| 第一弾.笹子川北岸の醍醐薩連稜南端の山. 滝子山から浜立尾根 ・・笹子川北岸流域Top 大蔵高丸から南大菩薩連嶺伝いに末端の滝子山まで下り.西方の浜立尾根を選び. 笹子川の支流すみ沢へ 笹藪深い大蔵沢右岸尾根 大蔵高丸から南大菩薩連嶺を南下 滝子山浜立尾根・・県営.市営大鹿線と吉久保からjr笹子駅 滝子山をめぐる南面の支尾根群 本社ヶ丸より・・2014.06.15/11:30
滝子山に係わる5つの支尾根 中央東線の車窓から穴沢出合神戸(こうど)付近.7:01滝子山を下るに当たり.朝方の中央東線沿線の車窓から初狩駅を過ぎた辺りで.朝日を浴びる滝子山南面が見上げられる。 滝子山の頂からは左方に南尾根と浜立尾根が望まれ.右は南東尾根と正面の滝子尾根。手前アップは北方川左岸尾根の末端. 葛野川線.笛駒線.jr大-勝線と各種の送電線鉄塔に.地元で発電された専用の小さな鉄塔も建つ。 北方川右岸尾根の末端に乗るのは葛野川線23号鉄塔と小さな笛駒線鉄塔群。 白い小さな鉄塔は葛野川線の手前を交差するjr大-勝線鉄塔。中央の鉄塔脇に甲州街道が走り.右上には中央高速道が横切っている。 滝子山 南面のどの方向から眺めても大空に君臨するが如く魅了されるのが大菩薩連嶺最南端の滝子山。中央東線の梁川駅ホームから 小さく望められた三角錐の滝子山は大月駅を過ぎると南側の山麓を廻り込み.車窓からは顎のでるよう見上げられた。 裾野から突き上げる醍醐味ある山容は.独立峰的な滝子山は低山に係わらず風格を持ち.誰もが仰ぐ頂になる。 私はつい最近まで,この滝子山とその周りの山々には気にすることもなく.列車の車窓から見過ごしている。 それが周辺の山々を訪ねるようになり.何処からでも望めるこの円錐形の独特の山容を改めて見直すようなる。 『大菩薩連嶺』岩科小一郎著では「この山は三峰よりなっているゆえミツマルと俗称され.柏木沢のツメ一帯の峰を浜立山と呼び. 1420mの仏岩で終わる。滝子.浜立間の大崩れのある尾根は笹子方面より防火線が入っており.それを利用する登山者が多い。 この尾根は南に水力発電の鉄塔が通っている遠見(トーミ.峠と同義)という鞍部まで一気に下り.峰山516mを起こして終わっている。 初狩方面から眺められる3つのコブも.山が近ずくにつれ鋭三角錐の山容に変わり見惚れるようなった。 笹子尾根周辺や東丹沢の鍋嵐周辺の藪に惹かれ.奥多摩.中央線沿線に足を向けるようなった。 そして大菩薩連稜に通いだすも.滝子山を知るようなったのは大分遅くなってからになる。 頂の三峰は三角点標のある東峰より中央峰の方が高く.北側は落葉松林.南面はブナ.ミズナラなどの自然林が多く茂っている。 狭く東西に細長い頂には左手の東尾根のツメに「この先危険」と目立つプレートが立てられていた。 又正面に.やや大きめな手製の山名標がある。 滝子山中央峰 雑木に覆われた最南端峰の三角点標石滝子山浜立尾根 14:20滝子山一15:05最初の岩一15:10下の岩一15:40(1200m地点分岐,10分ロス):50一笛駒線76号鉄塔 一滝子山登山口.林道大蔵沢大鹿線一林道大鹿線終点一16:50桜森林公園. 南方からの南大菩薩連嶺 滝子山々頂より下ってきた山並みを振り返る.14:18小金沢連稜に続く黒岳と,重なる白谷丸。右手に綴り大峠を下り返すと雁ケ腹摺山にでる。黒岳からの大峠は大きく. 丸い頂の破魔射場丸南東尾根のツメに隠れ望めぬが.長く延びる吹切尾根と林道奈良子線が山腹を横切っているのが分かる。 手前の鋭いのが大谷ケ丸本峰と右寄りに平沢ノ頭・・尾根は大谷ケ丸南東尾根になる。 遥か左奥は奥秩父連峰・・甲武信ケ岳.中央奥が雁坂嶺 左下に延びる尾根は日川尾根と重なり.今回入山した大蔵高丸南西尾根。ここからも202号鉄塔が大きく聳えるのが見上げられる。 眺望 大蔵高丸南西尾根.