| 長沢脊稜を跨ぐ2つの名瀑.グミの滝とカロー大滝・・秩父浦山流域Top 秩父から長沢脊稜を越境し2つの名瀑を尋ねる。細久保谷左俣のグミの滝から三ッドッケシャクナン尾根 長沢脊稜の板形尾根中段歩道からカロー大滝を見分し.下山は横篶山西面の水平歩道に回り込む。 2016年04月26日.松村 細久保橋から天目山林道に入り秩父グミの滝・・シーゴ平と旧細久保線 三ッドッケシャクナン尾根から長沢脊稜 中段歩道からカロー滝を経て横篶山西面水平歩道へ・・東日原 前回の棒杭南尾根から松岩尾根山行は前半を同じルートで辿ったせいか.思惑していたより少し期待外れの消化不良が残されていた。 今回はその10日前に歩んだ棒杭ノ頭から見渡した北面の秩父側.細久保谷に入り. 福寿草を諦めて浦山から新緑の大滝巡りをポイントに選ぶ。 アプローチの長さに加え.越境にあるグミの滝とカロー大滝と2つの名瀑を結ぶには少し馬力がいた。それでいて未知への探るルートに ワクワクさせら迎えた。ただ下調べの怠りが昨年と同様に小川谷の横篶山西面水平歩道を下り.日没との競争し日原で日没を迎えている。 4月26日(火)快晴後曇 jr御徒町4:50=5:10西武池袋:15=6:16飯能:22=7:12西武秩父.秩父丸通タクシー¥4.690=7:45細久保橋. jr新宿駅ホームをダッシュした。5分後発の西武線飯能行の2番電車に乗車。飯能駅からは久し振りの秩父行.ボックスシートに座り込む。 私の乗る山列車は殆ど中央本線に限られている。飯能からは数えるばかりの乗客。否一車両に2.3人いただろうか? 足を伸ばしてのアプローチ。 朝方の優しい日差しが車内にも射し込み.眩い明かるさは郊外の田園風景から山里へと広がりを見せている。 高麗駅前広場に掲げられた広告塔に「天下大将軍」,「地下女性群」とある。地元鈴木に尋ねたことがある。それが何を意味するのか今は忘れている。 次の武蔵横手駅は日和田山で同期会を催した時の集合場所.3年前にはOB親睦ハイクもここで催され.何度か現役時代や卒業して訪れている。 吾野.正丸峠は高校の初めに伊豆ケ岳を企画し.同級生達と登っている。又昔.正丸峠には何度か続けてOB親睦会を催し訪れてもいた。 正丸峠越えれば武甲山の荒れた山肌が真近に迫り.岩肌を大きく抉る石灰採石場は山形を変貌させ.扇状に深く刻まれ山肌は今でも崩されている。 勢いに乗り.伊豆ケ岳の翌月には武甲山に出向いていた。その裾野ギリギリに線路が綴られている。 席を立つ乗客を見て.列車は西武秩父駅ホームに入線した。改札をでると「松村さん!」の声。予約したタクシーがトランクを開け.待ち構えていた。 秩父浦山川流域 細久保谷細久保橋P.7:52対岸の橋口に閉ざされたゲートあり. 旧細久保分線 細久保橋P7:52一7:59シゴー平一8:04左俣沢橋一8:17旧登山道取付き一8:20カーブ.グミの滝取付き地点 一9:36細久保小屋跡10:00⇔9:43グミの滝. アプローチ 浦山大日堂行.路線バスは廃線となり.今は変わってスクールバス混乗型の市営バスが代行している。これに乗車すると入山は10時過ぎになる。 2時間がもったいなくタクシーを奮発.利用することにした。西武秩父駅前の彩甲斐街道.R140号を抜け.毛附隧道を潜ると浦山川の二俣.川俣にでる。 右俣の細久保谷を分け直進して広河原谷沿いに入れば.直ぐ先に浦山大日堂にでられる。 ここは仙元尾根の末端に当り.過ってに日原から国境尾根を越えて川俣に下り.秩父駅まで市営バス「ぬくもり号」に乗車して西武秩父に戻っていた。 確か当時の料金は¥300だった。更に先へ.広河原逆川林道を進めば有間峠を越え.山越の先は飯能市に至る。 「国道140号まで9km」の表示のある県道の右脇に小さな川俣橋が架かっていた。ここが天目山林道の起点445m. 左側が浅間尾根末端で.右側が峠ノ尾根の末端に当り.詰めた先が大平山。前回と云っても4年前に横篶尾根から入山.ここ出合に下りていた。 