・・滝子山をめぐる尾根Top
  第2弾.滝子山をめぐる尾根・・市界尾根と滝子山南尾根
     晴れ始めた大地.アモウ沢乗越から猛暑を避け急稜の最短距離で滝子山南尾根を下る・・吉久保からjr笹子駅

    恵能野川からアモウ沢コクトチ中間尾根
    アモウ沢乗越から滝子山南陵・・鳶と新山梨変電所.吉久保と笹一酒造

   滝子山1593m                         アモウ沢乗越と1520m圏コブ
    
    左手に大石が突き出している所で大休止.11:00〜:25

    大岩〜滝子山
      11:00左に突き出る大石.大:25一11:32縦走路一11:36アモウ沢乗越一11:46スミス沢分岐一11:50白髪神社一12:00滝子山.
    大休止
     樹林の茂みは途切れることはなく.伐採跡地も見当たらず。眺められた頭上の陽射しは高曇の空に変わっていた。
   尾根筋の左肩に突き出たす大岩にでて.岩上からアモウ沢の源流が間近に迫り.心地よい谷風が吹き上げる。
   この先は頂稜になる。中途半端な場所だが休むには程よい所だった。ここはこの尾根最後の尖っ突きで.巨岩に座っている。

     白くガラ場が見上げられる滝子山の山肌を望みながら大休止した。
   今回もシャケにタラコ.梅漬けのお茶漬け御飯, 塩分と水分の補給には猛暑の夏山には食欲を誘い丁度よい。
   昔学生時代には干しタラの切身だけをご飯に乗せ.水をぶっ掛けよく食べていた。塩分だけが強く.喉に流し込んでいた。今とは違い質素な昼食だった。

    鳶
     大石上に座った真向かいからは南側に大きく滝子山の雄姿が見上げられる。
   ただ巨石から眺めるには目の前に太過ぎる赤松が1本遮り邪魔をしていた。奇妙に枝を曲げ左右に芸術的に広げている。

     頂で呑むと決めていたビールを何故か呑みたくなり.ザックから手探りで取り出した。
   呑みたい時に呑むのが一番と自分に理屈を付け口にする。食後のビールを一気に呑む。そして肴に甘味と酸味が伝わるレモンを齧る。

     ビールを一口.二口と大呑みした。頭上高くにはトンビが3羽. 両羽を目一杯広げ.高曇の空に悠然と旋回していた。
   気流に乗っている。翼は微々たりとも動かさず.上昇するトンビ。

     そこにジェト機の爆音が聞こえだす。遠いいと思う爆音が間を空けずして.雲を割った轟音となり響いてきた。
   低空飛行で大気を割るような鋭い轟音を聞くのも珍しい。再び仰ぐとトンビは飛び去り.姿を消していた。

   昼食後緩やかになった尾根

    ヤブレカサ
     昼食後.巨石から気持ち下り返し.頂稜までは尾根幅が広がり.緩やかな起伏の中間尾根を詰め大らかに広がる大地にでた。
   急登を終え周りの枝々の絡みも抑えられると緩んだ尾根の台地からは枯れスズタケの茂みが姿を現わしている。
   切れれば足元にヤブレカサが茂りだす。そして大谷ケ丸からの縦走路と合わさる。

     縦走路と合流地点
   直角に重なる道標

     1250m圏コブにでて.頂稜の通行禁止を示すトラロープを跨ぐとほぼ直角に方向を示す道標が立てられていた。
   道標は右に「大谷ケ丸・湯ノ沢峠」を指し.直進は「滝子山」を向き.アモウ沢乗越へ。更に先は広々とした台地にでる。

    林道桑西線
     三度通い.林道に係る尾根と谷を訪れ.今回で一応ピリオドになる。南大菩薩連嶺の天下石と米背負峠との間にジョウーロザス沢に下る古道があったらしい。
   そこを探し当てれば東面の各尾根と谷間を綴る林道に繋がり.林道終点からは滝子山東尾根の御証人ノタルとして繋がるかも知れない。

