奥秩父西部. 大弛峠南面の山梨県側の裾野. 帯那山の山域に入る。焼山峠から更に甲府盆地に続く山稜へ ・・奥秩父連峰Top

     水ケ森林道・帯那山林道・焼山林道
   2020年10月. 平瀬から奥帯那山天神峠尾根―帯那山から塔岩沢左岸の丘陵の尾根を下り.脚気石神社から興因寺山南尾根を経て塚原
   2020年11月. 焼山峠からヨモギノ頭で方向音痴に陥り.乙女高原を探索し.乙女高原自然観察路から塩平・ほうき窪bs
   2021年06月. 乙女高原からヨモギ頭に立ち水ケ森林道の長城山.ソッタ頭.黒平峠.水ケ森.弓張峠と1410m圏コブ北西尾根から高成林道・グリーンライン昇仙峡
   2021年06月. 焼山林道ゲート.塩平尾根から小楢山をピストン―幕岩・大沢ノ頭から妙見山南西尾根を下る・・コロナの鼓川温泉


   平瀬から岩稜帯に綴られた奥帯那山天神峠尾根を詰め帯那山の広大な台地に立つ。対比する下りの緩やかな丘陵は塔岩沢左岸沿いの植林帯を
      縫う林道を綴る。一度上帯那の里にでて脚気石神社から甲府の北山・興因寺山南尾根を経て.北山園地を回り込み農道から塚原へ 
                                                   2020年10月26日.松村
    平瀬から岩稜の奥帯那山天神峠尾根と天神峠・・甲府駅からタクシートラブル
    帯那山に立ち.穏やかな丘陵尾根を下りで脚気石神社
    上帯那から穴口峠と甲府の北山.興因寺山南尾根を抜け塚原

     奥秩父.甲斐の国南部.甲州盆地を背にjr甲府駅の北面に横たわる里山を思わす山域に初めて駅からタクシーを利用し入山した。
   まずは金峰山の御嶽道に係る幾つも古道の中から甲府周辺の名残の探索を兼ね.天神峠尾根から奥帯那山を詰めることにした。
   更に広大な笹原の帯那山からは林道伝いに脚気石神社へ下り.興因寺山東尾根を経て御嶽道の里・武田氏の史跡の塚原に下る。

    奥秩父山塊南端の高原台地・・水ケ森.帯那山.興因寺山
   新大菩薩峠より・・2008.12.21/12:25

     甲府市近郊の御山昇仙峡への道すがたに開かれたのが帯那盆地。この北辺をふちどるのが帯那山で.南面を限るのが興因寺山.
   淡雪山.堂ノ山と云う標高900m未満の低山を連ねている。ここは甲府市民からは「北山」の愛称で呼ばれてもいる。

     帯那山の山名は南西麓にある「帯那」に由来するが.この地名は日本武尊が脚気石神社で「帯を解いたことが.そもそもの由来とする」
   伝説が残されている。「甲斐国史」の転訛によると「帯のように長い耕地」が主体だとも云われてもいる。古書に「小尾奈」の文字を見る。

     帯那山を源とし西南西に流れる塔岩川は荒川になり.甲府盆地で笛吹川に流れ込み.釜無川と芦川とを合せ.富士川として駿河湾に注いでいる。
   荒川の支流.塔岩川(上流は天神窪)の右岸が奥帯那山天神峠尾根. 今回の帯那山を目指す尾根の西並びが御山昇仙峡になる。

     帯那山の北東側には兄川が流れ.奥秩父連峰からは南側に幾つもの長い支尾根を延ばしている。その広大な丘陵台地は
   甲府盆地に一番近いところにあるのが奥帯那山。帯那山から北上すれば水ケ森・ソッタ頭・乙女高原と続き琴川流域に入る。荒川源流に入れば
   水晶峠・木賊峠から金峰山へ。一昨年は北奥千丈岳から鳥ノ尾根を下るも.その間の山域は全く踏み込んだことのない空白地帯だった。

     又金峰山の頂には蔵王権現が祭る奥宮があり.「御嶽九口」と呼ばれる参拝道がある。学生時代に通ったのが表参道で.
   久し振りに一昨年は旧表参道を利用して金峰山を登っている。その内の1つが「甲府―塚原―上帯那―塔岩―竹日向
   ―黒平―金峰山」のコース。今回は西方に御岳昇仙峡を構える平瀬から.まず帯那山を訪れ.下山は又.参拝口の塚原と考えていた。

   山梨バス停「平瀬入口」.8:20
    バス停.T字路の向かいが塔岩林道の起点で.幾つもの標識類が立つ

    10月26日(火).曇時折晴
      jr御徒町4:49=4:55東京:59=6:10高尾:15=7:43甲府,タクシー=8:20「平瀬入口」・・日の出.豊田付近

