西丹沢の西・甲相尾根を往復し高指山を越える

  大棚沢林道を左に分け.バラジマ林道から鉄塔管理道を経て高指山東尾根―下山の西尾根は薄原に回り込み別荘地から平野へ
     高指山東尾根・・佐久間東幹線300号鉄塔.西群馬幹線261号鉄塔.天竜南線148号鉄塔

    明神峠から水ノ木林道丸尾峠へ
    丸尾橋からバラジマ林道に入る
    管理道分岐から高指山東.西尾根から湖畔.平野 ・・再び里の鹿

   高指山東尾根(鉄塔尾根)
   佐久間東幹線298号鉄塔基部より.10.16/14:24

     先月訪れた丸尾山を擁する大棚沢右岸尾根の佐久間東幹線298号鉄塔基部から北方を望む風景・・丸尾山を擁する尾根より
   背は大棚ノ頭と要所小屋ノ頭から延びる西丸・東丸を擁する尾根.

    バラジマ歩道
   廃林道・左.管理道分岐から直進する沢沿いを望む.14:11
   巡視路の分岐から西側に更にバラジマ沢右岸道が綴られているバラジマ歩道は甲相尾根の富士見峠平に至る。

    バラジマ林
     鉄塔分岐から林道を更に直進しバラジマ沢沿いに詰め.右に西群馬幹線の標柱を見送ると「平成元年度.バラジマ林道(自2).新設工事起点.
   東京営林署」の銘板があり.林道の終点にでて.突然切れる林道の5分ほど先で.左手に入ると登り易い小尾根が延びている。
   急登を這い上がると踏み跡を見付けている。バラジマ歩道か? バラジマ峠に至る。

     又林道の途中にある西群馬幹線260号鉄塔への分岐から管理道に入れば山腹をトラバースし.南西尾根を詰めて甲相尾根にでられる。
   出た処に巡視路標柱があり.大棚ノ頭よりに西群馬幹線259号鉄塔が建てられていた。確りした道で下るには適しているようだった。

   300号鉄塔の管理道分岐
    14:11鉄塔分岐―15:40高指山16:10―17:09山中湖平野bs.・・日没16:40.

     バラジマ沢沿いに遡り.この鉄塔分岐から高指山東尾根(バラジマ沢右岸尾根)に乗り.云わゆる3つの送電線の幹線鉄塔基部に立つ。
   電源開発の黄色いL字鋼の標柱の分岐から腕プラに従い林道を分け.河原と離れている。鉄塔巡視路を綴り.左に折れ小沢の右岸に入いる。

     沢沿いに左に回り込むと直ぐ高指山の東尾根末端の伐採された坊主原が広がる小尾根に乗り.先に建つ佐久間東幹線300号鉄塔基部にでる。
   黄昏の迫る高指山に立ち.帳を迎える東海自然歩道から平野に下りる積もりでいた。

   整然と造られた鉄塔管理道.14:18

     分岐から手間を掛け整備された管理道に入る。木杭棚が崩れぬよう沢沿い全体に防砂用に網が敷かれ.土砂を包み込んでいた。
   以外と長いジグザクを登る。末端尾根に乗ると赤頭黒杭の境界杭と赤いコンクリート杭があり.「貸」と赤く刻まれた杭と苔だらけのコンキリート杭が続く。
   ツメにで出るとる間を開けず佐久間東幹線300号鉄塔にでた。分岐から10分も掛からずして禿尾根に立ち.くすすんだ基部からの展望が開かれる。

    バラジマ沢に没する高指山の東尾根末端
   崖の樹林帯を抜ければ禿尾根に乗る.14:33

    大棚ノ頭と要所小屋ノ頭南東尾根
   300号鉄塔基部より前回の取付き尾根を仰ぐ.14:31

     先月歩んだ西丸.東丸を擁する尾根南面のツメ部分.
   左側の異なる送電線は西群馬幹線260号鉄塔。右奥に並行する佐久間東幹線303号と301号鉄塔になり.右脇の谷間が要所小屋沢。
   南東尾根を越えた佐久間東幹線は道志川沿いに道志側を北上し.宮ケ瀬湖の西岸へと抜けている。

    東丸と椿丸
   北面を望む遥か先は屏風岩山方面

     左手が金山歩道が乗る尾根. 東丸の西鞍部に突き上げるのが境小屋沢。隔てる先の中央のコブ.
   860m圏から右に延びるは前回下った南尾根。南尾根の末端に入り.大棚沢林道の起点.少し上部に下りている。

    丸尾山を擁する尾根
   南面の谷間を望む

     手前の谷間は日蔭沢,奥は切通沢。鉄塔尾根を越した左奥は駿相国境尾根。
   前回の山行後半のルートは大棚沢右岸尾根・・1089m点コブ.佐久間東幹線297号鉄塔と西群馬幹線264号鉄塔.甲相尾根に乗る1110n圏コブ。

   上写真のアップ・・鉄塔の間は火燃峠(ひもし)
    中央が鉄塔間の切通沢に没する小さな北尾根を詰めている。途中で鉄塔管理道が綴られていた。前回丸尾山への登りで利用した。

