続.大菩薩連稜南部の浅利川上流の山々.吹切尾根を鳥屋ノ丸と御前ノ頭で横断する・・桂川支流浅利川流域Top

  濃霧に覆われた朧な幻想的な世界に入り込み.西奥山から鳥屋ノ丸南東尾根を詰める
     下山は吹切尾根を南下.御前ノ頭南西尾根から林道真木小金沢線に入り.真木消防会館バス停まで下る 2015年04月02日.松村

    林道遅能戸線から鳥屋ノ丸南東尾根・・バス停の改名「金山民宿入口」
    鳥屋ノ丸から御前ノ頭南西尾根

     昨夜は低気圧からの寒冷前線が長く南西に延び.関東甲信地方通過した。大陸からは菜種前線が接近し.追うように移動している。
   その後は一週間ほど天気は愚図つくと予想が示されていた。その合間のひと時を狙い.前回の土沢右岸尾根の対岸の鳥屋ノ丸南東尾根に入る。

     10日前に土沢右岸尾根を登った折.左手に位置する中村川対岸の鳥屋ノ丸南東尾根を常に見つつ登っている。
   真近に迫り大きく突き出しているのが鳥屋ノ丸。この尾根に照り付ける日差しも強く.改めて登山意欲を掻き立てられていた。

     前回と同じアプローチで南東尾根に挑む。ただ陽射しは前回と逆比例し.見渡す限り.薄暗い濃霧が漂い.天候に期待を持つのは無理のようだ。
   鳥屋ノ丸には2013年12月に宮地山から鳥屋ノ丸に抜け.鉄塔巡視路を下っている。その時は冬枯れの寂れた時期だった。

   富士急バス西奥山線.浅利の集落付近.7:36

     jr大月駅発の路線バスは中央高速道の橋桁を潜り.浅利川右岸沿いの県道512号に乗り.県道終点から林道遅能尾線を綴ると西奥山線に入る。
   左側は花咲山の裾.右側が天神山を隔てる浅利の集落へ。ここから徒歩で駅に戻る場合は浅利川左岸の市道を登り.跨線橋からjr大月駅に回り込む。

     4月02日(木).濃霧下りて快晴
      jr御徒町5:00=5:04神田:22=5:27高尾.松本行:30=7:05大月.富士急バス¥290. :28
      =7:44終点bs西奥山.

    満開の桜
     高尾付近ではまだ厚い雲に覆われていた。ここから仰ぐ都心方向は灰色の層雲に覆われている。
   ただその雲下には明るみが広がり始め.天気回復の兆しを示し.小仏トンネルを潜ると今朝も濃い朝モヤに覆われていた。

     突き進む中央東線の車窓からは点々と沿線沿いに咲き競う桜の枝々が満開を迎え.綻び溢れるばかりの桜の花に飾り立てられていた。
   四方津.梁川.鳥沢.猿橋とガスが濃く舞う中.桜の花に囲まれた沿線の各駅は電車がホームに停まる都度.溢れるばかりの満開の花びらを見せている。

     東京上野の山は23日に開花し.公園前のカンザクラは散り.一昨日31日には満開を迎えている。
   寒暖の差が激しく異常な高温が続き.本州で一番早い満開を迎えていた。それに続き各地の桜の知らせが伝えられている。

     私の経験では5.6年前に.幼馴染と鹿留山北尾根に出向いた時も.同じように沿線は満開の花を一斉に咲き溢れさせていた。
   あの時も四方津でも.都留市でも満開で.地元では有名な鹿留発電所の鉄管付近の桜も満開だった。

    分線林道端倉線の起点
   終点西奥山バス停.7:47

    バス停の改名は「金山民宿入口」.
     西奥山行バスの路線はまだ雨上がりが治まり乾き始めたばかり.幾つもの水溜りを残している。
   乗合バスはその重く垂れ込んだ雨雲の下を走り.路上にはガスが這い上がっては消え舞い続けている。
   運転手の会話は「今日は駄目ですね!」との一言が今日一日の天気を悟っているようだった。

