる尾根.烏帽子岳の頭が仰がれる。右奥は湯の丸山.

    湯の丸山
   雪原化したアヤメの白窪湿原.10:38

     左端が鐘分岐への中分岐.前日は右手前方の湯の丸山を滝島先輩とカンジキでピストンしている。
   翌日はスノーシュで左手の烏帽子岳へ。下山日は表日本側の高速信越道に入る。

    2月18日(土)薄曇
      北軽井沢9:10=10:00地蔵峠:30一10:40中分岐=11:30湯ノ丸山鞍部手前:40一12:10(2040m圏コブ)一12:30烏帽子岳
      一14:00中分岐手前.大:30一15:00地蔵峠=15:25休暇村鹿沢高原.

     天気予報は外れ.雲量の占める割合は高いものの.冬山としては明るく申し分ない天気。ただ眺望は望めぬかも。
   今日は地元のガイド.後輩立松君の案内で.初めてスノーシュを付け山に入る。又スキーの仲間達は今日はゲレンデを変え鹿沢スキー場に向かうようだ。

     地蔵峠でTt君と合流,早速林道に入り.初めてスノーシューを履き.浅間キャンプ場経由で入山した。
   足に付ければスノーシュは以外と手に持つ重さとは異なり重さは感じさせず.軽く爪先を上げて前に進めばよかった。

    スノーシュー
     ワッパの如く足を高く上げる必要はなく.歩む一歩で安心感が生まれ.少しぐらい重荷でも楽に歩めそうだ。
   私のスノーシューはアルミ製のポールで全体が作られ.ワッパと材質は変わらぬものの足の大きさは倍ほどの楕円形の形をなしている。

     底には鋸のような爪が3本付いていた。ワンタッチで付け易い。私の履いた種類はやや横滑りし易いとのこと。
   材質と爪の種類,付け方等でスノーシュも色々選べられるらしい。価格的にも幅があり.価格@1万〜3万,借代は¥1000

     ワッパに比べると段違いに潜らない。又頂ではカメラを構え.少し後伝えしようとした途端.後につんのめりそうになった。
   足先が固定されバックは禁句。スノーシューを付けてバックするには大きく回り込まねばならなかった。
   ストックは共に昨日リンクが落ち破損する。ストックも改めて彼に委ねている。

    雪田
     夏径には綺麗なトレースが雪面に刻まれていた。私の前を行くツァーパーテイ18名程がルートを確実なもにしていた。
   トレースはキャンプ場を過ぎ.雪田化したアヤメの湿原帯を綴っている。白く眩い陽差しがサングラスを透す。空はまだまだ蒼い。
   見上げる右奥に緩やかに丸みを持つ湯ノ丸山が望まれた。その斜面の一角の一部分に陽光が差し込んでいる。

     日本海からの雪雲と表日本に広がる快晴の接点が頭上に流れている。雪舞う天候か.好天か.どちらに転がるか分からぬ場所にいた。
   今は幾らか蒼空も覗まれている。早く崩れないことを祈る。頂での眺望を楽しみにしている。

     前を歩むパーティは中分岐1925mで右手に折れ.大部隊が移動してホッとする。湯ノ丸山に登るらしい。
   烏帽子岳の鞍部までは湯ノ丸山の南山腹をトラバースする水平歩道。トレースが薄くなり.新たに雪溝を作ってゆく。

      湯の丸山と2040m圏コブ鞍部手前
     11:37
    1本取り.遠方は烏帽子岳.左前方で尾根に乗る

     漸くスノーシューのありがたさを味わう。ガイドのTt君は途中.々で立ち停まり.周りの木々をうまく引き付ける言葉で説明している。
   白樺と岳樺は非常に似ている。その違い,枝打ちされた跡から樹肌を見れば分かるとのこと。近親の繁殖と広がる岳樺の森。
   白樺との交配は一代で自滅し育たないらしい。又落葉松林も多い.移植して広がったことにも聞き驚かさせられている。