     高気圧が黄海付近にあり.ゆっくり東へ移動中.2日間の秋晴れが全国的に続く予報が少し早めに崩れ.雲多い山行になる。
   高気圧が日本海から北日本へ移動し.気圧の谷や湿った空気の影響を受け.曇がちで朝方から昼過ぎは晴れ間も見られる見込み。
   東部・富士五湖では夜半に雨の降る模様。北西の風から日中は南西の風.曇。朝方から昼過ぎは晴れ.甲府で朝の最低9℃.最高は21℃。
   ・・甲府地方気象台発表

     jr高尾駅始発,松本行はボックス車.それも往復ボックスを独り占めした。高曇の疎らな曇空. 梁川に至ると谷間でなく.
   寺山だけが朝モヤに覆われていた。頭上を仰ぐも天空は雲の方が多いも.反対側の岳倉山の北尾根群はすっきり望まれている。

     何とも言えぬ天候は予報通りで霞みも強い。笹子トンネルを潜ると郡内との境か?
   急に通学列車に早変わりした。それも春日居駅でドッと降りている。次が甲府駅.

    入山
     何とも云いようもないタクシートラブルから開放され.平瀬入口バス停に漸く着く。ここ塔岩林道の起点からは塔岩沢右岸尾根に乗り.岩稜帯と
   2つの峠路を越て奥帯那山に立つ。北方には水ノ森林道が延び.乙女高原から繋がれば更に鳥ノ尾根に突き当たる。
   魅了する高原台地が広がりを見せている。3週間振りの山行だが筋トレは自粛.まだ体は重い。

     時間を気にしながら帯那山から林道を綴り脚気石神社に下りて.再び穴口峠から興因寺山へ登り返し南尾根を下り
   樹園地農道に下りている。そして御嶽道の取付きでもある塚原地区に下り付き.丁度バス停で日没を迎えていた。

    塔岩林道
   林道は塔岩沢の右岸道.8:31

     塔岩林道は延長5.552m/約3.2km. 昇仙峡ラインから塔岩沢を遡る。塔岩町は町と行っても人家は皆無のピストン林道。
   左岸沿いに入り.右岸に渡ると県道101号線(甲府昇仙峡線・昇仙峡グリーンライン)の塔岩沢橋下を潜る。

     橋脚下に閉ざされたゲートがあった。対岸の右奥は帯那山左岸尾根に乗るのは918m点峰だろう。
   この下部.県道沿いには林道起点の南東側に城山584mが聳えている。武田氏陣営の烽火台.

   塔岩林道からの尾根取付き.8:44

     林道がS字状に西から東にUターンする所に.バックミラー・保安林のプレートががあり.尾根に取付いた。又別ルートとして県道の塔岩沢橋から
   100m先に「恩賜林下賜百周年」の白柱がある。そこから尾根通しに入ることもでき.この上の尾根筋で合わさっている。

    奥帯那山天神峠尾根
   古い蜜蜂箱の脇を通り抜ける.8:46

   塔岩沢側を見下ろし.8:58

   伐採地斜面の右縁を回り込み天神峠尾根に乗る.9:05

     660m圏で県道からの山道と合わせ.このコースは古道の面影もあり.少し離れた千代田小学校バス停が最寄りが取付きになっている。
   手の入る赤松の美林にヌタ場を過ぎ。尾根上に朽ちたワイヤーロープを時折見受けられた。幾らか右側の斜面寄りを歩んでいる。

   趣ある松.9:11

   白砂場を抜ける.9:18
    この尾根の前半は花崗岩の崩れた白砂地を暫し抜けている。

    阿梨山東峰と阿梨山1102m
   対岸の塔岩川左岸尾根.9:24
    この左岸尾根の裏側の台地には帯那山林道と幾つもの作業道が綴られ.その1つを下山口として利用している。

   塔岩線504号鉄塔へ至るのL字プラ標柱.9:34
    786m点を過ぎ.直ぐ先の標柱で直進する山腹道を分け.913m点へと背主尾根に乗る。又504号鉄塔はこの先北側に派生する支尾根に建つ。

    839m点峰と羅漢寺山630m
   850m圏より荒川.御岳昇仙峡を隔て.9:49

     一昨年は荒川の源流を横切り.金峰山旧表参道から五丈岩へ詰めている。
   今回は参拝口にもなる下流の荒川周辺から取付いた。

    左景・・839m点南東尾根と千田
    
    花崗岩の擁壁の左下に見下ろせた千田の集落・・右写真は集落をアップ

    鳳凰山と甲斐駒ケ岳
   更に左景
    西北西に目を移すと幾つもの丘陵尾根を越え南アルプスの連山が望まれる

    茅ケ岳.曲岳.鬼頬山.黒富士
   右景.羅漢寺山と右肩奥の通称・偽八ケ岳

    奥帯那山と帯那山
   右の右景.天神峠方面を望む.9:57

    天神峠方面
   更に右景.御嶽線18号鉄塔と天神峠.10:00

    913m点峰
   西面は大きく抉り落ち,花崗岩の擁壁が望まれる.10:18

    鳳凰三山と甲斐駒ケ岳
   913m点峰の頂より.10:24

    ダアス峠
     
    峠路・・竹日向町へ10:34〜:49                 馬頭観音と背後には見えぬがダアス山が聳える

     913m点峰から下り小さな小コブを2つ越えると境界標石を見て.直ぐダアス峠にでる。植林に覆われた鬱蒼とした広々した凹地.
   尾根左手の峠肩に2枚の「鳥獣禁猟区」を見ている。確りした山道が竹日向町へ下りていた。
   峠の右に回り込むと502号鉄塔のL字標柱を見て.その左上の少し高みに馬頭観音が特徴ある台座に祀られていた。

