畦ケ丸からのモロクボ沢右岸尾根・・塩地窪ノ頭北尾根から白石沢との出合に至る
     大らかな自然林の疎らな台地. 塩地窪ノ頭の頂から北尾根を下り.後半は鹿柵絡む尾根筋に変わる白石林道へ

    鬼石沢左岸尾根から吊尾根.畦ケ丸
    善六山と塩地窪ノ頭
    塩地窪ノ頭北尾根から室窪沢出合・・作業用ヘリ・西丹沢ビジターセンター

   塩地窪ノ頭北尾根
   北尾根取付き.14:27
    塩地窪ノ頭14:17一14:36鹿柵一14:57旧白石キャンプ場跡地一15:02白石林道一15:15ゲート一15:40西丹沢ビジターセンターbs.

     塩地窪ノ頭北尾根(ショチボ沢右岸尾根)は河内川の中川支流・鎌田沢とモロクボ沢(室窪沢)の支流・塩地窪沢との分水嶺をなし.
   上半は豊かな自然林で明るい広葉樹に覆われるも.後半は深い植林帯の薄暗い鹿柵に囲まれて.末端は旧白石キャンプ場の台地に下りている。

     塩地窪沢はイガイガ氏のブログによると「塩地窪」と書き“ショチクボと言っていますが.沢の字を付けて塩地窪沢と言うこともある。
   水流はなく.滝といえるような段差もない.よく言って涸れ沢.悪く言えばガレ沢.ひいき目に言って窪です」とある。
   源流のツメは善六山と塩地窪ノ頭とに挟まれたコル。登った当時1月にコルで転落事故が遭ったらしい。・・2015.04にはこの沢の右岸尾根を下っている。

   この先鹿柵の途切れぬ尾根に.14:28

     北尾根970mの尾根の分岐.焼山849mを雍する尾根で.下る場合はここを南へ折れ南東方面へ下る。
   なだらかな広場670m.その下に大倒木あり.650m位で北側に巻道ある。最後は急壁.ザイルがあれば助かるようだ。

    後半の鹿柵尾根
   第1ポイント846m.鹿柵が現れる.14:36

     鹿柵・・北尾根の距離にして約半分ほど下ると鹿柵が尾根筋を覆うようなる。それは尾根末端の裾のまで続いている。
   上部は大分古く.崩れ倒れ掛かった有刺鉄線が張られているも鹿柵としての機能は失われていた。又横に絡む鹿柵なり.割線があった。

     切り裂かれ崩れた鹿柵から柵内に入り.鹿柵を右に常に見つつ尾根を末端まで下っている。
   第2ポイントは両側から挟み込むよう鹿柵が萎み.それに合わさる間の枠中を抜けていた。松浦本によると後は
   延々と鹿柵が尾根筋に連なり構え.後半では尾根筋の右へ柵穴を潜り末端まで下るとある。ただ柵穴は見付けられなかった。

   第3ポイント717m.横の鹿柵より・・14:44

     第3ポイントの右T字形に合わさる場所の角にある柵扉は南京錠が掛けられていた。
   左に折れた鹿柵沿へ少し回り込むと崩れ外れた柵扉を見付けている。柵扉でなく.外れた脇から抜けている。

     又鹿柵は二重に張られ.外側の古い有刺鉄線との間には丁度人一人が通れる間隔があり.その間の先で柵が崩れ.押し潰され抜けられ助かっている。
   又鹿柵を抜けてから左に折れた距離分.柵沿いを戻っている。右L字柵形の向かい側に戻り.再び尾根筋を下降した。

   第4ポイント.左柵は潜れず・・14:48

     末端の河原台地が見下ろされるようなると最後の鹿柵に隔てられている。ここは新旧二重に張られた鹿柵が綺麗に並行して設けられていた。
   古いほうは相変わらずの有刺鉄線. 本来は尾根の途中で柵が巻き上げられ.尾根筋の右へ潜れる所が最後にあると聞いていたが見当たらず。
   末端まで右側に鹿柵を見ながら下ることにした。