    鞍部で1本
     鞍部手前で1本取る。まだ樹間を透す日差しはあり.樹冠からは蒼々とした空が仰がれるも.雲行きは雪雲が領分を広げだしている。
   時折雪粒が舞う。山風に流されているのだろう。前方には灰色掛かった空と烏帽子岳の稜が望まれた。
   夏ルートは鞍部から2040m圏コブの東面をトラバースし.南尾根に乗り.尾根を北上する形を取っている。

     ここから見ると烏帽子までの稜は小さな雪庇が幾つも造られていた。例年ならもっと雪庇は成長しているらしい。
   今年は降雪が少なく.この数年では半分の積雪量.何時もなら何処もが雪原化している筈だと云う。斜面はまだ灌木が斑のよう頭をだしていた。

     2040m圏コブの肩に動く黒点が2つ望まれる。先行パーティのようだ。夏径を綴っていた。
   2週間前彼はここ烏帽子岳に入山していた。その時は降雪後で2004m圏コブを直登し.倍の時間を費やしている。

    烏帽子岳2066m
   2040m圏コブを越え.12:24
    トラバースを終え頂稜へ

    烏帽子岳へ
     夏には池塘ができると云う鞍部から左手へ巻き込み.右上へとトラバースする。斜面が増した所で谷足に力が入り過ぎ.少し横滑りした。
   泡雪が深く滑落することはないが吹き溜まりに入り込むと動けなくなりそうだ。昔山スキーで頭から突っ込んだことがある。
   スノーシューはその意味では恐ろしくいい道具にもなっている。

     南尾根に乗ると吹きさらしのシュラカブらしき大地に変わり.爪がよく利き足場は確りしていた。
   湯ノノ丸山から角間山.篭ノ登山は灰色のガスに包まれ望めず.その雪雲の層は南尾根の反対側まで覆っている。
   そして上層を覆う積雲の雲底には一線を引き西高東低の表日本の天気を現わしていた。

     小諸の裾野.街並の大地が日向の陽を受け明るく照り付けている。雲層の底はそれほど高くなかった。
   何処かで見たことのある情景だった。北ア爺ケ岳か? 富士山か? 共に雪山からの下界の裾野風景になる。

    烏帽子岳山頂
    
                                     赤マジックに平面三角点とある.12:39
    雪雲の末端.接線
   雲の下に開かれた小諸の街並.12:41

    烏帽子山
     手前の2040m圏コブの東面をトラバースして2004m圏コブとの鞍部にでて.南側から2040m圏コブに立ち烏帽子岳へ。
   露岩混ざりの雪稜を歩む。吹き飛ばされた雪. その風下は上田へ続く日向の裾野が続いている。

     頂には小さな手作り山名標と正四角形の三角点標石があり.初めて見る形の大きな石標が立つ。
   相変わらず千曲川沿いの下層は見渡せるが反対の湯の丸山側は雪雲にすっぽり包まれている。風が強くなってきた。
   両手を素手にして.灰色のガスに包まれる天を仰いだ。

    2040m圏コブ
   振り返り.左上は湯の丸山.12:42
    下りはコブ手前で左の枝尾根にルートを取る

    直下
     下りでTt君より素晴らしいプレゼントを頂く。下りは往路を少し変更.コブ手前の窪みから湯ノ丸山の鞍部に直下した。
   ふっくらした枝尾根を下る。ルートは雪覆う急斜面. トップはTt君に変わり.一歩踏み込むと自分の体と共に.周りの泡雪が谷へと落ちて行く。

     シュノーシュを付け膝のラッセル。綺麗な深い溝が築かれる。ラストの私.2人のトレースを綴っていた。
   急斜面で尻セードができるか雪面に腰を降ろしてみる。尻が埋まるのみで.それどころかシュノーケルを付け動けなくなった。
   転んだわけではない。腰を雪面に付けただけで泡雪に溺れ立てなくなる。

