春季OB親睦会ハイク.上信越国境の山. 湯ノ丸山と烏帽子岳・・上信越高原国立公園Top

   北軽と鹿沢温泉を起点として地蔵峠から輪カンジキで湯ノ丸山をピストン.翌日はスノーシュで烏帽子岳をピストンする。
        2012年02月17〜19日 m見城.黒岩.池田.滝島.鈴木.松村.田島.立松.吉武.石戸・・「休暇村鹿沢高原」10名

    2.17.地蔵峠から湯ノ丸山ピストン・・潜る輪カンジキとストックのリンク崩壊
    2.18.地蔵峠から烏帽子岳ピストン

     例年.スキー親睦会が鹿沢スキー場で行われている。昨年2月RHCOB会々長に見城氏が選任されたことから初めて春季親睦会に参加。
   今まではゲレンデ1本だけだった催しをスノーシュによる登山も含め行うことにした。その手始めに前日は滝島先輩と湯ノ丸山をピストンする。

     18日のOB会鹿沢行に合せ一足早く北軽井沢に訪れ.湯ノ丸山に登り.翌日の親睦会当日は「休暇村鹿沢高原」に山の仲間達10名が集う。
   後輩立松君は地元でガイドのボランテァをしているとのこと。彼に今回は烏帽子岳へスノーシューでの案内を頼み.ゲレンデのスキー組と分れている。

     夜は呑み疲れるかも知れない。昔の私が現役時代だった前後の山仲間達が集う。
   OBと云っても長老組.シンシンと降る雪山風情を眺めながら語り.呑み更けることになろう。

     湯ノ丸高原は上信地方の境をなし浅間連峰の西側に位置している。名の示す如く.丸く緩やかな表情の山容とかろやかな亜高山帯の気候。
   山肌は春になればレンゲツツジの花高原として親しまれている。今はパウダースノーの世界.その山に入る。

    上信国境尾根・・角間山と湯ノ丸山・烏帽子岳
   左端の角間山から右回りに下り大塚山.広い鞍部は鳥居峠
    角間山の左方.対岸に聳えるのが桟敷山と村上山

      RHC・OB会山行・・現地菅平高原に集合.根子岳を経て四阿山に登る。
   山頂は初冬の雪山に変わり.中四阿2106mコブから中尾根を経て菅平高原へ戻っている。その途中で撮影・・2012.11.02/13:50
   今回はスキー組と分かれ.17日に地蔵峠からカンジキで.18日は烏帽岳をスノーシューを使い.春季OB親睦会に初めて参加。会でもスノーシューの使用を試みる。

    烏帽岳.湯ノ丸山と角間山.鍋蓋山
   ・・2008.07.20/12:01

     上信国境・・地蔵峠から高峰高原周辺.池ノ平高原周回し北軽へ。その折.湯ノ丸高原.雲上ノ丘からの展望.
   翌13年は村上山・池ノ平湿原へ.14年は豪雪で中止.16年には桟敷山・角間山へ出向く。

    湯ノ丸山
   雪舞う第2ゲレンデより・・2013.02.16/14:17

     地蔵峠から池ノ平湿原をピストンした帰路に湯ノ丸第2ゲレンデから撮影。
   先の鞍部,地蔵峠から中央の湯ノ丸第1ゲレンデを抜けてツツジ平から頂へ.カンジキを付け詰めている。

    2月17日(金)快晴後粉雪
      jr御徒町6:17=池袋東上線.準急6:37=7:30若葉.滝島.鈴木両氏と合流=鶴ケ島IC=9:35小諸IC=道の駅「雷電」=東御嬬恋線
      =10:20地蔵峠.見城.黒岩両氏と合流.

     2月中旬を過ぎても北陸・東北・北海道の日本海沿岸は豪雪に見舞われている。今朝も関ヶ原付近で積雪を見たと云う。
   昨日から山では再び北西の風が荒れ狂い.重い雪雲に覆われた。東京は2月に入り.26年振りの低温を記録した。

     鈴木のマイカーに便乗. 小諸ICを降りてから地蔵峠へのルートは道標.広告板が数多く.よく完備され.判り易い街道だった。
   広域農道を西方へ向かい.道の駅「雷電」に寄る。冬型の気圧配置.ここでも天気は申し分ない蒼空が広がっていた。
   別府交差点で右折し所沢川沿いの東御嬬恋線に入りと山肌にチラホラ残雪を見るようなった。

