| 後立山の核心.八峰キレットを綴る・・五龍岳で早い昼食.北尾根ノ頭で昼寝.職業ガイドパーティの交差は無視する。・・梅雨明けの天空 外れ風雨強い白馬八方尾根と五龍岳 好天に恵まれた五龍岳からキレット・・雲海と切れだした蒼空 快晴の鹿島槍ケ岳だが.爺ケ岳越え.下山 キレットへの分岐.9:00〜9:41キレット取付き地点とザイルパーティ.9:44 7月28日.好天に向かう五竜岳〜キレット 9:00五竜岳肩:41一10:40(G8)一11:40北尾根ノ頭:40一14:10キレット小屋. 再びザイルパーティ 五龍岳で昼食を摂りパッキングを済ました時.先程のザイルパーティが通り過ぎる。キレットに向い通り過ぎ.タイミングが悪かった。 少し前後すればよいものの.戻ったその後を追うようなる。私が下ってきたのに気が付き.「どうぞ!」と各パーティは先へのルートを 空けてくれた。その都度「済みません!」.「ありがとうございます!」と声を掛け抜けている。 五竜岳南斜面 ザイルパーティに通行を閉ざされたハイカー達.10:10五竜岳からはザレた急な斜面を下る。 G4との鞍部にでて.G4に取り掛かった所で振り返るとザイルパーティの後には長いハイカーの列ができていた。 ルートを開けてくれるまで.誰も言葉を出すハイカーが居ないようだ。人を見て態度を変えるリーダーに.はがゆさを感じている。 G4とガスに霞むG5 9:56G4 10:19 G4の岩場.0:29指導員 G4の鞍部からは黒部側を巻く悪い岩場。G5へ登り返す所で国立公園指導員の腕章を付けた若い女性2人に出偶わす。 真赤な制服が尚更.卒業したばかりの若者に見える。彼女達にこの先で擦れ違うザイルパーティの経緯を話す。 要領よくハイカー達を通させるようお願いした。又強いて云えば私のことを話しても構わぬと。 後にキレット小屋で聞いた話では30分待ちはざらだったらしい。参加費は1人¥100.000だそうだ。合計¥1200.000になる。 G5 2645m峰.10:30 G5の岩場.10:30G5は鎖場と梯子を頼りに登り.ガレ場を下り.再び黒部側にでて赤坂にでる。 北壁右下の雪渓 10:36北尾根ノ頭 右は牛首尾根.11:23背は鹿島槍ケ岳吊尾根と南峰 黒部川下廊下に落ちる東谷流域 出合はS字峡の下流側.11:24東谷を挟み左手は鹿島ウラ沢を隔てる牛首尾根で.右手は五龍岳からの東谷山尾根 眺望 起伏の激しいザレた縦走路. 左手信州側の谷間を覆う雲海が切れれば小糸川沿いの丘陵や街並が絵地図の如く.見下ろされる筈だった。 昼近くになるも裾野は何処もまだ低い層雲の下に包まれている。里に延びる裾野を見て.反対側の黒部川東谷の大きな谷間を見下ろした。 そこには岩稜と残雪溢れる剣岳の奥山が望まれた。 黒部側の谷間を埋め尽くしていた雲海が切れ始めると今度は立山の頂稜は反対に殆どその姿は見られくなる。 後立の山稜を歩みながら里に奥山にとアルプスの大きな懐を見定めながら南下していた。 それもまだはっきりした蒼空が仰がれるわけでもないが昨日に比べると断トツに優れた眺望が眺められている。 振り返る後立山の北方稜線 11:32G8.11:23 北尾根ノ頭からの眺望・・信州側は一日中雲海に覆われる ![]() 11:40〜12:40 信州側から吹き上げるガスが頂稜を越え.黒部側の見えぬ風に押し戻されている。 コルに這い上がったガスが峰のコブを見え隠れさせ.渦巻くよう競り合い消滅していた。その境をなす頂稜を詰めつつ綴ってきた。 G4.G5は鎖あり.ガレ場を下り.G7の長い梯子.2段で小広い台地の北尾根ノ頭にでる。 1本取るには良い所.黒部側の展望がよい。信州方面は相変わらずガスを巻き吹き上げていた。 立山から別山乗越を隔て剣岳 手作りの道標.12:02立山三山の頂稜も層雲が切れずにいる。左に欠ける御前沢カール.真砂沢カール.別山雪渓.剣沢雪渓.三ノ窓雪渓. 御前沢を除き各沢は剣沢に注がれている。手前を横切るのが牛首山2539m. 