| 大菩薩連嶺.真木川右岸流域の林道桑西線に係る尾根と谷1 ・・笹子川真木川流域Top 1964年03月. 高校時代に裂石から明け方に掛けて登り.小金沢連嶺の新雪をトレースし.南下.湯沢峠から真木沢林道を下り国鉄初狩駅へ下りている。 それ以後は真木川右岸流域の支尾根群を登山. 2012年6月の上信越国境の白砂山登山を間に挟み.6.7.8月と日帰り山行として3本連続で出向く。 2012年06月. 大谷ケ丸南東尾根・・掘抜ドウミと小沢ドウミ. 又山椒沢左岸尾根から登り返した岡松ノ峰南尾根 2012年07月. 破魔射場丸南東尾根・・霧雨から土砂降りの雷雨に追われ.桑西林道起点から米背負沢を下り大蔵沢大鹿林道 2012年08月. アモウ沢乗越・・恵能野川を遡り.巨大堰堤の桑西線終点からアモウ沢左岸尾根・・滝子山南陵を下る 2016年05月. 藤沢川ウシロ沢左岸尾根から滝子山東尾根―沼ノ沢を下降.林道大沢ドウミに至る予定が時間をロス,コクトチ沢.恵能野川へ 2012年10月. 藤沢から滝子山東尾根(御正人ノコル).南東尾根を経て北方川右岸尾根から天狗山を南下し周回・・恵能野川右岸尾根 林道桑西線に係る尾根と谷T・・大谷ケ丸 梅雨の隙間を狙い霧中の大菩薩大谷ケ丸から大鹿峠天狗尾根を横断する 間明野.切目峠から大谷ケ丸南東尾根。一度巡視路で山椒沢二俣から下り返し岡松ノ峰南尾根を詰め南東尾根へ 小沢ドウミから大谷ケ丸に立ち.南大菩薩連嶺を南下して.大鹿峠天狗尾根から景徳院の里にでる。jr甲斐大和. 2012年06月23日.単独 切目峠から岡松ノ峰南尾根―ホリヌギ1447mから山椒沢を一度下り返す ホリヌギから大谷ケ丸―大鹿峠天狗尾根.景徳院 大谷ケ丸南東尾根 破魔射場丸より2011.10.28/12:02破魔射場丸からの3つの山域を分ける遠望風景 大谷ケ丸南東尾根の背は左奥が道志山地で一段高いのは九鬼山。右寄り中央が高川山になり.御坂山地で桂川がその境になる。 高川山の手前を横切るのが笹子川.手前北岸流域は南大菩連薩嶺東面になる。中央の谷間鞍部に林道桑西線が横切っている。 左側は雁ケ腹摺山吹切尾根の末端に当たり梅久保山がある。谷間は真木川で各南東尾根の取付き地点がある。 中央が真木川の支流大ゴ沢と恵能野川に挟まれるるのが大谷ケ丸南東尾根。 末端の大久保山から山椒山に乗る18号鉄塔.岡松ノ峰.小沢ドウミ(林道桑西線).ホリヌキ.掘抜ドウミ.平沢ノ嶺へと続く尾根。 大谷ケ丸南東尾根 今年の初めの南大菩薩連嶺は東面に入り.セイメイバン.大垈山から宮地山へ回っている。 ただ大垈山西方の吹切尾根を始め.真木川流域の山域は私にとってはまだ広い範囲で空白地帯が続いている。 昔.小金沢連嶺を南下して湯ノ沢峠の旧道から国鉄初狩に下っている。そこで少しでも真木林道周辺をを想い出すことができればと考え. 真木川に没する幾つのも尾根の中から間明野を選び.大谷ケ丸に突き上がる南東尾根を詰める形で入山した。 この山行が切っ掛けになり.後に「林道桑西線に係る尾根と谷」を続けて綴ることになった。 大久保山の尾根 笹子川の支流真木川から大峠に向かい遡ると左手から恵能野川が合わさる。この合流部か身を起こし.この頂点が平沢ノ頭を経ての大谷ケ丸。 大谷ケ丸南東尾根は大ゴー沢と恵能野川を挟まれた尾根で堀抜ドウミ.小沢ドウミと2つの深いキレットを擁し.大久保山を起し.真木川に没している。 距離の割に起伏の激しい藪尾根を持っていた。 又ツメに雑木の深い森がある。