その上に建つ202号鉄塔は今回の山行では象徴的な建造物になっていた。 登り詰めた尾根上に202号鉄塔があり,この鉄塔を右回りに遠巻きに南下し南大菩薩連稜からは右手に見詰めつつ下った。 最後の頂,滝子山からも望んでいる。巡視路から藪山を漕ぎ.展望利く長閑な草原の縦走路を南下し. ここ最南端の頂に立っている。笹子峠の先は御坂の山域に入る。 滝子山の頂は爽やかな秋空の下.晩秋の仄かな赤味を帯びた午後の陽差しに染められていた。 振る返ると今まで歩んできた山々が重なり綴られている。そして北側の遥か彼方の山々までが鮮やかな紅葉美で飾られていた。 ただ明るく和み報いられた気持の反面。ここでもやはり南面は霞が強く.斜陽した逆光の陽差しを受けている。 頂に立ち,今日初めて見届けた中央本線沿いの御坂の山々は強い霞みに包まれていた。間近な対岸の山は薄いベールに包まれた見晴らしになった。 滝子山南尾根.(寂ショウ尾根) 尾根末端は吉久保の集落.14:28吉久保で隔てる笹子川の対岸は鶴ケ鳥屋山 手前.南尾根の右肩に登る尾根はお坊山東峰南東尾根。 笹子川対岸が鶴ケ鳥屋山.その上のガスが切れれば三ッ峠山.更に富士山と一直線に重なり望まれる。 白く霞む淡いカーテンに包まれた南稜は向かいの谷間.笹子川へ駆け下りている。数日前まではこの尾根を下る積りでいた。 難路として高度感はあるがホールドが多く確りしている為.一般道と変わらぬと聞く。そして南西尾根にルートを変えている。 浜立尾根と呼ばれ.本来は尾根一帯をその名で呼んでいたらしい。 「大菩薩連嶺」朋文社によると「浜立のハマ」は郡内地方の訛で阻むの意がある。聳えたつ岩石に阻まれて攀じがたい。 と云うような意味で命名されたものと書かれていた。 2つのコブ.その奥が浜立山 おぼろに浮かぶ棚洞山とお坊山.14:28浜立尾根 浜立尾根の取付きから急激に落ちる灌木混ざりの岩稜帯。登山道から一変し痩せ尾根を攀じ下るようなる。 南尾根の分岐にでると「滑落多発! 危険」と表示され.踏み跡を塞ぐ大きく目立つ白い道標があった。 道標は矢印部分は赤で表示され.右下には小さく寂ショウ尾根と後書きが付け加えられている。南尾根のこと. 又「浜立尾根」ともある。こちらは何の注意書きもなく.南尾根との説明が反対にも思える。 立てる必要のない道標だと思う。せめて健脚者向きと示すべきだった。道標を信じる人には危険が大き過ぎていた。 紺碧の空と岩稜帯・・浜立尾根を下る 樹葉が落ち始めている.14:28 2つ目のコブ下りは補助ロープあり.14:30頭しか望めぬ浜立山 肩の岩峰を越し細尾根も灌木が多く茂るようなる.14:43梢越しの大谷ケ丸 落葉松の浜立山手前で.14:552つのコブを越すと落葉松の樹間から大谷ケ丸の双耳峰が斜陽した陽差しを浴び.更に赤味を増して望まれた。 見納めの大谷ケ丸の頭になる。 急勾配の尾根に入る.15:40下ってきた滝子山東稜 折立山付近で.15:56浜立山は「大菩薩連嶺」岩科小一郎著によると「阻むよう岩壁を立てかけた山」ということで. 「はばむ」と「立つ」が合わさったという。折立山は気が付かぬまま脇を通過する。 枝木を掴み1450mの平坦な細長い台地に下りた。ここは直進し北側へ入り込みそうになる。 下り口には通れぬよう細い横枝が2.3本置かれていた。改めて左下.南西に折れるとガレ混ざりの急斜面が続いていた。 落葉松林の斜面.15:26傾斜が増し赤テープが頻繁に現れる。続いて2ケ所の大岩が尾根を塞ぎ巻きを強いられた。 尾根上の岩場1410mは赤テープに導かれ.2つ目の岩場は共に右手を巻いて下り尾根筋に戻っている。 枝木を掴んで下り.緩い傾斜から再び急坂となり1246m地点で緩む。 そしてやや傾斜が増し平坦になった先で.落葉松林の左側は松林に変わり,緩い尾根を迎えるようなった。 