カロー谷中段歩道から小川谷左岸道・・日原散歩まっぷ
      板形ノ頭から板形尾根の中段歩道を経てカロー大滝―経木小屋跡から再び横篶尾根南西面の小川谷水平歩道を下る

     細久保橋から天目山林道に入り秩父グミの滝
     三ッドッケ.シャクナン尾根.長沢脊稜へ
     中段歩道からカロー大滝を経て横篶山西面水平歩道・・渡り歩いたストック

   板形ノ頭
   板形尾根ツメを下る.14:04

    カロー大滝を目指し.中腹道を繋ぎ東日原へ
      板形ノ頭14:00一14:15カロー谷中段道分岐一14:41水平道分岐一15:25賀郎ノ大滝:35一15:50水平道分岐
      一16:13カロー谷交差一16:22F3一16:25小川谷左岸道一18:50東日原bs.

     長沢脊稜には昨年の4月から丁度1年目を迎え.倉沢谷を周回し板形ノ頭に立ち. 昨年9月の初めには横篶尾根を周回した。
   今回と同じルートを取り.板形尾根から中腹道に入り.小川谷左岸水平歩道に回り込んでいた。
   緑深い晩夏の山の中を歩む。作業道は重なり合う樹葉に先々が閉ざされ.瑞々しい山腹道の緑深い渓谷を歩んでいた。

     今回はまだ裸林の脊稜だったが板形尾根を下るにつれ.山腹を覆う樹林は少しずつだが若葉に迎えられている。
   カロー谷の経路に入れば高度を下がるにつれ少しずつだが若草色が重なり合う.愛でる青々しい渓谷に迎えられるだろう。

    中段歩道交差
   脊稜を離れた尾根沿いは再び新緑が覆うようなる.14:05

     頂稜からモノレール軌道と交差する中段歩道へと尾根筋を下るにつれ.裸林の装いをこらし.疎らではあるが少しずつ.若葉を付けるようなった。
   「林班名奥多摩区分17/16」の標柱が立つ分岐からちカロー谷に入渓する取付き地点に着く。

     前回は更に下部に当る中腹道が交差する地点から十字路を横切り.カロー谷本谷へ下りている。
   その取付き地点にも.同じ番号の林班界標柱が立てられていた。今回は中段歩道からカロー滝に回り込む。

    カロー谷中段歩道
   青葉に覆われた台地.14:29

     カロー谷の谷間に入ると新緑は一気に賑やかさを増し.急に裸林は数えるほどに減っている。日当たりのよい東面のためだろう。
   山越で冬木で戻り忘れていた気持が新緑で新たな新鮮さを生み.見る喜びにワクワクさせていた。

     「バリエーションルートを楽しむ」松浦隆康著によると『広辞苑』による甲籠(かろう)とは「唐びつを積み重ねたような険しさ」を意味する。
   御岳山の険峰・奥の院は甲籠山とも呼ばれ.小川谷支流のカロー谷やカロー大滝も.このような地形的な特徴から名付けられたようだ。
   カロー谷は賀郎谷とも呼ばれ.カロウともある。

   以外と長い巻き道がある小尾根下り.14:38

    水平歩道へ
     モノレール軌道から分かれ.カロー谷に入り込むと南東に延びる急斜面の枝尾根を駆け下りる。この尾根末端はカロー谷の交差946mに没している。
   そして水平歩道に出るまでは南東尾根の南側を絡み立派な作業道がジグザグに付けられていた。
   初めてのルートで尾根先.分岐が分からず。作業道が折れる都度.尾根に乗るのを確認しジグザグに下っていた。結構降りていた。

     出た所が下の写真地点で幹に赤.黄色テープが巻かれ,赤テープの垂れる.はっきりしたT字路にでる。右に折れれば昨年訪れた十字路へ。
   そして十文字からカロー谷の谷底に下りている。この経路は下の軌道を横切るカロー谷山腹道の経路。又今下ってきた枝尾根の末端になる。

     当時,十字路は初めての者には分かりずらい場所だった。遠目ではよく分かるも.薄い踏み跡が交差していた。
   1つずつ確認してカロー谷へ下った覚えがある。重く雲が垂れ込み.夕暮れが迫り.うっそうとした雰囲気の中.駆け下りている。
   今回はカロー大滝を目指し.左手の上流側に折れ水平歩道に入り.旧経木小屋の台地に直接下りている。