     縦走路
   道脇にはび込みだしたスズタケの畑

     ほんの短かな距離.縦走路に入ると同時.青々としたスズタケが群らがる平尾根にでる。
   左手に回り込んだ縦走路は緩やかに下りている。その下った最初の鞍部が抉れ落ちるアモウ沢乗越だった。
   アモウ沢側には踏み跡らしきものが北側(左岸)に沿い山腹を巻いている。古道の名残か? タルに道標はない。

     アモウ沢乗越
   越えて振り返るアモウ沢乗越.11:36
    左手は大鹿川すみ沢となる.恵能野川アモウ沢のツメ

   スミ沢への開かれた防火帯肩分岐

   伝説を伝える白髪神社と鎮西ケ池

    滝子山本峰からの眺望・・御坂山塊北西部から主稜の山々
   南陵取付き付近より浜立尾根の下部が見下ろされる
    笹子川南岸の角研山北尾根に乗る葛野川鉄塔
    手前は南大菩薩嶺笹子川北岸の山々・・大鹿川すみ沢に挟まれたお坊山三山と東峰南東尾根
    手前は滝子山浜立尾根・・2011.10

     鶴ケ鳥屋山
  

    笹子川吉久保地区対岸は鶴ケ鳥屋山の裾野. 葛野川揚水式発電所から葛野川送電線で斜状して.新山梨変電所の西群馬幹線に結ばれている。
    中段右上から下りてきたお坊山南東尾根末端と吉久保地区.
    手前は滝子山南陵と峰の山911.2m.間に笛駒線83号鉄塔。 ・・右上奥の白い台地は新山梨変電所(下が拡大写真)

    各種の鉄塔群に囲まれた新山梨変電所
   新山梨変電所の拡大写真・・笹子川奥野沢川沿い.12:00

    左手前の鉄塔は葛野川線. 左右に横断する鉄塔が西群馬幹線
    左上に延びる鉄塔が御坂線.都留線の併用線. 国境尾根を越え金川流域で東西に分かれ.国中と郡内に送電されている。
    この狩屋野川下流には笹子川右岸沿いにjr大-勝線が横切っている。

     鶴ケ鳥屋山と滝子山南稜
   左側が滝子山南東尾根.右がお坊山南東尾根末端.

     遠方はガス掛かる鹿留山.杓子山・・桂川.宮川.笹子川が左方の大月付近で合流している。
   手前は左の立河原・白野集落と右上に広がるのは吉久保の集落.

      南稜の末端のコブが峰の山911.2m..手前の鞍部近くに笛駒線84号鉄塔が建ち.左側の滝子沢と右側の大鹿川おそ沢を隔てている。・2012.08
    左端のコブは天神山696mで越えて見えるのが葛野川線23号鉄塔。笹子川を縦断する超高圧鉄塔で新山梨変電所と結ばれている。・2012.10

      滝子川出合に24号鉄塔.笹子川対岸が25号鉄塔になる・・滝子山南東稜から北方川右岸尾根を経て天狗山を下れば笹子川沿いの白野にでる。・2012.10
    山越えをしている手前に小さく見える鉄塔群は大鹿峠を横断してきた送電線笛駒線.

     高川山と初狩の裾野
   笹子川下流流域

     滝子山東尾根と南東尾根の両尾根末端
   手前が滝子山南東尾根で奥が東尾根。隔てる河川が笹子川に流れる藤原川。・・2012.10.
   
     南東尾根の登山道を分け.巡視路の尾根に乗ると大きな葛野川線21号鉄塔が建つ。中央が穴沢山954.4mと760m圏コブで右下が22号鉄塔。
   その手前が北方川を隔てた北方川右岸尾根の末端には枝木で隠れる天狗山がある。右下が滝子沢中間尾根.

