林道玄倉線
     2013年04月. ユーシンから雨山沢出合・・からつつじ新道を経て同角山稜―雨山峠越え宇津茂
     2014年05月. 尊仏ノ土平周辺・・丸萱尾根,小丸北尾根から尊仏ノ土平―鍋割山北尾根から鍋割山を横断.栗ノ木洞南西尾根
     2015年07月. 玄倉林道.起点から白井平・・白井平から玄倉ノ野―山神峠から鉄塔管理道.伊勢沢を下降し落合林道

   改修工事の玄倉林道と桟道を綴る古道の寄ユーシン線
     同角山稜からユーシンに下り.今だ閉鎖の玄倉林道と雨山峠越え―雨山沢を遡り寄沢林道・やどりぎ水源林周遊歩道から宇津茂.寄bs

    西丹沢自然教室からつつじ新道に入り同角山稜・・霧中の岳
    中ノ沢乗越から玄倉林道と古道寄ユーシン線から桟橋多き.雨山峠越えと寄沢の経路・・宇津茂.寄バス停

   林道玄倉線・・寄ユーシン線
    
   奥の青い看板に熊木沢方面の林道ゲートあり
   又雨山橋左脇の雨山峠登山口には各種の看板が並び.中央の案内板は「寄ユーシン線」とある。・・下図

    ユーシン
     玄倉川の源流域にあるユーシンは鍋割山から塔ケ岳.そして丹沢山から蛭ケ岳.檜洞丸と云った西丹沢核心部の山々に囲まれた仙境に囲まれ.
   歴史的な古道も多くあり.殆どが崩落し廃道化している所も多い。ユーシンへは玄倉川沿いの林道から入山するのが通常だった。
   それが今は途中の隧道が危険なため通行禁止の処置が取られていた。そして如何にか人だけは通えるようなる。

     ロッジはまだ玄倉林道が車両通行止の為,休業中. 人影は見られなかったが一部開放されている。
   林道の手前で今日2人目の単独行者と擦れ違う。大きなザックを背負っていた。今日はここに泊まるのだろう。

      雨山峠越え
       ユーシン14:11一14:30雨山沢登山口一15:03石垣一15:10雨山峠:20一15:24奥の二股一15:49寄コシバ沢一16:17釜場平:30
       一16:16河原一17:06林道宇津茂線ゲート一17:30宇津茂.寄bs.

    玄倉林道・・改修工事
     県営林道工事に伴う通行止めのお知らせが神奈川県により2010年1月に公示された。
   神奈川県では玄倉林道2号隧道(青崩隧道)について.落盤の恐れがある為.平成19年2月より通行止めの措置をとってまいりましたが
   このたび改修工事を実施することから玄倉林道起点(玄倉川橋)より約2.0km先の「仲ノ沢林道との分岐」から6号隧道(洞角隧道)出口」までの区間
   約5.6km先を歩行者も含め全面通行止め(土日祭日含む)としました。

     このため工事が完了する平成24年3月31日(予定)まで玄倉側からの入山及び玄倉側への下山は出来なくなりますのでご注意ください。
   特に雨山峠.塔ノ岳.檜洞丸方面からユーシン経由.玄倉への下山計画は実行不可能となります。一旦ユーシン方面に下りますと,いずれのルートも
   再び登り返して下山することになりますので.ご注意ください。皆様のご理解とご協力をお願いします。・・足柄上地域県政総合センター森林土木課

     玄倉林道.自然公園歩道から雨山峠越え
   玄倉林道雨山峠登山口で・・上の看板をアップ

    雨山峠の古道
     「過って檜洞丸,丹沢山.蛭ケ岳.塔ケ岳周辺が帝室御料林であった時代には諸士平に皇室林野庁の役人や作業員の休泊所がユーシンにあった。
   製材や炭を駄馬が荷物を付けて越えた峠は鍋割峠.鉄砲沢乗越.オガラ沢乗越.雨山峠で.それぞれの入口には製板所.休泊所があったと云われている。」
   ・・HP「山の子」氏より

