浅利川流域・・大菩薩連嶺周辺流域
   左岸流域・・

   源流流域・・


   右岸流域・・
2014年01月. セイメイバン東尾根から深城線鉄塔尾根を南下―尾根末端の大展望開かれる岩殿山
2012年01月. セイメイバン南東尾根から大垈山―宮地山から用沢.林沢戸から田無瀬
2013年12月. 宮地山タカザス沢右岸尾根から大岱山―金山峠から野脇切吹尾根を南下し鳥屋ノ丸
2015年03月. 土沢右岸尾根.ムジナ御前西尾根―葛籠峠から日影へ
2015年04月. 西奥山から鳥屋ノ丸南東尾根―御前ノ頭南西尾根から林道真木小金沢線を下りる
2013年08月. 端倉峠から前沢山を経て花咲山に立ち.サス平からjr大月駅・・左手は常に深城線鉄塔尾根を望む 
      大菩薩連稜南面の浅利川上流の山々・・ムジナ御前と葛籠峠越え

  西奥山から土沢右岸尾根前半を周回し.林道遅能戸線を経て葛籠峠を越える
    浅利川右岸尾根末端の720mコブから北上.ムジナ御前西尾根―再び西奥山から葛籠峠越えの日影沢.日影  2015年03月22日.松村

     西奥山から土沢右岸尾根.ムジナ御前
     ムジナ御前西尾根から葛籠峠越え

    鈴庫山から大菩薩へ
     昨年11月に笛吹川と重川とに隔てられた笛吹川左岸の鈴庫山から北側に擁する赤岩御殿を横切っている。
   その「続」とも云うべく鈴庫山南部.その頂から偵察し.見下ろした柳沢ノ頭から南面に連なる尾根を訪れ.末端まで縦走する積りでいた。

     「ただ林道は通れぬかも?」との電話をタクシー会社から受け.管理事務所に連絡を取ると.林道は法面の崩壊恐れがある。
   上部にクラックの亀裂の見付け.既に2年が経ち通行止とのこと。冬期のみ成らず.森入から坂脇峠に至る林道は通行止.改修は未定とある。

     急遽.大菩薩中央に位置する土沢右岸尾根に変更したが下調べ不足もあり.即席の山行は929m圏峰から西尾根を下り
   登り返すのを諦めている。尾根下端から半ばまで詰め.中村川の河原に下り.食後は葛籠峠へ登り返し.日影地区へ下りている。

    土沢右岸尾根
     2013年12月に吹切尾根の野脇.その東尾根の末端の宮地山タカザス沢右岸尾根を詰め.大岱山を越え土沢左岸ノ頭にでている。
   そこから金山峠を越え.右岸の頭を抜けていた。その折.登りながら見詰め続けていたのが右岸尾根と葛野川線12号鉄塔だった。
   確か源頭の南東面はボロボロのガラ場だった。

     土沢は桂川の左岸支流浅利川の奥二俣の左俣に当り.金山峠が源をなしている。今回は右岸尾根を末端から辿ることにし.
   jr大月駅から路線バスで浅利川二俣のバス停.遅能戸まで乗り込むも.挫折している。路線バスとしては下山と共に初めてのルートを利用した。

    林道遅能戸線起点
   Y字交差点.バス停「遅能戸」.7:45

     浅利川の二俣.中央の四角い薄黄色い看板は林道遅能戸線の林道標識で.看板下に起点の抗があった。
   その先は中村川流域に入り.路線バスの終点は端倉鉱泉の入口にある「西奥山」バス停。
   看板の右手は林道金山線が通り金山鉱泉に繋がれている。その起点も.両林道の入山は共にここを起点としていた。

     3月22日(日).晴後曇
       jr御徒町5:11=5:15神田:20=6:26八王子.松本行:35=7:19大月.富士急バス:28=7:44遅能戸bs.