     先日は中村川の左岸尾根に入る為.西奥山行バスに乗り.奥山集落を抜けてY字路がある「遅能戸」バス停に.下車している。
   そのバス停は昨日.4月1日からの時刻の改正に伴い.バス停は「金山民宿入口」に改名されている。 車内放送を聞き気が付いた。

     路線バスは左路の林道遅能戸線に入り.林道の分線.端倉線入口が終点バス停「西奥山」になる。
   前回も歩いているが今回は終点で降りている。周りはバス停のスタンドがあるだけで家屋処か物置一つも建たぬ.何もない場所だった。

     バススタンドと標柱だけが立てられ.Uターンする空地があった。こここそ「端倉鉱泉入口」にするほうが分かり易いよう思えるのだが?
   分かられ林道沿いに集落がある為かも知れない。

    鳥屋ノ丸と南東尾根
   先月裏側から登った土沢右岸尾根・・810m圏付近より
    南東尾根1080m圏峰と鳥屋ノ丸の右鞍部は葛野川線14号鉄塔・・2015.03.22/10:10

   中村集落手前の取付き口.8:06

    鳥屋ノ丸南東尾根
      7:44西奥山一8:10山ノ神一9:14(820m圏コブ)一10:00(954m圏コブ)
      一11:00吹切尾根分岐一11:30鳥屋ノ丸.

     前回,ムジナ御前から下った林道遅能戸線をバス終点から遡る。直ぐ右手に中村川を迎え.近ずくと対岸に.
   前回は蒼空が開け.仰ぎながら登り詰めた土沢右岸尾根末端の720m圏コブが望まれた。逆からの眺めになるが低い山に係わらず
   ガスに包まれて山縁しか望められず。湧くガスは.更に濃さを増し.真近をもさ迷い.時に数m先が見えなくなる。

     暫く林道を辿ると戸沢を渡り.登り坂らしくなった。戸沢集落に繋がる林道戸沢線の起点を迎え.
   末端コブを右に回り込むと中村集落の南端にでた。右前手に初めての民家を見み.左後方から簡易舗装の上り坂が合わさる。
   この上の「山の神」が南東尾根の取付きだった。

   南東尾根末端の山の神.8:10

     この簡易舗装の坂を詰めると南東尾根末端にある台地.山の神にでる。手前左手に分かれる土道は真新しく整地された墓地へ。
   ここまで25分ほど。鳥居を潜った境内は小平な空地広場を造り.奥に石祠が祀られていた。山の安全をお願いし.
   鳥屋ノ丸南東尾根へと第一歩を踏み込む。

     見るなり展望には優れた突き出す高台だった。ガスが切れていれば正面に左岸尾根末端の720m圏峰が大きな丸みを帯び.
   見下ろされていた筈。まだ山への裾に入ったばかりでも.里の集落と共に低山の違いを感じ.その雰囲気を味わえられた筈だった。

     ほぼ朧にしか望めぬ裾野に広がる台地. 中村川がうねり.又右手には大丸からの西尾根が長く.目の前を横切っているようだった。
   台地末端まで数10m登っただけだが更にガスは濃さを増している。予想に反し一面のガス.今にも霧雫が落ちそうな雨雲の中に入っていた。

    710m圏コブ
   アンテナが群がるコブ.8:26

     「戸沢支2」の電柱を右脇に見ると確りした作業道が尾根伝いに綴られていた。その尾根筋を歩む。
   最初の710m圏コブはアンテナが幾つも立ち.古い残骸も多く残されていた。土沢左岸尾根では点々と尾根筋にアンテナが立てられていたが
   それに比べると散らばるよう纏まっている。なんでもすっきりしている方がよい。

     尾根筋の左側は伐採された急斜面。雑木に赤松林が目立ち.藪絡みは少ない。ただ枝木に乗る雨粒が触れると間を空けず袖を濡らした。
   赤帽黒抗の四角と長方形のプラ抗に小さな国土地理院の調査抗が見られる。倒木が多く赤.ピンク.青テープとマーキング類も多く目立つ尾根。
   2つ目の710m圏コブは直ぐ現れた。

   8:36
    ガスが真近に迫り.分かららなくなる。右手は伐採地だろう.

