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  1967年07月. 北岳の鷲.ワシ・・大樺沢雪渓上で幕営し白根三山へ。八本歯ノ頭にでて.

      鷲・・3時45分幕営地の大樺沢雪渓の雪線をでる。1本目で水を補給.八本歯鞍部より御池の尾根に乗り初めての1本。
   尾根に立ち寝転ぶと蒼空に1羽の鷹が両羽を悠然と広げ.殆ど風を感じぬが.ゆっくり流れる気流に乗り旋回しながら上昇した。
   ビビたりとも動かぬ翼は上昇気流に乗り.グライダーの如く.大きく翼を広げているだけで.昇る姿は勇ましいと云うより優雅な姿に思えた。

     意識的に何の動きを起こさずとも.よく落ちないものだ。見上げていると上昇気流に乗り益々高度を上げていた。
   青空と白く湧く入道雲が絵になっている。真夏の陽差しを受け風もなく.のどかな風景が描かれていた。

     その時.鷹が空中の1点で急に一瞬停まった気がした。そして翼を縮め.落ちるよう落下した。否や飛び落ちるよう降下する。
   それはアッと云う間の出来事で.凄い速さで弾丸のようにスピードを上げて落ちて来た。まばたきすれば見失うスピード。

     何だろうと見詰める間もなく.私の隣りの茂みのコブに突き刺さるよう潜る。大地にぶつかたと思う間もなく.今度は地上の接線に触れ.舞い上がる。
   上空の一点に停まってからこれが一連の動作として.アッという間に.足には野鼠を強く掴み捕まえていた。
   両足でがっちり掴んだ鼠が動めいている。獲物を見付けると一瞬ホバリングし.矢のように落下した。あっと言う間の一瞬だった。


  2011年05月. 勝浦沖のアホウドリ.

     2011年5月にNHK「ダウィンが来た!」の番組で「アホウドリ」の特集が紹介され.その放送を見て14.5年前に見たアホウドリを想いだす。
   私は1990年後半から勝浦沖の大陸棚で船釣りを定期的に始めだしていた。

     鵜原の漁船「まさいえ丸」5tに乗船し.3.4年目の春先だったと思う。大海原で「まさいえ丸」一隻がスルメイカ.底釣りを楽しんでいた折.
   初めてアホウドリに出偶わしている。成鳥になると全長は100pを超し.翼を広げると240p.体重は3kを超すと云う。

     そのアホウドリが1艘の船の周りを悠然と旋回し.翼を大きく広げグライダーの如く飛翔し降りてきた。
   風に乗り重い個体が滑るよう船に近ずいてくる。船頭は鳥島から来たと云う。

     バケツから中サバを取り.大空に向かい投げ掛ける。すると圧巻するスピードで空間で捕え.トモの私の釣座から斜めミヨシに船上を横切った。
   意気よいよく舐めるよう向かってきた。どんどん近ずく個体は大きさを増す。

     鳥とは思えぬ個体がグライダーの如く飛び込んできた。その時アホウドリの擦れ違いに風を感じている。それも強くたなびく風.。
   そのでかさと機敏さに迫力満点の優雅な動きを.唖然と過ぎ去るのを見詰めていた。
   ヒナの餌は1ケ月から3ケ月間は親鳥が新鮮な魚.イカ等を呑み込み口移しで与えているという。漁船「まさいえ丸」船上で.


  2016年05月. 裏岩菅山の鷹.タカ・・岩菅山の頂にて

     冬季オリンピック滑降コースの予定地だった裏岩菅山. 破壊の前例もあり.自然保護を訴え.現存する白馬八方尾根に変わったことで.
   岩菅山から魚野川流域の原生林は見事に残され.千古斧鉞(ふえつ)の入らざる深い森の眺めは開発されず.
   以後志賀高原の自然保護に結びついている。過ってこの山は岩巣護山と呼ばれていた。

     それは幕府に献上する鷹の子.つまり巣を管理する巣守衆がいたからといわれる。関東近辺では奥多摩の鷹ノ巣山にあたる。
   鷹がいれば当然山は険しく岩場があり.山脈の東側(魚野川側)は玄武岩質の安山岩の岩壁などが露出し.険しい山並が創られていた。
   その尾根沿いに雑魚川出合の切明まで今は点線国道の登山道が綴られている。奥多摩の鷹ノ巣山も同様の処置が取られていた。