     都心ではどんよりした重い雲に覆われていたが八王子を過ぎると薄日が差し.ホッとする。小仏トンネルを潜ると相模川沿いは強いモヤの中だった。
   対岸も分からぬ濃霧.何時も乗る松本行.始発列車は四方津.梁川と桂川沿いを走り.車窓からは周りの山々の輪郭だけがおぼろに望まれていた。

     鳥沢駅を過ぎると新桂川橋梁を境に朝モヤは薄れ.谷間から明るく開かれ.その隙間から日が漏れだしている。
   予報通りの天気になり.大月にでてからの日差しは暖いだけでなく.眩い陽差しを浴びるようなる。

     大月駅発富士急バス.西奥山線に乗車した。浅利川出合の浅利の集落には一昨年.花咲山の帰路訪れているが本流を遡るのは初めて。
   浅利川の源流の土沢は金山峠を源となし南方に流れ.東沢を合わせて浅利川となり.支流の中村川を西奥山で受け入れて.大月で桂川に合流している。
   その土沢右岸尾根を最後まで詰める積りでいた。

     県道512号(jr大月駅裏手の北側.北西に延びる県道).その終点は西奥山の集落. 富士急バスの遅能戸バス停があるY字の交差点。
   バス1台が如何にか通れ道幅は狭い。うねる道が浅利川沿いを綴り.西奥山の集落まで続いている。

     乗客は私を含めて若い男女1組.金山峠から雁ケ腹摺山に登ると云う。私が途中で左側の尾根に入ると答えると
   ガッテンがいかなかったらしい。地図を持ちだし私に指図を求めた。20分ほど乗車し.遅能戸バス停で下車.共に林道金山線に入る。

    土沢右岸尾根末端.720m圏峰
   右端が土沢沿いの林道金山線.7:46

     左の高台と720m圏コブとの間に中村川が流れ.建物の直ぐ前が浅利川に合わさる中村川出合。
    建物の奥右脇に葛籠峠への古道の取付きがあった。

     土沢右岸尾根
       7:44遅能戸bs一7:52取付き一8:35(720m圏峰)⇔8:55.一9:24780m圏コブ.アンテナ
       一9:58鞍部882m一10:50ムジナ御前929m圏峰.

     バス停のY字路を左に入れば中村川沿いに林道遅能戸線を遡っている。右手の舗装された金山線に入り.
   浅利川金山橋で左岸に渡ると左脇に林道標識を見て.右側に矢貝商事の大きな建物が現れる。

     この建物を過ぎた直ぐ右脇が昔から綴られた葛籠峠への登り口。細いコンクリートの階段は仰ぐよう高く続いている。
   午後このルートを綴ることになるとは夢にも思わなかった。左手から中村川が合わさり.神沢橋を渡ると登り坂になった。
   ここは目指す尾根下端の720m圏コブの東裾を回り込んでいる。

   振り返り右岸尾根の取付き.7:52

     直ぐ左後方に登る苔むしるコンクリートの階段があった。720m圏峰は土川右岸尾根の末端コブで.
   東側に延びる尾根の末端の作業道になる。「私はここから取付きます!」と先を行く2人に挨拶し.共に「気お付けて!」と別れている。

   檜の植林帯を越え.8:10

    最初の一歩
     この尾根は地図を読むと見るかに狭まった等高線が描かれ.その急登の植林帯から取付いた。
   取付きはぬかるんだ土壌に落葉が積り.踏ん張れば潜り落ちる痩せた突起から始まっている。

     ぬかるみ崩れる土砂止めにか? 鉄棒が15本ほど.40cmほど頭を出し埋め込まれていた。
   それが錆びた赤褐色で最初の1本が見ずらく.右足の膝を強く打っている。激痛が走り最初は何が起きたのか分からなかった。

     よく見ると40cm程の間隔で面をなし,急斜面に打ち込まれていた。土砂崩れを防ぐ方法の1つのようだった。
   少し休めは痛みも治まりホッとした。

     ただ四っんばいで這い上がる急登。登り詰め植林帯が切れるまで続く。土壌は柔らかいが落葉が多く滑り止めにもなり.
   よかったかも知れない。取付きに立派な階段があるにも拘らず.踏み跡らしき踏み跡もなく.立木に地表にと支えを求め.
   両手でバランスを取りながら.強引に一気に登っている。