   林道玄倉線通行止図

     台風4号等の路体流出復旧工事が完了した為.玄倉林道の歩行者通行止めは平成24年08月に解除しました。
   尚引き続き一般車両は通行止。又ユーシンロッジは引き続き休業中。・・秦野ビジターセンター

     ユーシンを離れ雨山峠登山口まで20分ほどの距離。ここからは寄ユーシン線を歩む。
   玄倉林道の存在さえよく知らなかった私がふとした切っ掛けで.崩壊し長く通行止めになっている林道を知り.その迂回ルートを取る。

     丹沢の主尾根しか知らなかった私が車両通行止めになっている内に静かな林道を歩こうと出向いてみた。
   ルートとしては玄倉線に入ることを目的として同角山稜から入り.丁寧にユーシンから玄倉まで歩むのではなく雨山越えをした。

   私にとって核心とは云えぬものの.迂回路に足を踏み入れることに意義があり,雨山沢を遡れることに気は揚々としていた。
   そう思えばに宇津茂に至る距離も短い。私にとっては峠越え自体がここを歩くことに意味をもっていた。

    雨山沢右岸桟道
   桟橋1・・雨山沢の右岸歩道を綴る1.14:37

     雨山峠まで桟橋の多い山径とは知っていたものの.峠まで1.3kmほどの短い距離に.これほど桟道に綴られているとは思わなかった。
   湖畔は雨山沢左岸を綴る径. 嬉しさにわくわく期待を持ち.気が増すような楽しい山径に入る。

   桟道2

     数年前読売新道から黒四ダムに下り.黒部川沿いの桁違いの大きな桟道を歩んでいる。
   その後は大山の鍋嵐滝ノ沢左岸尾根の取付きに出るべく.短いが春雪被る湖畔の桟道を歩んでいた。
   考えてみればそれ以来になる。最近訪れた笛吹川の西沢渓谷は有名になり過ぎ.沢沿いには遊歩道が築かれ.桟道は大分前に失われている。

     雨山沢右岸沿いを遡るも.ここも短い距離だった。ただ新緑に覆われた若葉に燃える深い渓谷美を創っていた。
   今年初めて若葉茂る渓谷に入っている。その嬉しさも重なり.心躍る桟道歩きになった。

   桟道3

   桟道4・・鉄パイプの桟橋もある.14:41

     渓谷に触れる喜びに雨山沢の新鮮な空気の心地よさに触れ.気ははしゃぎ.時間を忘れる峠越えになる。
   飛龍する流心に新緑溢れる若菜。それに比べ同角山稜は真近しか見えぬ.まだ冬木の間々の春の進まぬ山稜だった。
   里へ少しずつ近づき.ツツジの花も見え隠れする時期になっている。1つ.2つと探す間もなく雨山峠にでいる。

  昔の石積みの古道跡.15:06

     雨山峠真近に古道の石垣積みが改修され長く築かれていた。昔は馬の通った古道.玄倉林道の閉鎖で再び脚光を受けることになった。
   遅れながらその中に私も今.加わっている。

    雨山峠
   雨山沢側より左に回り込んで茅ノ木棚沢ノ頭・鍋割山方面.15:10
    雨山沢←雨山峠→寄沢

    雨山峠
     雨山峠は茅ノ木棚沢ノ頭と雨山との鞍部にあり.玄倉林道と宇津茂林道を結ぶ登山道・・ユーシンへの古道
   広域では山神峠から鍋割峠の主稜線上にあり.檜岳山稜(ひのきだっけ)と茅ノ木棚山稜を繋ぐ峠になっている。
   この辺は雨山峠以外にも.茅ノ木棚山稜の幾つもの小窪地が古道で結ばれていた。
   ミカゲ沢と臼ヶ岳の鞍部から熊木沢と雨山峠の写真・・2008.10

