奥多摩.天祖山中腹道から楢平へ ・・天祖山周辺Top
   若葉燃える日原林道ゲートから旧日原道と日原川右岸の天祖山中腹道から楢平へ下り周回する。
      天祖山表参道を経て南中腹道の旧日原林道(水源巡視路)を綴り.日原林道.日原街道を往復する 2018年05月20日.松村

    日原林道から旧道に入り.ナメダギ西側の小尾根越え.松尾尾根に突き当たる
    松尾尾根から赤石尾根末端の楢平へ下り.旧日原林道へ回り込む

     先々週は東日原バス停広場から旧日原街道に降り.対岸の涸沢尾根を詰め榛ノ木尾根からイソツネ山南尾根を下りている。
   今回も同じ時刻の路線バスに乗車.増発された2台のバスは満杯のハイカーを乗せている。倉沢橋の下車は単独者1人と相変わらず少ない。
   燕岩洞門は工事で通行止めのため天祖山口から南側中腹道の旧日原林道兼水源林巡視路の経路に入る。

  
東側.中日原から望む稲村岩.7:55

   5月20日(日)快晴後曇
     jr御徒町4:49=4:55東京:59=5:55立川6:04=6:34青梅:35=7:18奥多摩.西東京バス:27=7:51東日原bs.620m.

    メーントーム(春の嵐)
     高尾近くで中央東線の車窓から都心を振り返ると夜半.東京を通過した雨雲が東空に大きなどす黒い雲堰を創り抜けてゆくのが仰がれた。
   それに比べ頭上は雲1つない青空が押し寄せていた。やや風があり肌寒くい.薄いジャンバーを羽織っている。

     今年の偏西風はやや大陸寄りに回り込み.この時期になると日本付近は北からの冷たい気団と南から入る込む暖かい気団がぶつかり合い.
   極端な寒暖差が生じ上昇気流を起こさせ.温暖低気圧を発達させていた。台風と異なり急激な天候の悪化は広範囲で.又風の影響を強く受けている。

    日原林道の起点
   都道204号.日原街道小川谷橋を渡った分岐の看板類.8:06
   7:51東日原bs一8:33天祖山登山口一9:40旧日原林道口一10:10曲り尾根一10:25ナメダキ窪一10:50巻道と合流一11:05松尾尾根.

     小川林道起点の燕岩洞門の工事が延長され.期待していた小川谷に今回も入渓できず。
   日原林道の起点.小川谷橋分岐に「お知らせ.この先(鍾乳洞奥)道路災害改善工事中」と大きな看板が立てられていた。

    日原川水系の沢
     日原川は秋川と並ぶ多摩川の二大支流の一つ。遺書尾根の北面と長沢脊稜の南面を水源とする支流を集めて.氷川で多摩川に注ぐ。
   氷川から日原までの間に左岸から余毛沢.川海苔谷.倉沢谷が.日原では小川谷が合流している。

     改修工事終了予定日を過ぎ小川谷へ入れるか? 3日前に.奥多摩ビジターセンターに連絡を取るが.小川林道起点にある隧道工事は秋まで延長される。
   又もや人も通れず諦めざるえなかった。今回も変更を余儀なくされている。左へ日原林道に折れ.新緑を求め天祖山南山腹の旧日原林道に入る。

     正式名の林道日原線は全長約8km. 起点は県道204号線小川谷橋北詰になり.日原街道の終点は小川谷林道の起点と結ばれている。
   日原林道は支線,孫惣谷線を分け7.5kmポストを過ぎと唐松谷への下降点があり.ポストの標識を過ぎると更に支線の大ダワ林道の起点がある。
   2005年5月に原付バイクの運転手が熊に襲われている。現在は八丁橋ゲート先は閉鎖され.孫惣谷線は奥に採石場があるため.起点から一般車は通行止。