    御嶽道
     山梨教育員会の「御嶽道」によると「上帯那・脚気石神社から北上して塔岩にでて.天神峠.竹日向を経て黒平にいたる」とある。
   別ページには「江戸時代末期までは平瀬の分岐からしばらく行って.右に入り塔岩川沿いに登り塔岩集落に行くか.
   途中で別れて左手のダアス峠越え.塔岩と竹日向の間に出てから現在の羅漢寺前. あるいは能泉に下った。」とある。

     即ち2つの峠の名称及びそれらの経路は明らかに異なって記述されていることから塔岩集落の手前からたどる東寄りの峠.
   天神峠と区別していた。又塔岩町の集落は塔岩沢の上流にあった集落で.今は廃村になっている。

     「御嶽九口」には55年ほど前の5月の連休に金峰山から木賊峠を越え.昇仙峡の金櫻神社に新人養成合宿で2度ばかり下りている。
   この時期は国鉄やバス会社が決まってストを宣言し.賑わしていた時代だった。

     又一昨年の5月には北奥千丈ケ岳からゴトメキを経て鳥ノ尾根を下り.もう1つの御嶽道に降りている。そして9月には表参道へと
   アコウ平から御室小屋跡を抜け.金峰山五丈岩を目指し登ってもいた。今回は甲府・塚原からの御嶽道を横切りつつ.逆に下りている。

   塔岩線502号鉄塔を過ぎ.10:43
    この先.露岩が多く現れ.赤テープも時折見るようなる

    913m点峰
   913m点峰とダアス峠.10:54

     岩場を這い上がり.鉄塔の少し高みから塔岩坊主山(ダアス山)への登りで振り返る。右上が先程詰めた913m点峰で.
   中央左脇の鉄塔がダアス峠に建つ502号鉄塔。913m点峰の800m圏から西に派生する尾根に503号鉄塔が建つ。

    竹日向町を覗き込む
   塔岩坊主山の登りで.10:59
    ダアス峠から綴られた山上集落の竹日向町.更に下れば昇仙峡にでる。

   950m圏・・白砂の台地肩より.11:12
    ダアス山の展望台から昇仙峡の岩場越の山並・・正面の茅ケ岳〜金ケ岳・曲岳〜黒富士の山並

    11:24
    965mの大地に抉られた穴?11:22          御嶽線17号鉄塔基部より(松浦本を訂正)

     地形図「甲府北部」ではこの鉄塔の建つ鞍部が「天神峠」と記されている。何処でも幾つも重なり呼ばれてもいる天神峠だが
   ここは間違っている。「天神峠」は1030m点峰の手前鞍部にある鉄塔鞍部でなく.峰を越えた東方の鉄塔巡視と標柱がある狭い鞍部になる。

    送電線御嶽線
     日向町から尾根伝いに登ってきた送電線は16号鉄塔を経て.この南西尾根上に17号鉄塔が建ち.先は塔岩沢を横切り.
   帯那山左岸尾根を越えている。更に南下すると上帯那の昭和池の湖畔近くに降り.再び興因寺山に登り返している。
   そして頂には29号鉄塔基部が建つ。後半はこの頂に立ち南尾根に乗り.再び金子沢沿いで御嶽線の鉄塔脇を抜けて塚原地区に下りている。

     2019年09月の時点では16・17号鉄塔の建て替え工事が行われていた。「花のひかり」氏より.東電御嶽線の11の鉄塔群の建て替え工事とモノレール.
   峠からは塔岩沢へ一度降り.塔岩町から登り返す破線路が綴られているが今は難路になっている。私は奥帯那山へと直接頂稜を目指す。

    トラロープは丁寧に北側の山腹を目一杯に巻いていた.11:37
     1030m点峰から下る山道

    天神峠
   狭い窪溝を振り返る.11:41

     1030m点峰を越えた東側の鞍部は地形図と異なり.ここが天神峠になる。巡視路標柱は見付けられなかった。
   登るにつれ岩質は凝灰角礫岩.凝灰岩と地質の変化が見られるとのこと。先は多くの岩峰を縫いながら痩せ尾根の急斜面を詰めている。

     平瀬から岩稜の奥帯那山天神峠尾根と天神峠・・甲府駅からタクシートラブル
     帯那山に立ち.穏やかな丘陵を尾根下り脚気石神社
     上帯那から穴口峠と甲府北山.興因寺山南尾根を抜け塚原