笹尾根の最上部.大沢山を東西に縦断する。三頭山南面のハチザス沢流域の熊倉山.ハチザス沢ノ頭.大沢山を越え大茅尾根下る・・三頭山笹尾根Top

   石原小屋窪右岸尾根.ハチザス沢ノ頭東尾根.大沢山東尾根.大茅尾根.1000m点ヨゴク尾根
      数馬bsからハチザス沢に入渓し三頭沢との中間尾根を詰め―大沢山大茅尾根からヨゴク尾根を下り直接飯尾へ 2016年09月10日.松村

     ハチザス沢に入渓し石原小屋窪右岸尾根からハチザス沢ノ頭東尾根を詰める・・深山の路分岐から石山の路へ
     笹尾根から大沢山大茅尾根を下りヨゴク尾根から飯尾

    秋川水系の沢
     五日市を過ぎて秋川を遡ると戸倉で盆堀川を.十里木では養沢川を分け.檜原村内に入ると本流は南秋川と秋川の二俣を分かれている。
   北秋川本流の月夜見沢はどちらかと云うと渓流の釣りエリアに適している。支流では惣岳沢が面白いそうだ。

     南秋川は笹平付近で小坂志川を分け.前回入渓した矢沢の出合を過ぎ.源流に至ると三頭沢の上流には都民の森が開かれる。
   この下流側がハチザス沢で快適な滝場やゴルジュがあるが迫力的にはにやや弱く.沢屋が訪れることは少ないようだ。

     ハチザス沢と三頭沢との中間尾根を詰め笹尾根ハチザス沢ノ頭に立ち.その沢沿いの旧登山道「深山の路」から笹尾根へと作業径路を歩む。
   石原小屋窪右岸尾根からハチザス沢ノ頭東尾根を詰め.ハチザス沢ノ頭にでてからは大沢山大茅尾根をそのまま下り.直接飯尾に下りている。

   jr武蔵五日市駅前広場.7:06
    数馬行バス停前.大勢の乗客が列を作り待つも,終点数馬まで乗車したのは私一人だけだった。

    9月10日(土).曇
      jr御徒町¥918. 5:11=5:15神田:20=6:16立川:29=6:58武蔵五日市.バス数馬行.¥940. 7:10=8:16数馬bs.

     神田駅ホームに立つとまだ蒸すも.吹く風は涼しい。どんよりした積雲が都心を中心に一面に覆われ.その底を這うよう電車は郊外へ抜けている。
   積雲が一線を引き東方の空をオレンジ色の朝焼けに染めだした。その隙間から蒼空がチラッと望められる。今日は台風13号後の日本晴れとは往かないようだ。
   晴天の予報は見事に外れ.小仏トンネルを過ぎても.重く垂れ込む雨雲の群れは変わらなかった。

     昨日.一昨日は台風13号と前線の影響をまともに受けた。広い範囲に豪雨をもたらしていた。
   その後温帯低気圧になり.8日夜から9日に掛け.太平洋沿岸の上部を中心に再び大雨に襲われる。

    南秋川流域
   九頭竜橋から下流側の南秋川を見下ろす.8:26
    左岸の支尾根は槇寄山から延びる965m点尾根

     ハチザス沢出合から笹尾根
       8:16数馬bs一8:41ハチザス沢橋取付き一9:00本流右岸一9:22対岸尾根に乗。 一鉢巣沢右岸道一9:40対岸.石原小屋窪出合
       一9:54渡渉地点.右岸尾根一10:10鞍部:20一11:00小:10一11:44熊倉山一11:50「深山の路」分岐
       一12:08笹尾根.ハチザス沢ノ頭一12:25大沢山.大.