     町会の友に連絡するもアンテナが立たず諦めていると受信できたらしい。後に寄沢の沢底で携帯電話が鳴る。
   ザックの中に仕舞い込んでいた。本流の河原にでて改めて今日の幹事会に出られぬと伝えた。電波が届くか.届かぬか? 定かでない場所だった。

    茅ノ木棚沢ノ頭と1108m圏峰
   雨山峠から寄沢(やどりき)の源流を下る
    右上端の外れた所が鍋割峠. 峠から雨水に侵食された沢状に入る。ザレた源流の道を一気に下る。

   源流のツメ.15:22

     峠から臨む崩壊した源流の沢底に入り込むと直ぐ狭い花崗岩の崩れたゴルジュ帯に入る。
   涸沢だが窪地に狭過ぎるU字の空間は雨が降れば一目散に雨水が流れる川になるだろう。削れて径はない。
   ここを抜けると芋ノ木棚沢ノ頭から南南西に延びる尾根の末端にでて.奥の二俣にでる。

    奥の二俣
   涸沢の狭い崩落が続く.15:24
    茅ノ木棚沢ノ頭から南南西に延びる尾根末端

     奥の二股からはややV字状の花崗岩の側壁を下る。沢底はやや広がり.周りを明るくしていた。
   小刻みに蛇行する沢筋は次第に沢幅を広げ.先に谷間が開かれると.左の尾根に入り込む。ここからは左岸を高巻きしていた。

  

   道標を付けた針金が沢を閉ざしている.15:26
    中央に小さな緑の茂みから右岸沿いに入いる

     遠くから赤テープが吊るされているのが分かる。近づくと谷底を横切るよう針金で塞がれていた。
   「←寄バス停6.3km」の道標が針金の中央に吊るされている。
   下る場合は一番のポイント.見落とすことはないが見落とすと大変なことになろう。

   ここまで谷底に下れば涸沢が続く.15:36
    1108m圏峰の南尾根西側から派生した枝沢を横切る

     左岸に高巻きつつ.1108m圏峰の無名峰から南方に延びる尾根との枝沢底に再び入り込む。すると左手に薄い踏み跡が現れた。
   この尾根は樹林に被われ.茅ノ木棚山稜の逃げ道として.通称「ツルハシ尾根」と呼ばれ.越場沢右岸尾根にあたる。

     真新しい丸太を5本で.屋形のように組まれた材木が土砂に埋まり崩されていた。
   下り気味に左肩を歩み.南尾根を850m付近で横断し急登を下るとぶち当たるのが寄コシバ沢。ゴーロ状の大きな涸沢にでている。

   寄越場沢(やどぎりこしば)出合.15:49
    左が1108m圏峰の南尾根

     寄コシバ沢を詰めれば鍋割峠. 右岸沿いに遡りツメの崩壊場は大きく西側を高巻いて峠にでる。崩壊激しいルート
   鍋割峠からトラバースしながらは鍋割北尾根のコルを乗り越し.鍋割コシバ沢を下ると尊仏ノ土平へと結ばれた経路になる。崩壊が激しく危険.
   ・・コシバ沢は山稜を隔て共に同名のコシバ沢が流れている為.寄と鍋割を頭に付け分けている。

   釜場平.16:05

    釜場平
     コシバ沢を横断し.左岸の尾根に乗り.細い尾根上を南下する。770m付近には更に先に進まぬよう通行止が丁寧に示されていた。
   2本の立木を赤テープで結び.更に丁寧に地面には長い横枝が置かれ.中央には打たれた棒に赤テープが結ばれていた。

     ここで左手の踏み跡に導かれ折れると釜場平にでる。コシバ沢左岸尾根上の切り開かれた広い台地.
   伐採した丸太がゴロゴロ転がり.昔からの休場の名が示されていた。道標には「←雨山峠1.6km.寄方面2.5km」とある。

     ここで1本取った。テーブルがあり休むには丁度よい。昔と同様.間伐材が綺麗に切られ.ここに集められていた。
   上部は濁流になれば崩壊甚だしい地形.その為の材木置き場かも。峠からここまで1時間ほど。