     湯道とも呼ばれ.江戸の昔から湯治に通われていた山道で.お地蔵さん100体が約110m置きに祀られ.鹿沢温泉までの道しるべにもなっていた。
   別府直ぐ先の新張地区に百体観音石造町石一番があり.奈良田温泉を過ぎ遡ると地蔵峠に八十番観音がある。
   峠越えをした最後の百番観音は鹿沢温泉に通じていた。

    鹿沢温泉
     鹿沢温泉は千年の歴史を持ち.日本武尊による東征時の際の伝説では「山中で一頭の白鹿を見つけた日本武尊はこれにめがけて放った矢で.
   白鹿を傷つけ.そのまま鹿は姿を消しましたがその後を必死で追いうと.その谷間の湯気の立ち上る中で鹿がじっと傷をいやしていたという。」
   竜子はこの伝説を思い浮かべて.画題に「霊泉由来」という名作を生んでいる。

     昨年秋に吾妻連峰新高湯「吾妻旅館」に訪れた時も.白鹿の同じような話を聞いている。
   又南面を地蔵峠越えすると信州側の東御市に加川集落がある。その地名に由来すると云う説もある。

     開湯の文献は残されていないが文政1823年頃. 大正7年には2度の火災で全焼し旧鹿沢には黄葉館だけが再建された。
   他の旅館は4km下に引湯され.新鹿沢温泉を生み出している。明治44年の浴客数は男女5千人.大正時代には入り客数も3倍以上に増えていた。
   現在は国民保養温泉の指定を受けていた。・・軽井沢ブルーベリーYGHより

     2月17日.晴後雪 上信越高原地蔵峠から輪カンジキで湯ノ丸山をピストン・・m滝島.松村
    久し振りの輪カンジキ.11:01

      地蔵峠10:55⇔11:30鐘分岐一12:40コーヒータイム:50一13:15湯ノ丸山.一13:40大.昼食14:15一15:00地蔵峠.
    地蔵峠
     峠が近ずくと街道も残雪に埋まり.タイミングよく11時.地蔵峠で見城先輩.K嬢と合流する。早速鈴木は湯ノ丸スキー場へ。
   私は滝さんと湯ノ丸山に出向く。今回は駐車場から輪カンジキで湯ノ丸スキー場第1リフトを通り抜け.落葉松林に囲まれたスキー場から直登した。

    平日でスキーヤーは疎ら以下。1847.9m圏コブのリスト終点まで1組しか出会わなかった。多くのスキーヤーは峠向かい斜面を滑降している。
   ワッパを付けるのは何年振りだろう。最近では雲取山まで持参したことはあるものの使用していなかった。16日現在積雪量は±150cm.

   落葉松林に囲まれた湯ノ丸第1ゲレンデより.12:50

    ストック
     歩き始めて30分程.スキーリフトを過ぎた辺りで私の右ストックのリンクが抜ける。新雪の雪面を刺すようなり,左のストックも抜ける。
   このストックは私が18歳の時.購入したトンキン合竹材の六角ストック。リンクの輪は竹で皮で編み.ストックの先とも皮紐で結ばれているタイプ。

     1週間前に油を塗り万全をきしていた。前日近くの材木屋の専務に「懐かしいストックだ。確り接着剤が付いている。
   君の体重でも壊れない。」と保証して頂いたばかりだった。45年の皮の劣化がリンクを壊させている。

     滝さんも当時のスチールストックを持参している。彼は駐車場から歩き始めて直ぐ.プラスチックのリンクが2個とも壊れた。
   バランスを取るには心許ないが刺しながら歩む。歩き始めの最初の言葉が「壊れた!」だった。
   古いからと笑って済ませたが今度は私の「リンクが抜けた!」と共に笑い諦めるしかなかった。

    湯ノ丸山と北峰
   ツツジ平上のコンコン平より

    雪原化した群落地
     ここで幅広い尾根に乗るとなだらかで開放的な斜面が開かれる。
   南側(左側)は落葉松林. 尾根の北斜面は雪原が広がり,無雪期はレンゲツツジの群落地の牧場? になっている。
   6月中旬に約60万株の花が山肌を一面朱色に染め素晴らしい景観になるとのこと。

