間違えた奥多摩小川谷のルート. 並行し板形尾根から横篶尾根を下り.見通尾根に回り込む・・奥多摩西北部Top

   小川谷本流に入り.クラミクボを滝上谷と間違える。
     滝上谷手前のクラミクボを遡り.支尾根から板形尾根―三ケドッケ山腹道から横篶尾根を下り.見通尾根から倉沢へ  2018年12月08日.単独

    滝上谷手前の沢から上段歩道を越え板形尾根・・間違ったクラミクボ
    板形尾根から横篶尾根.更に見通尾根を下り倉沢へ

     今年の「木枯らし1号」の発表がなく半面.この10日間の一日の気温差は変動が激しく.又陽気に戻るなど不安定な日々が続いている。
   入山前日の奥多摩は最高15℃.今日は一桁に。山中湖では4℃.と体の調子が追い付かず.西丹沢西の土沢流域と城ケ尾峠越えの一泊山行を諦める。

     山行は1ケ月に一度のペースになってしまった。奥多摩ビジターセンターに問うと漸く鍾乳洞前の洞門が新たに開通したと聞き.まずは動かなければと出向く。
   西丹沢西と同様に奥多摩の最西北面に位置する小川谷流域には何度かタワ尾根を越え.或いは林道の起点から小川谷の右岸歩道は訪れている。
   今回はタワ尾根側は山陰になることから小川谷の日当たりを求めて.小川林道に入り左岸の大栗尾根を手始めに登る積りでいた。

     板形尾根・カロー谷には2度訪れている。ただ林道に踏み込むことはなかった。小川谷左岸の中段道は短いながら歩んでいる。
   入山時.取付きの間違いから板形尾根を詰め長沢脊稜にでてしまったが.下るルートは予定通り.横篶尾根から見通尾根を選んでいた。

   一石山神社.8:15・・日の出6:38.12/7朔月
     12月08日.曇
   jr御徒町.京浜東北4:49=4:53神田5:00=5:55立川6:04=6:34青梅:35=7:18奥多摩.西東京バス:27=7:53東日原bs.

    アプローチ・・点景
     青梅駅で乗り換えると「新青梅線で自然に接しに行こう!」のキャッチフレーズで.各車内は床板やイスも緑に黄色の花模様がされ.
   昆虫が舞う姿が描かれていた。繋ぎのドアにも描かれる念の入れよう。その車両に乗車し奥多摩へ。

     御嶽駅前の高峰北尾根末端の南斜面に当たる伐採跡地は広く開かれ.通う都度・見上げていたが.この頃年毎に植えられた区画の茂り具合が
   はっきり見分けられるようなる。特に中央の最初に植えた部分は苗木を植えられた時は裸土にしか見られなかったが.今は小木林らしくなっていた。
   同種だろうがその成長の違いが車窓からは斜面を綴る植林のパッチワークが描かれ.色の違いが少しづつ分かるようなる。

    食堂「丸花」
     奥多摩駅広場にでると快晴の予想とは似つかわしくない層雲に覆われ.ハイカーも疎ら。路線バス駐車場脇の柳通り角にある食堂「丸花」はもう55年も昔.
   学生時代に女将さんから大変お世話になっている。新たにその後.2度目の店舗改装されていた。春先に奥多摩駅に降りた時は気が付かなかったが.
   古い看板はそのまま残され.「beecafと自家製ビールと食事」と謳い文句に「VERTERE」とある。

     以前は娘さんが女将を継いでいた? 一度娘さんにお話を聞いたことがある。年を取り娘さんと交代し.今度は孫の代に変わったのだろうか?
   如何でもよいことだが私には気になる店。。

     奥多摩駅発のどの路線バスも定員を割っている。路線バスが上栃久保の街並みを抜け.日原街道を遡る。
   街道は何時も何処かで道路工事は行われていた。昨年5月に訪れた時は電柱の電線交換工事が行われ.続き車道の改修工事が行われている。
   数年を費やした不老付近の大々的な拡張工事も最終段階を迎え.アスファトの敷設工事が今行われていた。この数年で街道はドンドン走り易くなっている。