下山は日川の田野に落ちる大谷ケ丸西尾根を一気に下る積りでいた。 それが思い込みの深さから山椒沢右岸尾根を登り.岡松ノ峰までの時間をロスする。更に下山は先の判らぬ濃霧に遇い.西尾根を鈍らしていた。 大谷ケ丸でバスに同乗した親子連れと再会し.谷間は何処も全て濃い雨雲の中だと情報を得て.大鹿峠から鉄塔尾根を下りjr甲斐大和に降りる。 昨日.一昨日と梅雨前線に台風4号が重なり.直撃を受けた日本列島は西日本から関東.東北へ縦断し膨大な被害を各地にもたらした。 その上.梅雨前線を刺激させ.被害は更に広がっている。 台風が通過後.前線が太平洋沿岸を東進し.予報では南下する前線の影響を受け.明日は梅雨の中休みを報じていた。 勝沼菱山.高尾.奥多摩に晴天が望めると予報している。その梅雨の隙間を縫い.山に出掛けている。 ただ谷間はガス濃く.この数日の大雨が谷間に湿気を抱かせ飽和状態を導いている。更に霧雨は気温を低下させ.予想できぬ肌寒い山行になった。 真木川右岸支流.切目沢出合 間明野手前の金山神社.道1本手前から取付く.7:20切目沢橋から真木川切目沢左岸道・・桑西下真木線より 6月23日(土)霧雨後曇 jr御徒町¥1450 4:36=4:39神田:41=5:43豊田:48=6:38大月,富士急山梨バス¥430 7:00=7:20切目川出合. 大月駅 jr大月駅に着いてからハマイバ前行バスが発車するまでまで28分待つ。 その間を利用し大峠へ出向く登山者が居ればとタクシーの相乗りを考えていた。2人でもよい.半額になる。 楢ノ木尾根を末端まで歩くことを考え数年になる。乗物の経費が掛かり過ぎていた。 タクシーの運転手に尋ねると8000円.運転手も認める高さ。最近のタクシー利用者はあっても5月の連休と秋だけだと云う。 後は団体さんになる。今年は林道の開通が5/3日と遅れ.営業もよくなかった。 10年前の登山ブームでは入山者が多く.時には続けて3便通っていたと話して頂いた。 彼は今の状況がもう普通だと嘆き.遠く駅前広場の端では駅前のタクシーがはけるのを待っていた。 下り列車の登山者は私1人だった。交渉する相手も居なかった。その後上り列車が入線し.親子と思われる登山者が現れる。 駅前で早速交渉するがハマイバまで行くとのこと。残念だが私が乗る2番線のバス停を教えるだけだった。 7時ジャスト.富士急のハマイバ前行バスは発車した。甲州街道から真木川沿いに遡る。 私が高校の頃50年前の早春に同級生が集まり.小金沢連嶺を南下している。湯ノ沢峠から桑西下真木線を国鉄初狩駅へ下っていた。 中央本線の駅まで延々とラッセルし,裂石から夜明け前の雪径を歩んでいた。初狩駅まで下ったことは覚えているがアプローチは殆ど忘れている。 路線バスは林道真木小金沢線に入り木温泉を抜け.恵能野川出合の真木川に架かる遊仙橋を渡っていた。 真木とは『甲斐國志』に「真木ハ其牧場ニシテ.其国音相通ズル」.「古ノ牧場ニハ村名之ニ起レルナラン」とあるとうり牧場が転訛され, 甲斐国から貢馬があったことは正倉院文書の記録にも残されている。 下真木のバス停からは何処でもフリー乗降でき.出発前にバスの運転手に尋ねると金山神社を知っているとのことで傍で.停めて貰うことにした。 間明野(まみおの)の少し手前である。私は地図を広げ目的地の鳥居を探す。 遊仙橋を右岸に渡り.万年橋バス停を過ぎると運転手から「この辺だ!」と声が掛けられた。 私は「もう少し先.直線がカーブする所で停めて下さい!」