| 奥多摩.タワ尾根の両山腹を南北に横断する。篶坂ノ丸材木尾根とオロセ尾根・・奥多摩西北部Top 小川谷右岸上段歩道から周回 日原街道の終点から小川谷右岸上段歩道を経て材木尾根―篶坂ノ丸からオロセ尾根の山腹道でアクシデント 2013年07月19日.松村 小川谷右岸上段道から篶坂ノ丸材木尾根 オロセ尾根山腹道でメカラ紛失・・林道孫惣谷線.日原線.日原街道から東日原 巨樹の森 前回はタワ尾根の末端から尾根伝いに長沢脊梁にでて.水松山から天祖山赤石尾根を回り込み.日原林道に下りている。 今回は脇道とも云うべきタワ尾根の南北に延びる作業道を綴り.水源林巡視路を辿る。 猛暑の足慣らしを含め.ブナ.ミズナラ.カツラ.トチノキの巨樹を尋ねてみることにした。 タワ尾根北東面をからむ小川谷右岸の上段歩道から篶坂ノ丸材木尾根を詰めオロセ尾根を下り.孫惣谷左岸の中腹道を辿り御共所にでる。 そこをUターンして孫惣谷林道をオロセ休所に戻り.日原林道の旧道から前回と同様に小川谷橋まで戻る積りでいた。 妻にルートを説明すると山腹ばかり廻り.「むずい!」とのこと。知る人こそ少ない緑深い水源巡視路を歩む。 ただ篶坂ノ丸を越えオロセ尾根でカメラを紛失.大分探したものの分からず.気は消失し.結果的にはそのままオロセ尾根を下るはめになった。 小川谷右岸上段歩道から篶坂ノ丸材木尾根を越え,途中のオロセ尾根山腹道でアクシデントを起こし.林道孫惣谷線.日原線.街道から東日原に下る。 この山行は来週に迫った剣岳北方稜線のトレーイングを兼ねていた。 関東甲信越の梅雨明けは7月6日で平年より半月も早く.西日本と東日本は8日に梅雨明けしたと気象庁から発表された。 日本上空は偏西風が分れて蛇行し.太平洋高気圧とチベット高気圧が重な合い.張り出す形の「ダブル高気圧」に覆われる。 梅雨明けの後は猛暑が続き.局地的なゲリラ豪雨を各地に起こしていた。 一石山神社,この裏側が日原街道終点.2013.05.26/8:11撮影右下端の白い看板は小川林道「通行止」の案内板 7月19日(金).快晴 jr御徒町5:30=神田5:3675=6:32立川:35=青梅7:28=8:01奥多摩.鍾洞行¥490. :10=7:43鍾乳洞bs 幾らか涼しくなったせいか奥多摩線の車内はハイカーで座席は満杯になり.鍾乳洞行バスも10人程が立つ盛況ぶりだった。 ただ小川谷橋手前の終点.鍾乳洞まで乗車したのは数人。車両も人も通行止になっている小川林道口はそっと抜けられた。 私と同方向に向かった若者は更に奥.小川谷へ。私も一人.嬉しいことに小川谷右岸の中腹道に入っている。 篶坂ノ丸を横断 鍾乳洞bs7:43一10:35材木小屋尾根取付き25/24先一11:30篶坂ノ丸:50一中腹道に入り戻る12:45.ザック回収14:55 中腹道分岐15:15一16:15一16:50林道一17:10伊勢橋一17:30日原林道起点一17:47東日原bs:47 タワ尾根 タワ尾根は小川谷と孫惣谷とを分け長沢脊稜のタワノ頭(滝谷ノ峰)に突き上げ.多くのたわみを擁し長く延びる尾根。 前回.5月下旬にタワ尾根を詰め長沢脊梁にでている。その尾根筋はつかず離れず.まとわりつくよう経路が幾つも縦横に横切っていた。 小川谷側は俗に上段歩道.下段歩道と呼ばれ.孫惣谷側には中腹道.孫惣谷林道と呼ばれる水源林巡視路が綴られている。 今朝は平日で鍾乳洞bsに下車. 東日原からの街道歩きを省いている。八丁橋への日原林道を左手に分け.街道を終点まで詰めている。 路上は照り返しが強くなるが山陰に入いれば.まだまだ心地よい朝のそよ風が吹き寄せ心地よい。 前回登り始めた一石山神社からの山道を左に分け.日原鍾乳洞を過ぎると燕岩のハングする石灰岩の大岩壁と籠岩の障壁を左頭上高くにに仰ぐ。 対岸の梵天岩と共に崩壊が激しく車両だけでなく.人も通行止ゲートで閉ざされていた。ここが日原街道の終点. 右岸に大きく盛り上がりハングする岩壁が燕岩。岩燕の営巣地であったのであろうか? 昔からこの岩は燕岩と呼ばれている。 