梅花皮小屋から御西避難小屋h2
     4.5.6で北股岳ピストンし.主尾根を梅花皮岳.烏帽子岳と越え南下し御西避難小屋へ. 翌朝も濃霧の大日岳ピストン


    飯豊連峰T.梅花皮沢から石転び沢雪渓
    飯豊連峰U.梅花皮小屋⇔北股岳.一大日岳・・続く朝方のピストンとメジロ・お花畑
    飯豊連峰V.御西岳一飯豊本山一三国岳一川入

       8月05日曇後高雲.北股岳ピストンと御西避難小屋
     夜明け
   学生時代を想い出し4.5.6で北股岳をピストンする。シュラフカバーを退け.エレキを頼りに暗い寝床にコンロを点す。闇の2階一角を明らめ炊事が始まった。
     狭いエレキの視野から外れると人の動きも.獲たいの知れない化物ものが動くよう思え.手探りの動きが昔を想い起こさせていた。

   麺を入り食器に餅を1個落し.出来たばかりのラーメンを口に運ぶ。ヘッドランプの灯りがが奇妙に揺れている。
     チラチラとステンレスの食器を煌めかせ.その中を照らす。おぼろで具も分からぬラーメンと汁.食器を直接口に付け探るよう食べる。

   それを口に含み呑み込み食べている。口当たりは熱く美味い.また体を温めてもいた。
     小さな窓の外がぼんやり白みだしている。パッキングを終える頃.白紫色の明るみが部屋の隅にも射し込んだ。

    北股岳
   小屋よりピストンし頂に立つ.6:29
    北股岳ピストン・・梅花皮避難小屋6:00⇔6:20北股岳.一6:40.

   まだ薄暗いどんよりした雲がこの梅花皮小屋を覆っている。空身は早く20分で頂へ。
     何処となく重い雲が垂れ込.山頂は層曇の中だった。北方の山波はもはや高さを失い墨絵の如く幾十にも重なり望まれる。
     大石山や杁差岳(えぶりさし)も霞む山の中に浮かぶも.はっきりした所を見定めることができず.開かれている筈の日本海も分からず。

   20分ほどで登った山. 昨日ピストンしなかったことが今更悔やまれた。今日から待望の飯豊山の縦走が始まる。
     頂から分かれる湯ノ平温泉経由の加治川へのおういんの尾根は荒廃が激しく現在の登山道は廃止されていた。
     藪尾根に戻り.頂には危険の標識あり。

    梅花皮岳と烏帽子岳
   北股岳より,これから歩む南方を望む.6:19
    梅花皮小屋の左側が石転び沢.右側は飯豊川中ノ沢

    石転び沢雪渓全景と梅花皮雪渓
   北股岳の登りで.6:27
    梅花皮雪渓下流の切れ目は梶川出合で右岸の雪渓をヘズる。
    上部の赤滝付近は左岸の夏道を取った。

   足元に昨日詰めた梅花皮川雪渓から繋がる石転び沢雪渓が横たわり.緑の山肌とは対照的に白き帯を延ばし見下ろされる。
     万年雪の石転び沢は何処までも白く.谷間をヘズる雪渓は昨日の登山ルートを示していた。雪渓末端が婆マクレになる。ここから見るも遥か遠いい。

    背稜を南下.大日岳へ
      梅花皮小屋7:00一7:30梅花皮岳:40一8:00烏帽子岳:10一8:40亮平ノ池:50一9:15御手洗いノ池
      一9:55天狗平:40一9:55天狗岳一11:25御西避難小屋hc2

    背稜を縦走.大きな山容を歩む
   梶川尾根より帯のよう広がる北方北股岳.二王子岳の北方を望む.7:19
     門内岳から藤十朗山への尾根

    北股岳を背に
   北股岳と梅花皮小屋を後に。右奥は梶川尾根.7:20

    飯豊南部の山々・・梅花皮岳山頂
    
    烏帽子岳くさいぐら尾根と飯豊本山ダイクラ尾根                 ガスで頭の見えぬ大日岳.7:33

   今,飯豊山塊の真ん中にいる。周りは包容力ある大らかな山々に囲まれている。霞む大きな山並みの先にも山並みが延びている。
     谷間を刻む渓谷は深く山間を絡め.蛇行を繰り返し.里へと延々と形を変え描かれていた。

