過ってのガソリン用軌道の爪痕を探り.水ノ木幹線林道を探索.坦々歩む・・取水口巡視路.古道.径路.林道と県道729号線.76号線

   取水口巡視路.古道.径路.林道と県道729号線.76号線と各々目的の異なる人達と出会う
     世附川流域・・水ノ木橋.夕霧橋.丸尾橋.金山沢橋.広河原橋.雷沢橋.山百合橋.湯ノ沢橋.芦沢橋.浅瀬橋.浅瀬ゲート.滝壺橋.永歳橋

     山神沢枝沢から入渓し世附山神峠
     山神峠越えで「水ノ木」周辺を探り.世附大棚林道
     水ノ木幹線林道から浅瀬林道に戻り.左岸の湖畔道から落合発電所・・県道76号線にでて丹沢湖バス停

   椿丸南西尾根830m圏コブ
   大棚林道より.13:08
    尾根後半の植林帯の境の窪溝が午前中下ってきた沢筋で山神径路が横切る

      水ノ木幹線林道から浅瀬ゲート・・丹沢湖北岸から丹沢湖bs
   13:11水ノ木一13:31水場一13:56世附川取水口入口一14:26山百合橋一15:08浅瀬ゲート一16:13丹沢湖bs.

   水ノ木幹線林道に戻り浅瀬橋へ.13:12
    水ノ木橋を渡っての広い世附川本谷の左岸道を戻る。

   水場に戻る.13:31

    水場
     世附山神峠から幹線林道に降り.水ノ木に林道を向うと直ぐ現れたのが小滝の流れる水場だった。そこまで戻っている。
   水場脇の立木の根元に一輪の水色の小さなスミレが咲いている。その上の枝が分かれる処に陶器の茶碗が落ちぬよう挟まれ置かれていた。

     暫く使われていないような汚れ方.丁寧に洗い口に注ぐ。口当たりよい美味い水を呑む。何とも言えぬ冷たさが又よい。
   続けて軽く2杯頂いた。また少し離れてタオルが吊り下げられていた。以前は上流側にトタン板もブル下がっていた小滝だったらしい。
   今回は峠越だけのため500ccの茶1本をを持参している。帰路は林道歩き.残りと入れ替え洗顔して浅瀬へ戻る。

    境界尾根から突き出した丸尾山
   丸尾沢出合上部.13:51

     徒然に林道を綴り山神沢を渡った左岸側の土壁にあると云う鎌田鉱山の坑道口は知らず通り過ぎている。
   林道の右脇に「水ノ木取水口入口」の標柱が目に入る。黄色い「世附猟区」の標柱の間に右後方へ本谷に下る経路が続いていた。
   河原には取水堰堤があり.落合発電所への最も遠いい取水口になる。でた下流は直ぐ丸尾沢の出合に。この源流は10月に訪れている。

   林道より取水口,丸尾沢付近.13:52

     その先で夕霧橋を渡ると再び地震観測地点が林道の左脇に設置されていた。ここは「強震」の表示は付けられていない設備。
   金山沢橋を過ぎると「高尾沢排砂口入口」の標柱を見る。ここは吊橋がありその先の対岸まで行けるが降りえず.
   手前で河原に降り下流を綴れば土沢にでる。

    水ノ木幹線林道の新しい支線
   先の電柱脇が「世附川取水口入口」.13:58

     左の林道支線は悪沢の右岸尾根に乗る。山神峠から稜線上の南側に登ると780m圏肩から伐採用の林道が造られていた。
   まだ地図に記されぬ林道. 山神峠から南東の尾根伝いに下ると山神山東端で林道がUターンしている。その地点に林道分岐があり.
   下れば幹線林道へ。山神山からは踏み跡で.分岐からは黒線で下ると広場状の分岐で合わさり幹線林道に下りている。

     南西面に延びる幅広い尾根を大きくコの字を繰り返し下ると水ノ木雨量観測所にでて.更に下るとここ水ノ木幹線の林道にでる。
   直ぐ先が世附川取水口入口. 尾根を末端まで下れば朝方の「旧三俣山荘」の吊橋にでる。

   13:54
    「一般車通行止」の看板と「落石注意」の道路標識の間には林道を横切るようが太い鉄骨が埋められていた。

   電柱「NNT世附支92」.13:56

     折れ倒れているのは古い「猟場図」. 世附川からの二俣図では左が土沢,右が本谷とに挟まれ.又1.3,4.7の番号が付けられていた。
   「猟場図」に従えば左手は階段を下り世附川の対岸へ。右手は林道を下り歩んできた水ノ木方面になる。