梵天岩とはインドの梵天の岩に似たて.6本の岩コブが突き出ていたことから6本岩とも云われ.最近岩場が崩壊し続き.景観は崩れつつあるようだ。 山岳信仰のメッカとして多くの信者を昔から集めていた。現在は都指定天然記念物に指定され.鍾乳洞としては関東随一を誇っている。 山口県の秋吉台のような広々とした空間には負けるが.垂直に延びる洞窟は迫力満点の鍾乳洞と宣伝されている。 街道の終点がダートの小川林道の起点. 舗装から土道になるも道幅は確保されている。そこを抜け自己責任で林道に入る。 スミ窪で岩壁上を回り込み.巨樹に直接至る登山口を左手に分けると右手足元には小川谷の大滝が深い廊下を築き見下ろされた。 ここは又頭上を見上げても巨壁が抉るよう被さり仰がれ.道幅広いも気を躍らせる所だった。 深い渓谷の右岸山腹に林道は刻まれている。山側を回り込み.窪溝が現れると人形山東尾根の取付き地点にでる。 タワ尾根の小川谷右岸側 ![]() 背側は石尾根・・長沢脊稜ハナド岩より.2012.05/11:06撮影 上段歩道・・人形山東尾根 足場のぬかるんだ急登.直ぐ尾根末端に立ち.向かいに下段歩道の踏み跡を分け.左手の確りした尾根筋を歩む。 尾根上の踏み跡は次第に薄くなるが山径は主に南面を巻きながら東尾根伝いに築かれている。 下段口を見た後.上段口の様子が分からず気を配るも.急斜面を少し登り緩むと右手に確りした上段歩道が現れた。 上段は直ぐ水平歩道に変わり.大らかな緑深い斜面を横切っている。又所々に石積みの跡が見られ. 古い作業道だったことが伺えた。九右衛門窪の窪地を跨ぎ.人形山上部の二重山稜から落ちる北東に延びる尾根を越えている。 まだ陽射しが射さぬ山蔭の山腹道. 眩い陽光を浴びることもないが朝方の優しい明るさに満ちている。 そして柔らかい土壌の枯葉径は靴底にも優しく.感触のよさを生み.心地よさもある。 崩れて分からぬ朽れた小屋跡にでる。直ぐ先で左後方に山道を分けていた。 この踏み跡は途中で大ミズナラへのルートを分け.峰小屋尾根を大きく絡み金袋山南面の主稜に上がっている。 そのままタワ尾根を横切れば昼頃立ち寄る.篶坂ノ丸オロセ尾根の孫惣谷左岸中腹道への分岐と結ばれ辿ることもできる。 高木林を仰ぐ空間の高さ. その中腹道に広がる緑増す森が心地よい。時折停まっては胸を大きく開け.深い山のオゾンを吸っていた。 右前方下のガレ場は地形図の伐木沢の露岩記号を示す地点だろう。大きくザレた場所は手入れがされ.苗木が行われているようだった。 峯小屋尾根に乗った所に「23/24」の林班界標柱が立ち.木橋で薄暗い篶坂窪の谷間を渡れば篶坂ノ丸東尾根( 篶坂ノ丸尾根)に乗る。 材木小屋尾根 眺望は樹林に覆われ薄い。見えても山並の一部分を枝木の窓越に.山の一角が望める程度。篶坂ノ丸東尾根を越え. 東尾根の1300m付近から北側に派生する枝尾根に乗ると初めて樹間越に材木小屋尾根を望むことができた。 手前の窪地. 材木小屋窪には3つの木橋があり.3本目の木橋が本流で仄かな流れを見せていた。 材木小屋尾根1178m地点に「24/25」班界標柱があった。真っ直ぐ尾根を越せば鳥居谷左俣に入る。 左に折れ枝打ちされたままの荒れた足場の悪い尾根筋に入っている。傾斜の割には捗らぬ登り尾根になった。 植林の急斜面を越えたワイド状のたわみにでて.ブナ.ミズナラの別天地が開け.ホッとすると同.この雰囲気を味わいにきた。 大らかな斜面には巨樹が棲み.主尾根の篶坂ノ丸周辺と共に老樹の安寿する大地を創っている。 篶坂ノ丸 2013.05.26/10:22撮影右手の材木小屋尾根から突き上げ.左方のオロセ尾根を横断する 篶坂ノ丸 篶坂ノ丸の山名標を背に大休止する。先日は山名標を見て.黙々ウトウノ頭へ.ナラ.ミズナラの緩やかな尾根を登っていた。 尾根筋でも木洩れ日の射す陽光は疎ら過ぎるほど少ない。ただ見詰める陽射しは目を眩ませている。 樹林の枝々の被さる樹葉が陽光を閉ざし.強い陽射しを和らげ助けてもいた。 今回はテルモスに氷を詰めてきた。