  1967年08月. 五色ケ原の雷鳥・・ザラ峠からピストン

     薬師岳の大きな山容が進むべき先に望まれる。一週間後には反対の南側から太郎兵衛平から登るべき.薬師岳の頂が目の前に広がっている。
   明日は黒部渓谷を越え後立に抜けるヴァテケィーの長い旅が待っている。薬師岳を目指し,薬師とは逆の北側へ,立山に向い歩きだす。

     雷鳥・・夏の衣替えをした雷鳥がこの原っぱの残雪に現れた。場所がら反って目立つが子鳥を2羽従えている。
   親鳥に比べ.よちよちに歩く子鳥は如何に動いても可愛い。迷いながら親鳥に付いて行く。危なかしい動きが.尚更気を惹き付けている。
   漸くして這松の下に入った。悠然としている親鳥が更に素晴らく思える。


  2012年08月. 再び五色ケ原の雷鳥・・室堂から薬師岳へ

     前回訪れたのは55年前の1967年8月の夏合宿.学生時代で五色ケ原山荘で後輩が耳虫の診療を受けてから..五色ケ原で一休みしていた。
   残雪も今思えは夏でも多かった。その脇を3羽の子ライチョウがヨチヨチ歩きで走り回り.這松に入るまで.そっと親鳥が見守っていたのを想いだしていた。

     今回はライチョウの子供達が私の足元を横切る。子ライチョウの数が今回は5羽と多い。広い草原台地の一隅でチョコチョコと走り回っている。
   親鳥を探すとやはり少し離れた所で.追い掛けるでもなく追い掛けていた。


  2006年08月. コマクサとライチョウの親子・・雪倉避難小屋手前で

     二重頂稜の馬の背からガラ場を抜けると三国境にでる。左側に広がるガラ場にコマクサの群生が見られた。この周辺はコマクサを大分大掛かりに
   移植したと言われている。同期大川は粗過ぎるガラ場に.よく移植すことができたと感心を寄せていた。
   頬に冷たく当たる霧粒が痛く.激しく流れ落ちている。そのガラ場には見るからに弱々しいコマクサが.疎らに孤高の如く咲き添っていた。

     小さな花を震わせ,風に耐える姿は生命力の強さを感じさせ.それを考えると更に華麗な花に思えた。
   又.「グェーグェー」と低い声を連発するライチョウの親子.番も.この場で幾度となく出偶していた。這松に身を任せ.幼鳥はチョコチョコ可愛らしく歩む。

     ここは学生時代に後輩が病後の体に立ち向かえず.朝日岳を前にして縦走を諦め.途中下山した地点でもある。
   今その地点に年老けた私達が立っている。多くの登山者が白馬大池方面に向かう中.ここから私達の第一歩が改めて始まる。
   その先未知の径は遠く..まだ雷鳴が轟く日本海の親不知へ。


  2010年12月. 凛々しシロハヤブサ・・西上州.鹿岳.四ッ又山の境界尾根

     真白い羽毛に被われた1羽のハヤブサが二ノ岳から少し南側に寄ったコブの岩頭に凛々しい姿て立すくんでいる。
   上野動物園の高い檻の最上部の奥寄りの枝に常に凛々しく胸を張り.見張る姿が直ぐ頭に浮かんできた。

     鳥類の中でも動物園では一番整然としているのは常にハヤブサだった。絶壁に立ち留まっている姿は王者に相応しい風格を持ち.山裾を見張り続けている。
   陽射しが体の白さを強調させるほど白い。南の空.風下に顔を向けビビたりとも動かず.先を見詰める姿は周りに凛々しさを改めて示していた。

     そこは垂直に大塩沢川沿いに抉り落ちる絶壁の上。そこから望む谷間は足をくすぶらせ.覗き込むと恐怖心がまず先にでくる。
   昔北岳の八本歯で鷲が野ネズミを捕獲するところはを運よく眺めていたがある。上昇気流に乗り獲物を探す鷲とは別の異質の生き物に思えた。
   シロハヤブサが岩場の先端に微々たりとも動かず,立だづむ姿はそれ自体に風格があり.凄いと思うと同時ジッとしていることが恐ろしくも思えたる。

     日本では亜種ハヤブサが周年生息(留鳥)し亜種オオハヤブサはに分布され.日本では冬鳥として北海道などに飛来している。
   又シロハヤブサは翼の先端はとんがっているが根元は広く.尾はハヤブサよりも少し長い。淡色型,暗色型があり.淡色型は全身が白く.和名に由来になっていた。
   北極圏近くのツンドラやその周辺の森林や高山帯等に生息し.冬季には海岸や原野など開けた場所に生息している。