    清兵衛沢
   左岸寄りに踏み跡径があり.16:17
    涸れた清兵衛沢を渡り.左岸沿いを高巻きしつつ下る

     釜場平からはこの尾根を横断する形で尾根沿いに造られた山道を急下降した。
   そして地獄崩沢を横切り.左岸沿いを大きく高巻きながら下ると45分ほどで兵衛ノ沢出合にでる。
   目の前には明るくなった広いゴーロ状の寄沢の河原が開かれていた。峠からはテープ類は頻繁に付けられ.迷う心配はなかった。

    シダンゴ山758.1m
   618m地点から下流のやや大石の河原に入る.16:16
    秦野峠線から東側に延びる稜
    左から細い流心の兵衛ノ沢出合が入り.正面の寄沢本谷に合流する.

    河原歩き
     寄沢本谷にでた所は左岸から入る兵衛ノ沢の出合. 急に周りを明るくし.広いゴーロ状の河原開かれる。
   兵衛ノ沢を渡った本谷の左岸沿いには鹿棚が長く築かれていた。その縁から下ることもできるが河原歩きの方が歩き易かった。
   一度ゴーロ帯を嫌い下るも足場が悪く.その上古い鉄条網の柵支えの針金も煩く.河原に逃げだしている。

     ゴーロ帯の初めは荒れた石コロの河原. 下るに従い歩き易くなり.赤旗の目印に従い3回ほど渡渉を繰り返し.林道に抜けている。
   飛び石伝いに渡渉するが水面すれすれに沈む石を見付ければ何処でも直ぐ渡ることができた。

    1108m圏峰
   開けだした広い河原から上流を顧みる.16:42
    水棚沢出合下の堰堤. 離れて左岸を巻くと河原のゴーロ帯は狭まり高巻きになる

     河原を少し歩み.中央から右岸のゴーロ縁に辿ると多くの道標に案内板が立てられていた。「←水源林道を経て寄バス停」
   「↓寄大橋,1.2k,寄バス停3.7k」.「雨山峠2.9k→」に「成長の森を登って左」.「恵水の森」,「道迷い.事故多発!」と幾つもある。

     後に右岸沿いの新道.周遊歩道の方が近道と知るが河原にある赤テープに導かれ.左岸縁まで広い河原を横切っている。
   そして旧道の左岸周遊歩道にでて.雨山峠への登山口にでる。河原のゴーロ帯から歩き易い舗装の散策路にでた。

     周遊歩道の周りはパートナー林.歩みだすと名のとうり会社名が幾つも示されている。
   この遊歩道は下流のゲートから一度林道にでて.再びゲートを迎え寄沢を囲む.先程の道標が集まる植林帯が右岸に続いていた。

     北側の遊歩道に入ると直ぐ左手からは後沢(うしろ)が入り込み.足元に小さな道標を見て.後山乗越へ詰める作業道が入っていた。
   二俣先まで主に右岸を遡り.後山乗越から南西に延びる南尾根に乗っている。この遊歩道は枝道が多く.殆ど道標はなく.丁寧に登る必要があようだ。

    栗ノ木洞南西尾根
   道標,幹番類の多くある左岸に渡渉する河原地点
    手前の緑の茂みに後沢が落ち.二俣から中間(左岸)尾根延びている

    やどりぎ水源林周遊道案内図
   寄沢林道終点にある絵地図
    左岸の宇津茂(寄沢)林道を下り寄大橋にでる

    中央下の後沢は2014年04月に山神峠から檜山山稜,茅ノ木棚山稜を抜け.鍋割山からは後沢中間(左岸)尾根を下山している。
    2014年05月には鍋割山稜の南と北面を周回し.栗ノ木洞南西尾根から宇津茂,寄bsへ下りている。

