塩山北部の丘陵と座禅草の里. 高芝山・・重川と支流竹森川流域Top

  重川の支流.右岸の天狗沢と竹森川左岸の山々
     大菩薩峠登山口から重川右岸の室床川中間尾根を詰め高芝山.180号鉄塔尾根からは1100m点南東尾根を下り竹森川.平沢集落へ
                                                      2016年06月26日.松村
    裂石.大菩薩峠登山口bsから室床川中間尾根を詰め高芝山・・西群馬幹線185号鉄塔
    高芝山から巡視路を綴り南西尾根を下り座禅草の里.平沢

     一昨年は笛吹川左岸沿いの山並に初めて入山。柳沢峠から入り.鈴庫山から藤谷ノ頭に立ち.赤岩御殿へと市界尾根を下っている。
   その後.林道鈴庫山線から馬蹄形に高芝山へのルートを模索していたが林道は法面の崩壊が相変わらず激しく.開通の見込みは全くなかった。

     それではと今回は逆ルートを考え.裂石の大菩薩登山口から逆方向にルートを取ることにした。滝沢山から扇山へ南尾根を下る計画を
   梅雨の隙間を企画した。西群馬幹線の送電線を綴る山行にもなる。ただ竹森川の下りでルートを失い.それが又私の好むルートを辿ることになる。
   下山のアプローチは座禅草の里からjr塩山駅北口に戻る形を取っている。

   青梅街道・大菩薩ライン.裂石の大菩薩峠登山口より

       6月26日(日).高曇後曇
    jr4:49=4:52神田5:00=6:13高尾,松本行:14=7:22塩山南口¥均¥300.:35=7:35大菩薩峠登山口bs.920m.

     久し振り4時25分.日の出前の白みだす頃.自宅をでて都道.春日通りを歩む。5日前に夏至を迎え.今日は晴天とは云えぬものの梅雨の中休み。
   立川駅辺りの車窓から望む北の空は積雲が湧き上がり.その膨らみの盛り上がる姿は雄大積雲になる兆しにもなった。

     高曇の陽射しの下.車内は行楽のハイカーで賑い.桂川の鉄橋を渡れば鮎の友釣りをしている太公望が点々と見下ろされた。
   大菩薩峠登山口行.路線バスには6人のハイカーが乗車.全員が終点.裂石で降りる。
   その後は私独りが大菩薩嶺口とは反対側へ。高芝山へと向かい県道を歩む。

    室床川中間尾根
  中間尾根に乗る185号鉄塔.8:16

     再び街道にでて.右下は介山記念館.その真向かいに上室床橋がある。介山記念館には小説『大菩薩峠』の著者中里介山に関する
   資料が展示されていた。重川左岸を辿る大菩薩ラインに入り.更に上流へ。仰ぐと日川尾根に連ねる西群馬幹線の超高圧鉄塔群が
   重川沿いに日川尾根を越え降りている。近ずく送電線は.その鉄塔巡視路の一区間を綴り.重い川対岸に聳える高芝山の頂に立つ。

   新室床川橋を渡った左岸より.8:18

     7:35大菩薩峠登山口一8:45(1085m)一8:58(185号鉄塔)一9:43(1413m.小):55一10:00(1450mブナ)
     一10:34高芝山.
   裂石温泉 
     街道を250mほど進み.最初にS字状にUターンする角に桜橋950mがあり.右岸に渡り.重川沿いの細い簡易舗装の小道を下る。
   川畔沿いに進み裂石温泉「雲峰荘」の玄関前にでた。伝説によると1200年前の開湯で.落雷により割れた岩の間から源泉が湧き出たしたと云われている。

     単純アルカリ温泉.27℃.9.9ph.13時まで日帰り風呂あり.5.6年前になるが広島から百名山(鳳凰三山.大菩薩嶺)を狙う
   竹永先輩が来て.ここに宿っている。仲間5名で大菩薩嶺に登り.私だけが私用で鳳凰三山を登り途中下山していた。

     玄関前の広い車道を左に坂道を登れば青梅街道の近道に当たるUターンを終えた北側にでる。ここが高芝山の取り付き地点.
   街道を横切り右岸支流の室床川にでると新室床川橋mの東詰にでて.右岸に渡り沢沿いを少し遡れば直ぐ上が二俣になる。室床川の中間尾根.
   その間々30mほど車道を直進すれば鉄塔用に造られた作用道が延び.184号鉄塔尾根の1234.0m三角点峰に向うと宿の番頭さんに教わった。