     動物食で鳥類の場合は空中より地上や水面で捕えることが多く.5月頃岩場やそのような場所にある他の鳥類の古巣を利用して4.5卵を産む。
   抱卵期間は28−19日で雛に孵化してから46-49日で巣立つ。少数が冬鳥として稀に北海道に飛来する。本州は更に稀になる。

     或いはハヤブサの先天的なメニランの欠乏による突然変異の「アルビノ」現象か?
   メラニンの生合成に係る遺伝子情報の欠損による奇形動物に当たるのだろうか。

   1993年に希少野生動植物種に指定されるが又鷹狩りに用いられている。PCで調べるもこの周辺の記録は薄く.殆どが北海道を記していた。
   2013年3月.鹿岳二ノ岳の岩頭からシロハヤブサが飛ぶのをハイカーが見ている。
   2014年9月.一ノ岳南壁を登攀中に5P目で.シロハヤブサの巣を見付けていた。

     この辺は西上州らしき顕著な地形を示していた。高度の割に奇峰が聳え.周りは岩盤で固められた山々で覆われている。
   急な谷間の裾野を覗き込むと狭い河原が少し広がりを見せる所には集落が造られ.峰の上からも小さな山里を見下ろされていた。

     谷間に潜む丘陵の集落は師走の短い陽差しを浴び.日当たりの長閑で明るい山村の風景が広がりを見せていた。
   その傍には狭い谷間ゆえ.直ぐ山蔭が追い迫ってもいた。


  2009年06月. 鳥甲山のフクロウ・・里.ムジナ平から

     鳥甲山の登山口.水場がこの先にあると私も滝島先輩も思い込んでいた。切明温泉からの水場はムジナ平からと思い込み.
   平然と通過してしまっている。気が付いたのは1時間ほど先,尾根の峰が見え始めた頃だった。

     その道中はブナやミズナラの巨木が伐採されず.残されたままの処に杉が植林されていた。カエルが鳴き.フクロウの声を左上の高みに聞く。
   フクロウは延々と自分の居場所を示すよう.下方になっても鳴き続けていた。ウグイスも混ざり合唱するが如く.登り斜面に響き渡っていた。

     1本取り,各々が持参した水の量を調べる。200cc×2+300cc+1.300cc,私は0。予定では炊事用に各々1.000ccを別に持参し.
   水場で汲む予定でいた。各々が豆トマト.サクランボ.バナナ.リンゴと果物類を持ちゼリーや水羊羹もある。昨日仕入れたアンパンと今朝残こりを結飯もあり.
   頭をさげ.昼食なしと飲料水の節約をお願いした。


  2011年06月. 春蝉とフクロウ・・越越後金城山

      低差1100mのコース.急登が続く。五合目「長峰」を過ぎる頃.霧雨に響き渡る春蝉の鳴き声が谷間に満ちてきた。
   ブナの巨木が現れ.時折フクロウの啼く低い声が谷間の空間を渡るよう抜けてくる。間を空け啼くフクロウとの調和が自然に噛合い.耳元に優しく伝わった。

     一昨年はやはりムジナ平から鳥甲山の登り始めると朝霧に包まれた尾根筋でウグイス混ざりのフクロウとの合唱を耳にしていた。
   六合目手前の水場は源流の細い沢水になり.ひよっこり出た所が六合目.クイラ沢ノ頭」。


  2015年06月. カッコウとフクロウ・・苗場山.鈴木牧之の道で

     フクロウの森・・尾根筋が緩みだし.五合目1580mを過ぎると大地の半ばを残雪が占め.トラバース気味に斜上し山腹を回り込む。
   そしてブナ林が遠ざかると足元は更に広く残雪に覆われた。浅く埋まる雪面は既にトレースの跡は見られない。

     コメツガ.ダケカンハ.大シラビソの交わる樹林帯に入る。裸土は失われ.幹に塗られた赤いペンキと赤いテープのマーキングを目印に進むようなった。
   小鳥の囀りはまだ全く耳にせず.先程からフクロウが低い音色を響かさている。浅いラッセルにトレースを築きながら.6月とは思えぬ残雪を踏む。

     戻る森でカッコウの鳴き声を聞く.行きはフクロウと。共に山の主.同類でないので縄張りも関係ないようだ。
   カッコウは日本では夏鳥として飛来。本州では中部以北.北海道が行動範囲。明るい森や草原を好み.緑地率が50%以内とになると.
   飛来せず.谷間では1つの番しかいないと云われている。「カッコウ」と鳴くのはオスで.メスは「ピピピピーッツ」と響く。