    難しい峰坂峠への経路
     「世附川取水口入口」の標柱から左奥に河原に降りる東電の巡視路階段があった。
   この水路は水ノ木取水口から朝方訪れた山神沢出合を抜け.大又沢の貯水池にでて丹沢湖北岸に建つ落合発電所に入水している。

     階段を下り吊橋で世附川を渡り,土沢を跨ぐ倒木で対岸に渡ると出合右岸に確りした旧径路がある。
   ただ途中は荒れ果てたガラ場で廃道化され.技術的には難しいルート.抜ければ境界尾根の峰坂峠にでる。・・土沢径路.

   MASASHIKO氏の資料よりスイッチバック地点
    明治25年の旧版地形図に記された森林軌道

     森林軌道とスイッチバック・・ブログ「イガイガの丹沢放浪記」氏のタイトル「スイッチバック」の文章を記載させて頂きました。
   「現在ある水ノ木幹線林道はかつての水ノ木線の森林軌道の跡地を流用したものであるが.山百合橋先の雷沢排砂口入口のあたりから
   勾配は急になって広河原橋を渡るとふたたびゆるやかな坂道にもどっている。

     森林軌道は急坂を登るのは無理なため.山百合橋で世附川の右岸から左岸に渡ったあと.徐々に高度を上げながら土沢出合の手前まで
   まっすぐ進み.スイッチバックで戻るように登っていき.もう一度スイッチバックして広河原橋を渡り.水ノ木方面に向かったようである。

     まずは林道から離れて水平方向に進んでいたことを確認するため.雷沢排砂口入口のあるあたりから世附川の方に降りていくと
   林道下10mか15mのところに軌道の石積みがあるのをみつけている。

     岩盤に乗せるように造られ.崩れている箇所もあるがはっきりそれとわかり.現在の林道とは別のルートで進んでいることがわかる。
   そのまま辿っていきたいが上流.数百メートルのところに堰堤があり,その手前で途切れている。

     この広河原堰堤の竣工は昭和50年となっているので,あきらかに堰堤工事で痕跡は消えてしまったようである。
   林道にもどり広河原橋へ行き.橋を渡ったところからふたたび世附川の方に降りて左岸に沿って上流に進んでいくと.
   また軌道の石積みがみつかった。広河原堰堤の上流側には川底が上がってしまい軌道の跡は埋まっているが標高があがると.
   途切れた石積みが再び面から地上にでてきている。」とある。

     旧版の地形図「駿河小山」には「林用ガソリン軌道」と記載され.雷沢排砂口入口から広河原橋間は軌道のスイッチバックが
   丁寧にジグザグを切り記されていた。又悪沢沿いには山神径路に破線が付けられ.世附川南岸の東西に延びる境界尾根にある
   幾つもの峠路にも破線が記されていた。

   スズタケの原.14:05

     山百合橋の手前では林道が河原沿いから少し離れ.山腹を回り込んでいる。右手にスズタケの茂みを見て.
   突然森林軌道のレールが突き出していた。奥の樹林帯は河原沿いの一段低い平坦地。その先にも石積みがある。

     日増しに失うスズタケの原. 尾根上はまだ下草も生えぬ時期だがスズタケの根は如何に行ってしまったのだろうか?
   山なら何処にも生い茂っていたスズタケが今失われている。衰退期に入り更に見難くなり.見付けてハッとするのも不思議な光景だった。

   放置されたレール群.14:05

    軌道の橋脚跡1
   この付近から橋脚跡が林道から望まれた.14:07

    橋脚跡2
   軌道の橋脚跡.14:08

   旧石積みに新たな側壁.14:12

   左岸沿いの改修を終えた雷沢排砂口入口.14:19
    広河原の大堰堤を過ぎ上流を振り返る

   山百合橋を右岸へ.14:26
    手前西詰の橋脚は森林軌道の橋脚を再利用している

    
    「東海自然歩道」と印された林道の山百合橋北詰

   世附川右岸.峯坂沢近くの桜の木と廃家.14:31

     山百合橋を渡ると芦沢橋までは右岸道になる。渡ると世附川の流心から離れ.林道との間にやや膨らみを持つようなった。
   この辺の植林は手が入り.広場は綺麗に整地され.小さな貯木場が設けられている。更に拡張されたらしい。

     その少し下流側の林道からは一軒屋の大屋根の崩れる大きな廃家が見下ろされている。世附川に近いもう一軒は完全に崩れていた。
   戦後直後に小田原少年院の分院が丹沢山中に一時置かれていたとのこと。ここだろうか?