   日原燕岩洞門.8:17

     一石山神社に訪れたのは4年振り.小川谷林道からは初めての入山。一昨年は鍾乳洞前が洞門工事で全面通行止になり.歩行も禁止。
   確り閉ざされ抜けられず.いっ時は一石山を越えでミズナラの巨樹を抜け.迂回して小川谷右岸の下段歩道に下りたことがある。
   ビジターセンターに連絡したところ.延長されていた洞門の通行は10月から可能になったと知り.初めての自主責任で小川谷を目指す。

   小川谷林道ゲート.8:24

    街道と林道
     日原鍾乳洞前のフェンスが取り払われ.燕岩下に新たに頑固たる頑丈さで造られた巨大なコンクリートの壁塊りを持つ「日原燕岩洞門」を潜る。
   洞門を抜けた籠岩の下には「←日原街道・ここから」の標柱が立てられ.並ぶよう古い石柱に「林道小川谷線起点」とあった。

     日原街道の起点は多摩川の日原川の出合で氷川大橋の西詰にあり.小川谷橋北詰で日原林道を左に分け.ここ終点で林道小川谷線と繋がれている。
   その先に水源管理事務所のウマ2脚が林道を塞ぎ.「林道小川谷線」の塔看板が新たに立てられていた。

     左脇木段はタワ尾根.人形山への登山口。木段を塞ぐよう「登山道崩壊のため通行止」と張り紙が付けられている。
   このコースは又小川谷右岸の上段・下段歩道に至る取付きでもあり.以前上段歩道から材木小屋尾根に取り付いてる。私が今まで歩んだ林道もここまで。

     新たな一歩は右下に小川谷が深く抉られた廊下を見下ろし.側壁はハング・岩屋根のような所を抜けると確りした鉄柵のゲートにでて.
   先は閉ざされていた。扉中央には「カメラ作動中」.「警告! 一般車両進入禁止」自転車含め。更に「林道から三又経由酉谷山避難小屋への登山道は
   崩壊のため通行できません」とある。と云うことは三又まで歩行者は通行可能なのだろうか?

     東京都森林事務所や奥多摩ビジターセンターの林道状況では歩行者も通行止とある。ただ現地に入ると歩行者の進入禁止はゲートで謳っていなかった。
   2013年3月より落石のため通行止が続いていた都道204号・日原鍾乳洞線(日原街道)の一石山神社から小川谷林道入口までの区間は
   日原燕岩洞門をはじめ対策工事が完了したため10月1日より通行止は解除された。

     尚HPには小川谷林道に関しては8年を越すが車両・歩行者ともまだ通行止とある。ゲートからは初めて自己責任で林道に入る。
   カロー谷中流の大滝や左岸山腹道には何度か訪れ歩んでいる。その為か.初めて渡るも賀朗橋は何故か親しみを感じている。

   小川谷林道
   渡り振り返る賀朗橋700m.8:37

     旧日原浄水所を過ぎ.人形山東尾根の取付き.小川谷右岸の下段歩道の踏み跡(荒廃)を合わせると直ぐカロー谷を分け.「かろう橋」にでる。
   渡った所にあるポールは古いゲート跡の名残だろう。渡った上流側から右の径路に入れば直ぐ板形尾根やカロー谷ルートの分岐にでる。
   谷ルートは崩壊が激しく廃道化しているが尾根沿いから分かれ下れるようだ。中流流域に入るもここは未知のルート。

   林道に崩れかかった残土.8:48

     ゲートからここまで林道はよく整備され路面の障害物もなく歩き易い。又ガードレールが途切れなく設けられている。
   ここに来て防御網が裂かれ土砂で崩壊した現場を見ている。そして直ぐ先に青テープと「2km」のポイントが立ち.今度は大岩が林道を塞いでいた。

   大岩が林道を埋める,背はタワ尾根.8:55

     右上の防御網を背に林班界標「奥多摩区分17/16」が立つ。
   同じ区分番号のこの標柱は過って歩んだ板形尾根のモノレール軌道に交差する上段歩道1110mと1279mの賀郎ノ大滝の入口にもあった。
   この上部はモノレール軌道が林班界区分の境になっているのだろう。林道の側壁沿いは落石防護用ネットでガッチリ囲まれている。