その喉通しのよさ。大事にしなければ。又凍らした焼酎缶にも手が出そうになるが 先はまだまだ長い。考えだすと我慢できず篶坂ノ丸にでて一気に呑んでしまっている。 「頂で呑めるぞ!」と決めていたのが悪かった。まだテルモスがあるぞと暑さに負け.この上もない酒を味わう。 ただ小蠅が煩過ぎる場所だった。払いのけても集まる小蠅.ゆっくり寛ぐには悪い時期を迎いていた。呑むのも落ち着かぬ中. 煙草を吸えば紫煙が緩やかに昇ってゆく。小蠅には弱いとみえた。立て続けに2本吸い.1本は蠅防御用に大地に立ている。 篶坂ノ丸オロセ尾根から山腹道のアクシデント ウトウノ頭と篶坂ノ丸 梯子坂ノ頭より.2013.05.16/12:45右手下段が篶坂ノ丸オロセ尾根.先はノケ岩尾根 篶坂ノ丸オロセ尾根 オロセ尾根の詰めは頂を中心に扇状に大らかに自然林が広がり.南方へ円やかに曲線を描き. 中程には幾らか窪んだ大地が見下ろされた。ゆっくり磁石を頼りに下ると踏み跡らしくなり.テープのマーキングを見る。 そして窪んだ平面からは尾根の盛り上がりを起していた。ここがオロセのツメの笹の広がる尾根になる。 まずは南へ南へと磁石を片手に持ち下る。少し緩んだ所で気持ち西寄りに南下した。次の急斜面が山腹道の分岐になる。 初めての旧道分岐は斜面の緩むと同時に.たわみに酒の空ビンが1本.半分ほど埋まり顔をだしている。 よく見ると左手に踏み跡があり.朝方の伐木窪手前の小屋跡から続く.小川谷右岸上段歩道に繋がる金袋山の南側への作業道になる。 その下の分岐が孫惣谷左岸の山腹道に入ると上流は.本谷出合とウトウ沢右岸尾根(モノレール軌道あり)に繋がれ. 孫惣谷沿いの林道と合わさる。道中には数多くのブナ.ミズナラ.ツガ.シナノキ.モミの巨樹が生い茂り.私の訪れるのを待っている。 ここでも眺望は得られないでいた。森に覆われた山腹の中にいる。行程では1/3は過ぎただろうか。 水平歩道 尾根の西側に寄る山腹道をオロシ尾根から金袋山への踏も跡を分け.御供所へ向って孫惣谷左岸の山腹道に入る。 「火気注意」の丸いプレートは確認せず見忘れている。分岐からは路肩が丸太で土留めされた水平歩道になっていた。 涸れ沢を渡ると路肩の補修工事が行われていた。崩れた山腹道に新たに土留めされ.山側の間伐材が立木を支えにして. 倒木が崩れ落ちないように水平に幾つも木留めされている。 この先に朽された小屋跡があり.鉱山事務所へ下る分岐に出会う筈だった。 ここでズボンの右ポケットにカメラがないことに気付く。最後にカメラに収めた尾根筋の分岐に戻り探すことにした。 それに輪を掛けたトラブルが発生した。後にこの尾根から下山を強いられることになる。 アクシデント・・2 戻り.木の根に絡むよう「火気注意」の丸いプレートを見る。「マゴソ谷.日原 一石山.日原 御供所」と手書きが添えてある。 直ぐ見付けると思い.山腹道分岐の肩上の立木を背にザックを置き.カメラで撮った付近を探る。 ただ目駄つ白いケースだが直ぐには見つられなかった。周りを歩き回ること数回,否や数え切れぬほど探し回っている。 尾根筋を下ってきて.分岐を探すため前後に移動していた。その周りをも念を押し暫く探している。 喉が渇き水分補給にとザックを置いた地点に戻ったが今度はあるべき所にザックがない。合点が行かず不思議に思い. 今度はザックも探すことになってしまっていた。二重の忘れ物で動揺がますます高まるが探すしかなかった。 ザックにはテルモス以外に弁当.財布.携帯電話が入っている。もっと大変な状態に陥っていた。獣が持って行ったわけでもあるまい。 置いた所にザックがない。カメラを紛失し気は散漫になり.違った場所に置いたのか? 段々置き場所もあやふやになってきた。 もう正味2時間探していた。このまま分からなければ日原の駐在所に寄り.再び明日探すことになる。 喉が渇き切っていた。少し間を空け考えようと先程入った水平歩道の窪溝に戻っている。 仄かな流れていたと思うも.這いつくばっても口は濡れるが喉まで届かぬ量。唇が少し濡れる程度だった。 