   上日川峠と砥山日川尾根
   新室床川橋と小さな二俣.8:20
    青梅街道.R411号と新室床川橋

     写真から振り返り見下ろす室床川の上流側に小さ過ぎるほどの二俣があった。登れば登るほど想像できぬ.信じられぬ小さな二俣だった。
   その左上が介山記念館. 青梅街道を横切る向いの重川に下れば.川畔に「雲峰荘」。一度.新室床川橋で右岸に渡っている。道標類はない.

    室床川中間尾根
   細すぎる流れを渡ると室床川中間尾根に乗る.8:21

   室床川左俣の堰堤.8:24

     新室床川橋を渡り右に折れ山径に入る。気持ち登ると樹間の切れ目から辿ってきた室床川の取付きが見下ろされた。
   最初の小径は荒れ気味だが気にせぬうちに中間尾根に乗り.左俣の堰堤を越え.過ぎると山径は確りし急登になる。

   急登越しの支尾根に乗り.8:34

     中間尾根1085mのツメ. 主尾根の肩にでて尾根筋は緩やかになり.更にひと登りすると痩せ気味から更に広がりを見せている。
   ここで久し振り熊の糞を見る。早速出合った糞は相変わらず尾根筋にデンと構え.黒く艶がある。ただ乾き気味.昨日のものだろう。
   磁石は既に付けていたがここで笛と鈴を取り出した。

   1200m圏.185号鉄塔.8:58

    送電線西群馬幹線
     西群馬幹線は超高圧ネットワーク500KVの送電線で西群馬開閉所から新富士変電所を鉄塔279基で結んでいる。
   年に何回か碓氷峠を越える折.信越道から真近に飛びこむよう見られるがこの超巨大な送電線。

     関東周辺のルートとしては上信国境を南下した送電線は瑞牆山の西側から奥秩父南流域の甲府市を東西に横断し.琴川湖から
   笛吹川を横切っている。それから滑沢山と扇山の間を抜けて.竹森川から高芝山の南鞍部に達し.ここ私の立つ185号鉄塔と結ばれている。

     更に南下する送電線は日川尾根から大菩薩南東部に向かい.一度新山梨変電所構内を通り.御坂三ッ峠の東麓から鹿留山の
   東麓をかすめていた。山伏峠からは西丹沢に抜けて新富士変電所と結ばれ.ここから首都圏の大消費圏に送電されている。

     柏崎刈羽原子力発電所及び福島第一・第二原子力発電所から新富士変電所に送電される超高圧送電線。将来は1000KV送電線.
   西群馬幹線・・タカゴヤ山256号鉄塔から.2008.12

    大菩薩嶺. 丸川峠と砥山日川尾根
   185号鉄塔基部より.9:02
    正面が上日川峠戸倉沢で.左下の186号鉄塔へと連なる

     185号鉄塔先は室床川右俣を渡り.左岸尾根に186号鉄塔を乗せている。487号鉄塔はみそぎ沢右岸尾根に建ち.
   越えた所の真下が丸川峠への登山口。左下が登山口でみそぎ沢側を見上げると茂みの中に巨大な鉄塔が見られた。

     送電線はここから砥山日川尾根に登る。尾根上右の鉄塔が中日川峠に乗る193号鉄塔。以前この基部を抜け.日川尾根から源次郎岳を越え
   恩若ノ峰南西尾を下り.r勝沼ぶどう郷駅にでている。送電線は日川尾根を下りながら横断し.日川左岸尾根沿いから南大菩薩連稜の西側をへ
   ずるよう笹子雁ケ腹摺山の肩にでて.新山梨変電所内に降りている。

  
    中央の窪みが上日川峠・・送電線は砥山西尾根から日川尾根を越えている。

    冨嶽と御坂山塊
   9:04

   「184号.186号.185号鉄塔巡視路の分岐.9:16
    L字鋼標柱2本で表示されている

     鉄塔巡視路に入ると程なく186号鉄塔分岐にでる。186号鉄塔の巡視路は薄い。それに比べ尾根筋は急に歩き易くなる。
   ちょっとした坂にはプラの階段が作られていた。尾根の左寄りを進んで186号の鉄塔尾根に乗ると再び傾斜は緩む。