     右にT字形の交差を左に折れ.前回と同様に抜けられる所を探すが中々見つからず。尾根上からかなり左方へ.離れた所まで移動している。
   その間で鹿柵を支える針金に足を引掛ける。急斜面もズッと気を付けてきたが.この薄暗さが中途半端になり.更に見ずらくなっていた。
   負け惜しみだがそれほど痛かった。越えれば見晴らしのよい大地にでる。その直前でどじっている。

   今度は鹿柵を乗り越える.14:55

     右前方に鹿柵を越える為の黄色テープのマーキングを見付け.近づくと大岩に鹿柵が寄り添っている。ただ同じ高さまで有刺鉄線があり高い。
   一度諦めるも覚悟を決めるしかなかった。鉄条網に引掛けぬよう.丁寧にゆっくり渡るしかない。まずストックを放り投げる。

     古い有刺鉄線が大石側に並行して張られ,大岩に乗っても高さは優にある。ゆっくり鉄条網の枠に左足を掛け.右足も掛ける。
   梯子に乗る要領で右手は柵柱を軽く支えとして.バランスを取って飽くまでもゆっくり足を上げた。
   靴底が完全に枠に乗ると綱渡りのよう揺れる。まして両足が各々の枠に乗っている。それから柵上を跨ぎ.新しい鹿柵の枠に移れホッとした。

     尾根後半は鹿柵に沿いの薄暗い植林の急斜面をドンドン下っていた。
   最後の鹿柵を乗り越えると目前には檜の植林が途切れ.一線を引き急に明るく開かれた河原の台地にでた。

   旧白石キャンプ場跡地.14:57
    旧白石キャンプ場からモロクボ沢.大滝は片道20分ほどの距離

     山の裏側に陰る檜の密る暗い植林帯から最後の鹿柵を抜けると急に北尾根の末端.西側の明るい河川丘陵にでる。
   旧白石キャンプ場の跡地.その先に流れるのがモロクボ沢。

   左に折れ「山びこ橋」を渡り左岸へ.14:57

    山びこ橋
     旧キャンプ場の散策路をそのまま突き進むと道なり.山びこ橋にでて.左に折れ.モロクボ沢左岸沿いから白石沢を渡っている。
   出た突き当りが舗装された白石林道だった。山びこ橋北詰の直ぐ左先に雷木沢出合がある。

    柵の東側の末端尾根
     東側から北尾根に取付く場合は山ビコ橋の左脇から沢に降り.石積提の上で河原を渡渉。尾根末端の東端から急登で取り付いている。
   或いは橋を渡って直ぐ.左手の北尾根に取り付くジグザグ径を確認し.鹿柵の脇から右上の檜林を登り詰めていた。

     鹿柵を右に見ながら登るが鹿柵が寄り添い.反対側は崖と非常に狭い危険な場所がある。
   新古2本の重なる鹿柵を詰め.途中で鹿柵の下を潜り尾根筋の右側にでて.尾根を詰めることになる。
   又河原に降りるにはモロクボ沢第3堰堤上右岸の石垣のある広場から右下の河原に降りている。・・シヨチクボ沢出合の河原は第4堰堤.

   モロクボ沢右岸の作業径路.14:58

     旧キャンプ場内から対岸に渡り.緩やかな草原の森を思わすモロクボ沢左岸の幅広い経路を下る。
   平坦に広がる大地は樹冠から差しだした明るみが裾野に降りたことを知らせていた。

     正面が水晶沢ノ頭から延びる雷木沢右岸尾根末端. そこを回り込むと白石沢に架かる永久橋を渡り白石林道に突き当たる。
   この右岸尾根には翌月.沖箱根沢左岸尾根の後に登ることになる。下半は下ってきた北尾根と同様の鹿柵尾根。