諦めて戻ると分岐手前の山腹道の路上に.黒いザックが置かれているようある。 確りした作業道で水場に来た時は確かにザックはなかった。不思議に思うも私のザックだった。数分の違いでザックを見付けだす。 カメラを早く探しだし,御供所へ出向こうと山腹道に近くの道なり,尾根を横切る台地上に置いたザック。よく見ると太目の枝が傍にある。 運悪くザックに当たり.草の茂みで分からなくなったところ.再び斜面を自然落下し.巡視路に落ちたと思われる。 置いた筈のザックが無くなり.木の根元ばかりを探していたが最後に路上で見付けホッとした。 氷入りテルモスからガブガブ飲み.1本取ってお茶漬けの昼食にゼザートとして水羊羹を食べている。後はカメラ探しだすことが残された。 道中1/3ほどの行程で.時間ばかり費やしている。後のルート踏破は諦め.又鍾乳洞bsからの下山も諦めている。カメラを探せねばと。 15時になる。ここから東日原bsまで2時間弱掛かる。諦めざるなかった。 白いケースは一昨日妻が古くなったと改めて作ってもらっていた。そのケースと共に紛失した。 途中下山 オロセ尾根から林道孫惣谷線までの尾根の植林帯は大きくジグザグに切りり.広い山腹の雑木斜面を横切っている。 最初の一歩はジグザグに入ったが直ぐ山径を切り開く尾根筋を直下した。そして杉の植林帯に入り. 真南から尾根筋伝いに南南西寄りに.林道の法面が人工的でないことを確かめ南下した。 時間的にはアッと云う間に林道にでている。左手に折れると直ぐ木段の取付き口があった。 約150mほど下ると林道孫惣谷線がS字状になる最初のヘヤピンカーブ地点にでた。 ここで踏み跡を見付けている。オロシの休所への取付き地点. 入れば薄い二俣に分かれ.左手(西側)は天祖山裏山道に接続している。 右手は日原川左岸沿いの林道日原線旧道の径. 日原林道と河川を挟み並行して綴られている。 旧日原林道 孫惣谷ロセ橋を渡り.ゲートから日原林道に突き当たる。右手に折れれば八丁橋を渡り.天祖山表参道.及び唐松尾根に向かう。 左手の林道に入ると直ぐ.大ツガが左手の日原川湖畔から突き上げるよう見上げられた。その対岸に入り込むのがガニ沢になる。 2ケ月前に天祖山から赤石尾根を下り.その帰路見聞している。川底に降りると更なる巨樹として根元から鋭く支枝を伸ばしていた。 小川谷橋までの道中からは日川左岸の山腹を綴る旧道の地形がよく望まれた。ガニ沢は窪み.大きく巻くよう辿っている。 前回は関心も薄くよく分からなかったが旧道の沢縁には以外に大きな岩壁が多く構えていた。 ここを綴る旧道も対岸から望むだけでは分からぬ難所が幾つもありそうだった。 最後まで諦めず歩んでいれば以外と今日.一番のポイントになったかも。結果的には巨樹廻りの旅ははかなく終わっている。 小川谷側から篶坂ノ丸を孫惣谷側に回り込んだだけの旅になった。 日原林道.街道 左岸に石灰採石所を見上げて.伊勢橋で左岸に渡り返せば舗装され.日原林道終点の小川谷出合にでる。 右側に沿い日原渓流釣場があり.道伝いに小川谷右岸沿いに入ればタワ尾根末端に回り込み鍾乳洞へ。右折し日原街道から 小川谷橋を渡れば東日原へ。橋脇には今朝.下車したバス停.日原鍾乳洞の広場があるが最終バスは出てしまっている。 日原までの街道.右岸沿いに展望が続けて開かれる。八丁山.巳ノ戸尾根の裾を見つつ.回り込み稲形の長帽子をなす稲村岩を見上げていた。 集落に入ると石尾根からのネズサス尾根.カラ沢尾根.タル沢尾根と順次に姿を現し.最後にその尾根の末端に東日原のバス停が現れた。 17:47東日原bs17:47=18:15jr奥多摩:27=19:00青梅19:00=7:34立川:36=20:26お茶ノ水. 氷入れテルモスは最後のjr奥多摩駅で米粒ほどの大きさに変わる氷の粒を幾つも見ている。 地形図「武蔵日原」.山と高原08「奥多摩」. スカパ登山靴・・27.297歩 小川谷右岸上段歩道から篶坂ノ丸材木尾根 オロセ尾根山腹道でカメラ紛失・・林道孫惣谷線.日原線.日原街道 |