とお願いする。乗客3人のバスにまだ2人の親子を乗せていた。 「お先に!」.「ありがとうございます!」.「山に気を付けて!」と素直な言葉が交わり.気持ちよくバスを後にする。 切目沢途中の木橋.7:29切目川出合から大久保山.岡松ノ峰南尾根 7:20切目川出合一7:40切目峠一8:30ツネノオト一9:14大久保山:25一9:30山椒山,鉄塔巡視路一9:45戻る. 一10:05対岸:15一11:10小沢ドウミ一12:00ホリヌキ1447m. 停まった所が狭い切目川出合だった。コンクリート.ブロックに四方固められた小沢は金網に「砂防指定地切目川」とある。 対岸は吹切尾根の下部で.末端は花咲山になる。向かいの尾根筋はガスに覆われ望めなかった。 金山神社を探すも分からない。道1本上流側に細い簡易舗装の道が奥へ続いている。 その突き当たりが神社のようだ。間明野地区からの入山は少し戻る形で.神社の境内からが取付き.上部の堰堤にでている。 小川のように小さな切目川出合橋から三方の道は民家の庭先へ続いていた。 切目川左岸沿いには簡易舗装の道路が先を導いている。直ぐ上の高台で小沢を塞ぐ巨大な堰堤に塞がれた。 半ば水流の涸れた小沢だが荒廃砂防堰堤として.思いもよらぬ想像を絶する強大な堰堤が上部に築かれていた。 堰堤の右脇をかすめると細い草道から山径になる。沢辺に下り.踏み跡は以外と確りした小径.小さな木橋を渡れば枝尾根に乗る。 左に広がる谷は涸沢.その尾根を詰め右俣の涸沢を渡り.蛇行しながら左のツメへトラバースする。 そこで初めて赤テープのマーキングを見た。後は岩と岩に挟まれた切り通しの所を抜ければ切目峠にでた。岩の間を通るのでその名がある。 切目峠 傍らの馬頭観世音碑と峠路.7:40間明野と恵能野を結ぶ峠路. 右上に登れば大谷ケ丸南東尾根のルート 切目峠 霧雨が舞っている。望むべき恵能野川の谷間はガスに閉ざされていた。ここは石神山816mの北側の鞍部。 切目峠は里山の何処にでもあるような小さな狭い峠だった。湿った切り通しの峠路は昼間でも薄暗く樹林が被さるよう被っている。 年季の入った手作りの道標には「キリメ峠816m」「←クラゴ山」「←恵能野」「大久保山→」と1本の立木に重なるよう付けられていた。 足元には馬頭観音の石祠が祀られてをり.私が登ってきた間明野と恵能野を結ぶ古からの峠道。 今でも真木川沿いの県道を回り込むより.峠越えをした方が歩くには時間的には短く.よい通い径になっている。 又切目峠の道標には標高が「816m」と誤記されていた。地形図から見ると峠南側のコブが816mコブで峠は760mになる。 分かっていて記されたのかも。又石神峠として石神山を祀る意味もある。 この「クラゴ山」への道標は恵能野川から恵能野の集落.及び東尾根から滝子山へ綴られ.今でも通われている古道と思われる。 又近年では送電線葛野川線の建設で18号.19号鉄塔への巡視路の径とも兼ねていた。 真木川遊仙橋から恵能野川上流にアモウ沢等に入るには切目峠越えした方が距離が短く早いようだ。 又主尾根の末端からは恵能野川出合に望まれる鎌倉山との鞍部から石階段で末端に乗り.石神山を越えて切目峠にでられた。 吹切尾根御前ノ頭から望んだ大谷ケ丸南東尾根切目峠・・2015.04.02 左側が自然林,右は落葉松林 程良い登りになる.7:46切目峠から右に折れ植林された恵能野川左岸尾根を北上する。やや明るくなった尾根筋は小枝が張り出した踏み跡道.小径を綴る。 