     終点数馬バス停から檜原街道を進み,村社九頭龍神社(祭神は手力男命)を右上に見て.旧道の数馬温泉分岐を右手に分けている。
   2月にここから三頭山に向っていた。当時は一面の雪面に覆われていたが.今回の大地は乾き切っている。それでも山に入ったのは今回も私独りだけだった。
   奥多摩周遊道の起点に入り.九頭龍橋を渡っている。まだ時間が早いせいか街道を登るサイクリング車が多い.それもグループでなく個人の行動が多く見られた。

     数馬地区に入る頃からグループによるツーリングが見られるようなった。九頭龍橋を右岸に渡り.右手の遊歩道を下れば九頭龍ノ滝に降りられる。
   道路脇左にあった道標に「西原峠.槇寄山」とある。ハチザス沢右岸尾根に乗る登山道で.965m点尾根を詰め槇寄山東肩の西原峠に至る尾根。
   又ハチザス沢沿いに入り.金沢を分け.篶ケ窪沿いの各中間尾根を詰めても源たる槇寄山に至る。一度は行きたいルート.

   橋の欄干には「蜂巣沢橋」と取付き地点.8:41

     大平入口(おおだいら)バス停から200mほど先で.峰巣沢橋(はちのす)にでる。
   蜂指沢とも呼ばれ.源流は大沢山を源とする金山沢(かね)。

     峰巣沢橋を渡り左手の沢へ下る斜面は既にハチザス沢と三頭沢との中間尾根になり.沢沿いからハチザス沢ノ頭東尾根を詰め笹尾根にでる。
   何の目印もないガードレール脇から左岸沿いに踏み跡が延びている。又ハチザス沢左岸尾根がハチザス沢ノ頭東尾根に当たる。

   ハチザス沢左岸に入って直ぐの看板.8:44

     ハチザス沢左岸道に入ると直ぐ「観光客のみなさん.三頭山方面に行かれる方は右に登ってください」の大きな看板が目に付く。
   古い看板で更に赤字で「直進道は簡易水道施設管理のため.一般立入り禁止します」檜原村地域活性化環境係とあった。
   看板を見る限り.ここは昔の都民の森への登山道だったのだろうか?

     石原小屋窪左岸尾根から「深山の路」に抜ける山径があるものの.上部はロープで閉鎖されていた。
   歩む人が少なく.径は部分的に崩れ.この先に道標類はない。車路の取付きにあっただろう道標は取り除かれたものと思われる。

   ヘチを綴る作業道の石階段.8:48

   簡易水道施設.8:52

     右手に青ポールのフェンスに囲まれた植生調査の囲いを通過する。フェンスの上部を通れば尾根末端にでて.本流左岸の作業道に入れる。
   又河原沿いの左下には木造2階建ての造林小屋が見下ろされた。

     足元に「平成21年森林再生GPS7132」の赤坑があり.脇に水力発電機番ある。
   そしてハチザス沢沿いのヘチには長く細い石段が綴られ.進めば突き当たりが簡易水道の施設にぶち当たる。

   ハチザス沢本流と右上に登る踏み跡.8:58

   本流を対岸右岸へ.9:00

     水道施設の先に右上へ踏み跡らしきものが綴られていた。それを見て施設の山側を高巻き.堰堤先で河原に下りている。
   確りしていた踏み跡はここまでで失われていた。対岸に薄い踏み跡があるようだ。
   更に左岸沿いに回り込み.踏み跡の切れ目から右岸に飛び石伝いに渡渉した。

   山陰の暗い右岸斜面.9:10

     山陰になり右岸斜面は植林帯に変わり.急に暗さが増している。土壌はぬかるみ.仄かな踏み跡に導かれ.左上方へトラバース気味に斜上した。
   踏ん張り過ぎると力が入り過ぎ.ぬかるみの斜面は抜け落ちる。ここは踏ん張る踏み跡がないだけでも.最近通った人はいないようだ。
   小尾根の頭が明るく見上げられ.まずそこから見下ろし偵察することにした。

    ハチザス沢右岸尾根・・登山道
   朝の陽光を浴び.明るい小尾根に乗る.9:17

     笹尾根槇寄山に至る965m点尾根の末端.上流側のハチザス沢出合右岸尾根に乗る。
   先程九頭龍橋を渡った所にあった槙寄山への登山口からと続いている。と云うことは,この登山道からも楽に.石原小屋窪出合に下りられる。
   朝方の陽光が小尾根上にも差し込み.東西に落ちる尾根斜面の明暗をはっきりさせていた。