    寄沢の径路
     中津川寄沢の下流には「ヤドリギ水源林」が広がり.周遊歩道が整備され,ここから幾つかの水源管理用径路が造られていた。
   左岸の舗装された周遊歩道を下ると後沢右岸尾根の登り口に「関係者以外立入禁止」.「通行止」の表示が示されていた。
   又管理棟の傍にあった小さな木片の道標「作業用径路」があり.尾根伝いに詰めると栗ノ木洞908.3mにでる。

     寄沢左岸の休憩所からは寄沢を横切って.滝郷沢左岸尾根経由で檜岳直下までモノレール軌道が敷設されていた。
   右岸尾根は「秦野峠」の先に「秦野峠.雨山峠」の道標があり.その後方の踏み跡を追えば檜岳山稜に乗ることができる。

    宇津茂線(寄線)ゲート
   右手が寄大橋口.17:06
    正面が神縄神山線.重なる右が林道秦野峠線の終点で.橋を渡るとゲートがある

    プロムナード
     長閑なパートナー林を綴る寄沢林道(宇津茂林道).傾斜も緩やかに落ち付き.それほど間を開けず水源林管理棟前を抜ける林道ゲートにでる。
   右脇が赤く塗られた寄大橋(渡った西側にゲートあり).玄倉とを結ぶ林道秦野峠線に合わさっていた。
   その脇に森林整備の看板と「滝郷ノ滝0.4`.雨山峠400.2`」の道標があった。

     林道T字路の真向かいには4月の半ばを過ぎて.散り始めたソメイヨシノを見る。橋脇正面の桜の木は10月にも花を咲かせるそうだ。
   地元では10月桜とも云われている。林道秦野峠線を直進し左手にゲート.林道三廻部線を合わせると県道に変わり宇津茂にでる。

    広域基幹林道「秦野峠線」案内図
   寄大橋.林道終点で.県足柄上地域県政総合センター

   林道の起点.玄倉にて
    同センターの区分林班標付きの案内図. 玄倉径路から山神峠を訪れた折・・2014.04.27/8:10

    林道秦野峠線.他
     寄大橋から入る林道は神奈川県松田町寄から山北町の丹沢湖畔玄倉まで抜ける約9qの広域基幹林道。
   林道は寄大橋から杉ノ沢を詰め.林道秦野峠からはブッシュ峠という二つの峠を経由していた。

     林道秦野峠の直ぐ北西側に位置するのが秦野峠。
   旧道は寄大橋から寄沢右岸径路に入り杉ノ沢径路を経て.大曲付近で林道に交差し.秦野径路から秦野峠越えをしている。
   そして田代沢を下降し.田代沢上流で再び交差して.林道の南縁沿いを下り.小菅沢の塔ケ平にでて.右岸の旧道.鉄塔管理道から玄倉にでている。


     秦野峠林道の終点になる寄大橋からは神縄神山線(かみなわこうやま)に入り.南下すると三廻沢出合付近で左手から三廻部線が合わさる。
   栗ノ木洞南西尾根の末端に位置し.起点で三廻部線(みくるべ)は秦野市三廻部地区と松田町寄地区を結ぶ延長6.6kmの林道。

     後沢左岸尾根の新秦野線38号線鉄塔北側の鞍部で乗り越し.表丹沢県民の森を掠め.四十八瀬川沿いの三廻部に至っている。
   四十八瀬川左岸の西山線とも接続していた。

     神縄神山線は県道710号線で足柄上郡山北町と足柄上郡山松田町を結ぶ一般県道。
   秦野峠付近は現在.全くの未開通で.迂回に一般車通行禁止の秦野峠林道のみが通じている。

     秦野峠林道は寄沢と杉ノ沢が合流し中津川と名を変えた左岸沿いを一直線に送電線新秦野線を潜り.起点の稲郷まで綴られていた。
   右に折れ直ぐ南に向かうと県道710号となり.宇津茂.寄bsから松田に至っている。

