| 宮地山タカザス右岸尾根から大垈山.金山峠と進み野脇の東尾根へ 1366m圏峰から更に大らかな東尾根を西方へ詰め野脇へ―吹切尾根からは南下して鳥屋ノ丸に立ち.鉄塔巡視路で桑西へ 宮地山タカザス沢右岸尾根から1366m圏峰 1366m圏峰から野脇と鳥屋ノ丸の巡視路・・桑西へ.送電線葛野川線全鉄塔表 野脇東尾根.680m付近の大らかな傾斜 昼下がりの野脇から東側に延びる尾根.12:55野脇に回り鳥屋ノ丸からの巡視路 12:05(1366m圏峰.大.)12:45一13:03奈良子林道一13:17野脇ノ峰一13:28吹切尾根南下一14:10(14号鉄塔基部) 一14:23鳥屋ノ丸15:00一15:15(14号鉄塔基部)⇔:35巡視路へ戻る一15:50古い丸太橋一16:14桑西bs:27. 1366m圏峰から幾らか下り返すともう急登もなくなり.穏やかな起伏の尾根幅広い台地が続いている。 一面に茂るスズタケは何処も背丈が高いが枯れていた。予想は当たっていた。その為に山行を今日まで延ばしていた。藪漕ぎは0に. それに対し落葉樹に覆われた尾根状を被う枯葉は深い。更に風に吹き飛ばされ所では落葉の散る硬い大地を踏むことになる。 すると足先は楽になった。踏み跡は薄くなり.探し求めて歩むこともなくなっている。 風は途切れ納まると木洩れ日の影が造形的な曲線を尾根とも台地ともいえぬような丘に描いていた。 緊張すべき1つの地点と考えていたものの伸び伸び歩んでいるのはやはり冬木のお蔭かも知れない。予想通り早く林道にでている。 吹切尾根.野脇ノ頭(野脇地点) 新しく延伸された真木小金沢線と結ぶ奈良子林道.13:03今年6月に来たばかりの懐かしさが残る吹切尾根を横断した地点にでる。 平成10年に真木小金沢線とを結ぶ姥子山方面からの林道と奈良子林道を結ぶ延長工事が完成.野脇ノ頭直下を貫通していた。 カーブし横切り.北上すれば真木小金沢林道に接続し.前回は短い距離の割に鹿や野猿の親子に再三会っている。 今回の目的の1つ東尾根を消化する。 6月に企画した時は猛烈なブッシュと幅広い尾根に悠著し.冬木に覆われるまで待ち.今林道にでて歩き終えている。 今回は視界のよさも加わり.考えるほど不安を抱く尾根ではなかった。それどころか冬木の日差しを頭上から浴びている。 長閑な大らかな踏み跡を丁寧に探るより気侭に歩み適当に踏み跡を外しても.先への不安を起こすことはなかった。 ただ眺望はあるようでない。金山峠北側の巡視路標柱の地点から急登が続き.足場も悪く頑張り通し尾根沿いに立った褒美のようだった。 もう1つは先のルート. 吹切ノ峰真木川左岸尾根は如何下るか? 未だ決めていず定かではなかった。 雁ケ腹摺山 野脇のコブより.13:17野脇ノ頭.1498.6m 林道にでて.目の前の腰ほどの擁壁を捩り.直線的に野脇ノ峰をピストンする。 出た所が野脇の直ぐ北側の小さなコブ.左手に折れてスズタケの藪を南に漕げば.直ぐ吹切尾根を貫通する林道の擁壁が落ちている。 又東側に寄れば落葉松林の樹間を透し.雁ケ腹摺山が大きく聳え.抉り落ちた左手には大峠が藪絡みで望まれた。 野脇の上部にある吹切ノ峰1522mは南西側に吹切ノ峰真木川左岸尾根が桑西に向き延びている。 吹切ノ峰は奈良子称.真木側では野分沢のツメにあたり.野分ノ頭と呼び.点名は「野脇」。 野脇ノ頭で尾根は2つに分かれている。東方は金山峠を経て大岱山へ。南方はこれから下る尾根.鳥屋ノ丸を経て花咲山へ延びている吹切尾根。 