     又カッコウは体温が低く.自分で卵を温められず.托卵した卵から孵ったそのヒナはウグイスやオナガの卵を巣から落し.自分だけが
   仮親に育てられる。数合わせをし.小鳥類の卵は16日程度で孵化するがカッコウは12日と短く.卵は硬い穀で被われている。

     朝方のフクロウは透き通ったよく通る声で残雪覆う森に響き渡っていた。低音で魅力があり.メスは低くかすれ余り響かないようだ。
   フクロウは渡りはせず夜行性で.視野が狭く.首は約270度回すことができる。

     左右の耳は大小.両側はずれた位置にあり.それで遠近位置を測定している。異常に発達した聴覚は,音により獲物の位置を特定し.
   雪下のネズミや地上近いトンネルを移動するモグラやヒミズを仕留めている。樹洞に巣を作り平均寿命8年.

     そう云えばムジナ平から鳥甲の登りでもフクロウの啼く声を聞いている。
   あの時は時期も違うがウグイスとの合唱が続いていた。滝さんが動物の踏み跡を見付ける。熊にしては小さい。3本ツメはカモシカだろう。
   ただ他の動物の足跡は乏しい斜面。雪表は湿雪だが下層は固まっている。ペースを上げるには丁度よい.残雪の広がりを見せていた。


  2012年11月. コノハズク・・黒駒釈迦ケ岳の檜峰神社.境内にて

     社殿に向かって左手奥の斜面上に県の天然記念物に指定された檜峰神社の大杉がある。知識不足で知らず拝見できなかったが
   ウススギの仲間で樹高31m.目通し幹囲7.1m.樹齢は約300年以上あるそうだ。参道は杉の大木林.境内の森を創っている。
   境内から本堂への並木だけが大杉の樹皮を綺麗に何本も剥ぎ取られ.赤松の如き赤い樹幹を現している。

     ただ森の一角だけを杉の巨木がストレートに天へ伸びる並木は古来からの異様な風景をも感じ取られていた。
   又ここはコノハズクの生息地で昭和10年に「ブッポウソウ」と鳴く鳥が「コノハズク」であることが初めて確認された地でもある。

     境内は森を創り.風はなくとも肌寒い。本殿への登り口には木を刳り貫いた大きな桶があり.湧水がコンコンと流れ落ちていた。
   薬王水呼ばれる名水のようだ。味はある。先ほど炊事場で汲んだ水を入れ替える。ただ私には冷たすぎる故か.一言では言えぬ湧水だった。


  2012年08月. 鳶.トンビ・・大菩薩.滝子山の肩で

     鳶・・肩の大石上に座った真向かいからは南側に大きく滝子山の雄姿が見上げられる。
   ただ巨石から眺めるには目の前に太過ぎる赤松が1本遮り邪魔をしていた。奇妙に枝を曲げ左右に芸術的に広げている。

     頂で呑むと決めていたビールを何故か呑みたくなり.ザックから手探りで取り出した。
   呑みたい時に呑むのが一番と自分に理屈を付け口にする。食後のビールを一気に呑む。そして肴に甘味と酸味が伝わるレモンを齧る。

     ビールを一口.二口と大呑みした。頭上高くにはトンビが3羽. 両羽を目一杯広げ.高曇の空に悠然と旋回していた。
   気流に乗っている。翼は微々たりとも動かさず.上昇するトンビ。

     そこにジェト機の爆音が聞こえだす。遠いいと思う爆音が間を空けずして.雲を割った轟音となり響いてきた。
   低空飛行で大気を割るような鋭い轟音を聞くのも珍しい。再び仰ぐとトンビは飛び去り.姿を消していた。


  2019年05月. 馬仏山の肩のウグイス・・伐採地を三方に眺め

    ウグイス
     馬仏山の肩で一休みし.岩茸石ノ沢ナガソネ窪中間尾根を下り.玉指左岸尾根を登り返す。5月としては既に暑すぎる陽射しを浴びていた。
   それにも係わらず下る取付き付近でウグイスの鳴き声を聞く。ウグイスは海辺から山に至る藪を好み.春には季節の訪れを伝えてくれている。
   外房へ釣行した折や.山々が残雪期になると入山時によく耳にしていた。