天目山林道に入ると500mほどで舗装が途切れダートになる。道幅も狭く.大ネド尾根末端に広がる扇状の裾野を回り込んでいる。 新緑の若々しい樹葉に満ちる渓谷を綴り.右手に現れたカラ沢に入れば先月最盛期を迎えた福寿草の谷間にでられる。 運転手の話では先月は福寿草を求め数回.ここまで入っているとのこと。それ以外は年間を通して殆どタクシーでの入山はないらしい。 林道のゲートは細久保谷出合から入り.左岸沿いに遡り細久保橋止まりになる。一台の軽トラが駐車していた。 釣師とのこと.運転手が橋上で谷底を覗き込み探すも釣師は分からなかった。小さな釜にうねる流心.程よく踊る飛冴がヤマメの数多さを示している。 陽光が若葉を透し.青葉の色彩豊かさが更に渓谷を煌き輝かしていた。 シーゴ平(管ノ平) 天目山林道.7:59営林署の母屋と瓢箪池.道の右向かいの階段上に祠と資材置場ある 今日は長距離の旅になる。左足首の保護を兼ね.初めよりストックを使用した。 林道の鎖ゲート脇を抜け.左からひとカーブ回り込むと小広い丘稜の平坦地が広がり.既に巨木のブナが茂るシゴー平にでる。 ここが天目山林道の作業基地になっているようだ。過って峠ノ尾根を下った時は地図を見てジーコ平が一種の憧れの場所だった。 立派な母屋と瓢箪池。林道向かいには広い資材置場があり.石段の上に鳥居が2基続き祠が祀られていた。 仙元林道 左手に林道分線の起点あり.8:03天目山林道に入りシゴー平を過ぎ.左に回り込むと直ぐ左手から分線.仙元林道が入り込む。 天目山林道 天奥山林道は秩父営林署が平成2年度までに「川俣橋」から「赤岩ノ頭」直下まで整備を進めてきたが. その後は今日まで先は延びていない模様。大クビレから峠越えの大久保林道とは途中で途切れている。約19.97kmのピストン林道 「赤岩ノ頭」付近に道標類はない。又シャクナン尾根の枝尾根まで延びるのは細久保分線の終点。 又地形図「武蔵日原」の幅員に表示はないがシャクナン尾根から望めた大平山南面の山腹を刻むのは,多分大クビレからの分線かも。 仙元林道 左手から入るのは天目山林道の分線.仙元林道の起点になる。確りした未歩道のピストン林道. 平成5年度に完成しているが地形図「武蔵日原」の幅員にはこれ又表示されず.仙元尾根から絡みのルートになる。 仙元林道は徒歩40分ほどで終点を迎え.山道を50分ほど辿ると仙元尾根に乗り.鞍部の大楢.少し手前の1.167m峰辺りを抜けている。 そして尾根伝いに20分ほど登り仙元峠に至る。地味な尾根のようだ。 左俣沢橋 細久保谷左俣(仙元谷)を左岸に渡る.8:04昭和参拾六年一月竣工 少し手前で分かれた細久保谷二俣はホンセンとシセンとに分かれている。 ホンセンの源流は大平山。天目山林道は大クビレ越えをして大久保谷を下っているもピストン林道になっている。 左俣はシセン.或いは仙元谷とも呼ばれ.流域は仙元峠仙元尾根と三ッドッケシャクナン尾根との間の渓谷。 この左俣沢橋には珍しく.橋中央の上流側手摺に.古く読めぬ小さな林班界標が付けられていた。 直ぐ脇に旧登山道の廃道があり天目山林道を分け.左岸の山腹から旧細久保支道を綴れば上流に掛かる名瀑のグミの滝に至る。 廃道の登山道口 仙元谷脇の木橋は崩壊.2段6mの滝ある分岐.8:17左俣沢橋を渡った左岸沿いヘチに旧登山道があり.過ってのグミの滝から長沢脊稜に抜ける踏み跡になる。 足元の小さな道標に「仙元谷」とあった。この踏み跡は取付きの小滝から続く難路になり.今は荒廃し.廃道化してしまっていた。 今の取付きは一時仙元谷から離れ.林道沿いにシャクナン尾根末端の擁壁を回り込み.2つ目の大きなヘヤピンカーブの東端が登山口になっている。 大平山南面の稜 熊取尾根とチガオノ尾根? 左景.林道のヘヤピンカーブより.8:15細久保谷右俣チガオノ沢流域 右景.大ネド尾根林道最初のカーブ地点より大ネド尾根裏側のカラ沢が福寿草の生息地 旧細久保支線 グミの滝取付き地点.8:20右にチガオノ沢を望み.