    水平歩道
   作業道T字路分岐.14:41

    キハダ窪
   崩れる経路があれば確りした石積みもある.14:46

   早くも色濃いツツジの花が咲く.14:49

     高度はほぼ水平を保ち谷間へと徐々に低くなり.日陰の薄暗い長い樹林帯が続く。少し陰惨な雰囲気をかもちだしていた。
   青葉の色合いも薄れ.裸林が見られるようなる。その場所柄にも係らず.咲き始める紫色の山ツツジを見ている。
   山中で一番茂り多い花びらをこの立木は広げていた。

   尾根の突き出しにある骨格のみ残る小屋跡.14:50

    下駄小屋窪
   少し荒れ始めた径路.14:56

     下駄小屋窪を横切るため樹林帯が切れると明るく開かれ.下流は更に広く膨らみを持つ河原が開かれていた。
   ただ河原沿いは閑散とし.まだ春の兆しには臨めないでいる。又左岸沿の水平道はやや荒れ気味の所が多かった。

    F4・・賀郎ノ大滝
   上段.15:25

     本流左岸の小尾根に乗り.下ると尾根から離れ右後方に折れ.本谷の河原に下りた。
   荒れたガラ場の大地から見上げると前方正面に賀郎ノ大滝が黒光する胸壁を構えていた。

     カロー谷は小川谷の支流の中では最下流にあり.下流域は容易な小滝が続き.中流部のやや大きな滝も,踏み跡伝えに簡単に巻けている。
   上流の大滝は端正な滝だがグミ滝に比べ.やや迫力に欠けていた。飛龍する流心もグミの滝に比べ.やや少ないように思われた。

     それでも岩壁の黒光する異様な姿は凄味を持っている。重々しい名瀑さを占めていた。
   歩み難きガラ場の河原を抜け滝壷に立つ。仰ぐと怒涛の如く覆い被さる岩壁から2本に割れた飛龍が舞い下りていた。

     空腹感を感じ腹ごしらえと大休止するがここでも又小バエに悩まされた。早春の繁殖力は凄い。又もや猛烈な勢いで襲いまどわり付く。
   そしてここでも1本の煙草が解決してくている。だが済めば一目散にこの場を離れた。

  

   下段

     カロー谷最奥のF4.一番の見事な大滝で落差60m
   山崎進氏が奥多摩町の職員を連れて.この大滝に出向き滝上から巻き尺を垂らし.その長さを確認したという。由来は不明である。

    カロー谷左岸の水平歩道を進む
   滝元から谷間を見下ろす.15:36

   木橋の残骸.15:42
    この木橋の手前.上流側に本谷沿いの経路が合わさっている筈だが下調べも朧で分からなかった。

   やや霞むも再び若草色が谷間を埋めだしている.15:45

    水平歩道分岐
   右手の中腹道との分岐1140m.15:50

     右手.山側を直線で綴っているのが水平歩道。先のカロー大滝から緩く下ってきた。
   手前は更に続き.滝前窪を経て横篶窪に至っている。水平歩道を左に分け.南西の斜面をジグザグに本流へ下りている。
   深い落葉径は登山靴を潜らし.石片混ざる踏み跡に変わり.ガラ石の径が暫く続くと.滝前窪沿いから本流沿いに降りた。

    カロー谷右岸道
   カロー谷の作業道の分岐1010m.16:00〜:10

     水平歩道から大巻きして下ると.カロー谷本流に綴られた右岸道に突き当たる。
   渡る手前は植林帯の陰りで薄暗いが.右脇に小さな「15-り小班」の林班界標柱があった。

     対岸への木橋は真2つに割れ崩れ.飛び石伝いで移っている。直ぐ上流側には赤い菱形の「林班名16/15」標柱が遠目に見定められた。
   この右岸経路を直接詰め大滝にでるには暫く右岸を進み岩が現れる。沢身を辿り,沢が狭まり.右上に木橋が見え,合わさると大滝の前にでる。

    カロー谷本谷
   下の写真の木橋より.16:03

   カロー谷の左岸に移る.16:06

     ガレ場の石片混ざりの歩き難き道を一気に下れば.V字に折れた木橋脇から左岸のガラ場を横切り.
   歩き易くなれば旧経木小屋跡の空地にでる。

    カロー谷の交差
   3連の桟橋が架かる940m.16:13

    三差路
     左岸道沿いに下ってくるとカロー谷の河原台地の三差路に下り着いた。この左手の小広い台地に昔は経木小屋が建てられていた。
   昨年片隅に残されていた残材等の残骸は綺麗に片付けられ.台地は整地されていた。
   一見何もない形だが.ここだけが整然とし過ぎ.前に何かあったと想像できるほど異様に思えた。