     最初の計画では天候を考え下山は大谷ケ丸西尾根を選んでいた。それが好天に恵まれ.猛暑を避ける為,滝子山南陵に変えている。
   今頂に立ち,昼食を摂り終えるも.時計の針はまだ12時を指している。初狩へのルートも考えられた。

     展望を眺め楽しんでいるうち.滝子山南東尾根から送電線鉄塔基部に立ち,穴沢山から南尾根を下る考えが浮かび上がる。十分な時間はある。
   ただ頂に照り付ける陽射しは強過ぎた。避けるためにも最短の距離を選んでいた。この辺は四季を通して何時でもルートを選べられる。

     滝子山南稜
       12:00滝子山一12:19南稜取付き一13:00小:15一13:42大鹿林道一13:48(83号鉄塔)
       一14:00森林桜公園.着替え:10一14:34笹一14:50jr笹子.

     滝子山の頂を独り占めしているとこの時期では珍しく中年夫婦が登っ着く。
   スミ沢最奥に車を停め登ってきたとここと。シャッターを頼まれ.アップを含め2枚の写真を撮っている。

     左手に南稜を見下ろしながら南西尾根に向い頂を離れた。昨年10月に大蔵高丸から南下し浜立尾根に下りている。
   その時は「危険入るな!」の注意書き板があり.その奥に目立つ赤白の道標に「滑落多発!危険 浜立尾根↑」と表示されていた。

     そして道標の矢印部分には赤で右下に小さく「寂ショウ尾根」と手書きで後書きが付け加えられていた。
   今回の注意書きの板は変わらぬものの.後の道標は「←滑落多発!危険」に小さく「寂ショウ尾根」が付け加えられた新たな道標に立て替えられている。

    滝子山南尾根(寂ショウ尾根)
   露岩が転がる南陵の下り径

   間1本の休みを取った地点.13:00

     一気に1時間ほど下り小休止する。樹林に囲まれた尾根. 殆ど眺望はない。又風もない急坂の一本道が続いていた。
   ふと風が流れ込む場所にでて.谷間から這い上がる風に思わず1本取った。
 
    ザックからキューリがでてきた。思わず味噌を付け齧る。バリッと音がする歯応えが良い。又煙草も美味かった。
   ほぼ中程で.ここからの南陵も傾斜は緩やかになる。

    笛駒線83号鉄塔
   直進する峰の山尾根を左に分ける鉄塔基部

    送電線笛駒線
     934m圏の円やかな小コブから南西の尾根に乗り.大鹿林道を右斜めに横断すると再び山径に入り.笛駒線83号鉄塔基部にでる。
   この送電線笛駒線は日川から大鹿峠越えをし大鹿川から北方川を下り.笹子川沿いに駒場発電所へと結ばれている。

     又林道をそのまま左に折れると三角点の峰の山911m.北側の鞍部を林道で越え.滝子沢に架かる権現橋から旧径路に入る。
   山石岩大権現神社にでる。更に堰堤から中央高速道の間に一里塚跡.白野からjrガードを潜り国道20号線にでられた。東に向かえばjr初狩駅方面.

     83号鉄塔からは尾根上を末端まで南下せず.ここで南東の踏み跡を通り,林道にでている。
   大鹿林道の起点は昨年折立尾根を下った折.大蔵沢大鹿林道に降り.終点T字路にでている。ここは大鹿林道の起点でもある。

     大鹿林道は峰の山北側の鞍部のトウミと呼称する所を横断し.滝子川を回り込むよう滝子川出合に綴られている。
   又起点から林道に入って直ぐ.裏側に82号鉄塔が建てられていた。

    滝子山南東尾根と南尾根尾根
   吉久保の集落中央道付近から

    中央が南尾根932m点コブ・・峰の山ルートを分け.写真手前の南西に派生する枝尾根を下りている,
    932m点コブと右上の笛駒線83号鉄塔の間には大鹿林道が横切っている,

