再び棒杭尾根を下り.左又窪右岸尾根を分け.更に南下し棒杭尾根を分け.左俣の塩地谷へ水源林巡視路へ入る。
     戻り.分けると長沢谷と対照的な渓畔林に覆われた塩地谷にでる。左俣では新緑の渓畔林の味わい茅尻沢出合から右岸道と魚留橋と合わさった。

    倉沢林道から右俣長尾谷の右岸歩道を綴る
    左又窪右岸尾根から長沢脊稜へ
    棒杭尾根を経て左俣塩地谷を下り二俣.魚留橋・・倉沢林道の起点に戻る

   棒杭尾根
   戻り棒杭尾根を南下.13:23
    13:15棒杭尾根ノ頭一巡視路分岐14:20一14:34塩地谷:50一14:55茅尻沢一15:20魚留橋一16:00倉沢bs.

     棒杭尾根の1360m地点で先程登ってきた左又窪右岸尾根の支尾根の分岐に戻る。
   棒杭尾根の雑木の樹林帯に入ると間を空けず.右手の伐採地から横篶尾根に乗る石尾根が見届けられた。
   鋭い頂は鷹ノ巣山。手前に広がる谷間は左俣の塩地谷。これから棒杭尾根を更に下り巡視路を経て.この沢底の茅尻沢へ下る。

    横篶尾根
   右手の伐採地跡1290mより.13:43
    伐採地から横篶尾根に乗る鷹ノ巣山が望められる。手前の谷間が茅尻沢.

    重なる滝入ノ峰.横篶山
   中央アップ

     鷹ノ巣山の山懐に覆われるよう見えるのが滝入ノ峰1310.0m下ら延びる見通尾根と南東奥)に分かれるトボウ尾根。
   重なる手前が横篶山幕張尾根.裏側に南東支尾根が延びている。

    1388m峰
   横篶山と一杯水避難小屋の丁度中程にある

    倉沢谷左俣塩地谷
   左上が茅尻沢

   緩やかな雑木帯へ

    林班界標
     尾根筋は雑木の緩やかな下りから露岩を過ぎ.急斜面がいっ時落ち着くと尾根の左前方から踏み跡が合わさる。1015m地点.
   奥多摩分区「12/11」林班界標が立ち.この踏み跡は前半に通った長尾谷左岸道の930m圏支沢出合からの右岸ルートと繋がれている。

   杉の植林帯を抜ける.13:53

    杉の樹林帯
     林班界標を見て尾根筋から長尾谷よりに外れ.杉林の植林帯に入ると急に薄暗くなった。
   暫くは尾根筋の東肩の植林の中を下っている。山腹は幅広く緩やかな斜面が綴られていた。途中で小さな桟道があった。
   杉の斜面をジグザクに切り.尾根筋へと右に回り込み.急勾配をトラバースしながら本尾根伝いに戻っている。

   檜の植林帯.14:11

    再び尾根上に
     1017m地点で日当たりのよい自然林を右側に迎えるとヒノキとの林相の境に入る。尾根筋にでて再び明るい陽射しを受けるようなった。
   大分高度を落としている。青葉茂る雑木が目線まで上がり.見た目も安らぎを与えるようなった。

     そして「奥多摩区分12/11」と同じ林班界標柱が立つ。左手から入り込む踏み跡は再び長尾谷に降りられ.
   1150m地点と南側から合わさり.倉沢谷の930m圏支沢出合にでている。

   塩地谷へ向かう水源巡視路.14:24

    水源巡視路
     更に下ること10分強で.3つ目の同じ林班界標と「火気に注意」の丸プレートが立つ890m分岐にでる。
   棒杭尾根を分け.右後方から上がってきた水源巡視路に入ると緩やかな地形の西山腹を回り込むようなった。木洩れ日の
   広い塩地谷は若草色に埋め尽くされ.眼下に見下ろされた。そして1つ.枝沢を横切れば右に回り込み.塩地谷の大地に下りられた。

     左俣.塩地谷は長沢脊稜の貴重な水場である一杯水を源頭とするのが倉沢谷の支流の塩地谷。
   出合から豪快な地蔵ノ滝が登場し.その上は通過困難なゴルジュ帯を成している。中級者向きの楽しい沢。