     跡地から見下ろすと3つの桟橋が綴られ本谷を渡っている。板形尾根の林班標「16/17」へでる径路。
   桟橋を右岸に渡れば山腹中腹道から十字路を経て板形尾根へ。昨年横篶尾根の径路を周遊し通っている。
   又は更なる奥へは三又へ。手前の三差路からは本流沿いに左岸道を下れば.横篶窪からF3の滝にでる。

    横篶窪
   木橋を渡り終え左岸道を下る.16:15

     手前の木橋はカロー谷左岸沿いの桟橋. 中央奥に渡る木橋は先程の水平歩道分岐から真っ直ぐ進み.滝前窪を経てこの横篶窪に下りてきた。
   下流へ下るほど春真っ盛りの青々さを深め.若葉の初々しい美しさに癒され溺れそうになっている。
   一枚の写真が愛でる渓畔林を映し出し.私一人が独占する贅沢さ。立ち停まっては歩きだし.又立ち停まることになった。

    カロー谷F3・・6m
   ,16:19
    横篶山西面水平歩道の取付き尾根を左手に見て.下流へF3を回り込む。

    F2滝口・・7m
   滝口脇を下る.16:22
    落ち口を木橋で右岸に渡る?

   小川谷水平歩道へ.16:25
    F3.F2上に着き落ちる尾根南に回り込み.乗越して斜上した。

    再び横篶山西面の小川谷水平歩道へ
     今回のカロー谷の交差940mからその間々本谷を下り.小川林道の賀郎橋を渡る積りで.流心に添い西側に回り込みF2まで下っている。
   F2で崩れる桟橋を初めて見て.F3も真際で見たせいか.荒れた風景を見て驚かされる。

     実はここまでは登山道があると思い込んでいた。それ故道標なり,何らかの印があると下調べもせず入山した。
   2度目の入渓になるがそれが悪いのか。思い込みが激し過ぎるのは私の癖だろうか?
   今回も結果的には探りもせず.直ぐ諦めてしまっていた。小川谷左岸道に入ればよいと。

     一度歩んだことのある左岸道.又日没との競争が始まった。
   今回は小川谷左岸道の取付きから下流側に張り出した小尾根の裏側(南面)から左岸道に登り詰めている。
   決まれば知った経路.戻るのが面倒と直接登り詰めている。真下の股下にはF2が見下ろされていた。

    横篶尾根西面・・小川谷左岸水平歩道
   昨年より崩れている.16:36

    足首
     写真を撮った右端下から捩り登り着いている。ここで再び昨年の下山ルートの小川谷左岸道に入る。
   左足を庇い下ることになる。今回も一度,可笑しげな状況に陥っていた。我慢というより.ジッと違和感を感じ,治まり元に戻るのを待った。

     30代の初めに複雑骨折を起こしている。以後右足より強くなると院長から保証されていた。それで豊満になってしまったのは確かだった。
   起きる直前の兆候が現れると静かなに同じ姿勢を維持し.治まるのを待つ。立っジッとていることが殆どで待つ時間は思いの外短かった。
   長くて2.3分,無言で「大丈夫.大丈夫!」と念仏を唱えているようだ。今のところ.その増長がなく助かっている。

   950m付近.この直ぐ脇の溝地で崩壊.16:46

   溝窪.ガリーのを高巻きを終え.16:54
    改修されず再び同じルートを綴る

   高巻き下った斜面.16:56

   左岸道最長の石積み.16:59

    先は煙窪の大崩壊帯
   煙窪と杓子窪の間の沢950m.17:22

     煙窪の長いトラバース全体が崩壊し.一番のポイントになる。右上の岩盤上で桟橋は崩壊.先はスパッと切れ落ち無くなっている。
   何処もがこのルート上では昨年と変わらず同じで.少しでも改修された所は見当たらなかった。
   否.前回は今にも降りだしそうな雨雲の中で視界も悪く.夕暮れを迎えていた。それに比べてば今回は明るく.一度経験したルートになる。