東谷源流 鹿島槍ケ岳北峰吊尾根から南峰の牛首山2653m.牛首尾根.12:02 ここからキレット小屋までは見た目は真近に見下ろされるが地図を読むと以外に遠く2時間を費やしている。 その前に落ち込む口ノ沢ノコルが深く窪んでをり.ここからではよく見定められなかった。 暫くここに留まり.立山.後立の眺望を楽しむことにした。東谷に横たわる長い雪渓が1つのポイントを創っている。 深い谷間から突き上げる山容の豊かさ。立山連峰の山並は相変わらず頂稜を見え隠れさせていた。 陽射しはやや強さを増し時折流れる微風のそよ風が心地よい。ザイルパーティが姿を現わし.1時間ほどで腰を上げている。 浅く黒部側を巻きつつ緩やかな斜面を下ると口ノ沢ノコル.2416mにでる。ドンと落ちた後に三段の登りがあった。 五竜山東谷山尾根と乗鞍岳 翌明け方.八峰キレットより.14:56鎖に梯子を越え乗鞍岳を黒部側に巻くと今朝急下降で下りた北壁が望まれる。手前の底がキレット小屋なる。 口ノ沢ノコルから再び登るキレットの縦走路. 長い鎖の登り.下ればザレ。又長い梯子を登っている。 最後の乗鞍岳は山腹を大きく黒部側に巻いて.八峰キレット北側の小さなコルにでる。コルの直前まで鎖場が付けられていた。 昔たどり着いたこの辺は如何にが覚えがあるようでない。 そして昔の山小屋とは似つかわぬ,コルを埋め尽くす巨大なキレット小屋が飛び込んできた。 キレット小屋 14:06乗鞍岳の下り壁 小屋奥の岩峰が八峰キレット キレット小屋 キレット小屋は左右に岸壁が迫り.前後特に信州側は切れ落ちる小さなコルに建てられている。黒部側に面しては狭いながら広場もある。 黒部川東谷と鹿島川大川沢カクネ里の突き上げるキレットの北側コルに位置し。その狭い台地は広く切り開かれていた。高度2470m 昔通り過ぎた小さな山小屋は軒下を抜けたような覚えがある? それが3階建ての巨大な.立派な館が建ち.館がコルを埋め付きしている。 建物は中央に位置する玄間の右側に受付があり.その奥は食堂。土間から続く左手には炊事場. 翌日の明け方はここで讃岐うどんを摂っている。その奥が靴置場兼乾燥室で家庭用の乾燥器が置かれていた。 回り込んだその奥が落とし込みトイレ.アルプスの山小屋は最近何処も清潔感がみられるのは嬉しいこと。 玄間正面奥の左から上り階段があり.突き当たりには3階の屋根裏への垂直階段が備えられていたがまだ使われていなかった。 閉鎖されていた。2階は蚕形の寝床で中央玄関よりのD枡.普段は6名の寝床.今回は予約せぬ客用に10人が寝ることになった。 布団は各々に配われているが狭い寝床の割に厚く.量があり大き過ぎている。壁側を選ぶも人が多く息苦しかった。 又2重窓にして室内は蒸す暑さ。山小屋は2日目にして詰め込まれ.むらされる状況に我慢し耐えることができず.浅い眠りに。 周りに寝ている人を見ると感心するばかり。最近は体力的には山での天幕は諦めているがここまで酷いとは。 今までの山行は運がよかったのかも知れない。 又明日も続くと思うと耐えがたくなり.元の予定どうり再び明日下山することも頭にチラついた。 少し勿体ない気がするが又明日も同じ状況になれば諦めざる得なかった。コースは同じ.種池山荘から扇沢に下ることも考えて置くことにした。 又繋らがらなかった携帯電話が小屋の中央向かいの2層から繋がり.一様再びバスの手配を妻にお願いした。 ザイルパーティも団体でここに宿っている。主人の話によると便宜上.団体客は最後に入室したが最初に食事を摂らせると云う。 一般的な考えではその逆の筈だが。私は今朝のこともあり.朝食を自炊に変え.ザイルパーティがでる前に.夜明けと共に小屋をでることにした。 1泊2食¥9500.水は宿泊者無料.通過の方は1リッター¥200. 6/28〜9/30日間営業.100名収容. 朝食¥1400を抜き私は¥8400. 又弁当は購入せぬが¥1100で見本をみるとボールのフランスパン2つに牛乳.