     以外に夏場にも出会っている。信越岩菅山では朝方に美しいほうづり癒されていた。その時は休みに入ったゲレンデを横切り.
   .カッコウの声も混ざり耳にしている。常道の「ホーホケキョ」・「チャッ.チャッ…」と鳴くと.つい耳をすませてしまいうのも常。
   今回の余り賑やかなのは繁殖期なのだろうか? ホトトギスに托卵する。カッコウと同類のずるい鳥でもある。


  2011年08月. 朝日岳のホシガラス・・朝日軍道.三角峰の肩で

     オツボ峰の展望が開け.今日3本目の休み。レモンを齧った後の尾根伝いに時折と云うより暫.松の実を食べた獣の残骸が
   径巾一杯に散らばっているのが見渡せた。ここは松林のない低く這う灌木帯の背稜にでている。リスの話はよく聞くが場所柄リスでもあるまい。熊か?

     後日.朝日小屋の管理人からホシカラスの仕業だと聞く。
   松の実の核だけをほじり食べる利口ものだそうだ。この辺は昔.後輩達と雪上訓練した付近だった。


  2015年10月. 猛禽類? ・・大菩薩嶺北面から何十年振りの丹波車庫バス停に着く

    猛禽類
     発車した路線バスに私一人だけが乗車し.家屋の途切れた所でバスのフロントガラス前に.猛禽類の鷹か,鳶が?
   フロントガラス下から飛び発ち.バスのガラスに擦れ違うよう舞い上がる。それも走るバスにぶつかるよう。肉厚の分厚い羽根を広げ.燕返しに似た姿勢で.
   私と運転手の目の前を閉ざして飛び抜けた。幸いずれたが運転手と今のは何んだったのだろうと顔を見合わせている。

     ホッとした連帯感が心を和ましてもいた。その後湖畔道に入り.十数羽のガラスが路面にたむろい.バスが近ずき咄嗟に飛び去った。
   やはり一番前の座席から見ている。先程の一件がなければ違った感じで見られただろう。先ほどの鋭い動きは異にしていた。


  2019年10月. 赤杭尾根の山カラス・・エビ小屋山の頂で

     仄かに東風が流れ.採石所の機械音が風に乗り聞こえてくる。それも気になるほどでなかった。まだ木陰が心地よい。
   汗が引けばジャンバーを羽織っている。赤杭尾根の登山道は頂の北側を巻き,通うハイカーは少ないようだ。
   潰されぬ間々の下草がよく.旧峰集落跡から海老小屋山に立つ。頂の台地に座った脇には東京水道局のコンクリートの標石があった。

     赤杭尾根の南面は植林帯で北側は自然林.小広い頂だが樹林に囲まれ.中央広場の大半は薄日が差していた。展望はない。
   ここで南面の樹林に向かい昼食を摂ることにした。今回はカツサンド・蜜柑に豆トマト. バナナは常に持参し途中で半分ほど口にしている。

     そこに谷間から飛んできた一羽の山カラスが.私の手前の立木.小枝に留まるもカラスの割に細かな動きが少ない。
   カラスに向かい口笛を吹く。高い音を察し.キョトキョロ首を振り発信音を探すが何処だか分らないようだ。1つ左隣りの立木に移っている。

     今度は細かい間隔でピユー・ピユーと吹く。何やら可笑しいと首を激しく振り.再び探るような動き。私の存在がまだ分からないようだ。
   遠くに飛ばず.又隣の小枝みに渡る。足は確り梢を掴み.頭・上半身だけを忙しく動かしている。
   少し大きめの声で「おしまい!」と声を掛けると人と気が付いたのか? 枝木の裏側から谷間へ飛び去った。


  2016年06月. 高芝山のキジ・・室床川中間尾根

     186号鉄塔の分岐を過ぎ.巡視路は薄くなるも.それに比べ尾根筋は急に傾斜は緩み歩き易くなると.何時もなら脇の茂みから
   キジが飛び上がるところ.今回は足元の少し先に居たキジが私の目の前から飛び跳ねる。
   急に足元からはばたき.先方の茂みに身を隠している。そして10mほど先で同じキジだろう。同じことを繰り返した。

     2度目は直ぐ傍に居るとは思わず.足を停め驚くのは私だった。常に身近な所から急に飛び発つのは常にキジが多い。
   更に頂近くの頂稜にでて.今度は右脇からキジが飛び上がっている。突然のことで驚かされるが今回ばかりは違うキジだと思った。
   台地の茂みに巣を持つキジは.ここでは枯スズキが覆い始めた所だった。