   今日のアプローチは御西避難小屋までと距離は短い。大日岳は雲に隠れ望めぬが飯豊本山は霞を切り空に突き出している。
     1本で梅花皮岳に立ち烏帽子岳へ。

    はなれぐらの沢源流
   霞む天狗岳.奥が飯豊本山と御西岳.7:46

    飯豊川源流に広がるお花畑                     二王子岳
    
   左.コバイケソウにニッコウキスゲ.シラネアオイの群生. 右.烏帽子沢源流のお花畑と右上は胎内の二王子岳(にのうじ).先は日本海・・8:36

   小さな湿原が頂稜に点々と続き.お花畑や雪田が山々の肩に抱かれるよう覆っている。
     背稜の残雪を踏み締めれば山上に苔被う場所にもでる。御手洗ノ池にでるもまだ擦れ違う人も居ず。

    天狗ノ庭上
   イイデリンドウに囲まれ.10:14

      天狗ノ庭
   桧山沢天狗ノ庭沢ツメ寄りは人に壊された台地の後退が進み.裸地化した窪地には残雪と池塘が混ざり.厳しい状態に荒れ崩れている。
     草地より裸土の方が多く目立つ。その下には長く雪渓が繋がるも,保護の為細い紐で入域禁止を示していた。

   1980年代まで幕営地として溝切りや登山道の侵食による土砂の流失が裸土化を進めていた。
     小国の飯豊連峰保全連絡会が中心となり各行政の保護団体・ボランテァ等が現在植生回復の為の行動を行っている。

   9月02日.保全連絡会が多くのボランテァを集め.人海戦略でここ天狗ノ庭で種採り作業と緑化ネットの保全事業を行った。
     梅花皮小屋を基地に緑化対策.山道整備.遭難対策と幅白く活動を進めている会でもある。今回の山行では資料の提供を受けている。

   反対側の飯豊川寄りの窪みで.風を避け昼食の仏パンを齧る。広いお花畑で大休止した。ホタージュあっての食。
     サラミ・ツナのサラダ漬けは乾いた口に合わず。又銀バエに似たアブの一種.やや小さな「メジロ」が煩く手足にまとわりつき刺す。
     音なく近寄るメジロが手の甲を刺した。痛みは痛烈だった。

    桧山沢雪渓
   桧山沢も長い雪渓を持つ.9:15

   桧山沢は大ー尾根を挟んだ大又沢と合わさり玉川本流となり,直ぐ下の温身平で梅花皮川に合流している。
     上流の長閑さからは取付きが判らぬものの.この雪渓も踏んでみたい気を起こさせていた。野宿が必要だろう。

    遠方は烏帽子岳
   桧山沢雪渓のツメ.一時ガスが通る.9:28

   淡々とした判り易い地形の御西岳.御西小屋へ.11:16

      御西避難小屋
   断熱材を充分に使用尽した新築2階建ての避難小屋が山の上にぽつんとあった。
     管理人の松葉氏,自慢の小屋は夏はシュラフなしで十分。寒ければ毛布を無料で貸すと自慢してた。冬は2階から入る。と云うことは積雪も多い。

   小屋の直ぐ下,南側の斜面の窪地に大きな御鏡雪が残されていた。俗に云う万年雪の雪田
     水場はこの雪田の脇を200m程下り.雪田下の融水を利用する。雪解け水を汲むが簡素な受け皿は確りし意外と美味い水だった。

   小屋番より4L焼酎大五郎のポリ3本を借り.1本はお礼にと水汲みをして差しだしている。そのお返しが付いた。250mlの冷えた缶ビール.それも3缶付く。
     350ml缶@1.000する場所である。高過ぎるいと言うと県境にあり.遠いい胎内からヘリで運んでいるそうだ。
     管理体制が複雑で県境に跨り管理は新潟県阿賀町鹿瀬支所にあるとか。

   今日はお花畑保護の為熊笹刈りの作業員が入り.環境庁職員は国立公園山道の調査に.又国土地理院の職員も測量の為入山している。
     小屋は登山者より公の職員の数の方が多いかも知れない。2005年改築.7/7〜8/31日常駐.当日14名.管理協力金¥2.000