1200m地点尾根分岐 正面が南東尾根.右上斜めに南西尾根.15:401200m尾根分岐地点 傾斜の変化からここが1200m地点だと確信した。ただ樹海の中.地形図を開きここだと判るもルートが判らなかった。 赤に青テープ.薄い色合いのマーキングを見付けるも.先が判らない。小広い尾根の肩は南西と南に尾根を延ばしていた。 少し戻っては周りを偵察する。右手に尾根が乗り.直進する尾根と合わさっていた。 ルートを見付けてから1本取ろうと思うも確証がもてないでいた。 進むこと20m,簡易磁石では南西と南に延びる尾根,その右尾根を丁寧に探ると赤テープとルートを見出した。 又直進する南方に下るマーキングをも見る。この尾根は途中で右尾根961m点へ落葉の斜面をトラバースして乗っている。 そして送電線鉄塔から林道にでれば.スミ沢沿いの登山道にでている。 右にルートを取る。赤テープが点々とあった。この南西に延びる尾根は小さなゴロ石と更に少なくなった落葉. 硬く不規則な土壌が疎林の急斜面に広がっている。正面にはお坊山南東尾根が横切るのが枝越えに望まれた。 遠くの霞む御正体山と裾野は甲州街道吉久保の集落 崩壊地よからバックは鶴ケ鳥屋山.15:573種類の送電線鉄塔 笹子川対岸は鶴ケ鳥屋山の南東面の霞みに斜上する鉄塔群は葛野川揚水発電所から繋がる超高圧の500KV葛野川線。 中央のお坊山南東尾根末端に建つ鉄塔は笛駒線から分線した道路公団笹子線の2号鉄塔。 手前のコブが折立尾根1200mから921m圏に延びる左手の南尾根。 間下の谷間に林道大鹿線があり.右下の鉄塔は66KV笛駒線になる。左中央が南尾根の峰の山の裾野になっている。 浜立山から下る尾根の左手縁で明るい小さな崩壊地にでた。大きく回り込んだ尾根が下る谷間が目の前に開かれる。 昨年の暮れに下ったお坊山東南尾根の末端が正面に見下ろされた。 当時は右端の入道山から南枝尾根を綴り.4号鉄塔から笹子電話局前に下りている。 一部分しか覗めぬが吉久保の集落も見下ろされている。重なり合う尾根の末端から下山を祝しているよう望まれた。 手前の尾根は先程の分岐1200m地点からの南東に延びる幅広い尾根。 黄葉に満ち溢れる広葉樹は緑の植林帯と林層を別けている。ゆったりした膨らみに何か心豊かな大らかさを携えさせていた。 公団笹子線2号鉄塔 上部アップ・・1200m南東尾根とお坊山南西尾根.15:58黄昏の明るみ, この先1050m地点から南側に延びる尾根を分け,南西に派生する植林帯の尾根を下る。 間違いないルートを下っているもまだまだ遠いい道のりだった。踏み跡と云うより赤テープを拾って行く。 見る間に陽は向かいの尾根に落ち.谷間は陰りを増してきた。そして黒木の被われ尾根は急に薄暗さを増す。 棒になる足を庇い.歩き易い場所を探し探し下っている。この尾根筋には標柱.標石は見当たらなかった。 檜の植林帯に入ると作業道が大きくジグザグに切り下っているのが分かる。薄暗さに目を凝らし.作業道に入りホッとする私がいた。 最後に回り込む所で初めて赤柱プラを見出だし.滝子山からの登山道にでている。 折れて直ぐ下に.滝子山からの道標に巡視路の白いL字鋼の巡視路標柱を見付け.石祠が祀られていた。 ここから20m程下ると谷脇に巡視路を分けている。入ると笛駒線鉄塔が建てられ.基部まで見に行くと76号鉄塔とあった。 戻り下る先はすみ沢を右岸に渡り.急登を詰めると75号鉄塔北側鞍部を越え.大鹿峠に至る送電線巡視路が綴られていた。 すみ沢左岸沿いの巡視路に入り下れば直ぐ.77号鉄塔脇を通り大蔵沢大鹿線の道証地蔵(みちあかし)にでる。 滝子山登山道口 登山道と巡視路の合流地点.16:25右脇下に笛駒線76号鉄塔基部がある 大鹿川を対岸に渡り.少し下ると大蔵沢大鹿林道にでる。ここが道証地蔵.滝子山の登山口で広い簡易舗装になった。 