| 長沢脊稜と天祖山・・滝谷ノ頭.岩下谷ノ頭.水松山.水松山.天祖山 若葉にスミレが咲き長沢脊稜に緑の増しだす天祖山へ 滝谷ノ峰脇にでて見惚れたヘリポートから孫惣谷の源流を綴る長沢脊稜―梯子坂ノクビレから天祖山へ タワ尾根の一石山からウトウノ頭を経て滝谷ノ峰 長沢脊稜から梯子坂ノクビレ.天祖山・・脊稜は点々と一輪のスミレと天祖神社 天祖山赤石尾根から楢平・日原林道 長沢脊稜 東京都の最高峰.雲取山からは西方に延びる長大な主尾根が奥秩連山へと連ねる。又東方には長沢脊稜と2つの尾根を分けている。 北側から日原川源流を回り込みながら.東方へ長く都県界尾根を成すのが長沢脊稜。末端では奥武蔵とも境をなしている。 正確な定義はないが長沢脊稜とは天目山付近までを意味するものも多い。江戸時代には天目山稜.又ただ単に都界尾根と呼ばれてもいた。 奥多摩と秩父山地の境として.多摩川の支流日原川と荒川の支流浦山川の分水嶺であり.日向沢ノ峰まで指す人も多い。 私としては芋ノ木ドッケから七蹴山間が未踏で.今回は板小屋沢ノ頭から滝谷ノ峰との間を歩むことになる。 交通の便のよい奥多摩側に比べ.秩父山地は尾根沿いの登山道も整備が遅れ.藪絡みの山々が多い。 私の好むことだが日帰りではアプローチが少々長過ぎる難がある。又日原川を挟み多摩川との分水嶺を成す奥多摩の中心とも云うべき. 山々を流域に従えているのが石尾根で.尾根末端は日原川出合.氷川に没している。 長沢脊稜から会所 11:43長沢脊稜分岐一11:55滝谷ヘリポート一12:16水松山中尾根肩一12:30長沢背脊梁分岐:35一12:58梯子坂ノクビレ 一13:35天祖山一13:42会所14:05. 長沢脊稜.滝谷ノ頭 タワ尾根ノ頭ツメ.巻き径分岐.11:45長沢脊稜 タワ尾根から背後の「通行止」のロープを潜り.長沢脊稜に乗る。右手に10mほど入ると道標「←雲取山.長沢山.19-150,酉谷山.一杯水→」が立つ。 又黒マジックで「滝谷の峰」.タワ尾根ノ頭と書かれ.その柱には「行方不明者に関する情報提供のお願い」が張られていた。 脇には林班界標「奥多摩区分31/27」水道局の標柱もあった。それを確認し.戻る形で西側の板小屋ノ頭へと縦走路を歩みだしている。 ここまで来るとやはり更に深い山域に踏み込んだ漂いを感じ.足元には頂稜をトラバース気味に綴る確りした縦走路が綴られている。 脊稜は程ほどに落葉が重なり.路傍には下草が漸くだが疎らに茂み始めている。今回は下山までの時間が掴めず. 頂稜の踏み跡を敬遠し.縦走路の巻道を選んでいる。その山道には疎らだがアセビが艶の濃い色を添えていた。 滝谷ヘリポート ヘリポートの左脇に手に縦走路が見える.11:50ヘリポート 直ぐ滝谷ヘリポートが現れる。山のヘリポートは今までに何度となく出会っている。臨時のヘリポートを含めると各地方. 各々の山々で幾つもの個性あるヘリポートと出会い見ていた。剣岳では臨時ヘリポートとして.幕営地でテントを畳んだことがある。 会津駒ケ岳滝沢口からの登りでは「必要に迫られ開設した救助用臨時ヘリポート」。そこは細長い空地の尾根筋で着陸できずらい場所だった。 最近では昨年の秋.石尾根ヨモギノ頭下の防火帯にあるゴロ石混ざりのヘリポート。その脇で現役とキャンプしている。そこに比べても. ここは今までとは異なり.時期も相応に.下草が生え始めた台地で.見詰めているだけでも癒さる素晴らしい環境のヘリポートだった。 