吹切尾根の野脇の南脇には林道が横切り.真木小金沢林道と繋がれていた。野脇は狭い地点.自然林に囲まれ眺望はない。 以前は全く気にもせぬ小峰だったが地形図を読んで.この小峰の壮大さに気が付き歩んでみた。 破魔射場丸 陽と陰の落ちる尾根越え.13:28吹切尾根を横断する林道のU字に横断するカーブ地点 林道を繋ぐ新しい奈良子林道から吹切尾根を横切り地点から林道と離れ.吹切尾根に乗りを南下する。 正面の茂みは吹切ノ峰から西側に分かれる真木川支流の野分沢左岸尾根で.吹切尾根へと続く・・最初のカーブ先角が取付く。 更に先のバックミラーのあるカーブ地点が吹切ノ峰真木川左岸尾根.(尾根末端は野分沢出合)の取付きがあった。 吹切ノ峰真木川左岸尾根を下るか悩む。それもカーブ地点に着けば足先は吹切尾根に向いていた。 尾根の西側.バックミラー裏から吹切尾根を南下するとば鳥屋ノ丸に立ち.その取付きになっている。 吹切尾根を下る 鳥屋ノ丸への径と午後の木洩れ日.13:30木漏れのブナの巨木帯に入る。1400m圏で右に尾根を分け.南東へ急斜面を綴る踏み跡を追っている。 この辺は凄いスズタケ帯と聞いていたが冬木に覆われ.残された緑のスズタケと常緑林だけが目に付いていた。 露岩混ざりの関緑岩の岩場を過ぎ.自然林が絡みに心を躍らせている。スズタケより落葉乗る大地の方が勢いを増していた。 鳥屋ノ丸 尾根の急斜面を下り.13:39黒木の樹林帯を潜る。木漏れ日の尾根を下るうち.雲に追われるよう日溜りの尾根は失われる。 天を仰ぐと既に層雲に一面覆われていた。樹冠から望めるのは灰色の雲が忍び寄り.既に黄昏のような薄暗さをかもちだしていた。 大気が少し不安定になったようだ。そして忘れたように.時折雲の切れ目から陽が射し込んでいた。 巨樹のブナ.13:43 大きく抉られたヤマヌタ跡.13:52陽は閉ざされた痩せ尾根に明かすさが幾らか戻されている。ここは幾つもの大きなヤマヌタの跡を野分沢沿いに覗かしていた。 周りの樹林は大地に大きく根元を這わせている。這う姿は醜い形に陥って.根床の土砂が崩れ落されていた。 今でも進む無残な姿が尾根筋を削っている。 以外と立派に望まれた大岱山 右景・・14号基部より.14:10左霞む影が泣坂ノ頭と大峰.右遠方は権現山稜 鉄塔基部の脚から覗き込めるのが土沢右岸尾根に乗る12号巨大鉄塔. その奥に送電線深城線が連なり.大月駅前まで綴る鉄塔尾根. 1180m圏峰を登り返す鞍部に「14号.15号に至る」の送電線標柱が立つ。そして200mほどで下ると14号鉄塔基部にでた。 吹切尾根を下りだした時はまだ十分陽を浴びていた。それが40分程しか経たぬ間に.周りの薄暗さは度を越し暗さに変わり果てていた。 肌寒さが加わり.侘しさも募りだしている。 鉄塔基部から北東側の眺望がすこぶるよい。ここまで綴ってきた大岱の山々が望まれる。 ここでしか望めぬ眺望が開かれていた。左斜上遠くに残照を浴び霞むのは楢ノ木尾根の山々だろう。 楢ノ木尾根 左上景・・遠ざかった陽光達大蔵高丸,白谷丸,黒岳.楢ノ木尾根・・雁ケ腹摺山.(姥子山).泣坂ノ頭と大峰. 大峠に乗るのは大菩薩嶺か? 野脇から東に延びる尾根で.金山峠を経て大岱山に至る。そして直進すれば入山時の宮地山へ。 東尾根の途中.大岱山から南面の中村川に延びる尾根を下ると向かいに望む台地の鉄塔尾根.13号鉄塔が建つ。 