   雑木帯に入る.8:16
    右下は西奥山の集落.遅能戸

     迎えた植林帯との境を越えると自然林に変わり.木漏れ日の朝日を浴びる台地に乗る。傾斜は落ち付き.
   足場はよく.両手は使わなくなった。頭上から足元からも柔らかい日差しを浴び.朝陽の素晴らしい光景を放す場所にでている。
   高みになった台地からは木々の細い梢を透し.先程歩き始めた遅能戸の集落が見下ろされ.綴ってきた林道遅能戸線が眺められていた。

    720m圏峰のツメ
  

     何処から登っているのか? 昔からあるような窪んだ道形の山道を左後方から合わせるも.登るにつれ消えふせ薄い踏み跡になる。
   南側末端からの作業道か? 先程の取付きから大きく末端側を回り込みで登っているのか? 分からぬが確り踏み固められた作業道にでていた。

     暫く木漏れの灌木帯を追い綴ると傾斜も緩み.丸味を持った頂の茂みの樹冠を透し.小さな蒼空が見上げられている。
   この隙間は徐々に広がりだし傾斜が落ちると720m圏の頂に立つ。スズタケは全く見られず.幼木みが乱立し眺望はない。
   風のない小広い平頂は自然林に囲まれ.朝方の日差しだけを明るく受けていた。

   西面.中村川流域.8:53

     背は鳥屋ノ丸からの吹切尾根・・鳥屋ノ丸.御前ノ頭.870m圏峰.馬立峠。
   左上は大谷ケ丸に破魔射場丸,手前が鳥屋ノ丸南東尾根末端と中村川対岸の中村集落。

     頂を覆っていた自然林も.頂の西側から迫る檜木林が北面に広く占めるようなると山肌全体に植林が広がり.頂斜面を覆うようなった。
   尾根筋からやや西の植林斜面に入り.斜めに北上して少し時間をロスした。中村の集落が見下ろされ.慌てて修正している。

    天神山から笹平
   右の尾根は逆光に浮かぶ花咲山.9:18

     梢越えに望んだ南東面. 笹平に建つ顕著な深城線4号鉄塔と3号鉄塔。背の遠方は表道志西側山稜の御前山.
   沢井沢ノ頭と馬立山。植林が途切れ.逆光で霞む南西面。谷間は猿橋付近になる。

     低山の渋い山並が重なり合い.里山の雰囲気を存分に現わす風景が広がり.大らかな山並が重な合っている。
   手前は天神山に建つ深城線1号鉄塔。天神山は鉄塔尾根の末端にも当たり.大月駅ホームからも1号鉄塔が見上げられた。右下が2号鉄塔.

   朝陽を受けての稜
    陽を背に受け.日差しでガラッと変わる山稜は明るく展望にも恵まれ.歩き易い尾根歩きに気をよくしていた。

    南大菩薩連嶺と吹切尾根
   左側の山並.中村川対岸の山々

     手前は吹切尾根で馬立峠から北尾根.870m圏峰と御前ノ頭958.2m。その手前を横切るのが中村川・・780m圏峰付近より
   背は南大菩薩連嶺の滝子山,大谷ケ丸.破魔射場.大蔵高丸から白谷丸に繋がる連稜。正面左側の尾根が大谷ケ丸南東尾根.
   右側は並ぶのが破魔射場丸南東尾根で真木川に没している。

     通信,テレビアンテナが幾つも立つ780m圏のコブにでる。尾根筋に目立つ赤松と西側は雑木林。尾根幅はやや狭く.
   同じような起伏の平坦な尾根が続く。その間には古いアンテナの残骸に混ざり.幾つものアンテナが点々と立てられていた。
   左手の西側は雑木帯の木枝の絡み合い.尾根の尖っ突の先から眺望が得られている。

    右側の展望.深城線鉄塔尾根・・大岱山から晴明盤と1100m圏峰
   右景上部.アンテナ群が立つ展望台.9:52

    綴る鉄塔の展望
     右手の尾根伝いには.ぐるりと東側に広がる深城線鉄塔尾根の展望が開かれている。
   展望はすこぶるよい。2つの谷.東沢と土沢に挟まれ,その奥には大岱山から長く南尾根延び.裾野へと横切っている。
   先はさくら沢峠を越えた734.8m三角点峰までの大パノラマが展開されている。・・通称鉄塔尾根.

