重川左岸尾根中半U.日川尾根西面の支尾根・・頂点の源次郎岳から髪櫛川北洞沢右岸尾根
    まだ日川尾根に続く冬木の源次郎岳を越え.キリガ尾根を左手に分けると芽生え始めた樹林は次第に新緑が目立ちだすし恩若ノ峰にでる

     上日川峠から冬木の日川尾根を南下
     寂峰の源次郎岳と恩若ノ峰・・芽吹きだし樹葉に生む青さ
     若葉萌える恩若ノ峰南西尾根

   雲海と雪雲の二重雲に覆われた郡内と国中との境をなす山稜
   ハンゼノ頭からの展望・・2014.11.21/8:58

     高芝山越えの長い尾根は柳沢峠.大菩薩嶺を源として上日川峠持つ重川左岸尾根。更に源次郎岳.恩若ノ峰から恩若ノ峰南西尾根へと連ねる。
   甲州高尾山の裏側は日川になり.塩山盆地の雲海の下で重川と合わせ.更に笛吹川へ流れ込んでいる。日川の左岸は御坂山地の北岸になる。.

    源次郎岳
   冬木の台地.11:58
    嵯峨塩温泉への分岐から日川尾根西面の支尾根を繋ぎ.更に左岸尾根を綴る

    源次郎岳から恩若ノ峰
      12:00嵯峨塩分岐.大:25一12:40源次郎岳一13:05源次郎平一13:15小平地コブ一13:40塩山ゴルフ場見える所
      一14:00標識あるコブ:15一14:25恩若ノ峰:50.

   源次郎岳手前の無名のコブ.11:57

    境沢ノ頭・宮宕山
   嵯峨塩への分岐より南方.12:34

    恩若ノ峰へ
     これから先.私には未知の世界だった。以前遠方から何度か眺めていたとしても漠然とし分からぬ領域に入る。
   源次郎岳から恩若ノ峰. 低山とは言え山名も知らぬ山域だった。裂石から大菩薩峠.丸川峠へのアプローチで2度ほど眺めた尾根。
   塩山盆地に突きだした尾根筋で,この支尾根からjr塩山駅に直接下れる便利さから目指していた。

     ここから南へ日川尾根を更に下れば嵯峨塩深沢林道から牛奥峠に抜け.登り返せば境沢ノ頭に繋がる稜にでられる。
   嵯峨塩の分岐から日川尾根の主尾根と分かれ.重川左岸尾根沿いに入いれば今までとは異なる起伏をもつ.違った山懐深い山域に分け入れていた。

     急に枝木絡む源次郎岳への踏み跡は確り踏まれていた。西方へ下り返す所では南方の山々が以外と真近に初めて望められている。
   正面が1390m峰だろう。髪櫛川を隔でてた右手には源次郎岳キリガ尾根が絡んでいる。何処を見ても藪山としか思えぬ山並が急に現れだしていた。

    源次郎岳山頂
   中央に三角点と山梨百名山の木柱がある.12:35

    源次郎岳
     ミズナラや白樺の雑木林に囲まれた小平地.の頂。三等三角点を持つ源次郎岳1477mに立つ。
   頂は南北に非対称的な山容を見せ,「源次郎岳・山梨百名山」の木柱が立ち.脇に山名標のブレードも掲げられていた。
   又冬木に覆われるも周りの展望は雑木林で閉ざされている。主尾根から外れると更なる寂峰を目指していた。

     「頂まで15分」の表示があり.この先には2つのコブがある。手前のコブに比べ標高は源次郎岳の方が低かった。
   どちらを指すのか判らぬが小さく突き出した名無しのコブの頂の方が高い。

     源次郎岳を登り越え,鞍部から振り返えった源次郎岳の姿は立派な山容で嵯峨塩鉱泉分岐から臨むより更に奥深く感じられた。
   その立派さに比べ.高い小コブの方が藪に閉ざされている。近くから見ても判りずらい位置にあった。
   又頂の南西にある枡石と呼ばれる大岩は源頼朝に追われた岩竹源次郎の切腹の跡と言われていた。・・県公式サイトより

     頂に着いたのが12時40分.「山と高原地図」赤点線のコースタイムでは頂から塩山まで4時間10分を要するとある。
   私の許容範囲は頂を14時までに発つ。まだ時間は充分あるが先は判らないでいる。
   エスケープルートとしては髪櫛川・北洞川.そして恩若ノ峰北尾根からの下萩原へ下ることを考えていた。