    天祖山登山口
   八丁橋を渡りゲート前の道標から天祖山口.8:33

    天祖山
     天祖山(白石山・鍋冠山)の表参道は日原林道のゲート前右が参道口で水源林巡視路と兼ねている。ゲート先は雲取山方面へ.
   天祖神社に至るまでは尾根伝いに進み.タワ尾根から周回した時は天祖神社先の裏参道は孫惣谷の直登コースが崩壊していた。
   今は長沢脊稜の水松山に突き上げ.長沢脊稜にでてから回り込んでいる。又天祖山南側の山腹には旧道に当たる旧日原林道が綴られていた。

     現日原林道が開かれる前の旧道は交易の道として.ブナ坂越えの唐松林道は日原の集落と結ばれ盛んに活用されていた。
   当時は長沢脊稜へと裏参道の尾根を綴り雲取山へ.或いは天目山に至り秩父へと。今は巡視路として利用されている。このルートは前にタワー尾根から
   回り込み赤石尾根を下り楢平に寄って旧日原林道を横切っている。今回は水平道として若葉満る涼を求め辿ることにした。

     オロセ橋を右手に見て孫惣谷林道の起点を分け.八丁橋を渡れば天祖山南東尾根の末端にでると南側に登山口がある。
   林道と分かれ一気に詰める急登.石積みで整備され.確りした登山道を喘ぎ登る。高度感あるガレ場を過ぎると小尾根に乗っている。

   急登から始まる天祖山表参道.8:46

   8:52

   日原川上流側の樹林.8:49

   痩せ尾根の急斜面に石積みが上手く工夫されていた.8:50

   小尾根に乗る.9:02

     小尾根に乗ると道標「日原→」には「この先急斜面.注意!」と手書きで注意書きが付け加えられていた。
   尾根幅が広がり.小木林の若葉の薫る斜面を清々しい気分で抜けると最初の道標分岐にでる。脇に小さな祠があった。
   又少し先に林班界標「奥多摩区分35/32」が立ち.一時の痩せ尾根に変わってもいる。

   正面は旧日原道で孫惣谷へ下る.9:19

     立木に三又を示す古い道標と真新しく立てられた新旧2つの道標が立つ。新道標には「←天祖山・雲取山・一杯水.
   日原↓」とL字にあり.又別に腕木はないが直進すればはっきりした水源林巡視路が孫惣谷へ下りている。

     水平道とは別に正兵衛窪を横切る水源巡視路は過っての旧日原林道。孫惣谷雪隠橋付近? で対岸に渡っている。
   ただ林道の開設工事で天祖山裏参道の分岐.オロセー休場までは消滅している模様。

     オロセー休場から日原川本流を左岸沿いに踏み跡を下ればカニ沢を渡り.日原林道の起点.街道にでて旧街道と繋がれている。
   渓流釣場入口の向かいにあった日原ヒュッテ跡地。今は資材置き場になっている脇の法面を登るコンクリートの階段が取付きになる。
   ・・HP「樵路巡游」S.Tom氏の日原雲取道.廃径より.

     ここから旧日原林道分岐までは登山道.表参道に旧日原道,更に名を付ければ水源巡視路を兼ねている。真新しくなった幾つかの道標を過ぎ.
   小木林の緑若々しい小広い緩斜面(登拝者の宿泊施設があったらしいハタゴヤ)を抜けると旧道の分岐道標に至る。

    旧日原道
   古く横切る確りした石積みから巡視路が始まる.9:45

     尾根筋を左側に回り込み1040m圏まで登ると「水源巡視路」と書かれた古い道標があり.旧日原林道の取付きを迎え天祖山尾根と分けている。
   「水源林巡視路,天祖山方面→」と「←水源林巡視路(落石多し)」と2つの腕木の下に「日原↓」が加えられ.1本の丸太柱に添えられていた。

     一時,何故か? この道標を見過ごし高度を上げている。そして分岐にでないと不思議に思いながらロボット雨量計のある所まで
   出向いてしまっていた。初っ端から呆れ,戻っている。地図を読むと間違いなく高度計は分岐を示していた。
   雨量計は小河内ダムの管理運用に使われている天祖山観測局のロボット雨量計の施設。