ここから分かれる恵能野川イワタケ沢側の山腹には確りした作業道が綴られていた。この道は主尾根の巻道ではなさそうだ。 作業道を左に分け.尾根筋を辿るとガスは更に強まり.先10m程しか視界は臨めなくなった。 東側が杉並木.西側は急な斜面の雑木林.その林層の境を登る。喬木の樹葉は雨粒を多く留めてくれている。 その上足元には青々と茂るアセビが群らがり被い.擦れ違う都度,袖や腰.ヒザに露玉が掛かり,露払いが私の体を濡らしてゆく。 又切目峠まで囀っていた小鳥達に変わり.春蝉の鳴き声が甲高くなった。 ツナノオト 891m圏峰.8:00アンテナ施設を過ぎ.石杭482号のある土の音の890m圏小コブと云うより小さな突起を2つほど越える。 赤く大きな恩賜林のコンクリート標68号が埋まるのはツチノオト891m圏峰にでる。ここで極端に左に折れると傾斜は落ち.なだらかな幅広い尾根になった。 ハコスラ 923m付近.8:19浅く登り返すとハコスラ923mを越え.地図には現れない小さな起伏を幾つも越えた。平坦な尾根径が続く。 周りは若葉の色彩一色に染められている。露雫に叩かれた樹葉の微妙な色合いは益々清く輝き冴えだしている。 赤ペンキで塗られえた立木の裏側には恵能野川に没する南東尾根が延びている。 ハコスラの東寄り75mほどの地点から890m小ピークを越え.露岩帯が現れ雑木の急斜面を下ると恵能野川にでられる。 「18号.19号分岐まで約50分」の巡視路標柱から60mほど上流側の右後方へ微かな踏み跡が残されていた。 大久保山手前の鹿用の防止帯プラ.8:56鹿害用テープ 今まで山では白い透明度の高い中幅の薄いテープが幹に巻きつけているのは暫し見届けている。 東京周辺や暮れに登った西上州.天丸山の河原沿いにもあった。今回はこの改善版と云うべきもの。 幅15〜20cmの白い硬めのプラスチック性のものが型抜きで作られていた。縁は波状を描き.挟んで萎めば幹にピッタリ結ばれ 残りは垂らす形になっている。結ぶ必要もなく.立木に巻くにはこちらの方が作業も楽だろう。 大久保山 ![]() 大久保山・・9:16 尾根が細くなると最初はきつい急斜面を辿る。石コロ混ざりの落葉径.深い落葉を踏むと泥混ざりでぬかるみ歩き難し。 赤帽杭や境界見出標を点々と見る。落葉松林に太く立派な赤松も点々と現れミズナラも見られるようなった。 再び急登となるが緩み北側に登るようなると3等三角点標のある大久保山1241.7mにでた。 鞍吾山が滝子山東南尾根の主峰なら.この大久保山も滝子山と隣り合う大谷ケ丸の同じく東南尾根を飾る山になろう。 モヤで見晴らしは薄過ぎるが更にそのモヤの塊りが重なり合い.濃さを増す平頂だった。 モミ,ブナ.クヌギに囲まれ静寂に満ちた台地. 被るモヤが樹海を覆い一層幻想的な漂いを示していた。 真木川に注ぐ大久保川沢の源流に当たることから真木側では大久保山と呼ばれ.恵能野側はデク小屋山と呼称している。 三等三角点峰の大久保山に立つ。他の別名としては「デク小屋ノ頭.デクコヤ」があり. 点名は「出来萱」。 その大久保沢の北側に延びる北東尾根は17号鉄塔が乗る巡視路をたどるが最初の入る方が難しい。 三角点標から北東へ25m行くと巡視路が現れ.1150mの標柱から左折して巻き道に入るのがポイント。 送電線葛野川線18号鉄塔 ![]() 頭上高くに覆う霧雲と動かぬ空.9:30 葛野川線 その先の高台が山椒山(山椒の木原)で.真新しい送電線の葛野川線18号鉄塔が建てられている。 