山懐は既に樹氷からモンスターの勢いの新雪
     新雪の四阿山から中尾根中四阿を踏む。帰路の裾は泥んこの登山道.紅葉真っ盛りの菅平高原から鳥居峠に帰る

    菅平高原から根子岳.四阿山
    四阿山中尾根から菅平高原・・嬬恋「ツツジ苑」と北軽

   四阿山々頂から南面の大笹地区の展望

     鳥居峠に登る田代湖沿いに長野街道が横切っている。
   笹平と田代湖東岸の大笹・・大笹からは北軽への街道と右側上流は鳥居峠を越える昔からの大笹街道がある。

    四阿山
     頂に立ったのが丁度正午. 寒さの割に風は治まり.ゆったりした時間を取り昼食にあり付いた。
   この長い間を置いて2.3度.ガスの流れの隙間から嬬恋村の田代湖が眼下に望まれた。その左脇が大笹の集落。

     大笹北軽井沢線や信州須坂に抜ける大笹街道の中心地点。昔は絹を中心とした交易が盛んだったルート。
   又田代湖は東電が所有する水力発電用のダム湖で.一般公開していず湖畔に立つことはできないそうだ。

    鼻曲山と小浅間の大きな裾野
   田代湖アップ
    左端ぎりぎりで隠れた浅間隠山

     小浅間山との間の微かなる山並みが妙義山.
   鼻曲山西麓が浅間高原. 小浅間山との間には鬼押しハイウェーが南北に横切っている。
   田代湖南岸先を横ぎる吾妻川を隔て.日帰り温泉「つつじ苑」があり.新雪を踏んでの入浴.満足して北軽に宿る。

    鳥居峠への主稜線と的岩山
   鳥居峠の正面が鹿沢スノーエリア

     鳥居峠からの尾根コースで最初はピストンする計画が立てられていた。現地に入り.根子岳から四阿山にルートを変更している。
   鳥居峠からは林道鳥居峠線が奥深く入り.終点は花童子宮跡経由と的岩経由の分岐点まで延びている。峠から徒歩45分程の所にあった。

    樹氷に覆われた的岩山の稜
   鳥居峠からの尾根,直ぐ右側は四阿高原

     吉永井分岐の左奥は花童子宮跡へ(上州古道)・・1936m峰. 右先は四阿山の的岩.
   見下ろす的岩への雪尾根は冬の到来を告げ.これから重な合う降雪が雪の白さを増させるようなる。

     四阿山中尾根を下る
      11:50四阿山.大12:40一12:45鳥居峠分岐一12:55稜線分岐13:05一13:40小:50一14:05四阿高原分岐
      一14:45大明神沢木橋:55一15:50牧場P.

    中四阿.小四阿を経由の樹氷群
   中尾根の分岐口・・稜線.根子岳分岐
    既にモンスターの勢い

     根子岳の分岐までの山稜分岐まで戻り.中四阿の中尾根コースに入る。ここは昨日の今日で.既に雪が造る不思議な造形を現していた。
   見るツガの樹氷は1つのツガにも北側に面した部分は雪多く付き.樹氷と云うよりスノーモンスターの子供のような姿を創り出していた。

  

     この一画面ではツガの背丈は低いが雪が加わると.吾妻連峰.家形山から東大嶺の稜に似て.又昔のツンドラ帯をツァーしたことを想いだす。
   その雪帽子のツガ茂る樹間を縫い.四阿山中尾根から菅平高原へと抜けることにした。

    中四阿2106mコブ
   右手鞍部から根子岳の眺望が開ける
    低い疎らな灌木に視野が広がり.展望を楽しみながらの愉しいコース。

   樹氷越えツメの急坂を下る.13:32

     南峰の稜から尾根を下るにつれ.尾根らしくなる。周りは明るく.樹氷越えに入山時の菅平高原が見下ろされている。
   北方から頂に被る重い雪雲も切れ.まだ霞む尾根だが裾野に見え出した下界の高原台地は明るさを取り戻していた。