芝のような下草の台地.手入れが行き届き整備されている。ここから見ると楽園のヘリポートに思えた。 岩下谷ノ頭 縦走路より.12:05標高の高い方が1708m峰.その右脇が岩下ノ頭(ワリ谷ノ頭)。長沢脊稜にも若草色の山肌が漏れるが如く現れだし. 手に添えて見える葉脈にも.その若葉の色合いが繊細な形で見られるようなった。 秩父矢岳方面 長沢脊稜から北面の谷間を望む岩下谷ノ頭を巻き込み.縦走路に導かれ.水松山(あららぎさん)のツメを左手に巻き込んだ所で振り返っている。 ここには酉谷山へ綴る長沢脊稜が右手に回り込み.もろに秩父側の山並が描かれ望まれている。 正確な山域は分からぬものの.この写真の右手に続く山並が昨年同じ時期に訪れた七蹴山からの大平山.大クビルの山々になる。 その時も今回と同じ東日原の集落から入り.ヨコスズ尾根を越え.秩父浦山に下っている。 ここからは方位が違うとはいえ.遠過ぎる山が春霞に浮かぶ連山を築き重なり合っている。近い山々にも思えた。 水松山南東尾根取付 賑やかに標識のある分岐.12:16ここは水松山(あららぎさん)1699.2m中尾根上の肩にあたる所にある.長沢脊稜を横切る縦走路。 裾野の取付きは孫惣谷本流二俣からになる。梯子坂ノクビレへの天祖山裏参道が崩壊激しく通行止の為.この尾根筋が迂回道にもなっている。 ただ一般道ではない。突き上げると水松山に立つ。 道中は常に長沢脊稜の南面山腹を絡んでいる.ハイカー 今回の山行では3人の単独行者と擦れ違っている。最初のハイカーは既に一石山に登る途中で擦れ違っていた。 若い女性で昨夜は酉谷山避難小屋泊り.満杯でテント生活をしたと教えて頂いた。 酉谷山避難小屋は台風9号の影響で土台が崩壊し使用禁止にされていたが2010年04月に改修されている。 2人目はウトウの頂で会っている。これから天祖山に回ると伝えると遅い頂に驚いていた。私としては始発で来たのに。 ここで出会った3人目はトレイランナーだった。鴨沢から登り尾根を抜けてきた。一言二言で.ワイヤレスホンを付け走り去る。 私の息子もランナーだった。2ケ月前転倒し肋骨にひびが入り.今日は仲間達と体慣らしに丹沢に入っている。無理せねばよいが。 左上が板小屋ノ頭(曽平) 板小屋ノ頭巻き径分岐.12:32脊稜にでると覆い被さっていた樹林も頭上は開けだし.漸く淡く色を添えだした山道に明るさをもたらしている。 若葉で飾る黄緑が重なり合う登山道を歩む。目線には新緑が壁のよう被いだすも,足元の下草はまだまだ乏しかった。 その中で道傍に小さな小さなスミレが点々と数えるほどだが咲き競い.これ又小さなウブな青葉を幾つも添えていた。 天祖山への尾根 道標を右手に折れれはその間々脊稜が続き.先は長沢山(1738m.桶木沢ノ頭).直ぐ手前鞍部が右谷ノクビレ(重松ヒラキ)にでている。 直進すれば天祖山へ。まだ春遅い板小屋ノ頭東面の山腹を巻き.梯子坂ノ頭との鞍部にでて.天祖山へと南下する。 梯子坂ノ頭1662m 梯子坂尾根に乗り.梯子坂ノクビレへ進む南面を見る.12:41回り込んできたタワ尾根ウトウノ頭 孫惣谷板小屋窪を隔て狭い樹間を透し望む手前が水松山南東尾根(中尾根) タワ尾根ウトウノ頭 梯子坂ノ頭1662mより.12:49梯子坂ノクビレ 振り返り右手が廃道化した天祖山の裏参道.12:58梯子坂ノクビレ 梯子坂ノ頭を越え梯子坂を急下降で下り切った鞍部が梯子坂ノクビレ。その向かいが南側に聳える天祖山。 