葛野川揚水発電所で発電された超高圧電力はリニア中央新幹線への供給もあり.葛野川線500KV.33基で西群馬幹線に給電されている。 初めてこの送電線を認識して見たのが2年前の5月.重川左岸尾根を南下した時で初狩駅から笹子川を跨ぐ送電線を見ていた。 その後大菩薩に通うようになり何度が見詰められるようなった。そして昨年暮れに角研山を下り.尾根上に建つ30号鉄塔基部を横切っていた。 昨年10月には大蔵沢右岸尾根から南大菩薩連嶺を下った折.破魔射場丸から大月周辺の山々を望むと手前の岡松ノ峰の裏側に どでかい巨大な鉄塔がただ1基聳えていたのが印象的に残っている。この鉄塔が山椒山の台地に建つ18号鉄塔だった。 又今年の1月には反対側の大垈山から滝子山東尾根を背に.この鉄塔を見下ろしている。目立つ巨大鉄塔だった。 基部に立つと西群馬幹線鉄塔と同じく.巨大な鉄塔を見上げていた。仰ぐがガスが濃く.天辺の鉄塔の頭は臨めなかった。 又アップではなく精一杯で撮った姿。幾何学的な図形が面白い。 送電線のルートは葛野川発電所から楢ノ木尾根を横断し.ここ18号鉄塔から滝子山東稜.南東尾根を経て笹子川右岸に渡っている。 そして昨年暮れに下った角研山北尾根の30号鉄塔から東山梨変電所内で西群馬幹線と結ばれていた。 18号鉄塔基部として切り開かれた台地からは本来ガスが切れれば高川山の先に道志(今倉山〜杓子山,富士)の山々. 近くではこれから登る平沢ノ嶺を挟んで滝子山から黒岳.雁ケ腹摺山など楢ノ木尾根や吹切尾根の山々を見渡すことができる筈だった。 朝方からまだ谷間とは言わず全ての眺望が失われている。幾らか明るくなるも霧雲に覆い尽くされていた。 大久保山と山椒山 ・・翌々月1日の11:00に撮影アモウ沢乗越へ詰めるアモウ沢とコクトチ沢の中間尾根からの見下ろした展望。 大久保山と大きな葛野川線18号鉄塔基部のある山椒山と南西尾根。・・左手が小沢ドウミへの主尾根 尾根を下り山椒沢の河原に降りた地点 山椒山に延びる南西尾根の取付き地点と赤テープ.9:40思い込み巡視路 鉄塔の脇にL字の黄色い巡視路標柱があった。この標柱には「←19.18」とあり.傍に赤テープのマーキングがある。 それがてっきり巡視路を利用するものと思い込んでしまっていた。それ故南西の尾根を下り.山椒沢の河原まで下っている。 まず沢音を聞き.不安を感じるも山椒沢の河原に出るまでは巡視路に自分自身合点していた。 考えての行動でなく.反射的に下っていた。昨夜送電線を綴るルートを略図に付け加えたのが悪いのか? 後に送電線を横断する各尾根を南北に渡り歩こうと考え付け加えていた。質問されても答えられぬ行動にでている。 そして登り返すことになる。時間をロスする。この時点で大谷ケ丸西尾根の縦断を諦めかけていた。 直ぐ左脇が山椒沢左岸.9:56左岸沿いに下流には巡視路.上流側にはここから短い作業道がある. 間違うルート 傾斜が落ち流水が南に流れているのを見下ろし唖然とする。本来なら尾根伝いに元の径を戻るのが当たり前だった。 巡視路でも隣の19号鉄塔は恵能野川を隔てた反対側にある。それさえ忘れていた。否や信じてしまっていた。 何故下ったのだろう。トンチンカンで諦めるも.不安な気持ちは持っていなかったことに.又自分自身驚かされている。 標柱を臨み河原の流れを見て咄嗟にUターンする。そのまま進んでも.そう掛からずして恵能野川にでる。 予定の変更を考える。山ノ神はもう直ぐ傍にある。