     国の天然記念物に指定されている。翌日は地元の立松君にガイドを頼み.烏帽子岳に登っている。
   その折牧場としては名ばかりで.夏に数頭の牛が観光用に放牧されていると聞く。

    篭ノ登山と1965m峰と三方ケ峰
   湯ノ丸スキー場

     写真は左から第4ゲレンデ.第5と第2ゲレンデ.第6ゲレンデでスキー場右第2リフトを抜ける池ノ平歩道.その右には三方見晴歩道がある。
   ツツジ平に入り.中程で鐘分岐にでる。南手へ落葉松林を横切れば白窪湿原.烏帽子岳への中分岐にでた。
   重く垂れ込んだ雪雲を透し.正面には霞む湯ノ丸山と北峰の台形とが天空を境に頂稜の輪郭を描きおぼろに望まれている。

     目で綴る北側に延びる背稜は更に霞む中.角間山が少し高度を落とし構えていた。
   ワッパで足首ほど潜る。先々週に出向いた奥多摩では壺足だったが御前山よりやや浅い。それでも吹き溜まりでは腿を超していた。

   湯ノ丸山の雪原へ

     スキーのテール跡が2本.所々に残されている。消えたと思ったらスノーシューならぬ,シールの跡のようだ。
   ここは昔なら山スキーの盛んな山域。シールが活躍し.山スキーには絶好な広く開かれた斜面が続いている。コースは幾らでも取れるだろう。

     30年代前後に初めてスケボーに乗り.左足首を複雑骨折している。スキーにスケート.ローラースケートは身に付けていたが初めて転び折っている。
   それを切っ掛けにスキーを止める破目になった。足が回復するまで仕事も方も大変だった。色々な方に迷惑を掛けている。

     それまでは山スキーに夢中だった。鈴木とも吾妻だけでなく.磐梯山越えもしていた。その彼にスキー登山を誘ったがゲレンデを選んでいる。
   頂からの滑降を考えるとスキーツァーがよい。登り2時間半.下りはのんびり滑って30分程だろう。

     1本取りコーヒータイムを取る。2人のスキーヤーが頂を諦め滑行し戻ってきた。藪の中.小さく斜面を切って下ってくる。
   見ていて勿体ない滑り方だ。山はゲレンデと異なり.大きな斜面をもっている。大きく斜滑降を切り下るに限る。私の傍を通り抜けた。

     昨年秋に今回の偵察を兼ね.湯ノ丸山.角間山に向う予定だったが雨で中止し.茸狩りの浅間牧場に変わっている。
   今回は湯ノ丸山止まりになる。地元のガイド.立松君に云わせると頂からは東斜面を斜滑降で横切れば.牧場を抜け旧鹿沢温泉に降りられる。
   スキーツァーに絶好のコース. まだそのコースはシュプールが刻まれぬ.勿体ない斜面が築かれていた。

    地蔵峠と2つの湯ノ丸スキー場
   手前の斜面が第1リフト.向かいに5本のリフトがある

     振り返るとスキー場も大分下に見下ろされた。ただ桟敷山(さじきさん)から竜ノ登山.三方ケ峰と半ば雪雲に霞み望められず。
   対岸のリフトの右上角が三方ケ峰. 池ノ平上の稜でコマクサの群落地があり.昨年訪れた時は馬鹿丁寧な囲いに保護され育てられていたことを
   想いだしている。人は絶対に入れぬと頑固たる信念で檻のような囲いが作られていた。

    桟敷山から西篭ノ登山
   手前右尾根がルート

    見下ろす桟敷山と湯ノ丸牧場
  

    パウダースノーと灰色の世界
   頂へラスト.13:20

     雪質は奥多摩の雪と似ているのには驚かされた。先日奥多摩に入り.思い掛けずサラとした粉雪に遇い驚かされている。
   湿雪に悩まされると想像して入山している。それはパウダースノーとは云えぬが降雪直後でもありサラサラ雪質だった。

     西高東低が崩れ.太平洋沿岸に低気圧が接近.東京では冬日が続いている。解けぬ雪.その上乾燥注意報がでていた。
   ここにきて東京でもマイナスの気温が続いている。東京近辺の山々も更に冷え込んでいた。
   人とも会わずラッセルし.雪に触れ.直ぐ濡れ溶けぬ泡雪に気を良くし.奥多摩の山を越えてきた。