   モノレール軌道の始点.9:00
    左上が篶坂ノ丸東尾根

     標柱の直ぐ先でモノレール軌道の始点にでる。車両小屋が建てられ.登山詳細図には軌道は示されていないが
   1086m点の尾根沿いに延びている。その先に「2.5km」のポイントあり.路面は滝上橋まで綺麗に手入れされていた。

   正面奥が滝上橋.9:04
    一つ尾根の突き出しを回り込むと七蹴尾根1342mと手前に目指す大栗尾根が見上げられた。

  ラミクボ林道出合(枝沢).9:08

     回り込んだ所にクラミ窪手前の枝沢クラミクホを横切る林道との出合に径路が降りている。・・ここは1つ手前になる
   入れば板形尾根の1086m点の短い枝尾根にでてモノレール軌道にでられる。クラミクボを遡れば中段歩道と結ばれ.モノレール軌道の
   「林班界標16/17」にでて.中腹道はカロー谷,経木小屋跡へと繋ぐ。

     「滝上橋」と間違い.1本下流側のクラミクボを遡っている。地形が合わず.可笑しい可笑しいと思いつつ登って.
   途中で山行を諦めコースを変えている。クラミクボ右岸尾根を詰めていた。翌年5月に再訪し.改めて具体的に知ることになる。
   又途中でお会いしたブログ「奥多摩尾根歩き」氏にも心配を掛けてしまいました。

   石橋の滝上橋?・・左脇が大栗尾根? 9:12
    極端にカーブする両突き出しの手前に両側にカーブミラーがあり.後に滝上谷の1本手前のクラミクボの林道出合との分かる。

    中年ハイカー
     滝上橋で身支度を整えていると私より若い50代半ばの男性が林道を遡ってきた。初めての林道で初めて会ったハイカー。
   偶然とはいえ私と同じ大栗尾根を末端から取り付くと云う。最初にここは「滝上橋」ですか? と尋ねられ,答えると
   「先へ行って来ます」と早足で過ぎ去った。お先にとか一言何かあってもよいのでは。虚しくもあり少々唖然とする私.
   考えた末.目の前に見て同じ後を追うのも凌びず.先のルートを諦め谷間へ回り込む。

     谷沿いの滝上谷左岸道に変更している。それが又悪い方向に進んでしまった。谷底から左岸道の踏み跡を追い遡るも.
   探るポイントとなる左岸の踏み跡は可笑しく.失い先が分からなくなる。諦めて谷沿いの歩き易い所を見付けては遡る。
   右手に石積みを見付けたのは大分上流まで登り.中段歩道にでてからで.それも下段歩道と思っていた。

     最後は板形尾根に乗るモノレール軌道にぶち当たるも。磁石の使用を忘れ下段と勘違いしている。己のミスが重なり.
   誰にも当たることができぬ状態に陥っていた。後の話として.お会いしたブログ「奥多摩尾根歩き」氏によると彼は私の「滝上橋」と云う言葉に
   少し悩んでいたような節がある。橋を渡ると尾根末端にでて分かる林道先の側壁の高さ。
   右岸尾根を目指していれば谷が1本異なり.今居る場所が手前の谷だと気が付いたと思う。

     変に理屈を付けても省がない。それにしても間違いを知らせる為に.わざわざ戻って来て下さったようだ。
   感謝しきれない言葉.申し訳ないと思っている。私は直ぐその場を離れていた。・・詳細はラストで。

    以後.「滝上橋」と思い間違ったルートを記述している
     滝上谷を遡上?
   出合は苔蒸しる谷底から始まる.9:32

   歩き易い先を求め.10:04

     後記左岸道は「滝上橋810mの左岸路肩の土止めした山腹を回り込み.860mで右岸に渡り880mで左岸に渡っている。
   その地形が分からなかった。右後方から下段歩道を合わせ.僅かに進むと傾いた木橋930mにでる。

     木橋を渡り北の尾根筋の中道を登れば大栗尾根にでて下段歩道と合わさる。木橋下の左岸道を下ると右後方に
   大小屋ノ滝(上段4m.下段6m)更にその下に小滝群を見る」とある。それがない。・・「バリエーションハイキング」松浦著.