     途中で私もトレースを外して自ら雪面を切り.新たなトレースを築く。膝を超すラッセルが心地よい。
   雪塊と共に雪面を崩すよう落ちて行く。あっと云う間に右寄りに下り.先ほどの鞍部に戻っていた。

      立分岐手前の落葉松林で大休止
    
   スコップを持ち食卓を.14:17

    落葉松林
     後は下るのみ。分岐手前で落葉松林に入り昼食を摂る。彼のザックからスコップが出てきた。ガイドの常備品だという。
   手際良く雪を切り.掘れば3人が一列に座れる食卓ができた。コンロを囲み.昨日と同じ手順で口に運んでいる。
   時折風が舞ってい。薄曇りのおぼろな陽が樹間に現れるも.日差しは弱い。テルモス3・・コーヒー.紅茶.湯

     落葉松林の森を各々がバラバラに歩む。見た目はだらしない乱れたトレース。ただこれが良い。
   のんびり雪田を自分で切り開いている。確りしたトレースの脇に乱れ交差し.又分れる私のトレースができてゆく。

     昨日と同様に今日も鳥の囀りは聞き取れなかった。時折日差しはあるものの.気温が低過ぎるのか。又獣達の足跡も全く認められず。
   林道にでて山は終わった。今日も丁度3時.地蔵峠に着く。−15℃.

     面白かった1つの山行を終えたる。雪と戯れられた。昨日.今日と冬型の強さがその境の天候を左右していた。
   変化に富んだ山を楽しんでいた。この山域はスキーツァーをするチャンスなり.コースは幾らでもある。
   今まで何故.山のクラブでありながら企画がなかったのか不思議だった。来期は立松君を中心に参加を募れば多くのメンバーが集まる筈である。

     今年はきっと昨年より多く残雪の山を踏むことになろう。共に行動できたTsさん.Tt君に感謝.そしてTt君の奥さんにストックをお借りした。
   ありがとうございます。

     「休暇村鹿沢高原」は裏手が村上山登山口.標高1400mにある。大きな館であるが部屋は狭い。10名4部屋.
   食事は2食共にバイキング.K先輩は酒を10本単位で頼み張り切っている。二次会は狭い部屋に全員が集う。
   窓の外は寒すぎ一度もカーテンを開けられなかった。Ts氏の独壇場になる。酒の勢いで周りを笑わせていた。


   OB会参加者・・見城.(黒岩,)池田.滝島.鈴木.松村.田島.立松.吉武.石戸.10名
   鹿沢温泉.雲井の湯泉・・マグネシュム・ナトリュム-炭酸水素塩温泉.
   酒込み宿¥13.000(リーズナブルシーズン1/9〜3/23.¥1050割引).上田より送迎2本あり.11:10→12:10池田.石戸
   ・・地形図「嬬恋田代」.山と高原10「浅間山.軽井沢」

    2月19日快晴
      休暇村鹿沢高原9:10=10:00しなの電鉄上田駅=上田菅平IC=12:00鶴ケ島IC.大=若葉急行12:59=13:40池袋.

    湯道から烏帽子岳.湯ノ丸山.湯ノ丸高原
   東御嬬恋線を降りて信越道へ

     入山時の天気予報と異なり.日毎に天候は回復し.今朝は雲1つない紺碧の空に恵まれる。見詰める空は更に深い。
   風は殆ど感せず空の蒼さだけが強調され.昨日薄ら積もった新雪を煌めき輝いている。

     下山するには勿体ない程の晴天だった。池田先輩は村上山登山の決断ができずにいる。午後出発なら私も付随する積りでいた。
   次回の登るコースになる。・・後日Tt君から昨夜はここ鹿沢温泉で.今季最低気温-29℃を記録したと聞く。