    根子岳1992m点尾根
   朝方は左の南西尾根を登っている.13:35

      中四阿の手前鞍部から右手に.朝方入山し越えてきた根子岳が初めて姿を現した。それも雪景色としては乏しいが悠然と独立峰の如く望まれる。
   更に右奥が十ケ原. 四阿山の山容は今だガスに包まれ望められず。まだ新雪は少なく.霧氷に覆われた山域も少ないと思いつつの入山している。
   それが現実的には雪中に入り.処女雪と戯れている。

     昔は峰の原高原スキー場からシールを付け.N先輩と根子岳を目指したが尾根伝いはツンドラ状で烈風に閉ざされた。
   頭を上げられぬ烈風に叩かれながら南西尾根裏側に当たる西尾根を詰めていた。小根子岳と北肩の分岐にある避難小屋で断念した。
   今思うに地吹雪で目が開けていられず.小屋で待ち続けるも.N先輩に頷かされ四阿山の頂を諦めている。

    四阿山
   四阿高原に落ちる尾根

     K先輩が云う通りアップして望めば蔵王の山になる。ツガの樹氷に新雪が付き.次第に樹氷らしく成長してゆく。
   足元の右下には落葉松林の紅葉が見下ろされている。

    早くも四阿山の樹氷尾根
   中尾根から.13:53

     四阿高原に落ちる尾根は中四阿への中尾根分岐.手前のコブから派生するのは南方へ延びる尾根。
   コースは鳥居峠への尾根に入り.直ぐ右に分けるトラバース気味の登山道を下れば尾根に乗る。
   中之沢上流を隔てた対岸の尾根。上方半分は霧氷に覆われ美しく見下ろされていた。

    小四阿1917mと中四阿
   中四阿2106m直下.遠方は菅平高原

     尾根筋を右へ右へと回り込むと左手に広く中之沢沿いの大地が大きく緩やかに起伏して開かれる。
   南側に回り込む表日本の気象配置圏に入る。明るさが増し視野と共に蒼空が戻ってくる。

    上信国境尾根南部
  

     浅間山.黒斑山.車坂峠.高峰ノ山.東篭ノ登山.西篭ノ登山.三方ケ峰.桟敷山.湯ノ丸山.烏帽子岳・殿城山1193.4m.東太郎山1300.7m.
   滝ノ入沢は渋沢川を経て出合.菅平口で中之沢.大明神沢・・共に大洞川に流れる。

     遮ることのない広大な大地が開かれた。
   四阿山からの稜が延び.鳥居峠で下り返し.湯ノ丸山を中心とした上信国境南端の山々が望まれた。連なる遥か東方が浅間山になる。
   中央左側に鳥居峠があり.右上の窪みの先の道は上田へと結ばれている。

    浅間山と黒斑山
   左景・・右手は氷ノ塔山・籠ノ登山

     手前の斜下する尾根は四阿山直下から分れる四阿高原への長い樹氷の尾根。
   浅間山の外輪山.黒斑山は昨年の秋に車坂峠から登り.北側に横切って鬼押し台から北軽にでて宿っていた。

    上信国境尾根・・角間山と湯ノ丸山・烏帽子岳
   中景・・左端の角間山から右回りに下り大塚山.広い鞍部は鳥居峠

     毎年鹿沢温泉を起点にRHCスキー親睦会が催されている。今年がK氏がOB会々長に就任したことから初めて参加した。
   2月の親睦会前にはカンジキとスノーシューで湯ノ丸山.烏帽子岳を訪れている。その後年毎にスノーシューでのツァーが組み込まれることになった。
   湯ノ丸山の左コブが角間山1980.8m. その左の枠外の対岸.湯尻川を隔てる右岸に桟敷山・村上山が聳える。

    東太郎山1300.7m
   右景・・今朝.上田ICから遡ってきたルート
    上田の街と手前が真田の街.繋ぐ上州街道
    左下が角間温泉経由湯ノ丸山. 上流が大笹街道に鳥居峠