   旧白石沢キャンプ場入口からの橋西詰.15:02
    白石沢に架かるコンクリート橋.対岸の白い看板は白石林道

    白石沢の左岸道
   渡って突き当たる白石林道の旧ゲート.15:05

     永久橋を渡った東詰.林道の向かい側に「←白石.,丹沢自然教室→」の道標があった。
   左手に旧ゲートがあり.この先が林道の終点になる。白石峠への登山道は水枯れした沢沿いで崩れている所も多く.
   入山者は少なく大室山経由が多いと聞く。現在登山道の整備が行われていた。

    白石峠
     甲相国境尾根の東部にある峠で.峠の東側は丹沢大山国定公園に指定され.西側は横浜市水道局の水源源涵養林として管理されている。
   国土地理院の地図「中川」や昭文社の山と高原「丹沢」では1307m点コブ上が白石峠とされているが現地の道標は北側の1290mの鞍部を指す。

     峠の由来は峠の両側に大理石(結晶質石灰岩)の白石が多いことから呼ばれ.神奈川県の天然記念物に指定され.採取は禁止されている。
   又過っては「上峠」.「お茶煮のコシッパ」とも呼ばれ.相模の中川・箒沢集落と甲斐の上道志地区を結ぶ交易路として栄えていた。

   用木沢出合手前の白石林道ゲート.15:14
    ゲートの背は下ってきた北尾根と中川川

     犬越路・・旧ゲートから右折して左岸沿いの白石林道に入り.手沢橋を渡ると直ぐ林道のゲートがあった。
   直ぐ犬越路の分岐.左手から入る用木沢出合にでる。「←白石峠3.8km.↓西丹沢自然教室1.8km.犬越路2.5km→」の道標があり.
   左に折れれば犬越路越えして神ノ川ヒュッテへ.東海自然歩道に入る。

     この犬越路越えは県道76号.山北藤野線の点線県道になっている。起点は県道246号.向原分岐.(元起点,清水橋)から
   犬越路1060mを越え.終点は国道20号甲州街道.日連入口になり.点線県道としては主要地方道は神奈川県唯一の不通県道になっている。
   2012年の秋には子供夫婦とマイカーで神ノ川ヒュッテを起点に袖平山,姫次.黍殻山へ登っている。

     又マス小屋沢出合手前の林道分岐から東沢林道に入れば犬越林道を経て.犬越路隧道を潜り神之川林道に抜け.月夜野にでられる。
   犬越路林道の起点は西丹沢.終点は犬越路隧道約800m. 全線舗装で距離4.5km.高度差78mで一般車通行止の林道。
   先に繋がる神之川林道は起点は青根.終点は犬越路隧道。未舗装のガレ道で距離14.6km.高度差560mで一般車通行止の林道。

    石棚山稜
   中川川左岸道のコテージ群より.15:18
    石棚山.ヤブ沢ノ頭.穴ノ平沢ノ頭

     用木沢の出合からは白石沢と合わせると白石沢は沢名を中川川と変えている。後の河内川→酒匂川.出合Pのちょっと先に.
   「私有地につき立ち入り禁止」の看板が左脇に立てられていた。直ぐ脇のキャンプ場は私有地のようだ。車用か?

     左岸道を2度渡り返し.右手の河原に白石オートキャンプ場とパゥアーハウスジャパンのコテージ群を見て.ビジターセンターが近くなったことを知る。
   里道を歩み山麓の正面に突き上げているのが石棚山稜。見渡せる西斜面の山肌は.照り付ける日差しは斜陽し始めていた。
   里の長閑さを誘っている。もう中秋と云うにも.ここから見る中川川流域の樹林の染まり具合はやや遅め。ただ感じる風は肌寒い。

     今年は夏の仲ノ沢経路から穴ノ平沢ノ頭.大杉山にでて.大滝峠から屏風岩山と繋ぎ.今回は塩地窪ノ頭を訪れている。
   次回は大滝沢側に戻り右岸の径路に入るか.室窪沢出合から水晶沢ノ頭へ登り.甲相尾根にでて見様かと思っている。