    下段歩道の石積み
   大サデ窪付近.10:15

   大サデ窪に入ってしまったか?10:16
    左岸の流心脇を遡るが左岸の支流に入ってしまった模様。(後日の調べてはタワー尾根)

    中段歩道
   対岸の山腹を横切る歩道にでて.10:16

     左の倒木部分で極端に歩道が落ち.抉れる大サデ窪を右岸に渡っている。木橋は流失し探すも分からなかった。
   (後の調べでは右に折れ南に向かえば「カマアト」を経てカロー橋近くで板形尾根を横切り.1083m点コブ北東側のモノレール軌道が尾根から
   外れる辺りで.確りした経路が横断し.東側に林班界標「16/17」が立つ中段歩道。)

   枝沢を右岸に渡り左上に藪を切り斜上。10:30

   大きな人工物.10:33

     すると確りした踏み跡の先に植林を背にした石積みの台地を正面に見ている。小屋の土台跡か?
   石積みから踏み跡伝いに植林帯に入り小尾根を左手から回り込む。そして径路と分かれ尾根筋(中間尾根)を右に折れ直上した。
   尾根筋に乗るも踏み跡らしきものは見当たらなかった。

   10:45
    初めて使用した磁石.北西に尾根斜上を登り植林帯に入る

    中段歩道
   尾根上にでて右の尾根筋へ.10:51

     この時点で分かったことは直進すれば滝上谷を渡り.大栗尾根の1049m点コブ上の1040m圏で四差路を横切る。
   大回りになるが犬麦谷林道と結ばれるのだろう。

   登って来た径路を振り返る.10:51
    戻り,更に先へ下れば板形尾根の軌道1110m地点にでる

    板形尾根1408m付近から延びる西南西尾根
   支尾根に乗り詰める.10:53

   足踏みも楽に植林帯を抜ける.11:07

   滝上谷上流を隔て七蹴尾根と重なる大栗尾根か? 11:11
    踏み跡はない1200m附近の平坦地から左(南南西)方面

   大栗尾根上部.11:19

   板形尾根の輪郭が漸く望められた.11:20

    板形尾根に乗る
   板形尾根のモノレール軌道の平坦地1408mにぶつかる.11:36

     トンチンカンな想像のみで尾根を詰めてきた。そして中段歩道にでて如何にか行き先が読め.漸く支尾根から板形尾根の軌道にでている。
   アーウンとも異なるが残念ながら違った先が見えてきた。まずは脊稜へ.板形尾根は何度か下っているが初めて登ることになった。

    後日談・・ルート
     komado氏のHPを拝読させて頂くと私の遡った沢はクラミクボで名もない橋からクラミクボに入り込み.クラミクボ右岸尾根を詰めたらしい。
   komado氏は尾根末端が急斜面で滝上谷橋までめぼしい取付が見つからず.名もない橋まで戻ってから慎重にクラミクボ沢右岸尾根に取付いている。

     「いきなりリッジ状の痩せ尾根になり.その後は植林との林相の境を登る。その代わり尾根がかなり急になったのがしんどい。
   1080m圏で尾根が緩み.右手の滝上谷側から明瞭な道が上がってきた」。私は沢沿いに遡り.中段歩道にでて左に折れクラミクボ右岸尾根に乗っている。

     「そこには中段歩道が尾根を横切っており,道もそこで中段歩道と合流していた。中段歩道を突っ切り.しばらく登るとようやく植林を抜け
   素敵な自然林の広尾根てにでている。彷徨うようにゆるゆる歩いていくだけだ。ハンギョウ尾根と合流すると思いつつ.
   見慣れたはずのモノレールが本当に惜しい。そしてこれまたあっけなく長沢背稜/都県界尾根の縦走路に出る。」と後半は同じルートを取っていた。

     もう小川谷に入らねばと思った折.日原燕岩洞門の工事が始まっている。
   開通してから入山は手始めに小川谷右岸の下段径路から吊橋を渡り.この右岸尾根を詰めることを考えていた。

     それが大栗尾根に変わり.ずさん過ぎる行動で山中をさ迷っている。これがまた楽しく.周りを探る未知の素晴らしさに心を踊らしていた。
   湧きある気持ちは何んなのだろうか? 間違っても満足してしまう自分が阿保らしくなっている。・・2019.05.

     滝上谷手前の沢から板形尾根・・間違ったクラミクボ
     板形尾根から横篶尾根.更に見通尾根を下り倉沢へ