    源次郎岳登山ルート
     昔の国土地理院の地図,s23.09.空中写真.s24.11.現地調査.s34.03.発行の1/2.5万地図「丹波」を読むと源次郎岳の登山ルートとしては
   恩若ノ峰からの尾根上と北洞沢の髪櫛川の沢沿いを詰めるルートが表示されていた。
   又日川尾根のコブからの源次郎岳.及び恩若ノ峰からの南西尾根のルートはこの地図では見当たらなかった。

    日川尾根西面と重なる大菩薩嶺からの小金沢連嶺
   源次郎岳からの眺望.12:25

     写真では見ずらいが右後方に綴ってきた日川尾根の出だしの送電線192号鉄塔が煌いていた。遠くなった尾根の1/3は越えている。
   踏み跡は時折薄くなり.又林道や脇径が交わり.以外と探りながら下ってきた。
   手前の日川尾根に乗る左上の1627m三角点峰と下日川峠. 奥が熊沢山から括れた石丸峠は登り詰めれば天狗棚山1957.小金沢山へと続く。

    大きな山容の境沢ノ頭1459.9m
   遠方は御坂山地の山々.12:06
    三角コンパ東尾根と境沢ノ頭・・2011.03

     右側が髪櫛川源流. 中央奥が笹子川南面の御坂山地.鶴ケ鳥屋山. 右手に本社ケ丸への稜は御坂山地へ続く。
   中間は笹子川北面のお坊山東南尾根から笹子雁ケ腹摺山の稜。

     大きな境沢ノ頭が悠然と構え.周りの山々を従えているよう見渡せられた。
   その更なる南側には日川尾根下部の山々がコブのような頭を幾つももたげている。渋い低山の山々が遠望されている。

     日川尾根の末端を西方へ曲るよう徳並沢ノ頭と更に派生する勝沼尾根も如何にか眺められている。
   境沢ノ頭の右手は枠外になるが深沢峠経由で甲州高尾山へ続く。・・2011.03.

    源次郎岳を下り恩若ノ峰へ
   源次郎岳東面の組み込まれたロープ.12:50
    見ずらいが綺麗に編みこんだ補助ロープが地面に這い.幾何学的な折れる直線を描いている。

   源次郎平付近からの源次郎岳.12:58
    左尾根は北尾根で佐野川アナ沢出合少し上部に下りている,

    固定ロープ
     源次郎山の頂より250mほどの急斜面を下る。ジグザクを切ると所々に補助ロープが設置されていた。2本のロープを上手く組み合わせている。
   縄コブ混ざりで使う人に安心感をもたらす張り方だった。端と端を固定し.弛むので途中で留めるような単純な張り方ではない。
   一瞬知恵の輪のような組み合わせ.幾何学的で見ていても惚れ惚れする。ただ芸術性の方が高く.単純さに比べると固定されても崩れ易い。

     それが何ケ所にもある。趣味を掛け合わせたような贅沢なロープの張り方だった。
   落葉で埋まる急斜面を踏めば落葉と共に体ごと落ちた。急斜面は下るにも馬力がいる。中途半端な残雪や雨に叩かれば尚更苦労するだろう。

   髪櫛川(びんぐし)下降地点を兼ねる源流の鞍部1235m.萩平.13:02

    ここから派生するキリガ尾根
   キリガ尾根合流地点の通行止ロープ.13:07

     思いのほか分岐からの踏み跡は確りしてきた。細かく上下し下る小径.髪櫛川左俣の源流鞍部は緩やかに谷間へ落ちている。
   キリガ尾根の合流地点には「作業道通行止」の注意板がロープに吊られ.支尾根を閉ざしている。
   この尾根を下れば勝沼ゴルフコースから中原.菱山の集落を経てjr勝沼ぶどう郷駅に近道で下りられる。

     先に支尾根を登れば源次郎平.頂から30分ほどの距離にある。
   北洞沢のツメ.鞍部から北洞沢にも下ることができる。ただ林道が源流の直ぐ傍まで入っていをり.興味は薄らいでいた。
   ツメを越えると緩い平坦な尾根道が続き.重川左岸尾根と同様に.ここからは後に北洞沢右岸尾根を末端まで歩むことになる。