   西丹沢ビジターセンターバス停.15:49
    Pは両側に50台ほど.後は用木沢出合に7台.白石沢キャンプ場.有料がある

     東沢林道を左手に分けると数年前に訪れたつつじ新道入口が左側から入ってきた。登山道改修工事が行われ看板が立てられていた。
   そしてウエルキャンプ入口を過ぎるとやや高みに山の神を祀る祠を見ている。今日一日の無事を感謝して.斜め前の西丹沢ビジターセンターに戻る。
   ・・祠の右脇の踏み跡は祠尾根の末端。小屋沢ノ頭から始まる五右衛門沢左岸尾根からビジターセンターに直接降りる尾根。

    ヘリコプター
     ヘリコプターの騒音は午後になると時折.聞こえては消えていた。善六山の登りで.それが耳に付くようなる。
   上空を南から北へ抜けている。そして朧に爆音が消えては又南側から上がって来た。最初は事故か?
   何にかを探しているのではと思っている。それが塩地窪ノ頭にでると更に真近にヘリが見え爆音もけたたましく聞こえてきる。

     北尾根を下る途中では甲相尾根方面へ何かを荷上げし往復する機体を何度か見るようなり.長く吊るされたロープに
   荷の塊が見えた。初めは布のようなものに包まれていた。下山して白石林道を下っている折は.細長い機材のようなものが運ばれている。

     運搬用ロープを長く垂らしたまま.ビジターセンターの上空を越え.更に下流に下っては返ってきた。
   40〜50分に1回として.今日は何回往復したのだろう。

     数年前.笹子トンネル抗内で落盤事故が起きている。その時は近くの隧道上を渡り.日影雁ケ腹摺山から雲母山へ登っている。
   熊に遭遇した時だった。朝方.事故のあった隧道上から取り付き.爆音の煩さを知ってから笹子に下山するまで
   一日中.5.6機のヘリが頭上を旋回していた。

     又遠くからの爆音が柔らかい日差しを透し.伝わってくる山小屋の荷揚げや閉鎖のヘリのある風景は音と共に長閑に思え.
   この場景は好きである。ただ真近過ぎるヘリは騒々しさを増した轟音は会話もできぬ状態に陥ることもある。
   もう大分前になるが同期会が行われた秋尾瀬で.三平下で急病人を救出する大型ヘリが頭上に現れ.登山道から吊り上げている。

     数年前には鹿島鑓ケ岳から下山の折.冷池山荘に跨る登山道の真上に.荷上げのヘリが降り,驚かされた。
   又奥多摩稲村岩脇で滑落事故に遭遇している。崖プチに立つ私の真横で何度もホーリングするヘリに出遭ってもいる。

     爆音は破裂するほどの勢いで.空気を割り.真横に落ちる落雷と似て.樹葉を千切るようあおられる爆風をも強い。
   昔感じなかったのが剣岳真砂では天幕を畳み.ヘリが降りた時だった。当たり前と覚悟した爆風はそれとして.1時間も外で待たされ
   寒かった覚えがある。山岳歴だけは長い。それだけ「1つの言葉」から繋がる言葉を連想すると色々な想い出が湧き上がってきた。

    西丹沢ビジターセンターbs.¥1181. 15:40=16:52新松田.急行17:01=18:27新宿.大江戸線西新宿.

     甲府気象台は昨日26日.富嶽の初冠雪を発表. 下山した30日は台風22号後の秋晴れで.木枯らし一番を記録した。18℃.
   前日まで見られた5合目までの雪富士は全く失われていた。対比した映像がニュースとして.伝えられていた。

   地形図「中川」.西丹沢登山詳細図.zzz132屏風岩山周辺.zzz176鬼石沢左岸尾根.塩地窪山北尾根・・スカパ登山靴.25.938歩
   何時も登山届の提出には困っていた。今回初めて新松田駅前の派出所に提出する。
   お茶500cc+テルモス. 弁当.バナナ.蜜柑.羊羹.大福.アミノバイ5000 

     鬼石沢左岸尾根から吊尾根.畦ケ丸
     善六山と塩地窪ノ頭
     塩地窪ノ頭北尾根から室窪沢・・作業用ヘリ・西丹沢ビジターセンター