その上流に滝子山東尾根への巡視路があり,登れば19号鉄塔にでる。 ただ足は戻っていた。来た巡視路を戻るが河原から登り返す地点の左奥に.古い軽トラの頭の部分だけが放置されていた。 貧弱な丸太橋があり.渡れば先は岡松ノ峰の南尾根末端だろう。左岸沿い奥は緩やかな河原に作業道が綴られている。 巡視路から分けた荒れた作業道はその先を恵能野川の支流山椒沢の河原へと導いていた。作業道は短い。遡れるか? 反省するも束の間.左肩に登ればよいと.頭の中は来た巡視路を無視し.新たなルートを模索し始めていた。 山椒沢二俣 二股から左俣のガレ場を斜上し遡る.10:13右尾根が山椒山へ.手前足元は岡松ノ峰へ 岡松ノ峰南尾根 先の作業道は踏み跡になり.それほど奥まで延びていなかった。高度はそれほど稼いでいない。対岸に渡り小尾根を攀じる。 もう露払いどころではない。ぬかるんだ落葉や根曲りの急斜面に向かい.立木を支えに這うよう攀じる。 馬力がいるが当然の如く思い.東尾根への変更も.山椒山に戻ることも忘れ.他に考える余地はなく.南尾根にルートを求めた。 岡松ノ峰の南尾根 ガレに突き当たり尾根の急斜面を直登.10:13細い踏み跡を探り探し.左俣右岸をトラバース気味に斜上する。そして踏み跡を失い.ガレ場にぶつかり尾根を直登した。 三点確保の登り.軍手は泥で真っ黒になり.シャツの袖も泥だらけ.衣類の胸側は汗と霧雨で濡れ.絞れば雫が落ちてきそうになる。 周りは又山椒の香りが時折鼻に付く。沢名の如く.どうやら野生の山椒が多く茂る場所のようだ。焦らず急斜面に挑むよう登る。 南尾根にでて尾根筋を詰める.10:18シルタラシと山椒沢に挟まれた山椒沢右岸尾根,所謂岡松ノ峰の南尾根上に立ったのが10時15分.戻ってから30分経つ。 時間の割にペースと方位はよかった。これからは踏み跡はないが下藪の絡みもなく歩き易い尾根。 1240m付近で1つコブを越すと傾斜が落ち1本取った。ここも春蝉が賑やかな合唱をしていた。 視界は相変わらず悪い。10m.よくて15m先しか臨めなかった。樹間を透し望む谷間もガスに覆われている。 山椒沢の方は浅く2.3度.谷底を望めたが左手のシルタラシは全く望まず。谷の形成どころかその谷底の深ささえ分からなかった。 この迷いが後に.林道桑西線の関心と共に再び恵能野川を遡行する切っ掛けになっている。 緩やかな傾斜からツメの急登へ.10:49沢の左俣沿いを一直線に登る尾根.急登になり岩混ざりになるも.一歩一歩が高度を稼いでいる。 急登を終え緩めば向かい頭上の稜に樹林が切れ.空の明るさが見えだした。舞うガスが少し明るくなったと思ったら直ぐ主尾根にでる。 10時55分本来の尾根.稜にでる。ここは又岡松ノ峰の西肩だった。大分時間をロスしたが間々の時間で大きな浪費は防いでいる。 先程までは尾根伝いに登ってきたが山椒山と岡松ノ峰間の尾根は踏まず空白地帯になる。 改めて山椒沢の沢底に下り.南尾根を登り返したことになる。 恵能野川を遡り.岡松ノ峰南尾根を詰めたと思えばよい。よい方に考えることにした。 岡松ノ峰の西肩 稜の尾根径にでる.10:55踏み跡径でも踏まれていればやはり楽だ ガス濃く岡松ノ峰に立っても眺望は得られないだろう。岡松ノ峰は南側に突き上げる沢名を取り.シルタラシノ峰とも呼ばれている。 私はシルタラシの左岸尾根を詰めたことになる。 この北東の尾根は地形の広がりを進み.左に落葉松,露岩尾根と2つの小ピークを越え.その先は東向きでなく北北西へ1165mは北東の尾根へ。 