   針葉樹に若草色の雑木林が絡むようなる.13:13

     小平地のコブを登り返し左手に尾根斜面が広がりだすと次第に周りの景色が一変し.斜面の樹林には青葉が見られるようなる。
   源次郎岳越しの東面は疎らで閑散とした風景とは全く異なる世界に変わっいた。

     裸林の枝々には小さな膨らみが芽吹きだし,樹葉の青さが増してきた。
   艶やかに開花した花とも異なり.若葉の色彩が殺風景な尾根から春の到来を告げている。何時出てきてもよい小鳥や獣達。
   右がザレ落ちている縁を過ぎ更に雑木の尾根が続くとオッタテと呼ばれる1900m圏コブを過ぎる。すると右手から植林帯が突き上げてきた。

   1050m圏内中盤で.123:38

     高度差60〜70mのジジグザク径を切り下ると1050m圏内に入り右に巻き.1050m点は左を巻いている。その後もコブを巻く。
   なだらかな尾根道が続く。道標はないがマーキングが随所に付けられ.足は軽やかで石ゴロもなく意外と歩き易い。
   尾根を下ると言うより里山の人寂しい裏山を歩んでいるようだ。緑に染まる青葉が益々多くなくなり目を愉しみだしていた。

    

     1050m圏.何故か径脇右の小さな檜の枝に薬缶がぶる下がっていた。13:46. その先のコブが管理地の標識板の立つ1050m圏コブ。
   何処でタイムが狂ったのか? 藪は殆どなく時計の針はまだ13時50分を指している。私の考えるコースタイムとはかなり隔たりができていた。

     余裕での1本。ナイフをザックから取り出し半分のリンゴを齧る。天を仰ぎ齧った。今日は一日中.雲1つない蒼空に恵まれていた。
   帯状高気圧に覆われた蒼空が樹冠の上に広がっている。残り半分のリンゴも酸化を嫌い.又口に入れて結局1個を丸齧りした。

   キンガ尾根864mコブ付近.14:22

    左は雑木林
   明るい陽溜まりを浴びる.14:22

     この尾根も日川尾根に劣らず展望は薄い。その中.樹間の切れ目から重川左岸の街並の丘に塩山カントリークラブがチラッと見下ろされた。
   高度があるものの意外に近くに眺められている。

     1050m峰の西端から山道は6つのコブを左右に巻いてゆく。6つ目の最後のコブが恩若ノ峰。
   大きく屈曲を繰り返した山道は萩原山1050mの南側を巻き.少し登り返せば恩若ノ峰に立つ。


     恩若ノ峰.14:32

  

    恩若ノ峰
     確りした径が日川の嵯峨塩より続いている。
   源次郎岳の稜は思いのほか確りした踏み跡が残され.道標がもう少し増えれば登山道と云える山道だった。

     藪道も薄れ.恩若峰にでて時間的な余裕が現れている。北峰鞍部から南寄りに登り返すと広く平坦な恩若峰982.6mにでた。
   藪もなく焦らず1時間45分ほどで来てしまったことになる。

     恩若ノ峰は三角点標の周りは幾らか平地があり.丸く雑木に囲まれ眺望は悪い。
   その囲まれた立木に赤く塗られた木片のプレートがり.墨で「恩若峰・・」と示された古い山名標が針金にブル下がっている。
   向かいには「源次郎岳」と示す割れた新しい道標が掲げられていた。その真ん中に座り1本取り.先を考える。

     北峰から北尾根を下れば慈雲寺経由で早く麓に降りられる。又本峰から西方へ下れば果樹園から文珠院経由で共に塩山に下る。
   塩山駅の傍には日帰り風呂もあり.共に悪いコースではないが何か物足りなかった。ゆっくり寝転び樹冠から広がる空を仰く。

     もう少しで緑溢れる世界に入り込める。間違いなく新緑覆う尾根に出会えるだろう。松浦隆康氏の言葉を思いだす。
   まだ若草萌える大地は踏めぬものの.枝に溢れる若草色の茂みが現れることを期待した。南西尾根を下ることにする。

     上日川峠から冬木の日川尾根を南下
     寂峰の源次郎岳と恩若ノ峰・・芽吹きだし樹葉に生む青さ
     若葉萌える恩若ノ峰南西尾根