     朝方.今回三度目の地蔵峠にでている。既にゲレンデは大勢のスキーヤァーで賑わっている。スキー組は既に湯ノ丸スキー場第2リフトに出掛けていた。
   帰郷だけを考えているI氏をjr上田駅まで見送り.小諸へ戻り峠越すをする。

     下る谷間の街道の先に昨日烏帽子岳の頂から見下ろされた.厚い積雲の底を切っての小諸の街並が今日も眩しく開かれた。
   振り返り見上げると烏帽子の頂は純白過ぎる白銀をまとい天空に聳えるよう君臨しているた。今日は素晴らしい展望に恵まれてることだろう。

     車外はまだ刺す寒さ。烏帽子岳の南面には温かみある朝陽が射しだしている。その山腹を裾野へと下る。
   それでも沢沿いの日陰に入ると車内の暖房は抑えられ.急に日が恋しくなるほど一瞬の温度差が激しい街道を下っていた。

     往路を下ると次第に谷間が開けだし.真向かいに蓼科の裾野.望月方面が広がり.八ッ岳の全容が姿を現れした。
   右遠方には乗鞍から北アルプスの高峰が前衛の山々を幾つも越し.白く煌めく姿を鏡のよう光り輝やかせている。

    黒斑山と剣ケ峰.浅間山
   高速信越道から.10:38

    送迎
     別所からは左手の小諸ではなく.逆方向の広域農道(浅間サンライン)に入る。
   右手に真田に抜ける菅平街道を分け.信越道を潜ると千曲川沿いの国道18号の北側に平行し上田に向かう。

     右手の山麓から見上げると幾つかの扇状に広がる尾根を越し.白稜の頭がチョコンと蒼空に突き出ていた。
   それが烏帽子岳だった。裾の直ぐ真近からも見詰められる岳だった。
   jr在来線が途切れ.なくなった新幹線・・しなの鉄道.上田電鉄別所線の上田駅に10時に着く。

    信越道からの表妙義山
   17日の信越道から.9:05

    裏妙義山
   19日の信越道から.11:05
    丁須ノ頭.赤岩.烏帽子岩

    通行料
     鶴ケ島ICを通る都度思うことがある。今回は17日金曜朝方の鶴ケ島IC=小諸IC間の通行料¥2.100
   19日日曜午前中は上田菅平IC=鶴ケ島IC間で¥1.800だった。距離の長い方が料金が安い.この違い。

     又今までも通る都度料金は異なっている。料金システムが判らず.皆も不思議がる。
   若葉で昼食を摂り.昼下がりの強い陽射しの中.解散した。山と高原09「志賀高原.草津白根山」・・革登山靴ハングワ

    ラニーニャ現象
     今年はラニーニャ現象で極寒の冬が続き立春を過ぎ暦の上では春になるも寒さはまだまだ続いている。
   ラニーニャ現象とは・・赤道付近には貿易風と呼ばれる東風が常に吹いている。南アメリカ.ペルー沖では海水が西に流される為
   冷たい海水が南極海から南アメリカ西岸の深層に入り込んでくる。この東風が普段より強まり.太平洋東岸から中部が
   冷たい海水で覆われるのがラニーニャ現象。

     太平洋西岸のインドネシア近海では表層に温かい海水がたっぷり運び込まれ,大量の水蒸気が立ち入道雲が次々と生まれている。
   冬には東南アジアで大気の滞留活動が活発化し.北側の偏西風を蛇行させると日本海に寒気を呼ぶようなる。
   夏は強まった太平洋高気圧が日本を覆い晴天が続き.暑さをもたらす。

     エルニーニョ現象はこの逆。太平洋中部から東部の赤道域の水温が0.5度以上高い状態を云う。
   日本では暖冬.冷夏になる傾向がある。又スペイン語でラニーニャは「女の子」を意味する。・・東京新聞

     2.17.地蔵峠から湯ノ丸山・・輪カンジキ
     2.18.地蔵峠から烏帽子岳・・・確りしたトレースと硬雪のスノーシュー・白樺の一代