     左足首の負担は何時ものこと。前回より環境条件はよい筈だが登りの左岸道は改修されるどころか.
   一年毎に更なる自然崩壊が幾らかづつとも進んでいた。

   斜陽した薄日を浴び.17:47
    滝入ノ峰北西尾根を乗り越えると山腹道は水平道へ


    最高地点を通過
   日も陰った黄昏時.18:13

     1060mの小尾根を越すと1054m付近から急坂の九十九折になり.小尾根に林班界「奥多摩分区−/14」の標柱を見る。
   又右手に日原街道が見下ろされると「巨樹コース」の道標で道を分けていた。

   真っ暗闇の植林帯に見付けた最後の道標.18:29
    カメラのフラッシュの方がよく読める横篶尾根へ登る分岐.

    日没
     丁度6時25分に日没を迎え,最後の杉の植林帯に入る。急に薄暗さを増し.周りは目の慣れだけになっていた。
   作業道にはまだ間伐されたばかりの倒木が転がり.太めの間伐材は別に分けられ.積み重ねられていた。
   大きな標識板があり近ずいてみると如何にか伐採されたばかりの表示が読みとれる。山道にもまだ整頓されず転がされている。

     「平成27年度.林班名127-02-05林班.奥多摩森林再生間伐事業箇所」とあった。
   この伐採区間は伐採材を避けては跨ぎ通っている。植林帯から解放されると闇から切り放され.鹿柵に突き当たる。
   柵扉を開閉すると右下に見慣れた旧日原小学校の校舎が見下ろされた。分岐から5分ほどの距離.

    旧日原小学校
   再び訪れた下山口.18:33

    東日原.ひと騒動
     日没を迎えたものの小広い谷合の台地に下山して.少し薄明るさを取り戻していた。
   駆け下りると最終バスまでまだ20分ある。ポリは空,洗顔してバス停に向かうことにした。
   湧水のある水場には私より少し若い地元の恰幅良い人が大型犬と共に休んでいた。「先にどうぞ!」と勧められ感謝して先に使わせて頂いた。

     「秩父から背稜を越えて下山するには日帰りでは勿体ない。」と語る彼。そう云えば日帰りを自慢する歳でもなくなっていた。
   時間がなくなり先にその場を去ったが街道にでてストックを忘れているのに気ずき戻っている。ただ戻るも小学校が何処にあるか分からなくなる。
   右下に下ればよいと聞いたが逆方向の先に校舎は見当たらなかった。遠回りになるが街道の駐在所まで戻り.小学校を再び訪れている。

     駐在所の奥さんは気を使い私の為にバスを停めに出向いてくれていた。ただ忘れたストックはなかった。彼の所有するトラックも消えていた。
   ザックは駐在所に置いてきたが直接バス停に向かうよう指図を受ける。そこで先程のトラックと出会う。
   忘れ物を見付け.バス停まで出向いたが私がいず.探していたとのこと。焦り諦めたところ.全てがよい方向に向いていた。

     ストックを忘れ.駐在所の奥さんにトラックの運転手.それにバスの運転手と車掌。皆さんに大変な迷惑を掛けながら車中の人になる。
   車掌から「出発してよいですか!」と言葉のよい響きに合わせ感謝した。乗客は入山と同じ私一人だった。

      東日原bs16:53=19:16jr奥多摩:31=20:8青梅.快速:09=21:32お茶ノ水.

     充実した筈の山行だが少し疲れている。結末の安易さが下山を焦らせ,更なるトラブルは結果がよければと云えども,疲れを持つ山行になった。
   ルートとしては申し分なかった。欲張った2つの大滝が結び付き.実るある山行になり.一晩寝ればすっきりした気分を起こさせていた。
   そして別件だが奥多摩.ツバノ尾根の取付きに確りした倒木が沢を渡っているのを知る。それは梅雨前に出掛けねばと慾を出し始めていた。

   地形図「武蔵日原.山と高原「奥多摩」.zzz97カロー谷.zzz140仙元谷.zzz144天目山シャクナイ尾根・・スカパ登山靴.32.839歩
   主食サンドイッチ.バナナ.大福.茶500cc+水300cc.

     細久保橋から天目山林道に入り秩父グミの滝
     三ッドッケ.シャクナン尾根.長沢脊稜へ
     中段歩道からカロー大滝を経て横篶山西面水平歩道・・渡り歩いたストック