    「寄」
     車道を歩くと稲郷で県道に変わり.稲郷を過ぎると遥か遠方に望まれた中津川大寺橋が次第に大きさを増し.近づくと宇津茂地区に入る。
   大寺橋左岸口を左折すれば「寄のバス停」にでた。紛らわしいが宇津茂に富士急湘南のバス停名。
   紛らわしいが地名の「寄」は大寺橋を右岸に渡って.1.5kmほど下った宮地地区の奥.宮地山寄りに開かれている。

     このバス停は又後沢乗越へ通じる南山陵が丘陵に変わる末端の登山口になっていた。
   寄自然休養村.民家に囲まれるようグランドや集会所等.地元の色々な施設が集い.右に大寺橋を見て左に折れれば寄バス停にでる。
   寄とは風変わりの地名で.明治の初めに7つの村が合併し.昔からの寄り合いの字を生かて.地域連帯の絆を表す地名として残された。

    宇津茂地区
    
   鍋割山南山陵559m圏コブと567.7m圏コブ                  宇津茂.寄バス停前の広場.17:34

    「寄」バス停
     バスを待つまでにまだ40分ある。酒を求め歩き回る間もなく.集会所の隣り奥に.大館酒屋を見付ける。ただ店は閉められていた。
   店舗前の自動販売機は茶やコーヒー類のみで.アルコール類は置かれてはいない。
   集会所で水を分けてもらい.広い駐車場の割には狭いバス待合所があり.そこに留まっている。往来を通う人は少なかった。

     山陰に日が落ち.黄昏だした頃.新松田から富士急湘南バスが迎いにきた。ここは路線図の境界線になっている。
   鍋割山から南に延びる尾根は丘陵となり松田まで延び.その東側に流れる四十八瀬川沿いは神奈川中央バス圏内に入る。
   それ故渋沢にでた方が近いが路線バスは新松田駅行きだった。

    17:30寄bs.富士急湘南バス.新松田行.¥510 18:10=18:35新松田.急:43=20:15jr新宿:25=御茶ノ水.

     始発のバスの乗客は私1人. ガランとした車内.運転手との会話も間が持てず.伐の悪さを少し感じていた。
   バスが動き出してホッとする。後席に移ればよかったが気を使い過ぎ.席の移動も失礼と思い動かずにいた。
   今朝のバスの乗客は終点.自然教室に5人が降りている。山中では同角ノ頭とユーシンで私と同じ単独行者2人と擦れ違っていた。共に若者

     次のバス停は寄神社前. 樹齢500年.樹高30mの大杉が道路脇に聳えている。車窓からは見上げれば届かぬ高さだった。
   幹の大きさは分からぬが桁違いの胴回り.車窓から覗くとその太さにも驚かされている。圧倒される太さ。
   「凄い!」と言葉を掛けると運転手は誇らしげに笑ったような気がした。その数分後.帳を落とした路面はヘッドライトに照らされた。

     明るかった裾野も山に入るに従い崩れ.雲天の中に入る。山の核心では先の分からぬ濃霧の中を歩み.雨雲の中の同角山稜を下りている。
   霧が切れれば鋸状の同角山稜に目を奪われていたことだろう。檜洞丸は初めてではなかったので.又の機会にと登行を諦めている。
   歩む先のコブが分からず.ひたすらその繰り返しで歩み下山した。

     雨山峠越えは期待していた以上に面白いコースだった。誰もが好む山相と渓相を形成していた。
   初めての山域,入渓に不安より好奇心に満ち.同角山稜では所々に「危険注意」を喚起する案内板を幾つも目にしていた。
   今回は主稜のみを歩む登山コースだったが自分なりの径ができ始めていた。これからは支稜の桟道や経路を歩むことになろう。

   地形図「中川」「大山」.山と高原08「丹沢」. 登山靴スカパ・・41.381歩

    西丹沢自然教室からつつじ新道に入り同角山稜・・霧中の岳
    中ノ沢乗越から玄倉林道と古道寄ユーシン線から.桟橋多き雨山峠越の寄沢の経路・・宇津茂.寄バス停