    甲相尾根1110m圏コブと左手に建つ264号鉄塔
   新大棚沢林道新道の起点に下る管理道と標柱.14:37

     東尾根に乗り分岐から高指山に登る東尾根を右に分け.電源開発の巡視路標柱「299↑」に従い鉄塔管理道で山腹を巻くと日陰沢を下り返し.
   切通沢沿いの林道分岐にでる。分岐には東電,西群馬幹線の標柱「←297.298↑」が立てられていた。前回の山行の大棚沢林道の終点に当たる。
   そこから切通沢を遡り丸尾山を擁する尾根に乗れば写真対岸に建つ297号鉄塔の基部にでる。前回はこの小尾根を直登し高指山を目指していた。

     尾根伝いにそのまま進めば東海自然歩道にでている。その手前には西群馬幹線の標柱「←261号.262号鉄塔→」があった。
   はっきりした鉄塔巡視路を左に分けていた。又東海自然歩道にでた高指山の頂手前でも煩いほどの同じ標柱を見ている。
   この一角の支尾根は何処も同じような標柱が幾つも立てられている。それ故.この地区は送電線の銀座とも呼ばれていた。

   痩せ東尾根が続く.14:49

   崩れかかった天候と共に荒れた感じの山肌

   針葉樹に黄葉が混ざり目立つ.14:51

    併用鉄塔
   西群馬幹線261号併用鉄塔.15:06

     左側が甲相尾根に建つ天竜南線の終盤の148号鉄塔からの送電線で.鉄塔支柱には「天竜南線2」と表示されていた。
   右上は262号鉄塔に続き.丸尾山を擁する尾根に建つ264号鉄塔から境界尾根を越え.終点の新富士変電所に降りている。
   右下は260号鉄塔から東丸・西丸を擁する尾根に乗り.山伏峠から鹿留山の東麓を北上し.三ッ峠山の脇を抜け.大菩薩連嶺から奥秩父へ抜けている。

    椿丸
   急斜面の基部よりドアップの椿丸南西尾根

     鉄塔基部から以外とはっきり望めた椿丸? 東尾根末端方面を望むと大棚沢の谷間を隔ておぼろに映るも.はっきりした山容を現わしている。
   世附川流域に入り初めて目指した頂はその後.幾度となく世附川の山域に入山するようなり.その都度遠く近くに望められたのが椿丸。
   今回は反対側の甲相尾根の縁から眺めている。西丹沢の西端にたどり着き.最後に再び見る姿に感無量を覚える。

   1本取り.東電のプラ階段を詰める.15:14

    高指山
   仰がれた西端としての頂.15:26

   管理道は丁寧に確り改修されていた.15:28
    ガラ場を跨ぐ鉄パイプの桟橋

   哀愁漂う秋色美を帯びる.15:33

    天竜南線
   甲相国境尾根に建つ影になった148号鉄塔.15:41

     山中湖東岸の東海自然歩道にでると高指山の少し北側肩にでる。
   甲相尾根の右下には天竜南線2の鉄塔基部が建ち.先程通った西群馬幹線261号鉄塔で分離していた。

    高指山々頂より石割山稜・・大平山(別荘地左上).平尾山.石割山
   右景・・鉄塔基部より中央が芙蓉別荘地.15:41

     西丹沢三国山稜の一方の終着点・切通峠と道志入りの要衝・山伏峠の間に連なる山々。富士山の展望で知られる石割山に匹敵する
   立地条件を有し.コースの殆どが東海自然歩道にかかる今日最後の三等三角点標石を置く高指山に立つ。

     石割山稜の連なる右端に大きな峠として見られるのが山伏峠・・前回の入山地点でもあり.逆に越えれば道志に入る。
   ここ鉄塔基部から里の「道志みち」を綴り.送電線沿いにたどると大堀川に架かる2つの146号.147号の紅白鉄塔が見下ろされた。
   10年前の師走に通った「道志みち」を跨ぐ送電線。当時.師走に湖畔の「わかさぎ屋」に宿り.三国山稜を歩いていた。

    長池山・飯盛山・大平山
   左景・・山中湖畔北岸を望む.15:40〜16:10

                             カーブ辺りが旭日丘

    高指山
     尾根伝いは歩き易い雰囲気の明るい大地,既に冬木の装いの裸林が広がり.歩む間もなく高指山の頂にでる。
   山中湖の南側の湖畔を境に南面は低く垂れ込む雨雲に覆われていた。鉄砲木ノ頭から三国山稜方面の南側は厚い雲の中。

     富嶽も望められぬが山中湖々畔が半月を描きギリギリに全景が見下ろされている。それでも黄昏が迫り.おぼろだが
   湖畔だけははっきり望められた。石割山稜も同じような景色だが一部分だけに夕日は照り付けている。