コンニャクブリン付き.見るからに高い。 7月29日(火)快晴 鹿島槍ケ岳越え下山・・・キレット小屋4:45一5:58八峰キレット. 明け方前の闇に聳える剣岳剣岳北方稜線 4:41剣岳.三ノ窓.小窓ノ王.小窓.池平山.大窓.白ハゲ.赤ハゲ.赤谷山.ブナグラ乗越.猫又山.釜谷山.毛勝山. 対岸の山を見てっかえながらも.山名が出てくるのは呆けていない証拠かも。それとも昔のことは山のことでも忘れないのだろうか? それでいて手前の尾根をと言えば咄嗟に出ないだけでなく.言葉がでそうで出なず.頭の片隅に引っ掛かっていそうで忘れている。 昨年夏.馬場島から猫又山に挑むもゲリラ豪雨に遭遇.ルートを変え猫又山に登り諦めている。・・キレット小屋前広場にて. 夜明け 真夏の夜明けは天空に白みが掛かりだすと早くも空は聡明に開かれ.エレキを必要としなかった。 夜明け前に出発しようと玄間前広場に立つ。玄関の向かいに剣岳北方稜線がおぼろに黒ずみ望まれた。 昨日は鎖で下ってキレット小屋に降りてきた。その反対の壁をキレットに向かい黒部側の梯子.鎖場を越え,狭いバンドをトラバースする。 その後は丁度運よく八峰キレットまでのルートは信州側を巻いていた。草付バンドに梯子を下り.キレットの底に着けば.これまで2日間の難所を終える。 頚城三山の夜明け 八峰キレットの登りで.4:54北信の山々の雲海からのご来光 八峰キレットの登りで.4:54雨飾山.焼山.火打山.妙高山.高妻山.黒姫山.戸隠岳 遠見尾根・・大遠見山と小遠見山 キレット小屋上より.4:57鹿島川大川沢上流左俣.カクネ里源流. 右手の尾根が鹿島槍ケ岳北峰の天狗尾根末端 日の出 裾野に延び扇状に広がる尾根を越え.信州姫川沿いの谷間は今日も雲海下に閉ざされていた。 怒涛の如く雲海の波が押し寄せ.黒ずんだ明け方前の霞みが次第に白みだし.更に淡いピンク色に染め.明方の兆しを現れせ始めている。 そして雲海上の1点を切り.微々たる微光が一点を煌めきさせた。細かく放された光線は陽光となり.神々しく放される。 明方の寒さも忘れ.私の目はその微光に釘刺しにされていた。 見る間に微光は丸みを持ち.日の出を迎えた。それと時を同じくして雲海は陽光に照らされ.立体感を生み. その明暗をはっきり描きだしている。掠れていた遠く.近くのく山並はおぼろな山陰を雲上に創りだした。 姿を現わした山々は次第に輪郭を現わし.頚城の峰々がはっきり分かりだすと雲上に聳えてる山として.その存在感を顕著に現わしていた。 更に薄白く重みを持つ雲海の流れは淡いピンク色から赤味を増さしている。私はキレットの崖縁に立ち.この流れ行く自然の神秘を見詰めていた。 私の体も赤く染まっていることだろう。そして時はそれほど経たずして.赤く焼けた山肌は失われ.昼間の明るさに戻されている。 代わりゆく山々に立体感が生まれ.黒部渓谷沿いの谷間の雲海は今日も積雲に変わり失い始めている。 八峰キレット.最後の下り 朝の陽射しが落ちてきた八峰キレット.5:00 八峰キレット下廊下東谷.5:04 日の出前に登りだしたキレットは.まだ薄暗い世界だった。途中で雲海を切り昇るご来光を浴びている。 全てに朝焼けが射し込む神々しい世界を生み出している。幾度となくこのチャンスを拝見してきたが。ふと昔の情景が想い浮び上がる。 白馬大雪渓上部.ネブカ平にテントを張った学生時代. 残雪を溶かし朝食の準備をしていた折.覗き込んだ大雪渓からの日の出だった。 入山前に何度か昔の紀行文を幾つか読んだせいかもしれない。当時は淡いピンクに染まる信越国境の山々を越えた先に聳える 白馬三山をも登り返し.同期大川とは卒業後.白馬岳を越しての栂海新道を下ってもいた。今回はそのポイントの1つを掴んだ山行かも キレッツト底小屋に戻る頃には陽光は高く昇り.昼間の違った陽射しに戻されていた。 外れ風雨強い白馬八方尾根と五龍岳 好天に恵まれた五龍岳からキレット・・雲海と切れだした蒼空 快晴の鹿島槍ケ岳だが爺ケ岳越え.下山 |