    マツムシソウにも霧氷・足元の小さなマツムシソウに絡む新雪.13:59

    泥道
     雪線を過ぎると薄日の照り付ける南面は泥んこ道になる。抜かんだ土壌が山道を綴り.避けても長い道中を踏み込むようなった。
   泥は登山靴だけでなくズボンの袖口をも汚すようなる。こここそスパッツが有効だが誰も持参している者はいなかった。

    長い白樺林帯を横切る
   白樺と熊笹の大地.14:44
    後半は冬木になったレンゲツツジが多く見られる

    再び現れた蒼空
   シラカバとダケカンバの森

     白樺.岳樺帯に入り.その幅広い樹林帯を西へと縦断している。ガスが切れ.蒼空に白雲が湧き.大地は緑の熊笹が覆う。
   そして白樺の白さ。蒼と緑と白のコントラストに下山路が綴られ.贅沢な風景を創っている。この径が長く続けと心は叫ぶ。

     ガイドT君も快い気持ちなのだろう。2度目の解説を聞く。白樺は枝落ちした後はヘの字に根恨が残り.岳樺にはない。
   写真は白樺. 又竹と笹の違いは皮が付いている方が笹になり.裸皮は竹になると。

    明るい白樺林
   黄昏時・・日陰の丘を望む

    カラフルな落葉
   大明神沢付近の最後の登り山径で.15:27

    山麓
     大明神沢にでて泥の付いた登山靴を洗うため1本取る。小沢が緩やかに流れ.枯葉の紅葉が見事な場所にでた。
   紅葉している樹冠を寝転んで仰ぎたくなる。枝々に染まる葉色の微妙な違いの濃い色合いが蒼空にマッチし仰がれる。

     木橋脇に注意看板があった。「クロマメノキ(ジブドウ)持ち出し禁止.パトロール実施中」とある。
   入山した根子岳の登山口にも同じ警告板が立てられていた。山中で何度が見受けたが.エビ色の実のあるものは殆ど見られなくなっていた。
   もう時期的には終わりを告げている。

      小川の木橋を右岸に渡りると最後の登りになる。綺麗に染まる色,カラフルな落葉を踏んでいる。
   葉形より紅葉の色彩が見事までに1枚1枚異なり.写真を撮り.ここを踏み締め.坂上に大木を臨むと牧場にでた。

     小さな丘にでると広く開かれた裾野の牧場が見渡され.牧柵に囲まれた牧場の脇沿いからは朝方登った東屋がある牧場や.
   更なる牧場が開かれている。暫くは牧柵沿いに下り.牧場を横切ると舗装された朝方の駐車場にでた。

     予定より少し時間を費やしたが彼女の小さな体からでる力強さには一諸に出向く都度.感服させられていた。
   好奇心に負けず嫌い.「笑うと可愛いお嬢さん!」と云う歳でもあるまいが。
   菅平高原から根子岳.四阿山ルート概略図.スカパ布製登山靴・・21859歩

   周回し戻ってきた菅平牧場端より.15:41

     11月03日(土)快晴,北軽井沢へ
      15:50菅平高原牧場P.大笹街道=鳥居峠.長野街道=16:25嬬恋「ツツジ苑」.大笹北軽線=17:50北軽井沢S邸.
    大笹街道
     北軽への帰路は大笹街道を抜けた。R406号と並行して走る.菅平高原から四阿高原を縫い鳥居峠から上州へ抜けるルート。
   入山時初めて通ったと云う先輩の言葉どうり.裾野は広く落葉松林に覆われている。
   落葉松独特の渋く深いみのある紅葉が街道に被さるよう覆い.正に晩秋の観光ルートを創っている。

     冬季は不通になるが車との擦れ違いも少なく,静かな森林浴を浴びることができる。
   大型車の通らぬ幅狭い2車線の舗装道路から落葉松林の紅葉を存分に味わい本道の長野街道へ入る。