    湯ノ丸山
   風に息を聞く頂

     北峰が近ずいた処でガスが舞い.頂が見えなくなると湯ノ丸山2101mの頂に立つ。風の流れは強い。北方の山々は全く見定められなくなった。
   露岩混ざりの頂に吹き付ける風。烏帽子の稜だけが如何にか見届けられた。カメラに収め.休む間もなく帰路に就く。

    明日登る2040m圏コブと烏帽子岳2066m
   湯ノ丸の山頂から角間川を隔て
   明日の往路は左コブと湯ノ丸山との鞍部からコブ左肩からトラバースし頂へ。復路はコブ正面の尾根を左気味に直下し鞍部にでている。

    下山
     雪面は風通のよい場所ではクラフトし始めていた。ワカンでも蹴り込めば確り絡み合い.歩む居心地は申し分ない。
   ただバランスを崩すと偶に片足を雪穴に深く突っ込み.這い上がるのに馬力がいた。

         14:09

    昼食
     鐘分岐手前で風のよどむ所を選び大休止する。共にワッパで足場を踏み固め.コンロを点す。
   コッヘルに餅を4切落とし.善哉の汁を加えれば汁粉はできあがる。体が温まり.食後のデザートに洋菓子とフルーツはキンカンを付けた。
   どれもが美味かった。テルモス小2はコーヒーと湯.

     休んでいる間に粉雪が舞い.急に雪山らしい降り方に変わる。落葉松林に降り続ける粉雪.懐かしさを感じさせられ景色になる。
   都会での降雪と異なり山で降る雪を仰ぐ。少し雪粒が大きさを増し見る見る積もりそうだ。視界を更に遠のいてゆく。
   落葉松林が次第に薄れ.足元にも積雪を見て.又登りに築いたトレースも消える勢いになる。

     地蔵峠には15時に待ち合わせしている。ゆっくり時間を掛け下ることにした。
   ゲレンデを横切り.競技用の練習をしているゲレンデの下にでる。朝方少なかったスキーヤーは午後になると尚更数えるほどしかいなかった。
   短いルートだが雪が積もれば何処も立派に思え.雪山のよさを久し振り味っている。

    地蔵峠15:00=新鹿沢温泉「鹿鳴館」=16:40北軽井沢S邸.

     合流後は新鹿沢温泉「鹿鳴館」で入浴.¥600
   ゆったりした豊富な湯に浸かっている。何度きてもここの女将は一言多いとT先輩は嘆くも.湯殿も温泉もよかった。

    北軽井沢
     北軽へのルートは一昨年秋に高峰高原を散策し通っている。嬬恋でキャベツを買っていた。
   そのキャベツ畑も今は雪田の中.広大に雪積る大地は雪原化されていた。
   新鹿沢温泉の先で右折し.嬬恋パノラマライン南ルートを経由して.鬼押しハイウェイを横切り北軽に入る。

     雪道は鹿沢温泉.メロデイポイント「雪山賛歌」付近では路面が少し見えだしていた。大展望の浅間山は雪雲と噴煙に閉ざされている。
   正面には十二上峠の尾根が立体感を失い.おぼろに霞み.長い市町界尾根を延ばしている。左が浅間隠山.右が鼻曲山になる。
   その中央を横ぎる車道に向かい車は走る。

     昨年山荘に入るのに難渋したと聞くも北軽の積雪は少なかった。雪で一面覆われているものの街道は全て融雪している。
   軽井沢に住むTt君から軽井沢の気候は春の太平洋低気圧の方が影響が多いと聞く。

     前日入り山荘を暖めてくれた先輩に感謝. 秋に作った薪は十分ある。寝支度を終えると早くも酒宴が始まった。
   今回は何本もの日本酒が用意されている。それに気をよくしたT先輩.珍しく日本酒を呑み.よくしゃべる。

     初めて経験する冬の北軽. 外で煙草をと思うも室内での喫煙を勧められた。ほろ酔い加減で体は火照ってもいた。
   寝袋に電気毛布・・それにストックとワッパと持参したものは量ばかり多くなったがあるに越したことはなく余裕ある伝言は嬉しかった。

     湯ノ丸スキー場上からの湯ノ丸山.2008.07
     2.17.地蔵峠から湯ノ丸山・・潜る輪カンジキとストックのリンク崩壊
     2.18.地蔵峠から烏帽子岳