正面に秩父大平山の山並を見上げて.林道を右手から左へUターンして.次のヘヤピンターンする角から山道に入る。 バックミラーの脇に昔の道標が残されていた。 「↑一杯水・三ッドッケに至る」.「←シゴー平・川俣24km. 林道(大平山)→」と木杭に示され.手書き黒マジックで「仙元谷」とある。 ここからほぼ水平に山腹道が築かれ.仙元谷に沿って近づくと先程の旧登山道の道標で合わさっていた。 都県界の秩父側尾根群 細久保谷下流を望む.8:24樹林の切れ目から遡ってきた谷間が見下ろされた。左手から下る尾根が大平山から延びる大ネド尾根。 細久保谷を挟む右手が都県境界尾根になる。新秩父線59号から57号鉄塔の建つ鉄塔尾根は過って下った仙元尾根。 浦山大日堂にでている。左奥には奥武蔵を代表する大持山.小持山.有間山が聳えている。大持山の左奥が武甲山になる。 旧細久保林道支線 仙元谷出合手前からの廃登山道の分岐を通過.8:28山道は次第に仙元谷の左岸沿いを行くようになり.時折バラ科の植物が枝を伸ばし煩い。足元の旧登山道には紫色の小さなスミレを見る。 そしれ稀に白紫色のツツジが咲き始めていた。ただ若葉豊かな谷間になるも.小鳥の囀りは少なかった。 先程の廃登山道と合わさってからは左岸沿いの旧支線を綴ると枝沢が横切り.桟道で幾度も渡るようなった。 左岸道は老朽化が激しく.主の桟橋は全て落ちるか.迂回するかで.小橋を含め本来の桟橋を渡る状況にはなっていなかった。 最初の桟橋 改修されるも無残な姿.8:38最初の桟橋だけは改修されていたが根元の支柱は中に浮き崩れ.傾き渡る冒険はできぬと沢底に回り込む。 左岸の高みを綴る旧細久保支道.8:39 本流左岸.8:44谷間は若葉が覆い茂り.サンサンと春先の芳香が降り注ぐも.小鳥の囀るりはまだまだ少ないようだ。 左俣沢の左岸枝沢 老朽化した桟道.9:072014年02月の大雪で.真2つに折れ崩れた木橋 春の煌めきが漂い光る桟道.9:10 緑深い仙元谷から見え始めた脊稜.9:16 更に枝沢を越え.9:20本流右岸に渡る950m 枝沢の踊る流心に春の温もりを感じる.9:25 仙元谷の哀れな桟橋.9:28歴史を感じる桟道・・山道が抉られて桟橋が造られる。それも年月と共に崩壊し.骨組みだけが残されていた。 そして山側に踏み跡ができ.削られて新たな踏み跡が山側につくられている。 山葵田 山葵田下部.9:33回り込んだ本谷の右岸沿いに戻ると旧山葵田が現れる。それも段々畑の如く.沢沿いは綺麗に石積みされ.山葵田の名残が示されていた。 麓からの距離もある。育つのに年数が必要な山葵だからこそ作られた生活の知恵の1つだろう。 細久保小屋跡 上部の山葵田と倒壊した細久保小屋跡.9:36上部にあるのは崩壊した細久保小屋跡。2014年02月の大雪で更に骨組も潰されている。 最後の道標分岐.9:37小屋跡上で3つ目の古い道標に出くわした。「↓シゴー平・川俣に至る, 一杯水・三ッドッケに至る→」とあるが後はない。 グミの滝は道標の踏み跡に沿い右岸を進み.道を失って沢底の左岸沿いの流心を詰めれば直ぐ現れた。 足元には咲き始めたばかりの小さな小さなニリンソウの群落を見ている。 グミの滝 落差25mの直瀑する落口.9:43岩盤を背に垂直に一直線に水しぶきを上げ落ちる流心。 滝壷は浅いが岩壁が屏風のよう帯を成し.広がる流心に名瀑の異様な姿が見られた。 流れ落ちる 滝壺 咲き始めたばかりのニリンソウの群落.9:52山道は消え沢底に入り,左岸沿いに滝を望みつつ詰める。河原の足元には二リンソウの群落がみられ. 点々と滝壷まで小さな白い花を咲かせ導いていた。まだスミレのように小さ過ぎる二リンソウ。春山を代表する花の1つ。 多くは1本の茎から特徴的に2輪ずつ花茎が伸び.和名の由来になっている。 細久保橋から天目山林道に入り秩父グミの滝・・シーゴ平と旧細久保線 三ッドッケシャクナン尾根から長沢脊稜へ 中段歩道からカロー滝を経て横篶山西面水平歩道 |