    嬬恋「ツツジ苑」
     この大地の下流はレタス畑の産地が広がり.鳥居峠を越えると上州側の嬬恋村にはキャベツ畑の広大な大地が広がっている。
   地形的には鳥居峠は本州の中央分水嶺で吾妻川から利根川を経て太平洋へ。大洞川は信濃川を経て日本海に流れている。

     その鳥居峠は戦国時代は真田一族が上州攻略のため頻繁に利用していた。その後沼田城主真田信之が上田.松代を領有すると沼田との
   連絡のため伝馬制度が整備され.峠路は重要視されるようなる。又信州から江戸へ菜種油が盛んに運ばれたことから「油峠」とも呼ばれている。
   信州街道(大笹街道).大笹宿と大笹関所

     峠から吾妻川沿いの長野街道に入り.四阿山から見下ろした田代湖にでる。
   その南岸を綴る街道を隔てた南側の湖畔奥にに日帰り温泉.嬬恋「ツツジ苑」がある。そこで汗を流している。

    嬬恋「ツツジ苑」
     癖のない透明度ある肌に優しい湯。又岩盤浴を初めて体験したが時間がなく.その効果を知るのは次回になる。
   砂風呂に似て.拳大の丸石がベット替りに敷き占められ.時間の経過と共に石からの熱が体に伝わり心地よい。最低15分

     岩盤浴のため¥100上げ¥600になったらしい。
   嬬恋「ツツジ苑」・・泉質ナトリウム、マグネシューム塩化物. 炭酸水素.原泉掛け流し美肌の湯.
   帰路は大笹の交点から右折して県道235号.大笹北軽井沢線に乗り.鬼押ハイウェーを横断し北軽へ。

    北軽井沢S邸
  
    「ハートナー山荘.島野」氏の標識の立つ別荘.8:02

     4日7:46
   別荘中庭のヌクギ                     中庭のヌクギ写真集・・2008.07〜2012.11

    宴会
     下山して何時もの宴会が立松夫婦と共に賑やかに行われた。既に気温は低く.外でのキャンプは不向き.山荘内で催す。
   体不調を訴えるT君に山を案内して頂いたが今は崩れている。無理に長く誘うこともできず.4人で酒が空になるまで呑む。

     又美味い酒があると自慢していた先輩は昨夜3合ほど呑んでしまっていた。
   私もSとT先輩の差し入れの本醸酒を1/3ほど呑み持参した。考えることは誰もが同じ行動を起こすもの。
   文句の言う者はいなかった。

    11月04日(日)快晴
      S邸11:30=八木原.黒岩邸13:40=駒寄PA13:50=鶴ケ島IC=15:00東上線若葉15:35=16:16池袋.

     ゆっくりシュラフに寝て朝を迎える。Sの寝袋はT君の車に置き忘れ.重ね布団でグッスリ寝たらしく凄く機嫌がよい。
   本人の言葉では満足して寝られたか分らぬとのこと。清々しい顔をし茶化すところをみると.よく寝たようだ。

     朝方から天気は上々.今登れば昨日以上の眺望が開かれている筈である。四方の山々が遠方まで望められるだろう。
   ただ降雪後の新雪を踏む山行は日帰りでのチャンスは以外と難しい。それに恵まれた感謝は強い。

     朝食後.私とSは薪作り.枯れた立木を3本倒し薪を作る。
   今年は先輩が草津に温泉を確保.薪は余り必要ではないようだ。私達に負かされれていた。

    榛名山連山
   八木原K邸前より.13:29

     紅葉の行楽シーズンを迎え.午前中早めに帰宅した。
   明日東京に用事のある黒岩嬢も便乗し.八木原に寄り.共に5人で駒寄PAから鶴ケ島ICを抜け.東武若葉駅で解散した。
   高速道は既に込み始めていた。東京組は若葉駅前の「ぎょうざの満州」で遅い昼食を摂り.分散した。

     菅平高原から根子岳.四阿山
     四阿山中尾根から菅平高原・・嬬恋「ツツジ苑」と北軽