    下山
     最後まで1本道の山径を下ると左下に宿「寂ショウ庵」の屋根を見下ろし.道証地蔵からの簡易舗装された林道にでる。
   「←滝子山 笹子駅→」の道標裏側にでた。

     林道を更に左手に折れると直ぐ「寂ショウ庵」の入口看板があり.「寂ショウ尾根」と小さな手作りの道標もあった。
   寂ショウ庵の庭先からも登山口になっているようだ。ここには地図板が掲げてあるらしい。
   大鹿川の左岸に渡ると直ぐ先は桜森林公園になる。まだまだ昼下がりの陽射しは強い。うだる暑さが更に動かす体を重くしていた。

     汗でビショビショになった重い衣類を脱ぎ.通う人もいない林道で半袖と短パンの軽装に着替え.山支度を変えている。
   夏場に着替える半袖と短パンは冬の防寒具と同様に必ず持参せねばならぬもこになっていた。

     そして最後まで残った半分のレモンを齧りながら.もう通い慣れた吉久保の集落を抜ければ甲州街道にでる。
   昨日より涼しいと云うも蒸す暑さ。日陰に入り息を整えるも.国道にでれば再び照り返しが強く汗を掻く。

    お坊山南東尾根4号鉄塔尾根
   中央東線の線路脇より

    4号鉄塔尾根の末端は中央高速道に突き当たり擁壁で終えている。
    1つ左側の尾根が入道山の南尾根になる・・5号鉄塔尾根. 右が3号鉄塔尾根.

     右上の南東尾根を見上げると棚洞山と一昨年の師走に下った道路公団笹子線4号鉄塔の支尾根が見下ろされた。
   中央道のガラ場をコンクリートで固めた三角斜面の側壁の尾根末端がよく見定められている。

     当時華麗な紅葉に満ち溢れる斜面を駆け下り.その末端の頂点に立ち.行きずまっていた。大崖場の右縁は藪と深い落葉の急斜面.
   巡視路が落葉で深く埋まり分らず.苦労して高速道の谷溝まで下り.大月線のガードを潜っている。

    角研山北尾根
   笹子川右岸に渡った甲州街道より

   角研山北尾根上に葛野川線30号鉄塔とjr大−勝線50号鉄塔が建つ・・2011.12 右上が中尾根ノ頭中尾根に建つ西群馬幹線209号鉄塔。

     渓流釣り・・この辺は甲州街道に沿って笹子沢が流れているため入渓が容易で気楽に釣りを楽しめられる。
   真木川出合から上流の「笹一酒造」あたりまでが狙いで.下流部では夏を過ぎる頃.本流の桂川から尺ヤマメが遡上する。桂川魚協. 
   写真の向いが「笹一酒造」

    「笹一酒造」と甲州街道
   世界一の太鼓と云われている.14:35

      14:50jr笹子.大月行¥1890 15:10=15:21大月特快同=17:00御茶ノ水.

     笹一酒造「酒遊館」に初めて寄り洗顔し.冷水を頂く。美味く2杯を立て続けて呑み干した。広い食堂に客は1組だけ。
   jr笹子駅への道沿い.短い5分ほどの距離だが呑んだ水.全てが汗になる。

     今回も大月駅を含め.路線バスの乗客もザックを背負う登山者とは出偶わさず。滝子山の頂で中年夫婦と擦れ違っただけだった。
   下山後の笹子駅ホーム. 平日で前回の甲斐大和駅と少し時刻がずれているが同じ大月駅止まり.特快に乗り換え帰宅した。
   ・・1/25000地形図「大月」「笹子」.山と高原地図08「大菩薩嶺」昭文社

     滝子山南陵地形図
     恵能野川からアモウ沢コクトチ中間尾根
     アモウ沢乗越から滝子山南陵・・鳶とと新山梨変電所.吉久保と笹一酒造