長尾谷左岸歩道終点より.自然その間々の踏み跡なき尾根を辿る
    上流二俣にでて踏み跡を求め.左又窪右岸尾根を詰め.棒杭尾根の巨木林を潜り長沢脊稜の棒杭尾根ノ頭.に立つ

   倉沢林道から右俣長尾谷の右岸歩道を綴る
   左又窪右岸尾根から長沢脊稜へ・・自然そのものの尾根
   棒杭尾根から左俣塩地谷を下り二俣

   河原状が続く倉沢谷本流.10:54

     右岸歩道終点の林班界標から更に先は落葉に埋まるゴーロ状の見晴らしの良い河原になる。
   そしても直ぐ左手から左又窪が入り込む。

     左又窪右岸尾根
       10:54左岸歩道終点一左又窪一11:24左又窪右岸尾根上一12:38棒杭尾根分岐一13:15棒杭尾根ノ頭.

    長尾谷左又窪出合
   ここから共に細い沢溝に変わっている.10:58
    左手が左又窪.右の正面は本流の仙元前窪。980m地点・1対1量.

   左又窪出合

    右岸尾根末端
     二俣から左手に折れ左又窪に入るとややゴロ石が大きくなり.ザレたV字状の沢筋になる。流心は細いが歩き難し。
   乗るゴロ石は少なく土壌は落葉と苔でぬかるんでいた。

     ルートは最初の滝上から尾根に取付くとある。尾根末端は急斜面の上.露岩した岩盤が多く.尾根に登るには苦労すると思われた。
   ただ少し上流まで詰めれば露岩の壁は途切れ気味になり.山肌に食い込む露壁が見上げられる。その境と斜面を目で追い詰めればよかった。

     最初の滝からではなく.対岸側に少し登り.見た目で取付き地点を探りだす。もう10mも上流側に登れば高度差も少なく登れそうだった。
   岩盤を左に避け.四っんばいで直上し.右に回り込むと2つの岩盤を抜ける。後は立木に生根を支えにして.微妙な傾斜を登り詰めればよかった。

     尾根末端1150mにある幹周5.7mのイヌブナの巨樹は全く分からず。最初から仙元前窪右岸尾根にあるものと勘違いしている。
   それ故.頭にも浮かばず.喘ぎ登っていたせいか.気にせず通り過ぎている。

    左又窪右岸尾根
   尾根末端上に乗る.11:06〜11:27

   尾根南西面の伐採帯.11:30
    南側の沢の瀬々らぎが聞こえる

     20分ほどで右岸尾根上にでる。話には聞いていたが本当に西側は伐採されていた。930m圏出合の支流側.
   山陰から登ったことで.尚更陽射しは眩い。間伐帯が西斜面を覆い.疎林を抜ける陽射しは強くなる。

    植林帯を抜け灌木帯へ
   右下は仙元峠?11:31
    蒼空と雑木のコントラストが美しい.

     もう足はガクガク.これから尾根に登る前にバテててきた。幅広い尾根を登り.藪はない。又踏み跡もない尾根筋になる。
   立木に褪せた赤テープを見て.偶にあるマーキングはどれも古く.垂れることなく質素に付けられている。
   丸びを帯びた尾根の急登が続き.11時45分森林限界で小休止した。

     春の暖かさに加えて.山を独り占めしている気が心地よく.体力の疲労とはとは異なり.
   向かう山に心は安らげられている。春霞もなく.澄んだ蒼空にトウゴクミツバツツジが咲き.天空は色鮮やかに冴え渡っている。
   ただこの数日夏日に近い高温が続き.花数は少なく発芽は終わりを告げていたようにも思えた。

   奇妙に捩れる立木に迎えられる.12:16

    1260m圏
   左手に小尾根が延びる.12:35
    正面奥が棒杭尾根

     緩んで再び急斜面を詰めると云うより.足を運ぶ道中が続く。大地には野草もなく.刈払われた山径より歩き易い尾根に変わっていた。
   左寄りにに尾根が延びるのを見て.枝尾根の二又1260mにでる。この尾根は標杭類の印は何処にも印されていなかった。
   前方に棒杭尾根の尾根筋が見届けられるようなった

   急斜面の登り.12:36

     露岩帯から更地になり.最後の急登はアセビが乱立し茂る尾根の中になる。
   緑色の多さは裾野の若葉と異なり.ここはまだ冬木の世界。

     右に.左にアケビの小枝に乗る樹葉に触れ.灌木の茂みに傾斜が緩めば棒杭尾根にでた。
   更に高くなった空が開かれ.背の高い喬木が茂る棒杭尾根の踏み跡に乗り.あと一登りで長沢脊稜にでる。

   塩地谷を隔てる横篶尾根.12:37

   アセビの群生地.12:27
    取付きのマーキング類.踏み跡なし

    棒杭尾根に乗る
   右岸尾根の合流地点1360m圏点.12:38

   棒杭尾根にでて左又窪右岸尾根取付き.12:56
    高木にアセビが茂る尾根からの鳥屋戸尾根

    棒杭尾根
   痩せ尾根.12:55

     灌木も疎らな痩せ尾根から天空は蒼さを増し.尾根のツメは更に巨樹.老樹が群がる尾根になる。
   ブナにミズナラ.ダケカンバの巨樹が乱立する明るい尾根。潜ると長沢脊稜の縦走路に飛び出した。

   縦走路手前の巨樹林.13:00

   13:15

   脊稜手前の老樹達.13:20

   13:03

    棒杭尾根口
   長沢脊稜の南側を巻く縦走路より.13:05
    棒杭尾根の取付きは縦走路の道標裏側から抜けている。立木の幹に赤テープが巻かれていた。

    滝入ノ峰と横篶山
   横篶山尾根と左俣.塩地谷

     長沢脊稜の縦走路にでる。「←一杯水・酉谷山.蕎麦粒山・日向沢ノ峰→」の道標が左右の進路を示している。
   その標柱に小さくマジックで「棒杭尾根」と記されていた。登山道の樹間からは春霞に描かれた横篶尾根が望まれる。
   又道標の背は明るい斜面が続き.「奥多摩区分12/11」林班界標柱が立ち.過ぎれば数分で脊稜に立つ。

     13:11
     縦走路分岐と脊稜に立つ1本の巨樹

    都県界尾根
   13:12

    仙元峠
     脊稜の小コブを東へ2つばかり越えると仙元峠にでる。
   旧日原街道で奥多摩の人達は横篶尾根.棒杭尾根を詰め.仙元峠を越え三峰神社へ山詣し.
   反対に秩父の人達は倉沢や日原の鍾乳洞を参詣し.或いは甲州又.富士講へ向かう峠路として栄えていた。

    秩父側・・天目山シャクナン尾根と細久保谷
   仙元谷には細久保林道が綴られている.13:13

     この天目山への脊稜には昔から富士講の道が開かれていた。江戸時代には通う人達で賑わっていたと云う。
   脊稜からは北側に広く秩父.細久保谷が足元から開かれ.ここで春霞覆う天目山(三ッドッケ)を望む。又真近に1本の老樹を仰いでいた。

     倉沢林道から右俣長尾谷の右岸歩道を綴る
     左又窪右岸尾根から長沢脊稜へ・・自然そのものの尾根
     棒杭尾根から左俣塩地谷を下り二俣