不老の活路(駿相国境尾根)
    2017年12月. 塩沢ノ大滝から大久保山東尾根―不老の活路を綴り不老山から番ケ平を経て.日影山・六郎小屋山南東尾根を下降
    2018年01月. 芦沢の間伐林道から不老山線林道終点へ.径路からは不老ノ活路―下半の谷ケ山を経て11号鉄塔脇を南下・・生土地区
    2018年11月. 明神峠から水ノ木林道・大棚沢林道・バラジマ林道を経て鉄塔管理道分岐―高指山東尾根・西尾根から別荘地を経て山中湖.平野

  駿相国境尾根から不老山を越え.不老林道を横断.番ケ平
    大久保山から南北に走る「不老の活路」を北上.2つの鉄塔基部を通り.不老山から東進して老山林道へ

   塩沢ノ大滝から大久保山東尾根にでて県界尾根
   不老の活路から不老山.番ケ平を経て林道分岐・・田代幹線340号鉄塔.新秦野線9号鉄塔基部とユニークな賑やかな道標
   日影山からは六郎小屋山南東尾根を下る

   待望の大きな富嶽を望む.10:51

       不老ノ活路から不老山.番ケ平不老山林道分岐
    10:35県界尾根分岐一11:03(340号鉄塔)一11:46(9号鉄塔基部)一12:30不老山12:50一13:13番ケ平林道分岐.

     三国山稜から続く県界尾根(駿河.相模)は不老山を経て南下しjr御殿場線の駿河小山駅近くの鮎沢川に没し.先は又箱根へと登っている。
   この不老山から続く南尾根は2005年5月に「不老の活路」として開かれ.ユニークな手製の道標が幾つも立てられている。

     不老山から昔の峠路.半次郎までは一般登山道として生土林道と結ばれ.途中のゲート付近に神縄断層がはっきり見られる所がある。
   更に尾根筋を南下すると「不老の活路」を分けて破線ルートに変わり.大久保山に谷ケ山525m.生土山484mが聳え連ねている。

    県界尾根・・不老ノ活路
     各共有林地図10:54

   田代幹線の339鉄塔←340号鉄塔基部→341鉄塔.11:03

    田代幹線
     田代幹線は山梨県の早川発電所から神奈川県の新秦野変電所を結ぶ.既存の66KWを拡張し.1958年(s2年)6月に運用された。
   又新秦野変電所を経て川崎変電所とを135kmで結ばれる154KVの送電線。大雄線とは別回線として併架鉄塔としても活用されている。

     田代幹線はここ340号鉄塔から山北町の高松山南西尾根を越え.一直線に東方に延び.3年前に探索した356号.357号鉄塔の旧巡視路を跨ぎ,
   南尾根を越えて秦野平野を横切り.小田急秦野駅近くの新秦野変電所と結ばれ.上流側に大まかに並行するのが新秦野線の巨大鉄塔群。

    富嶽の東麓・・小川町.御殿場市周辺
   左景・・339号鉄塔.11:03〜:12
    富嶽南面は裾野市と裏側が富士市

    宝永山と富嶽
   中景アップ・・裾は小川町須走辺り
    正面右裾に小富士が立ち.その右が三国山稜西端のの立山,
    左手前が新富士変電所で奥が富士スピードウェイ.右手が富士グリーンビルゴルフコース。 

    富嶽と三国山稜
   右景・・畑尾山.大洞山.檜木山.三国山.11:12

   帽子は防災用スピーカー.11:14

     「不老の活路」を北上するとユニークな造形美の道標(岩田澗泉氏作)が所々に設置されていた。
   2006年3月にいったん撤去された岩田氏の独創的な道標は2008年11月に富士箱根トレイルのロード一部として小山町から策定され復活されている。
   以前.師走に富士山撮影山行に出掛け.三国山稜から籠坂峠へ幼馴染と抜けた時も.このユニークな道標類にお目にかかっている。

     富士箱根トレイルは静岡県と山梨県.神奈川県の県境に位置し.富士山須走口五合目から西丹沢の三国山稜・湯船山・不老山を経て足柄山系から
   箱根山地.金時山までを縦走する全長約43kmのトレイル。

    「不老ノ半次郎」
    
   生土林道の分岐(駿河小山駅.乗光寺←分岐→大久保).11:17

     半次郎道標の脇に,静岡県小川町のT字に腕木を指す道標があり.生土山分岐とある。
   その道標には「←不老山.世附峠.↓生土(いきど)不老山林道.神縄断層.健康福祉会館.駿河小山駅→」と記されていた。
   古いものでは大きな赤プラと古い赤帽白柱があり.活路のこの先にもあるが赤カップは失われ白柱になってしまったものが多い。