    小尾根の北面
   再び対岸の先ほど通過した給水施設を見下ろす.9:22

     小尾根に乗ると南面は明るい雑木帯に変わっていた。下草が茂り.瑞々しいまでの緑深い尾根になる。
   その末端の枝尾根から北面のハチザス沢を見下ろすと先程通過したばかりの水道施設が真下に見下ろされた。

    蜂巣沢右岸道
   9:32

     蜂巣沢の方向を見定め,半ば先まで戻っている。緩やかになった斜面を今度は上流側の右岸道に向かう。
   斜下し.高めに巻くと山腹をトラバースする作業道に乗っている。ただ確りし始めた作業道もぬかるみ大地をトラバースしている。
   一度涸れた井戸入を横切る。そして浅い踏み跡から離れ過ぎぬよう気を付け.歩き易い所を求め前進した。

    石原小屋窪出合
   手前がハチザス沢.9:43

     雑木に覆われた山腹道, 前方に明るい空間が開かれ.近ずくと石原小屋窪の出合を対岸に見る。
   左岸道は河原沿いにある筈だがここからはよく分からなかった。見下ろすが岩陰になり.あるようでないヘチが続いている。

     石原小屋窪出合の手前に本流右岸に渡ると木橋がある筈だが樹木に隠れ分からなかった。
   又出合直ぐ本流側上流にも木橋がある筈だが.ここからは見当もつかない渓谷になっている。まず河原に降りることにした。

    
    本流右岸から見下ろす出合                  沢沿いに下り下流に木橋を確認.9:48

     左岸のフチに踏み跡らしきを見付け河原にでる。下る途中で石原小屋窪出合脇の木橋が目の真下に見下ろされている。
   あってホッとするも如何にも濡れ.渡れそうもなかった。3本の丸太橋と聞いていたが2本しか見当たらず。

     遠目だが苔で濡れ光る木橋は細く.サーカスの綱渡りをするようで渡れそうもなかった。
   続いて河原に下り着く所で.下流側にも木橋も見付けている。飛び散る飛龍に駆け落ちる流心.その先にも丸太橋はあった。

   木橋上流側の左岸渡渉地点より.9:54

     この地点からの渡渉は上流側は激流が走り難しい。下流側は落差もあり.沢は激しく切れ落ちていた。
   旧作業道沿いに出合の木橋まで戻ることもできるが.河原が広がる上流側は傾斜は緩く落ち付いている。
   滑り易いが水深の浅い所で.ストックを支えに飛び石を利用すれば何なく左岸に渡ることができた。

     又水量から見て.篶ケ窪出合まで偵察する積りでいたが曲沢出合から左岸沿いにヘチを歩くことになる。
   朝方から足首辺りまで濡らすことに難渋し.偵察を諦めている。渡った対岸は石原小屋窪右岸尾根の末端になる。
   本流はハチザス沢ノ頭.北側を隔てる石原小屋窪は熊倉山を源となし.この尾根を詰めれば熊倉山にでられる。

    石原小屋沢右岸尾根末端の平坦地
   9:53

     尾根末端まで戻らず.側面から登れる場所を探しずつ.渡渉地点を決めている。尾根末端から続く平坦な幅広い尾根。
   丘のような台地を登ると雑木に囲まれる丘陵が続く。何にも云う言葉も必要としない.心地よさ。

   見納めとばかりとハチザス沢の上流を見詰める.9:54

     末端尾根の末端に乗り.本流上流側を見下ろす。渡渉せず右岸を進むと直ぐ曲沢に篶ケ沢出合にでられた。
   篶ケ沢からは笹尾根槙寄山へ突き上げている。出合右俣が金沢(カネ)。

    

     尾根幅広い中央を歩む。
   幅広い台地上の尾根筋が続き.薄暗い樹林に覆われ.巨樹が絡み.早速深山の装いを十二分に現わしている。
   予想どうりの満足感.踏み跡も薄く深い。蜂巣沢に入って.大らかなにどっしり構えた尾根が私の前に横切り迎えてくれていた。9:58