   小屋脇.南面の御鏡雪で酒宴の準備で働くK先輩.8月05日12:39

      酒宴
   コッヘルに積られた雪片はロック用で,雪田の中程で少しでも汚れていない雪塊を選び運んできた。
     雪片を取り,角ビンを1本空ける。マグカップから伝わる冷たい感触とウィスキーの喉こしが旨さを強調していた。

   12時到着,小屋前の広場で早速三人が夕方まで酒を呑み交わす酒宴が催される。
     小屋前の広場は小広いにも係らず.他のハイカーは誰も姿は現さなかった。数人だが私達の方が外に居座り過ぎているのかも知れない。
     小屋番が顔をだすも.皆小屋内に留まっている。

   昨夜梅花皮の小屋番に石転び沢を登った者が何故御西小屋に泊るのかと問われれ.昼寝と酒を浴びる為と答えると変にうなずいてた。
     外は風もなく時折薄日が射す暖かさ。ロックを片手に寝転び.雪片がなくなればピッケルを持ち掻きだした。

   外の便所はまだ汲み取り式で無人の時に使用するようだ。1年に一度.作業人が汲み取りに出向くと言う。
     吾妻山家形ヒュッテを想い出し語ると知っているとのこと。

   ヒュッテは山形県に属するが福島高湯組合が管理し.修理維持は私達RHCが担当で.汲み取りを含め行っていた。
     話好きの松葉氏も小缶を開け.話は尽きず。

   昨日石転び沢を共に登ってきた4人パーティの1人が挫折. 他の仲間達がここから重装備で梅花皮小屋へ戻って行く。
     予想するに飯豊山ダイクラ尾根の下山を諦め.飯豊山荘へ戻るのだろう。見受けた感じでは不統制と不憫に尽きる。

  8月06日.大日岳ピストン.ガス濃し
        御西小屋5:45⇔6:45大日岳:50.一7:30文平ノ池一7:50御西小屋
   大日岳山頂・・8月06日6:51
    濃いガスの中を潜るよう大日岳をピストン

      ガスの大日岳
   今日も4.5.6で出発,大日岳をピストンする。地図では往復3時間40分掛かる。松葉氏は空身で2時間40分.私は3時間と予想した。
     ガスは濃く大日岳は雲の中。ゆっくり歩む同期鈴木がトップで展望がない上.歩調が合い1時間たらずで頂へ。
     頂は暗く重いガスに包まれていた。前日梅花皮小屋で一緒になった女子4名パーティと出会う。顔だけの姿だがシャッターを頼まれる。

    下りでガスが切れだす大日岳
   ピストンし振り返る岳.7:15.大日岳ウォッ地図

   実川のツメ.同

   加治川(飯豊川)や実川(さねかわ)の大きな山容は望めず.飯豊連峰最高峰としての感は薄い。やはりガスのせいだろう。
     御西小屋に戻ると雲が切れ.ここは明るさが増している。
     往復で2時間を費やす。驚く小屋番にお礼を述べ.小屋を離れ本山裏側の切合小屋まで縦走にでる。

    牛首山と大日岳
   御鏡雪から望む.7:50

   飯豊山全体に云えることだが背稜に登れば.岩稜帯は少なく凸凹なく穏やかな山を構成している。ただ1つの山波は大きい。
     距離がコースタイムを決めている。「山と高原地図」はそれを考えると大分ゆとりあるコースタイムが組まれていた。

    北方の稜を望む
   小屋より北股への峰.7:53

   飯豊連峰中部の雨雲は薄い層雲に変わり.昨日縦走したルートを顧みると天狗岳の先に烏帽子岳や北股岳が望まれた。
     これから望む飯豊本山方面は青空の中.層雲の境が昨日に続く好天を示している。

     飯豊連峰T.梅花皮沢石転び沢雪渓
     飯豊連峰U.梅花皮小屋⇔北股岳.一大日岳・・続く朝方のピストンとメジロ・お花畑
     飯豊連峰V.御西岳一飯豊本山一三国岳一川入