   峰坂沢?14:34

     14時30分.朝方世附川の吊橋を渡った巡視路の「山神悪沢取水路入口」の標柱まで戻ってきた。改修工事が始まるのだろう。
   右手から入る改修のため測量された小沢を抜け.大改修を終えた崩落地跡を過ぎれば.もう見慣れた芦沢にでる。
   水ノ木幹線林道を歩み終える。後はのんびり丹沢湖北岸を歩むのみ。

   芦沢の林道起点.14:44

     ここ芦沢の林道は悪沢峠に突き上げ.最近伐採用の改修工事を終えていた。ゲート抗はあるものの塞がれているのは見たことはない。
   今年1月に初めて世附川沿いに入り.ここから悪沢峠を経て不老山林道を綴り.谷ケ山から駿河小山に下りていた。
   最後に明神線11号鉄塔から富士紡積を直下し.夕陽を浴びる枯れススキの南斜面を何とも言えぬ旅情を味わいながら降りている。

    芦沢橋
   崩れた落ちた上流側の欄干.14:45
    南詰の上流側の破壊された欄干.橋脚下脇には石積みの橋脚が遺構として残されていた。

    「4時の沢割り図」
   本日の釣師の入渓状況図.15:07

     釣師・・釣人には山神峠越えをして林道に入り.水ノ木橋付近でこれから上流に向かう釣人と擦れ違っている。
   少し離れていたので会話はできなかった。正午近くなり.不調の移動か? 初竿するのだろうか?
   又金山橋付近では金山沢に入渓したという釣人と出会う。

     彼は早朝4時に出向き.ルァーとテンカラでヤナメ24匹(最高25cm.平均16cm)を釣り上げ楽しかったと喜んでいた。
   狭い沢幅での釣り.ルァーとテンカラとの釣り判断を尋ねると気分だけだとのこと。16時の路線バスに乗ると速足で過ぎ去った。

     ゲート前の組合ハウス前で「4時の沢割り図」を覗き込むと金山沢にはルァーの印がマグネットで付けられていた。彼の今日の釣場だった。
   これほど距離を歩く釣人は釣師というべきか?

   浅瀬林道ゲート.15:08

     今日出会った人は林道にでて5名. 釣師2名に.帰りの水ノ木橋で林道歩きを好む中年男性に出会っている。彼は樅ノ木林道を終点まで
   歩き戻ってきた。以前.大平山の大クビレでやはり天目山林道を歩む人と出会う。尋ねると大平山の頂に立つことを目的に.
   林道をピストンしていると云っていた。林道だけを歩むと聞き.人それぞれの言葉には驚きと歩む人だけの重みを感じ取っていた。

     又金山橋付近では若者2人連れが昆虫採集をしていた。長い網を持ち,手元には長く細引きを付け.飛ぶ虫を捕ると云う。
   昆虫採集の人は以外と多い。昨年同じ頃.高丸山ツバノ尾根に出向いた折は日原林道で蝶やクワガタを採る幾つかのグループと。
   時期を変えれば更に多い。連れがダニに悩まされていると云う。山神沢先の水場を教え.カップにタオルが吊るされていると伝え別れている

    日影山から延びる太郎小屋山(六郎小屋山)
   満開の桜と湖畔北岸道.15:12
    県道729号.山北山中湖線

     丹沢湖は西丹沢の酒匂川水系の河内川に造られた三保ダムのある人造湖は玄倉川.世附川.中川川の3つの支流から流れ込んでいる。
   三保ダムが運用を始めたのが1978年でのこと.森林軌道があった当時の世附川下流は急峻な山村地帯だった。
   沢沿いには浅瀬.世附.荒井沢.落合などの集落があったが殆どが湖底に没している。

    世附権現山南東尾根
   世附川橋より.15:20
    背は大杉連山南部の戸沢ノ頭・大ノ山

   滝壺橋.ミツバ岳登山口.15:28

     湖畔に入ると日も陰り厚い雲に覆われた。風もでて汗を掻いているせいか肌寒く.厚くなった層雲は急に周りを薄暗くしていた。
   ミツバ岳の登山口を過ぎ.世附大橋北詰の小さな公園で小休止。ゲートからの時間は判っていたが.「山と高原」のコースタイムを見て.
   世附大橋から30分と勘違い。もう間に合わぬと待つ時間調整し長目に休みを取っている。