     又春蝉の合唱が賑やかさを増した所でもある。大分手前からその合唱は始っている。始まると蝉の煩さが勝り.
   野鳥の囀り声がが失われている。澄んだ通る響きもここにはない。夏蝉に比べ暑苦しさは感じないだけ.よいのかも知れない。


  2022年12月. 4羽のキジ・・大垂水林道終点を過ぎ

     朝方.林道終点から中沢川左岸尾根に乗る西側の斜面はまだ少し薄暗い茂みの中で.一羽のキジが突然.私の足音を気にしてか.
   羽ばたき飛びだした。するともう一羽のキジはその動作に驚いたのか.慌てて私の通る前を右脇下から左前方に横切る。

     更に慌てるキジがいた。それも2羽が連動するが如く.右脇奥側から茂みを縫い飛びだす。
   4羽のキジ. 私が確認したのは一羽のみ。.四方に飛んだのは耳で数えての数になる。それにしても同時に4羽が巣立つのは初めて。


  2019年05月. 朝方の鶏・・大丹波地区にて

     塔ノ沢バス停から南平バス停を過ぎると大丹波川国際虹マス釣場にでる。末っ子が1年生だったから40年以上前に家族でここでキャンプした。
   太い丸太を拾ってきて鋸と鉈で子供たちは薪を作り.焚火はキャンプを終えるまで一日中.途切れることはなかった。

     又マスが釣れぬと一角を借切り.水遊びをしている。釣場は北川橋の上流までと長い渓谷が整備されている。今日もニジマスを追う釣人が
   以外と多い。大丹波川の北川橋からも.輪光院の展望台からも太公望達を見下ろしていた。
   大丹波沢左岸の上流側を望みむと正面に落ちるのが輪光院ツガ尾根になり.その麓から今回は登り始めている。

    鶏
     北川橋の手前.南詰の標高点304mで高度計を合わせ.左岸に渡ると2つ目のT字路の右角に「輪光院」への案内板があった。
   折れて車道を直進すれば輪光院に突き当たる。途中で集落を抜ける.右下の家屋から鶏が一羽か? 朝方を告げ奇声を上げ続けていた。
   懐かしいような煩い.その鳴き声は甲高く留まることなく響き渡り.先の大ツガの展望台に乗っても鳴き止むことはなかった。

     二羽以上の雄鶏を1つの囲いに入れると最初は激しくケンカをし.ボスが決まるとその後は啼く順番が決まり.大人しくなると云われている。
   ただ朝方になると権威を示すためかボスから順に鳴き始めている。ボスが鳴き終えると次々へと鳴くことを繰り返す。
   途中で鳴かない鶏がいるとその次の鶏も鳴かなくなるらしい。今朝は途切れずに聞こえていた。長く啼き続けている。一羽ではあるまい?


  2022年04月. 名栗の熊鷹・・湖畔の南岸道路に入り直ぐ

     長尾丸山南尾根を綴り50号鉄塔から日向沢の源流を有馬林道沿いに落合へ。名栗湖右岸道路に入り「かわす橋」を渡つと
   右が都県界尾根.名栗湖を挟んだ左岸沿いには金比羅尾根. 左奥側の高い側壁が有間ダム堤の北詰になる。歩いて正味1時間の距離

     対岸の原石山手前の途切れた山の中腹に「クマタカ」の巣がある。望遠でも見ずらい距離がだが.この辺がポイントらしい。
   湖畔に飛龍する「クマタカ」の姿が.啼き声が聞こえばと調子よい考えが浮かぶも.その気配は見られなかった

  2023年10月. 奥多摩の熊鷹・・月夜見山第一駐車場にて

     東方の眞光寺尾根から西方の大ムゾ尾根へと両頂をV字に結び.夜見山に立ち.その折奥多摩周遊道路から奥多摩湖の対岸にいる熊鷹の
   撮影好ポイントがあると知る。再び大ムゾ尾根の下りにに取り付く.左脇の看板裏とか。又.チャンスに希少価値があるとか?


  2007年05月. 川鵜の驚異 ・・東京近郊の河川.「山径・・諸感」
  2011年05月. アホウドリ ・・勝浦沖の大陸棚で「山径・・諸感」 
  2013年06月. 海猫 ・・変わりつつある自宅.元浅草周辺の鳥類.「山径・・諸感」
  2015年07月. 再.海猫 東北地方太平洋沖地震の海猫騒動から大分落ち付いたと思われたが.7月に入り海猫が急増。「山径・・諸感」