     その脇にある林道絵図には神縄断層から生土林道.更に中島林道へと綴られていた。鉄塔基部を抜けた後.生土林道の支線か?
   立派な林道が「不老の活路」を東西に横断し.不老沢側に下る広い林道は「大久保」と記されていた。

   新秦野線の鉄塔巡視路分岐.11:19

    巡視路標柱
     10号鉄塔基部前にあった手書きの新秦野線鉄塔の巡視路標柱。やや大きいが単純ですっきりしている。上にもう1枚の標柱がある。
   10号鉄塔へは右前方に巡視路と兼ねる径路で分けている。ナンバーなしは8号鉄塔か? 尾根を越えた先で.方向が異なるので名無しなのだろうが?
   10号鉄塔は左右に横断する不老山林道の不老沢を渡った618mに建ち.丹沢詳細図に記された9号と10号鉄塔の鉄塔番号は間違っていた。

     右前方の幅広い巡視路兼径路に入ると細い踏み跡になり.塩沢上流左俣の不老沢を横切る手前で.不老山林道の終点と結ばれている。
   翌1月に悪沢峠から不老山林道を探索している。今回は不老山を越え.側壁は激しく崩壊している林道の先.番ケ平の林道分岐に回り込む。

     そういえば入山時.塩沢の集落で,同じ標柱が立ち見ている。それは「緑を大切に」とあるだけで何の表示もなされていなかった。
   当然田代幹線の看板だろう。正確には調べていないが矢印先に巡視路は見当たらず.途中の崩壊した旧棚田からと思われた。
   ただ北面の山腹には送電線が通っている。不思議に周りを見渡してから塩沢の河原に降りていた。

   新秦野線8号鉄塔.11:30

    富嶽と三国山稜
   同号鉄塔.11:31

    大野山湯触コースの尾根
   漸く開かれた東面の展望.11:34

     9号鉄塔手前の右手の切り開きから大野山を望む。手前の右下に横切るのが勘太郎山南尾根.尾根を横切っているのが林道川西線。
   河内川対岸の右手中央の台地は宮原の集落. 集落の裏山が479m点峰となり.その奥左を送電線田代幹線が通り.高松山の尾根を横切っている。
   中央奥は高松山南西尾根の支尾根465m点コブと背に重なる南尾根638m点コブ。

   新秦野線9号鉄塔基部680m圏.11:41
    10号鉄塔側より9号鉄塔.先は(西側)の11鉄塔へ

    新秦野線
     新秦野線は超高圧ネットワーク.500KVの送電線で新富士変電所から新秦野変電所を結び.鉄塔57基を持つ送電線。昭和62年12月に運用.
   又国立公園を通過するため.周りの環境に調和する鉄塔として.低反射塗料に低反射電線を使用。最近では丹沢湖周辺の送電線も塗り替えられていた。
   三国山の東側鞍部.明神峠の南東山麓にある新富士変電所を起点に.東方へ延び丹沢山地の南部.低山やその山麓を綴っている。

     新秦野送電線は東西に延びる県界尾根の南麓を横切り.「不老ノ活路」に建つ9号鉄塔を通り.新秦野変電所への通過点として結ばれていた。
   基部に立つと秀麗たる富嶽の大らかな裾野を背に.幾つのも送電線が走りその連なねる鉄塔群が望まれた。

     悠然と構える雪白き嶽は師走に入り.少々物足りぬ白さだが.今年は一度嶽全容が裾野まで白銀の世界に白く覆われていた。
   時期早々で溶けている。それでも私には叶った絵になっていた。

     9号鉄塔からは大野山の北側山腹を回り込み.高松山北尾根の鞍部から鍋割南尾根を越え.大倉から表尾根の南麓を渡り.
   東丹沢の新秦野変電所へと結ばれている。送電線の南側には蛇行しながら並行する田代幹線があり.更にその南方には酒匂川線が延びる。

    林道分岐
   この上部は登山道の尾根と並行している.12:18
   金時公園或いは中島林道←林道分岐→

     鉄塔基部を過ぎると直ぐ.710m圏の小さなコブから右手に幅広い経路があり.更にその先に右へ「昔の炭焼道」の道標を見ている。
   林道が交差し.不老の活路と金時神社コースの分岐にでた。「←金時公園.世附峠↑」が立ち.小川町の三方を指す道標がある。
   右手は何処まで繋がるの? 暫く登山道に林道が並行し.再び急坂を登ると県界尾根との分岐.肩の南峰にでた。