幾つもの標識に看板.道標がある。舗装がらみのダートの道.幾らか谷間がV字に広がり.周りに明るみがでた。 県営大蔵沢大鹿線と市営大鹿線の分岐 ![]() 振り返り.すみ沢左岸と80号鉄塔 大蔵沢大鹿線完成予想図 右角に立つ白い標柱が林道大蔵沢大鹿線の終点.右に折れて大鹿線の起点.16:39 県営林道大蔵沢大鹿線 下流の78号鉄塔を臨みながら再び左岸に渡ると,左手から合わさる林道の分岐にでる。ここが県営林道大蔵沢大鹿線の終点。 まだ殆どが未完成な林道だが今朝の入山口が大蔵沢の起点で.今終点に立っていた。端と端を少しずつ歩いてきたことになる。 間には作業道らしき小径は余り見当たらなかった。 平成20年に林道の延伸開設工事が確認された筈だがその後の工事は行われていないようだ。現在は林道両端からの各ピストン林道 林道大蔵沢大鹿線は甲州市大和町田野=大月市笹子町白野間.幅員4.0m.延長7.857m.舗装延長1.109m 市営林道大鹿線 スナップから見て大蔵沢大鹿林道の白杭が右角の擁壁の上に立てられている。右折する右角に市営林道大鹿線の白杭があった。 分岐した大鹿林道(幅員3.0〜3.6m.延長4.3km+1km.ダート約3.3km)は作業道滝子沢線に接続.滝子山の南麓.峰ノ山の北側を回り国道20号まで至る。 大鹿林道は上の写真角.白杭から逆側の林道に約200mも入ると直ぐ81号鉄塔が左脇に建ち.先はダートになる。 滝子沢に架かる権現橋を渡る。直ぐ先の斜面に廃道となった沢沿いの経路があり.園地内の舗装に合流し.白岩大権現神社でる。 歩道に出ず旧径路を辿り滝子川砂防堰堤にでる。林道の上を横断する滝子沢は伏流し.中央高速道を潜り.一里塚跡の白野.双胴道祖神を過ぎる。 高速道下の滝子沢の陸橋を潜り.jr中央東線のガードから国道20号線に合流する。白野下宿バス停・・県営.市営林道絵図 林道にでたのが4時半.陽は向かいの尾根に落ち.帳が迫ってい。もう少しで闇の世界に入る。 おそ沢と合流し.大鹿川の右岸を進めば桜森林公園を過ぎ.中央道に架かる跨線橋を渡れば吉久保の里にでた。 16:50桜公園一17:25jr笹子.立川行:37=18:37高尾快速:45=20:00神田. 里道 原平橋から笹子峠付近の背稜を見上げると洛陽したばかりの残光がその周りの大空だけに放されている。 西側の一部の頂稜のみが仄かな陽光を留め.その部分だけを薄明るく照りつけていた。 真向かいに壁のように見えていた鶴ケ鳥屋山の北面の山々は.既に谷間から這い上がる,迫る闇空に周りを暗く閉ざしだしていた。 山腹を綴る葛野川線鉄塔群も斜陽した残照を受け.その骨格だけを朧に煌めかさせ.それももう終局を迎えていた。急に足元が薄暗くなる。 突き当りの稲村神社角を右に折れ.吉久保の集落を抜ける。jr吉久保ガード.中央線117を潜ると帳の落ちた甲州街道にでた。右に折れ国道へる。 前回は甲斐大和駅から笹子雁ケ腹摺山に登り.お坊山南東尾根にある入道山の南支尾根を下っていた。 その下降地点を過ぎる頃.街道も闇に閉ざされた。国道の灯りに助けられjr笹子駅にでている。 今回は八王子で夜明けを迎えている。霞みは強いものの紺碧の空に恵まれた。 頭上は一日中.深く抜ける藍色に染まり.一片の雲も湧かせぬ色濃さを現していた。派出所前の灯りに照らされた横断歩道を渡り駅にでた。 今回は笹子駅上り線の時刻表をメモに記入してきた。「一笹酒造」に寄らず.ホームにでると待つ間もなく列車が入線した。 地形図「大菩薩」「笹子」.山と高原08「大菩薩嶺」・・スカパ登山靴.39.180歩 滝子山浜立尾根概略ルート図 雲母山脇から望む・・綴ってきた大蔵高丸〜滝子山の西面2012.12 笹藪深い大蔵沢右岸尾根 大蔵高丸から南大菩薩連嶺を南下 滝子山浜立尾根・・県営.市営大鹿線と吉久保からjr笹子駅 |