     ベンチに座っては湖畔でルァーを楽しむ釣人を眺め.遠くの会話を楽しんでいた。15分ほど居て15時51分に発っている。
   落合隧道に入り抜ける所で目の前に上りと下りの路線バスが擦れ違うのを見てしまった。10分ほどで抜け呆気に取られた一瞬だった。
   確認のため急に覗き込んだ地図に惑わされている。変に地図を広げねば? 休まねばと? 呆れる私がいた。

   落合隧道東詰口.16:03

     突き当りが県道76号線の山北藤野線. 左折すれば落合発電所から中川温泉方面へ。
   右は永歳橋を渡り丹沢湖バス停にでて.河内川沿いに南下する。前回は下山の林道沿いを釣師と共に歩み.
   浅瀬にでて会話が楽しかったとマイカーで奥多摩湖バス停まで乗せて頂いている。それもわざわざヒッチハイクではなく.私の為に。

    落合発電所
   北詰左脇にある永歳橋より.16:05

    落合発電所
     隧道口脇に建つ東電の落合水路式発電所. 最大出力7000KW.有効落差185.38m.取水位最高507.08m.
   放水位最高315.70m世附川.三保ダムの完成前には湖底に旧落合発電所が設けられていた。
   残された送電線鉄塔はそのまま利用され.その為鉄塔番号は逆番になっている。

     水路は世附川本谷土沢出合付近の取水口から山神沢出合.大又沢貯水池を経て落合発電所近くで.
   中川川箒沢付近からの水路と合わさり.権現山の南東尾根末端で高圧鉄管と繋がり発電されている。

     高圧鉄管を含めて全てが地中に埋められ.鉄塔1基だけが地上に突き出していた。今回は山を越えして幾つもの取水口を訪ね.
   又軌道跡のレールや遺構を覗き込んできた。以前は箒沢沿いの取水口も見学している。

    ミツバ岳と世附権現山
   丹沢湖中心部を横切る永歳橋を渡り終え.16:15
    左下は北岸に繋がる世附大橋.

    熊山と大野山
   永歳橋よりダムサイド越えの展望.16:06
    頂稜に望む送電線は不老の活路を越えてきた新秦野線.左手から21号と19号鉄塔.小島にに乗るのが18号鉄塔

     三保ダムは中央土質遮水壁型ロックフィルダム.堤高95.0m.堤頂長587.7m. 昨年師走に六郎小屋山南東尾根からダムサイドを見下ろしながら
   平山へ下りている。田ノ入発電所・・着工1969年.竣工1978年.7.400KW.県広域水道企業団と東京発電.

      富士急山梨バス.丹沢湖bs.¥900. 16:46=17: 小田急新松田.¥772. 快速急行:32=19:09新宿大江戸線.

     中途半端な山歩き.又林道歩きも4時間半と少し飽きている。以外と軌道レールの放置が多いのには驚かされていた。
   一番関心を持っていたのはブログ「イガイガの丹沢放浪記」氏から耳にした森林軌道のスイッチバック。

     旧地形図に載るほど正確に記されていた。知って驚くのは私だけではないだろう。少なくとも一昨年は大又沢を遡り.
   今回は水ノ木に足を延ばすことができた。先駆した方々には深く感謝しています。

     4/1日からjr東日本の「Suic」の使用範囲が拡大した。東京から塩原・上毛高原・安中榛名までの範囲は可能に。
   初回のみ自販機での利用登録になる。

   地形図「御正体山」.登山詳細図「西丹沢」.zzz183「悪沢流域」.「水ノ木林道」・・スカパ登山靴32.354歩.歩行距離22.3km
   お茶650cc2.サンドイッチ.バナナ.キンカン.トマト.アミノバイ5000.アンパン.大福.海苔センベイ. ストック(カーボン).チェンスパイク

   3/17上野の山桜開花./25満開. 4/4東京夏日26.1℃.青森では冬景色. 松田合同自動車山北営業所.0465-75-1658

     山神沢枝沢から入渓し世附山神峠
     山神峠越えで「水ノ木」周辺を探り.世附大棚林道
     水ノ木幹線林道から浅瀬林道に戻り.左岸の湖畔道から合発電所・・県道76号線にでて丹沢湖バス停