ブナの巨樹達.14:23 もう斜陽の始まった薄れた日差し.15:03数十mの距離だが日差しが明暗を顕著に示していた。雲の切れ目から覗き込んだ日差しが巨樹にスポットタイトを当てている。 対比する訳でもないが眠りだす巨樹に.凛々しい巨樹が見られた。 鳥屋ノ丸 広い頂で陽のかくれんぼ.14:26〜15:00鉄塔基部からは巨樹の被う緩やかな大地になり.背丈の高いスズタケ密生するジャングルを10数分で抜けると鳥屋ノ丸1205mに立つ。 頂は広く南北に細長い膨らみを持つ平頂で広い。中央は植林に覆われ.手前には山名標が立木に付けられていた。 頂を左から回り込むと1100m付近で南東と南に尾根を分け.それぞれが中村の集落と御前ノ頭を経て大丸へと連ねている。 右手東側は雑木林. 直ぐ先に赤いテープが何枚かあり.スズタケの藪を潜ると南西の尾根を下り桑西の集落にでる。 真南は植林が面をなす森になっていた。 鳥屋ノ丸の「鳥屋」とは鳥を獲るための小屋のこと.「丸」は山と同じ意味で用いている。 この山域の近くでは中央東線沿線の梁川からの表道志鳥屋山.初狩からの鶴ケ鳥屋山があり.又鉱山関係で云われている処もあるらしい。 蜜柑を食べ.薄暗さに初冬早い日没を考え.鉄塔巡視路から下山することにした。 斜陽した日が当たる野分沢左岸の斜面 雲が切れ.一時の残照を受ける巡視路.15:0815号鉄塔へと落葉で埋まる巡視路の強プラ階段 巡視路分岐に戻り.野分沢への急坂を下る。丁寧過ぎるほど強プラの黒い階段が設けられていた。 鳥屋ノ丸の西尾根に向かいトラバース気味に山腹を綴ってゆく。落葉が深く強プラの階段を半ば埋められていた。 確りした小径.巡視路を15号鉄塔に向かい下る。 一時の陽差しが西面を照らし大地を明らめる。その陽は今までとは別世界の姿を現わしていた。 見ているだけでも眩い陽差し.斜陽した光が樹葉に大地に踊っている。嬉しい下山と思うも直ぐ陰っている。 15号鉄塔基部 15:16大久保山東の支尾根に乗る17号鉄塔.及び吹切ノ峰南南西に延びる真木川左岸尾根に乗る16号鉄塔. 鳥屋ノ丸の西尾根1100m付近の肩に乗り.15号鉄塔基部にでる。 ここでも運よく陽光が照らしだしている。陰れば黄昏どき。北方は眩い陽差しを浴びている。 鉄塔群 葛野川線は金山峠の11号鉄塔から姥子山に登る10号.9号鉄塔を望み.土川右岸尾根の12号鉄塔からは野脇の東尾根. 1400m付近から南東に延びる支尾根の末端に建つ13号鉄塔に繋がれている。 そこから14号.15号鉄塔基部に立ち.吹切ノ峰左岸尾根に乗る16号鉄塔と真木川対岸の逆光を浴び17号鉄塔とが結ばれていた。 今回は送電線葛野川線を綴ってきた山々を回り歩んできた。先程は金山峠肩の11号鉄塔を逆方面の14号鉄塔基部から望んでいた。 今は逆光に煌めく大久保山に18号鉄塔を望み.下山も真近に迫っている。真木川右岸の流域は昨年前半にまとめて歩んでいる。 そこから望んだ今回の浅川流域はまだ未知の山々だった。国土地理院の地形図にも送電線の記されていぬ世界。 葛野発電所の起点の鉄塔だけがまだ確認されていないが.今では地図に全ての送電線が繋がれ描かれている。 もう桑西の集落も近い。16時27分発バスに間に合うだろう。 野分沢源流 黄昏だした薄日を受け.15:1815号基部より中草里と野脇ノ峰 右手前の斜面が吹切尾根1180mの南西尾根・・下部は巡視路尾根になる この基部からは中草里と野脇ノ峰が大きな山容を現わし.林道から別れ下った吹切尾根が南東に延びているのが見比べられる。 