     各コブの肩には幾つもの鉄塔が建てられ.遠く霞むよう見えるのは深城線の16号〜10号鉄塔。不思議な送電線で
   大月の里から山奥の葛野川揚水式発電所へ送電されている逆発想の送電線。発電に必要な設備を動かしているのだろうか?
   又発電された電力はリニアカーの電源にもなっている。

    晴明盤からさくら沢峠
   中景アップ.右上は扇山.9:24

     浅利川を隔て.立木の陰が晴明盤肩に建つ13号と12号鉄塔。右に綴られた送電線は11号.10号鉄塔。
  更に先はさくら沢峠の裏側を回り込んでいる。

    さくら沢峠と高丸
   右景下部・・真下が金山集落
    9号鉄塔はさくら沢峠の裏側.日影側に建ち見えず.8号鉄塔は734.8m三角点峰の裏側のコブ.高ノ丸に建つ。

    中央東本線よりの遠方は扇山
   更に北上した先より右後方.9:53
    さくら沢峠の奥の山容は権現山稜から中央東線沿いに重なる百蔵山と扇山に変わっている。

    吹切尾根.870m圏峰と御前ノ頭
   右端は鳥屋ノ丸南西尾根末端.9:58

   750m鞍部.10:02

     静まり返る小さな峠にでる。ここに訪れるのは朝の日差しのみ。峠に迎えるのも小さな黄色プラのみので愛でる峠になる。
   振り返って右手が中村川側.左手が土沢側になる。どちらも見る限り.里からは厳しい登りになりそうだった。
   下り返すと残置ロープがあり.アセビが目立ちだし.ここから929m圏峰まで登りが続く。左の切り開きから下の写真風景が望まれた。

    野脇ノ峰.吹切尾根
   右景上部・・810m圏より中村川流域.10:16
    手前は鳥屋ノ丸. 北側の鞍部に建つ葛野川線14号鉄と更に上部の肩には林道が横切っている。

    鳥屋ノ丸と南東尾根1080m圏峰
   左景中部.10:10

   左後方・・810m点より中村川下流.10:16
    霞む高川山.笹平.その上に霞む鹿留山.右奥が三ッ峠山. 右下は中村の集落

    逆光に霞む富嶽
   南斜面よりアップ.10:15

    背は杓子山と倉見山.朧過ぎる薄さに映る富士に三ッ峠山が大きい。
    中央が高川山東尾根.天神峠の上は九鬼山. 手前を横断するのが吹切尾根.右脇が鳥屋ノ丸南西尾根.

    790m圏峰コブ
   登り斜面で足を止める.10:20

     向かいの780m圏コブから峠越えをして.樹林の切れた850m点からの展望。
   背は霞む道志山地から御正体山.鹿留山と杓子山.倉見山。中間は高川山東尾根.その左下は吹切尾根末端の花咲山.
   綴り登れは集落の上に聳える大丸南峰798.7m三角点峰にでる。

     右端から延びるには中村川を隔てる鳥屋ノ丸南東尾根。
   右下の谷間には舗装された林道遅能戸線が見下ろされ.下流は中村の集落になる。

   中村川側の水平トラバース.10:22

   トラバースを終え露岩帯から稜へ.10:32
    884.5m三角点は分からず

     880mを過ぎると尾根筋の左側にトラバースの踏み跡が綴られている。
   中村川側の展望が大きく開け.短い露岩帯を這い上げれば884.2m三角点を巻き岩稜の脇にでた。

   荒れ痩せ尾根.10:40

   929m峰へ稜.10:44

    ムジナ御前
   929m圏峰.10:50

    西奥山から土沢右岸尾根.ムジナ御前
    ムジナ御前西尾根から葛籠峠越え