     塩地谷.一杯水を源頭とする倉沢谷の支流の左俣。本谷二俣の出合. 地蔵橋の手前から行き成り豪快な地蔵ノ滝15mが現れ.
   通過困難なゴッルジュ帯を有している。地蔵ノ滝は右岸から高巻き.仕事道を少し辿り下降する。最後は懸垂下降しないと流れに戻れない。
   沢の中は暗い。次の滝は右岸から巻いている。

     又山登りでは塩地谷の中流に入れば愛でるシオジの森が広がり.河原には川畔林が見られ.緩やかな台地がひっそり築かれている。
   左岸から棒杭沢を合わせると水量は次第に少なくなり.沢を遡行すれば一杯水に辿りつく。

   小枝沢を越える.14:28

     西面の経路は丁寧に巡視路が綴られ石積みや木積みの箇所も多い。広い緩やかな傾斜で崩壊場所も少なく.
   改修もし易いのは確かだった。下るにつれ山形も穏やかになり.石灰より土壌が広がる大地にでた。

    左俣塩地谷
   中央右の小平地が小屋跡地14:32

     棒杭尾根から分かれ広い河原が見下ろされるとZ字に刻まれた大斜面を下り.小広い左岸の夏には草付きの原になるだろう
   見通しのよくい河原状台地にでる。ここ塩地谷の中流に驚くことに広大な平坦地が広がり.シオジクボ小屋の残骸跡地にでる。
   四方見渡す限り若葉萌える樹林に囲まれいた。見応えのある春先の瑞々しさに溢れる森. 休みを取り至福のひと時を過ごしている。

    渓畔林
   小屋跡より下流を望む.14:34

     シオジ久保小屋跡地. 少し沢沿いに下ると左岸のヘチにも変形し.原型を失った古いトタンが半ば埋もられていた。
   谷間は若草色の色豊かな春の柔らかい気配に満ちている。青葉の重なり合う.微妙な色合い濃く.渓畔木のただずまいが又美しい。

    塩地谷二俣
   シオジクボ小屋跡上部より.14:50

     上流側の塩地谷を渡って河原が萎みだす所に立つ「奥多摩区分12/11」林班界標の立つ分岐にでる。
   L字に巡視路が綴られ.標柱の左手が茅尻沢出合へ下る右岸道。手前の広い河原大地を若干下りながら横切ると
   下りてきた棒杭尾根方面になる。正面は塩地谷上流になり.左俣が本谷で源は一杯水へ。奥の二俣.右俣は細く棒杭沢が登っている。

   本流右岸道.塩尻沢への径

     流心は左下を流れるようなり.右岸道は瑞々しいまでの樹林に溢れ.緑に囲まれた豊かな自然の包容力に包まれていた。
   言葉を発する必要もなかった。ただ見詰めるだけで癒される大地が開かれている。

   茅尻沢
   巻いて塩尻沢出合上に降りている.14:55

    茅尻沢出合付近
   中央に横切る塩尻沢右岸の水源巡視路に乗る

     茅尻沢の左岸二俣にでる。横篶尾根にでるには左岸沿いに延びる巡視路から北側の尾根に乗り回り込む。
   一方倉沢林道の魚留橋へは飛び石伝いに右岸に渡れば塩地谷本流の右岸道に導かれていた。

   本流に戻り右岸道を綴る.15:03

    塩地谷右岸道
   右岸道の石積み.15:05
    本流右岸を綴る大きな石積みと5つの桟道

    右岸道
   渓畔林の若葉.15:14

  

   透き通る色彩

    渓谷
     今日一日を顧みると右俣は石灰岩の脆い地層で.巨大な岩壁の崩壊が激しく.最近改良はされていた。
   とは言え.林道・径路の切断が続いていた。一杯水を源となす左俣上流は8mの滝があり.中流は広い河原状の台地が開かれている。

     沢底に入ると大らかな大地にシオジの森がある。左俣の渓畔林に.右俣の荒れた渓谷.
   対象的な渓相の違いが又違った感覚で植え付け.選んでよかった変化に富んだ山行になる。

     青葉溢れる谷間は淡く広がる微妙に異なる色彩が重なり合い.陽光の透す若葉の密る世界を創っている。
   全ての樹林が微妙な若草色の樹葉に変えている大地。歩んでいても.歩を速めず.居ること自体に入渓した意義があるようだった。
   距離でなく.短くとも豊かな包容力を持つ.心を満たす登り方があることを改めて知らされている。