   確りした作業道を綴る.8:43

     尾根筋に植林が覆いだすと薄暗さは更に増した。道中は以外に蜘蛛の巣が多い。以外と早く昨夜の降雨は治まったのか?
   まだ一本だけ張られたものが多いが雨雫で煌めいている。1本きりで切るのも可哀そうに思え最初は避けたが切りがなく諦めている。

     赤松が多くアセビも見られるようなり.藪にも少し絡むようなった。すると今までとは異なり.枝木に触れる雨粒は水塊で落ち.
   衣服はアッと云う間に濡らされた。うんざりするがしょうがない。できるだけ絡み多い所は.手先で払うが一瞬にして面で濡らされた。
   次第に体は冷え.我慢を強いられるようなる。

    遠方は740m圏コブ
   8:43

    740m圏コブ
   薄明るい喬木のコブ.8:50

   アセビが群生し始め,赤松も目立つ.8:55

     アセビだけが周りと色彩と異にし灰色の世界に.緑の鮮やかさを増している。真新しい太いテレビケーブルが尾根沿いに横たわり.
   暫くは追うようなった。右手から入り込む植林帯は尾根筋に這い上がり.薄暗さと針葉樹の落葉だけが大地を覆い.
   その枯葉色が美しく.繊細に彩えた土壌を踏んでいる。

    820m圏コブ南面の尾根筋
   急な南面の露岩帯.9:07

     820m圏コブ手前の南急斜面. 露岩が現れ,積る落葉に埋まる土壌はぬかるみ.踏み込めば崩れ落ちる嫌らしい斜面にでる。
   下調べでは下りの場合は820m圏コブから東の枝尾根を巻き.東山腹をトラバースして.この斜面下に至っている。

     如何見てもトラバースのルートの方が煩わしい。況して藪絡みの巻き道は水分も多く含んでいた。
   見上げるも大きな側壁にはなさそうだった。ただルートとしてはここを迂回している。ツメはガスが掛かり.先はよく望められなかった。

     意を決し突入する。踏ん張り力が入る。喘ぎ崩れる足場を支えに.土壌が柔らかければ蹴り.硬ければ微妙なバランスで乗り越える。
   ツメは急陵だが岩壁はなく.10分も掛からずして露岩した側壁は越えられた。820m圏コブに立つ。

    820m圏コブ
   頂は大らかな台地.9:14
    頂東面に広がる斜面に小尾根が起きている。

   頂東面に広がる小尾根

    巻き道ルート
     頂から振り返り見て.左側の枝尾根を下ると程なくアンテナがあり.その地点にピンクのリボンが付けられていた。
   又確りした踏み跡は河原まで降りている。注意して.このアンテナがトラバース地点. 右山腹に折れると先で尾根が下るのが見下ろされる。
   ここが先程の巻き道分岐になる。間伐材が多く.山腹は歩き難いトラバースの迂回路を見付けだしていた。

   途切れもないガスは流れず留まっている.9:20

    先が840m圏コブ
   檜の植林帯.9:25
    東面から尾根筋まで広がる樹林帯

    地図にない小コブ
   9:28〜:35
    低いコブを乗り越した835m圏コブ. 「十」の恩石標あり.ここから少し急な下りになった。

   雑木に植林混ざる尾根

   スズタケが現れだす.9:52

     主尾根にアセビが群生し右を浅く巻くと.その下は植林帯。スズタケも密生し始めている。
   先は954m峰への登り.905mで一度緩み.再び登り返していた。

   9:57

    922m点
   芽吹き始めたアブラチャン.9:58

   尾根幅が広がる平坦地.10:14

     藪も消えすっきりした尾根を北上する。夏場はスズタケの藪絡みが見られるかも知れぬ場所。
   この南東尾根には恩石標が幾つも設けられていた。「二0」に次ぎ「一九浦」と恩石標がなだらかな.
   この幅広い尾根の真中に設けられていた。先端の端.954m圏コブにもあった。ただガスは更に濃さをましている。