右側が植林,左に林道を挟んで苗木を植林した斜面と作業道が見える。作業道を確認して慎重に下れば大ゴ沢の木橋にでられる。 対岸と云うより向かいが破魔射場丸南東尾根の末端になり.林道桑西線にゲート.真木川を左岸に渡れば林道起点で終わっている。 小沢ドウミには西に折れ一時平坦になった尾根径はスズタケ帯。50〜60pの背丈を分け進む。 そして踏み跡を綴れば傾斜は急下降した。道路を挟み切り通しのキレットが落ちている。 小沢ドウミと林道桑西線 右起点は真木桑西.左側が恵能野へ.11:06古道はアモウ沢方面から米背負峠と結ばれていたのだろうか? 小沢ドウミ 小沢ドウミは(こさわドウミ)と呼び真木桑西から舗装された林道が横切っている。 そして峠の境は後日調べたところ.ここだけが舗装された道路の境でもあり.アモウ沢から恵能野川方面も裸土になる。 上から見下ろすと対岸の急な草付を左へ斜上する踏み跡径が綴られていた。 小沢ドウミに立つも今日はまだ何処からでも眺望は得られていなかった。スナップ写真は何処も身近な樹林ばかりになる。 濃霧に包まれている。少し桑西側に下ってみたが開かれていると思われる空間は見渡す限り乳白色のベールに覆われている。 アモウ沢乗越 小沢ドウミからの林道は小沢沿いに下りると出合で恵能野川と名を変え,左岸にシルタラシ.サンショ沢を合わせ. 古道はアモウ沢の左岸尾根を横切り.アモウ沢乗越にでるルートと恵能野へ下るルートに径を分けている。 又恵能野には鎮西八郎源為朝が伊豆大島に流刑され.妻の白縫姫にまつわる伝説が残されていた。 滝子山直下には鎮西池があり.その傍に源為朝と白縫姫を祀った白縫神社がある。 先ほど大久保山の西の肩.山椒山から下ってしまったが巡視路は下流でこの古道(林道)と合流し, 18号と合した19号鉄塔の黄色い巡視路標柱が立つ。そして恵能野川右岸には19号鉄塔へと滝子山東稜に入る巡視路がある。 又小沢ドウミからの現在の林道は小沢から掘抜ドウミ沢.カキガ沢,ノボリオノ沢.コクトチ沢(トヨミ沢).アモウ沢等と平沢ノ嶺と滝子山に 連なる東面の山腹を幾つも谷越えをし.アモウ沢の堰堤までで途切れている。 アモウ沢乗越へのルートはアモウ沢の最近築かれた巨大な堰堤群の手前. 右の林道がUターンする所でアモウ沢左岸尾根が身を起こし.アモウ沢乗へ綴る踏み跡がある。 コクトチ沢とアモウ沢との急な中間尾根を直登すれば75分ほどで頂稜1520m圏コブにでる。 ツメは滝子山北側の鞍部. アモウ沢乗越少し手前の縦走路がほぼ直角に曲がる所にでた。 道標が立ち「←滝子山. 大谷ケ丸.湯ノ沢峠→」と縦走路の標識はあるが乗越の道標はない。2011.11 スズタケ帯を掻き分け進む.11:26 ![]() 草付を横切り対岸の尾根にでると傾斜は緩み.やや登る踏み跡は長いスズタケ帯に入る。 背丈1〜1.5m.踏み跡は足元を見詰めれば確りして見失うことはない。両手で掻き分け漕ぐよう歩む。 笹が茂っていなかっただけよいが時折跳ねるスズタケが顔を襲いムチとなる。 目の保護にはサングラスがよいがこの天候では掛ける訳にもいかなかった。顔の保護のため帽子を被り.首にはタオルを巻いた。 スズタケが目縁に当たりそうになる。又朝からズッと蜘蛛の巣を暫し切っていた。 大谷ケ丸南東尾根・・(岡松ノ峰南尾根)ルート地形図 切目峠を経て岡松ノ峰南尾根―ホリヌギ1447m・・山椒山を下り返す ホリヌギから大谷ケ丸―大鹿峠.鉄塔尾根.景徳院 |