ここから中草里がこんなに大きな峰として望めるのも以外だった。 浅利川下流 残照の陰り.15:1815号基部より左手が花咲山と前沢山 右上が高川山. 右端の大きな土手が滝子山南東尾根の鞍吾山の縁 野脇沢下流 崩壊寸前の木橋.15:542つ目の木橋.右岸に先を示す赤テープ群が示されている 15号鉄塔基部からの巡視路は寧過ぎるほど.手が加えられていた。 坂と云う坂には黒い階段が付けられ.それが多過ぎて却って歩きずらい。又階段の間隔も狭過ぎるくらい多い。 登山道と兼ねての巡視路. しょうがないと諦めるが途中からはそう上手くはいかなかった。 少し荒れ.確りした道もこの先でもろく崩れていた。 西側の谷へ下りるも泥濘崩れる土壌はこの先で崩れ.階段は崩壊し見る影もなくなっていた。下流を覗くも埋まる? 分からず。 山腹を左へ薄く巻く踏み跡があり.トラバースして小尾根に乗る。尾根からは下れるも標柱もなく.一度崩壊地点まで戻った。 そして左下に薄い踏み跡を見付けるがこれも並行するようトラバースし.元の小尾根下に乗っていた。何たることだろう。 巡視路を諦め小尾根を急下降した。手は枝木の支えが必要だった。 沢の瀬々らぎの音を聞き.薄暗い植林帯を下ると漸く境界見出票と赤テープを見付けている。 藪絡みの斜面を強引に下れば下りた真下の沢底で巡視路標柱に出くわした。私には偶然の出合いだった。 洛陽する最後のひと時.16:04鳥屋ノ丸登山口より巡視路右にカーブする地点.左下に堰あり 左岸に立派な巡視路が綴られていた。確りした道が上方から野分沢に下っている。丸太橋を渡り右岸に移り.小走りに進む。 幅広い里への径が続き.暫くして左岸に小さな枝木を重ね組んだ古い木橋が現れた。 見た目は渡れそうだが渡れない。沢底を渡ろうとした時.右岸に点々と真新しい赤テープのマーキングが結ばれている。 悩まずそれに導かれ.右岸のヘチ沿いを下るが堰堤にぶち当たっていた。ここからは急流で水量も多く渡れる場所はなかった。 下流に細い丸太が1本.沢を横切っている。空中には針金が通ってをり.それが手の支えとなり.飛び石伝えに渡れば擁壁上の歩道にでる。 先程の橋下から左岸に渡ればこの径に繋がっていたのだろう。 沢沿いに並行して下れば巡視路標柱があり.里の道にでる。 後は舗装道路を道伝えに桑西地区の中央を抜け.桑西下真木線にでて.200mほどで桑西バス停にでている。 ハマイバ前行のバスと擦れ違う。時間を少し食ったが路線バスには間に合っている。 振り返ると真木川と街道を綴る谷間には最後に見届けた送電線16号と17号鉄塔が両岸の高台に聳え跨っていた。 桑西bs前回の山行と同様.明日は新月に当たり.周りの山懐は早くも薄暗く黄昏だしていた。 走るよう間を空けず帳を迎えげいる。大月にでて雲が切れ星空が輝きだし.月の明りのない長い夜を迎えようとしていた。 地形図「大菩薩峠」「笹子」「河口湖東部」.山と高原08「大菩薩嶺」 土沢右岸尾根zzz11.吹切尾根野脇〜鳥屋ノ丸南東尾根zzz21.鳥屋ノ丸〜橋倉峠zzz20.スカパ登山靴・・29.874歩 送電線葛野川線・・葛野川揚水発電所から新山梨変電所.全33基(確認地点) 工期平成08年7月〜平成10年11月.19.0kmの送電線.鉄塔の平均高さ85m.
葛野川揚水式発電所と葛野川送電線 野脇から桑西の集落ルート図 宮地山タカザス沢右岸尾根から1366m圏峰 1366m圏峰から野脇と鳥屋ノ丸の巡視路・・桑西 |