    一歩目覚めたい世附川流域
   世附峠への分岐より.12:28

     大栂から椿丸の稜.南尾根の右面が大又沢。幾つもの枝尾根を延ばし.その上の左右に横切るのが富士見峠南尾根と南東尾根。
   左側が世附川の支流.悪沢を突き上げ左俣に入れば山神峠にでる。既に次回の山行は「世附川」からと決めている。

    不老山
   草付きの平頂.野外卓あり東尾根に向う.12:50

     不老山の頂は右側は杉林.左三方は檜林に囲まれ展望はない。
   広い野外卓があり.ハイカーが1人.食事を摂っていた。駿河小山から入山.又戻ると云う。向かいに座らして頂き.私はカツサンドをほうばる。

     不老山は山北町と小川町の境に位置する標高928mの双耳峰。北峰は植林に囲まれ展望はない。南峰は西側に世附川流域の山々が望まれた。
   西丹沢の最南端の低山になるが.この辺も2010年の9号台風の影響をもろに受け.山も谷間も崩壊し土石流の跡が多く残されていた。

     頂には「←山市場4.7q.世附峠1.3q→」と道標が立つ。世附不老線の山市場と世附峠間については通行可能だが.浅瀬から切通峠までの区間,
   東海自然歩道及び世附峠までの世附不老山線は全面通行止。今暫くはそのままの所と早めの所とを分け.改修工事を進めているようだった。

     「神奈川県の山」には「フロウとはこの地方で斜面の中間の平地で.特に広い場所を甲相尾根まで指すのだそうだ」とある。
   又周辺には箱根周辺のみに生息するサンショウバラ(ハコネバラ)の自生地があり.花期は5月末〜6月上旬,

   尾根が緩やかになると鹿柵が現れる.13:04

    番ケ平
   ここで鹿柵が途切れる.13:08

    番ケ平林道分岐
   不老山林道を横切る所の番ケ平の標柱.13:13

     頂から刈払われた幅2nほどの登山道から東尾根を急下降して.平坦になった尾根伝いを進むと尾根筋の右手.南面は長く鹿柵に囲まれた。
   そして894m点コブからは北東に尾根筋を変え下ると不老山林道に突き当たる。横切る林道のカーブの地点が日影山への分岐。

     左手に林道に入ると不老山の北側山腹を回り込んで西肩の県界尾根.世附峠にでて.峠越えは小川町方面に下っている。
   その北側の山腹では今年6月に崩壊した路肩の改修工事が行われていた。

     林道を右手に入れば直ぐ足柄.箱根方面の展望が開け.南西面に大きくジグザグに切り.側壁沿いに不老沢へ下ると沢越えして林の道終点にでる。
   先の経路は巡視路を兼ね不老ノ活路と結ばれていた。この取付きは巡視路標柱の裏からの巡視路でもあり.午前中に不老山の登りで通っている。

   林道から南側の展望・・箱根山地.手前は足柄山地
   右景・・林道分岐より.13:17
    明星ケ岳924m.明神ケ岳1169mと矢倉岳870m
    結飯を立てたような形の矢倉山は足柄山地の象徴的な存在になっている。

    聖岳837m
   左景・・中央の台地は湯触(ゆぶれ)集落

     足柄山地は神奈川県と静岡県の県境にあり.箱根山の外輪山北端にある金時山1212mから北方の酒匂川の谷間まで続く。
   最高峰は金時山.他に矢倉山など山々が連なる。鳥手山と鷹落場819.2m三角点峰.矢倉山870m.

     入山時.路線バスを「清水やまない橋」東詰で降して貰っている。その折.橋の縁から河内川上流の山々を見上げていた。
   ここはその逆側から見下ろす形になった。番ケ平林道の分岐から河内川出合を中心とした山麓が望め.
   谷底をアップすれば今日の取付き地点が分かり見詰めていた。

     又河内川左岸沿いの尾根は末端のjr谷我駅から吊橋を渡る湯触コースがあり大野山へ。
   酒匂川線341号鉄塔.田代幹線357号鉄塔を抜け登り110分。・・トップページ1枚目の写真.2枚目が出合地点をアップしている。

   河内川出合付近をアップ・・鮎沢川
   中央の谷間が塩沢集落への入山口. 城山347m点辺りに第2東名のサービスエリアができるようだ。

     塩沢ノ大滝から大久保山東尾根を詰め県界尾根
     不老の活路から不老山.番ケ平を経て林道分岐・・340号鉄塔.9号鉄塔とユニークな賑やかな道標
     日影山からは六郎小屋山南東尾根を下る