    小さな954m圏コブ
   直角に左折するポイント.10:21

   頂を囲む黒い雑木林

    954m圏コブ
     この散策的な尾根の北側端に小さな笹のコブがあった。赤く塗られた棒の脇には欠落したナンバーの分からぬが
   恩石標が設置されていた。遠望すれば大岱から晴明盤に連なる長い南尾根が延びている。

     手前には顕著に目立つ鋭峰のムジナ御前が凛々しく望める筈だった。登る都度.所々で望められる筈の展望。
   先日登っただけにムジナ御前に対する期待も大きかった。その為の入山でもあるが望めず分からずにいる。

     ただ今回は対岸どころか.今だ尾根を連ねる隣りのコブも望めぬ始末。延々と幾つもコブを越えてきた風景も.
   足元のコブ以外探ることもできないでいる。おぼろに霞むコブを見詰めるのみ。小コブを囲む植林帯を抜け.雑木林の山並に変わるも.
   更に周りを薄暗くさせていた。

     954m圏コブからは直進し北側に延びる尾根と左手の窪地を下り返す.2つに分かれ尾根を派生させていた。
   ガスが薄れれば冬木林の中.身近な周りの様子だけでも見定められるだろうが.この天気雨雫が留まっているだけ助かっている。

     真っ直ぐ延びる尾根にも浅い踏み跡があったが.先は見定められず定かでない。急に狭まる踏み跡で,入り込まず助かっている。
   ルートとなる顕著な踏み跡が左手に直角に下りていた。ただ目先のガスは濃く漂い.先の小コブが分かりず判断に悠著していた。

     地勢図を読むと直ぐ下り返しているようだ。下っているが見た目はその間々谷間に下ってしまうようにも思えた。
   足元は明るくスズタケが被るものの.踏み込まなければ分からぬ先になっていた。

    980m点
   右に折れる.10:34

     歩き易い落葉径. 直ぐタワミにでて.冬木の枝々が霞み絡むよう被っている。ここまで正確に歩んできたのが伺えた。
   軽く下り返して地図にない小コブを越えて横切る尾根に乗り.右に折れ980m圏点に乗るとナンバーの欠落した恩石標があった。

   スズタケが浅く茂る尾根.10:35

     突き当たりを右手に取り.幾らか明るくなった緩やかな起伏のスズタケの中を歩む。夏にはスズタケの猛威に悩まされるだろう。
   幾らか幅広くなった尾根筋を左に回り込みながら進む。

     南東尾根末端から緩やかに登ってきた尾根も高度を稼ぎ.地に這っていた雨雲が薄れてきている。
   その為か,周りの色合いは幾らか明るく白みを増してきた。ただ濃霧は衰えぬものの穏やかな990m圏でスズタケの小コブを越えた。
   そして左へ回り込むと尾根上に岩稜帯が現れる。

   1010m圏コブ手前の急な露岩帯.10:37

     小さなな露岩帯に入る。見た目より急斜面の登りになり.1ケ所,段違いに手を添える所があったが何なく越えている。
   再び元の灌木帯の土壌に戻り.緩やかになった細かい起伏を越えると1010m圏コブにでる。

   10:41

    1010m圏コブ
   削られた恩石標あり右へ.10:42

   里から続くおぼろに霞む山の中.10:48

    吹切尾根に合わさる
   1100m圏点の恩石標「一三七」.11:02

     削られた恩石標がある1100m圏コブを越えれば.吹切尾根に乗る最後の登りに変わった。丸っきり平坦な尾根に変わり.
   今回は珍しく1050m圏で大きな恩石標「一」を見ている。急斜面を登り詰めれば主尾根の吹切尾根の踏み跡に乗る。

     主尾根に突き当たった向かいのは大木には幹は白ペンキが塗られ.尾根筋の踏み跡も堅く.確り踏み固められていた。
   当然何処を見ても今日はの展望はない。

     林道遅能戸線から鳥屋ノ丸南東尾根・・バス停の改名
     鳥屋ノ丸から御前ノ頭南西尾根