   石原小屋窪と日陰三頭ノ沢を隔てた対岸の山.10:14
    鞍部.10:10

     それでいて尾根筋は下草が殆どなく.又熊笹.スズタケもない。すっきりした感じの踏み跡径.
   急登もなく程よい傾斜で.落葉は飛ばされているのか薄い。心地よい歩みが続く。

   林相の境.10:15

    1100m圏小コブ
   北西に折れる.10:24

     痩せ尾根から再び尾根幅が広がる手前で.右下の谷間,熊倉沢から「ピーッ.ピーッ」と鋭く鹿の鳴く声を聞く。鹿の声も久し振り.
   この手前では尾根中央に熊の糞を見ている。乾いている処を見て大分古いようだった。

   東尾根を目の前に.10:33

    ハチザス沢ノ頭東尾根
   尾根に乗る.11:22

     右手に雑木.その境に踏み跡が綴られている。そこを尻目に間伐の倒木帯を跨いでは登っている。
   そして確りした踏み跡を見出した。少し可笑しいと思え探せば必ず作業道を見付けハチザス沢ノ頭東尾根に乗る。

    熊倉山
   ここから平坦な尾根伝いになる.11:44

    熊倉山
     小コブを覆う植林帯を抜けると尾根筋の左(南側)山腹を綴り.ハチザス沢ノ頭東尾根に乗ると都民の森管理事務所の道標が目に付く。
   大き目の道標には「ここは「深山の路」.現在標高1300mとある。

     少し左に進めば「石山の路」との分岐1300m圏にでる。北側に降りれば大滝にでる枝尾根を合わせていた。
   地図による1334m点コブは熊倉山。「石山の路」との合流点1305m圏を熊倉山と指すものもある。

     東北東に延びるハチザス沢ノ頭東尾根を右に入り下ると南側の山腹を回り込みながら鞍部にでて.再び尾根に乗っている。
   直ぐ脇の1140m圏の広い台地状のコブに立ち.北東に派生する尾根を下れば三頭沢に下り周遊道路にでられる。

     ここは分岐点.手前から閉鎖されていた。又右に折れ1149m点を通り.南東に派生する石原小屋窪左岸尾根は
   ハチザス沢に下りている。私が登ってきた対岸の支尾根になる。

   「石山の路」との1300m圏分岐.11:49

     「深山の路」分岐から平坦になると1334m点を過ぎ.今年3月に三頭山を横断し御堂指尾根を下ったルートを再び綴るようなった。
   「石山の路」分岐で.右後方から登ってきた中年女子グループの団体と鉢合わせした。

     ハチザス沢ノ頭東尾根から笹尾根にでるのも久し振り.笹尾根を下ってくるハイカーと何度か擦れ違っている。
   短い言葉を交わし.己の道を歩んできた。それも大茅尾根に入ると.再び出会うハイカーは皆無になった。

    深山の路
   12:04

    ハチザス沢ノ頭
   笹尾根の分岐.縦走路にでる.12:08

     ハチサスノ頭に立つと更に確りし登山道らしくなる。ここでも笹藪のない.すっきりした山径に変りはなかった。
   笹尾根に入るも.尾根筋は熊笹の茂みは全く見られなかった。奥多摩ではスズタケの衰退期に出くわしている。熊笹もそのような時期なのだろうか?

     笹尾根の名に似つかわしくない尾根が大沢山まで続き.更に大茅尾根を下っても熊笹が現れることはなかった。スズタケもない。
   9月のまだ上旬.猛暑の中だが熊笹.スズタケの下草類はあっても生い茂る勢いは失われている。7.8年前まではこの辺は猛烈な笹藪が生い茂っていたと思う。

     ハチザス沢に入渓.石原小屋窪右岸尾根からハチザス沢ノ頭東尾根を詰める・・深山の路分岐から石山の路
     笹尾根から大沢山大茅尾根を下りヨゴク尾根から飯尾