   9:52

     自然林と植林が交互する中腹道に入る。横切る斜面は確りした石積みが築かれ.カツラやブナ.シナジの自然林に覆われた
   水平歩道を歩む。歩き始めのせいか覆い被さる樹林の余りにも明瞭な歩道は驚きと失望感らしきものをもたらしていた。
   苔る桟橋を渡るも不安を抱くもではなかった。

   短い桟橋.9:59

    小尾根(曲り尾根?)の尖ッ突き
   古い林班界標が立つ.10:00

     短い桟橋を過ぎ南東に延びる支尾根の曲り尾根を越える。尖ッ突きと云うより小さな起伏を越えている。
   この尾根の頭は雨量計のある付近になる。以前この尾根の末端にある778mコブを山腹を刻む日原林道から下り返している。

     吊橋で対岸に渡り日陰名栗山ヤケト尾根を詰めている。
   そこには自然との触れ合いが強く.獣の匂いを嗅ぐ王国が創られ.人の訪れることも稀な台地が広がりを見せていた。

     旧道には古い林班界標が立ち「日原区分.昭和 年度春植.東京都水道局」としか読み切れなかった。
   越すとガラ場は木留めに変わり.再び石積みの確りした水源巡視路が綴られていた。

   木留めの径路.10:17

   更に石積みの径路.10:18

   曲り尾根寄りの枝沢.10:19

   ナメダキ窪左岸・・カツラ.ブナ.シナジの茂りと桟橋.10:22

    ナメダキ窪
   右岸に渡りトラバース.10:24

     ナメダキ窪のヘチに降りると中石の積まれたケルンがが現れ.上流側には二段の石積みが流心に並行して径路らしきものが築かれていた。
   又ケルンからは窪底を横切る薄い踏み跡らしきものが認められた。西方へトラバースする改修前の旧日原道か?

     少し荒れ気味のナメダギ窪(中小屋沢)980mを渡ると先がガレている為.渡った直後から100m近い大高巻きの山道が造られていた。
   初めは九十九折れが続いて尾根上の不明瞭な踏み跡を登り.崩壊地を大きく高巻いた分.長くトラバース気味に緩く下って本来の水平道に戻っている。

     私は旧道をそのまま綴ることにした。沢を渡ると同時.今までの確りした水平道は如何したことだろう?
   と思うほど荒れた薄い踏み跡に変わっている。西方へ水平道を進み松尾尾根の枝尾根を横切るルートを求めている。

    ナメダキ窪右岸
   右上の窪底を渡り.斜めの溝沿いに下流側からトラバースがあり.10:27

     本来の水平道はガレ落ちが厳しく.新たにルートが築かれている。次の枝尾根は捲かずに.直接岩混ざりの枝尾根を絡みながら山腹道を綴っている。
   巻き道は沢を渡った地点から枝尾根上を足場を崩しながら僅かに進み.否らしい斜面が点々と続き.気は抜けぬが恐れることはなかった。

     そして1090m附近で道形は明瞭になり.路肩沿いは石積みが見られるようなる。
   左前方に進むと高巻いた径路は右後方から回り込み.巣箱「H20-70」が設けられている所で元の水平道と合わさった。旧道に戻っている。

   枝沢を左岸に渡り石積み巡視路を見下ろす.10:30

   右岸先の小尾根を横切る.10:32

   山腹道を振り返る.10:42

   見た目より以外とガレ落ちている.10:42

   巻く山復道が水平道に復帰.10:50

   巣箱「H25-70」を見る.10:53

      直ぐ1分ほど手前の巣箱「H25-71」には「今年度ここまで」と記されていた。
   平成25年に71個の巣箱が設置されたことを示し.番号は進むにつれ逆番になっていた。先に平成20年の巣箱もある。

   確りした石積みが再び現れる.10:53

    松尾尾根の尖ッ突き
   再び古い林班界標柱が立つ檜の植林帯.11:02

    日原林道から旧道のナメダギ西側の小尾根越え.松尾尾根に突き当たる
    松尾尾根から赤石尾根末端の檜平を下り旧日原林道へ回り込む