   9:25
    時折痩せ尾根になり.茂る雑木にはツガ類も現れだす。

   9:27

     キジ・・何時もなら脇の茂みから飛び上がるところ.今回は足元の少し先に居たキジが私の目の前から飛び跳ねる。
   急に足元からはばたき.先方の茂みに身を隠している。そして10mほど先で同じキジだろう。同じことを繰り返した。

     2度目は直ぐ傍に居るとは思わず.足を停め驚くのは私だった。常に身近な所から急に飛び発つのは常にキジが多い。
   更に頂近くの頂稜にでて,今度は右脇からキジが飛び上がっている。突然のことで驚かされるが今回ばかりは違うキジだと思った。
   台地の茂みに巣を持つキジは.ここでは枯スズキが覆い始めた所だった。

     又春蝉の合唱が賑やかさを増した所でもある。大分手前からその合唱は始っている。始まると蝉の煩さが勝り.野鳥の囀り声がが失われている。
   澄んだ通る響きもここにはない。夏蝉に比べ暑苦しさは感じないだけ.よいのかも知れない。

   9:38

   「保安林改良事業施行地」の看板1360m.9:39

    ブナ林
   ブナ林に入る.10:08

   1490m圏の大ブナ.10:10

     老樹・・高度1450m圏に入るとブナの巨樹に出合い始める。赤松に落葉松もあるがブナが多く.奇形の老樹はブナになる。
   根周り上の空洞部分は5月に北信濃岩菅山で見た「倒木更新」と同じ形態なのだろう。

     切株の更新と同じで.笹などの下草の陰になりがちな針葉樹の新芽は,太陽光を浴びられず.成長できぬものが多い。
   倒木を高台として.新しい芽が出るようなると日照不足が少しは緩和され.又倒木自身が養分の供給源となり.倒木表面の苔が
   水分の補強に助けている。古木が朽ちてなくなった跡は「根上がり」の空洞が生まれ.如何にも老樹として目立つ形で臨まれた。

    1518m点コブ
   枯れたスズタケがコブ上を覆う.10:16

     枯スズタケ・・高芝山手前の主尾根を真近に迎えて.漸く枯スズタケを見るようなる。何となく熊の糞を連想させられていたた。
   大声を出し笛を吹く。笹の背丈は2m弱.漸く見付けるも覆う面積は狭く小さいようだ。

     昔の記録を探すとスズタケのジャングルに閉ざされ.身動きができないほど茂り覆っていたとある。今では考えられぬ姿に変貌していた。
   関東周辺は70年周期の減退期に入っている所が多い。ここもその名残だろうか? それでも1518m点コブを覆うササを避け.下径を追い左に折回り込でいる。

   高芝山との鞍部.10:19

   高芝山東面ツメの斜面.10:32

     鞍部まで続いた枯スズタケは規模は小さくともスズタケのトンネルに茂みを作っている。両手を開き.漕ぐよう進めば径は開かれた。
   足元を覗き込むと踏み跡は確り付け.柱のようにスズタケの符さが密に茂り伸び.先への空間を作っていた。

     潜るよう笹藪を抜けるとぬかるんだ根這う東面の急斜面に突き当たった。急に笹はなくなった呆気ない笹藪だった。
   根曲がりに土壌が顔を出している。ここを詰めれば平頂になり.高芝山の頂に立つ。

    高芝山
   平坦な展望のない頂.10:36

     高芝山1540m点はツガ? 混ざりの樹林に覆われ.細長い平頂で展望はない。一番の高み.立木の裏側に私製の山名票が掲げるられていた。
   越して振り返り.頂であることを確認している。又直ぐ先で樹間の切れ目から冨嶽と御坂山塊の展望が開かれた。
   ここまで鉄塔巡視路伝いに登っている。それ故.はっきりした登山道のようなところも通っている。

     裂石.大菩薩峠登山口から室床川中間尾根を詰め高芝山・・西群馬幹線185号鉄塔
     高芝山から巡視路を綴り南西尾根を下り座禅草の里