   右に幕岩尾根の取付きがある末端の山腹台地.15:17

     「奥多摩区分−113」の林班界標が立ち.右上に幕岩尾根の取付きを分け.この下.約100mの巡視路をジグザグに下り.
   倉沢林道の広場にある木段ででる。向いの魚留橋前からは魚留ノ滝が間近に眺められ.滝の豊かな水量は朝にまして豪快に眺められている。

   林道に下る斜面より.15:18

    長尾林道
     飽きることなく綴られた新緑の最後の斜面を降りた。朝方は魚留橋を右俣に入り.左俣からから戻ってきたのが15時20分。
   16時には倉沢谷の出合に出られるだろう。朝方路線バスで頂いた時刻表では平日16時台がなく.何故か17時台と勘違いしていた。
   2時間の開き.着いて1時間待つ。板形尾根の下降を変更し早めに下山している。

     魚留橋に留まっていてもしょうがないと重い足取りでビッコしながら歩む。そして気が付いたことは土道の林道歩きでも,ストックを使う。
   入山から少し体の動きがぎこちなかった。その分疲れている。それでも時期相応とした渓谷美を堪能し.気は軽やかに下りている。

    倉沢谷出合風景
   倉沢橋より倉沢林道.16:09

     中央奥は横篶山の幕岩尾根? 出合は横篶尾根末端の見通尾根と鳥屋戸尾根末端の笙ノ岩山神庭尾根の末端に挟まれている。
   共に両角に尾根の取付きがあった。

     下流の流心・・改めて往路を戻る林道からは下流で細く急カーブを描き.蛇行する流心を歩きながら見下ろしている。
   朝方は気にもしていなかったが渓相の複雑な流れが目に取るよう見下ろされた。下部はゴルジュ帯を構成していた。
   平坦に開かれた河原は若葉で被われ.見下ろす樹冠は密るよう埋め尽くされ.そこを折れ.ウネる流心の白さを浮きださせている。

    瑞々し樹冠の若葉群
   倉沢橋上流側真下を覗きこむ.16:10

     この倉沢橋下の深い倉沢谷. 日原川との出合には奥多摩の沢としては悪絶とされる「マイモーズの連爆」が
   河口付近にあるらしい。私にとって初めて聞く言葉。無知過ぎるかも.

    狩倉山山ノ神尾根末端
   日原川を隔てた対岸・・2011.08
    正面が989mコブ

     石尾根狩倉山から派生する山ノ神尾根. 北面の山全体の山腹は植林に覆われている。
   右岸の河原沿いには日原送電線17号鉄塔があり.左岸に移り終番鉄塔を迎えている。左肩を下る尾根末端は狩鞍沢出合になる。

     又その山麓に小菅の山上集落があり.そこを起点にして2011年8月.山ノ神尾根からハンノ木尾根に入っていた。
   この末端の尾根の先は一面の植林帯に変わり.半ばまで大らから植林大地の尾根が続き.尽きると次第に痩せ尾根に変わっている。

    16:00倉沢bs16:28=16:46奥多摩:48=17:29青梅.快速:30=18:55お茶ノ水.

     16時に出合,倉沢バス停に戻る。身仕度を整え.何時もならバスが来るまで歩くのだが今日は腿がパンパンに張っている。
   これ以上歩くと体を壊す。対岸へ白妙橋を渡り.右岸歩道を小菅に抜けることがチラッと頭に閃いたが諦めていた。
   日原街道沿いは間々.車の往来はあるものの.倉沢林道では車もハイカーとも出会うことはなかった。

     バス停の時刻表を見ると16時台のバスがある。25分発とある。勘違いが幸運をもたらすが定刻を過ぎてもバスは現れず。
   そして失望に変わる頃.バスは遅れて現れた。妻には遅くなると連絡したばかりだが幸を呼んだかも?
   路線バスの人になる。乗客はハイカーというより鍾乳洞の観光客が7.8人乗車していた。何時ものハイカーとは異なり..車内は賑やかに弾む。

   地形図「武蔵日原」.山と高原07「奥多摩」.zzz95長尾谷.zzz96棒杭尾根と塩地谷. スカパ布製登山靴・・22.907歩

     倉沢林道,右俣長尾谷から右岸歩道を綴る
     左又窪右岸尾根から長沢脊稜へ
     棒杭尾根を経て左俣塩地谷を下り二俣魚留橋・・倉沢林道の起点に戻る