振り返ってクビレの左手は日原川五兵衛小屋窪右岸寄りを下り.右手は尾根沿いに孫惣谷梯子坂窪側をジグザグに二俣にでている。 又天祖山北側の鞍部にあり.天祖山の裏参道のツメでもあり.孫惣林道を辿り御供所を経て.梯子坂ノクビレから天祖山に至る山道があった。 樹林帯の静かなクビレには道標を背にトラロープが掛けられ.大きな白い注意看板が立てられていた。 その看板には「採石作業を行っている為.暫くの間閉鎖します。平成3年」とある。 数字だけを見ると20数年の歳月が経ち.天祖山裏参道は放置されていた。 裏参道 現在は梯子坂ノクビレ〜御供所間の登山道の高度あるトラバース地点が各所で崩壊し廃道化していると思われる。 裏参道は日原川八丁橋から表山道と別れ.八丁橋手前から日原林道を左手に分け.右に入りオセロ橋を渡り.孫惣谷左岸沿いの林道を辿っている。 そして左手の天祖山北東面に広がる石灰採石所に至ると二俣にでて.御共所から板小屋窪と左俣の梯子坂ノ窪の中間尾根を詰めれば 梯子坂ノクビレにでる。ただ現在は通行止で.迂回は先程の長沢脊稜回り.水松山中尾根(南東尾根)のルートになっている。 萌え始めた若草色の世界長沢脊稜を遠望 ナギ谷ノ頭から振り返る見えぬ足元の窪地が梯子坂ノクビレ。登って中央が梯子坂尾根梯子坂ノ頭.更に脊稜の水松山。左奥が長沢山1738m 前方は天祖山 緩やかに登り返す天祖山への径.13:23 巨樹がゴロゴロ転がる天祖神社 天祖山1723m(白石山.鍋冠山)に建つ天祖神社.13:35 ![]() 天祖山と天祖神社 江戸時代末期に天祖山は白石山と呼ばれ.山岳宗教の盛んであった頃.服部国光と云う人物がここで荒行を行い天学教を開山した。 そして天学教の霊山として.頂に天祖神社を祀り.表参道には宿坊が建てられ.修行者の道場として栄え.荒行に励んでいたという。 白石山大権現と称していたが大正6年に天祖神社と改名された。山は森林に覆われ.表参道を含め展望はない。 横浜に本院を持つ天学教会の信者がその後も8/1〜15日に会所に参籠している。尾根末端近くのハタゴヤの地名は盛んな時に宿泊所があったところ。 今は神社の原型を留めているが周りは荒廃し.社殿内に並ぶ小さな社や瓦等が裏側に雑然と崩れて.数多くが放置されていた。 天祖神社の正面には2つの社が構え.右手手前にはおびただしい持石が佇み.損傷した三角点標石があり痛々しい。 その脇に道標「←長沢脊稜.日原→」がある。 表参道 日原川八丁橋手前を右折すれば裏参道に入る。八丁橋を左岸に渡ると直ぐ右手の尾根末端.今の登山口に天祖山表山道口がある。 日原川と孫惣谷を分ける尾根末端は急登が連続し.木造の小社を通り過ぎ水場にでるとハタゴヤに着く。 ここは左手に旧日原林道が分かれている。尾根らしくなり薄暗い大日天神社の前を通り.針葉樹の原生林に入って行く。 まもなく右手から新裏参道が合わさり.平坦になると宿坊の会所にでる。ここからひと登りすれば天祖神社.天祖山に至る。 会所・・赤石尾根取付き裏方 登山道脇に会所があり.直ぐ右手に道標がある.13:42天祖山から表参道を下ると直ぐ尾根筋の左脇に会所があった。会所とは「修験者が休憩するための施設」。 道標を隔てその斜め反対側に.赤石尾根へ下る取付きを確認し.昼食にした。 タワ尾根と一石山からウトウノ頭を経て滝谷ノ峰 長沢脊稜から梯子坂ノクビレ.天祖山・・脊稜は点々と一輪のスミレと天祖神社 天祖山赤石尾根から楢平・日原林道 |