     視野が広く開かれた頂には黄昏の明るさだけが少し残されているも.やはり薄暗い。風がでて肌寒くカッパを被る。
   見詰めるべき展望も漠然としていた。気落ちしながら卓上テーブルにザックの中身を広げている。
   手元の手ごたえを得てどら焼を手に.続いてリンゴを齧っている。食欲より寒気の方が勝り.まだテルモスに残された紅茶が体を暖めていた。

     平野からの高速バスはバラジマ沢奥の偵察を省いたため,1時間ほど余分に残されていた。ここから平野まで下って40分.
   日没は4時40分。日没後の闇の1時間を含めそれ以上待つことになる。「石割の湯」の寄る発想は浮かばなかった。
   日没前に県道に入るよう頂で調整し留まることにした。

   久し振りのススキの原.西尾根から左に回り込む.16:22

    前回の下山コース
   前回下った山梨県道729号線沿いの裾野.16:17

     前回下山した切通峠越の県道。
   県境を越えた点線県道は土道から簡易舗装に変わり.グランド.テニスコートに太陽発電の施設が繋がる大地を横切っている。その山麓が見下していた。
   今回も最終的には朝方.駿河小山から路線バスで通った県道730号線の先.山中湖側の平野で県道に降りている。今回も県道入口で合流する。

   西尾根からススキの原を選び高原を降り.16:23

     東海自然歩道は犬越路峠を越して西丹沢に入ると甲相県境の尾根筋と浅瀬から世附川を回り込むコースとに分けている。
   そして甲相尾根の高指山と切通峠との鞍部で再び合流し.東海自然歩道は山梨県側の平野へ降りている。
   ここがその合流点.別荘地を抜け県道から平野に入り.改めて甲斐側の石割山稜へと綴られてた。

   レイク山中平野台の別荘地を抜ける.16:25

   高原を下り里にでて雑木で2度目の鹿と再会.16:27

    里鹿
     別荘内は何度か交差があるものの.道標を見落とさなければ平野まで迷う心配はなかった。
   今回は県道にでる少し手前の登山道と兼ねた里道を抜けている。大鹿3頭が目の前に現れ.左下の里から別荘地の一角を横切る。
   目が会った途端.今回は無言で.いない筈の人がいたと跳ね上がるよう飛び去った。一瞬のできごとだった。

     里を走り回ってるためか鹿も慣れたもの驚きは薄かったようだ。久し振りに今日は5頭の野鹿と対面した。
   多く出会ったのは1年振りになろうか? 山域にもよるがこれほど長く鹿と出会わなかったことも珍しい。
   昨年偶然にも道志で同名のバラジマノ沢ノ頭を背に菅野盛里林道を横切った折.出会って以来になる。

     今まで色々な形て出会っている。大人しく草を蝕む親子鹿.猟犬に追われる小鹿は発砲に驚き稜線に飛び出してきた鹿。
   夜間に鹿群れに威嚇されたこともある。一昨年だったか日原川上流の川底で.全形を残した間々の白骨死体にも出会ってもいた。

     コースとしては前回の切通峠から点線県道を綴り下るコースより.自然歩道を歩く方が変化に富み.土道で心が落ち着く気の休まるコースになった。
   今日はテニス大会が催されているらしい。帳が迫るもテニスコートに大勢の若者がプレーし歓喜を上げていた。

   山中湖平野バスターミナル.17:09

     山中湖小山線に入り.日が暮れた。今回も原町屋酒店に寄りビールとワンカップを買い求めている。
   ちょっとした会話が山行を振り返させ潤いを与えてくれていた。バスターミナルでも前回の係員から「内緒よ!」と
   塵紙を処分して頂いている。又今回は富士吉田の大きな会社が休日のため渋滞はないとお墨付きを頂いた。

     高速バスの座席は如何いうわけかハイカー2人だけが並び.出発時は2人だけ。彼は椿丸から菰釣山に4時間で登り
   高指山から下山してきた。私とは頂で15分前後の違いで「石割の湯」に向かったらしい。山に登り始めて4年目の青年だった。

     スマホのナビの威力は凄い. それでも4年で西丹沢奥を横断とは驚きの強者だった。
   静かな山旅を味わいたく.行動は常に単独らしい。新旧交代の世代が席を同じくし.高速道に入ればバスの車内は満杯になった。

      山中湖平野.高速バス17:40=20:35パスタ新宿.大江戸線.

   地形図「御正体山」「駿河小山」.zzz191水ノ木林道.二ノ沢の遺構図.バラジマ沢要所小屋沢周辺・・シリオブーツ.29198歩.1928km
   麦茶.沢水各500cc.紅茶テルモス.バナナ半分.手弁当.ミカン.どら焼き.リンゴ.車中・・酒とサンドイッチ

   「イガイガの丹沢放浪記」氏のウェブリブログを入山にあたり参考にさせて頂きました。
   2019年10月に「丹沢西端・西道志登山詳細図」人吉備出版・第1刷を購入

     明神峠から水ノ木林道丸尾峠へ
     丸尾橋からバラジマ林道に入る
     管理道分岐から高指山東・西尾根から湖畔.平野・・再び里の鹿