涸沢周辺地形図 穂高岳Top                    .
梅雨横尾生活


荒天で屏風岩登攀を断念

天幕に飛び込んできた2人乙女を涸沢ガイド
二俣出合で釣果は山女魚2匹

       屏風岩  .
            降り続ける横尾のテントサイド
                s46年(1971年)06月30〜07月04日. 屏風岩.荒天で断念.涸沢散策. m松村進.長塩憲司

    幼馴染Nとは社会人になり初めての山行になる。滝谷クラック尾根と屏風岩中央カンテの登攀を考えていた。
      それが梅雨末期の雨に連日叩かれる。横尾に3泊定着するも毎日が諦めの日々を迎え.横尾で暮らすことになった。

    そして一日でも.降雨が治まればどちらかに登れた筈だった。それも裏切られている。
      皮肉にも入山.下山は晴れ渡る。毎日が降雨で天幕でもて余す中.2人の可愛いい訪問者が現れれた。
                                           横尾生活1.上高地―横尾bc.屏風岩断念
                                           横尾生活2.横尾⇔涸沢散索.一上高地

  奥穂高岳.吊尾根                    .
        上高地.岳沢
     6月30日.新宿中央東線回り20:45=
     7月01日.曇後雨 松本.松本電鉄=新島々=上高地一横尾bc1.2.3

        2日.c1.停滞
        3日.c2⇔涸沢.散策
        4日.c3一上高地=新島々=松本=新宿
    焼岳
   河童橋より.右前方は割谷山2224m

    明神連山の五峰と独標
   西糸屋山荘より・・西糸屋で朝食を御馳走になる

   明神東峰

   梓川に構える明神の壁

     大天井岳
   横尾への径より梓川の上流を望む
   左側が茶臼尾根.早稲田尾根
   右手が横尾に落ちる蝶ケ岳からの尾根.奥が東大天井だけからの二ノ俣尾根


    徳沢
   徳沢キャンプ場

   徳沢の園

    

   お染めと八重ちゃんを撮る。

   徳沢で1本

      二人の連れ
   上高地,西糸屋に寄り朝食をご馳走になる。主人は明大とも親しく,又我が母校の先輩でもある。
     挨拶を交わした後の食事は「ゆっくりどうぞ!」と気配りの優しい主人だった。

   横尾への径,仲の良さそうな二人ずれの女の子と知り会う。
     「お染め」と「八重ちゃん」と呼ばれる彼女達は道中ずっと一緒だったとのこと。
     そう云えば新宿駅で見掛けた彼女達.長いフランスパンとジュースの缶を持つ姿が印象に残っている。

   彼女達は登攀用のヘルメットを工事用と間違え笑っていたらしい。
     梓川左岸の散策路を気侭な足取りで横尾へと向かっていた。

   テントに遊びに来たいと云うと彼女達は本当に現れた。晩飯を頼む。味と炊事の仕方はやはり女の子。
     「横尾山荘」.一泊\1400.3泊すれば二人で\8400になる。冗談でテントに移るよう薦めている。

   居れば炊事の手間も省けるし.陰気になりがちなキャンプに花が咲く。
     雨足は早くなるが午後6時と云うのに.まだ日は明るかった。

    明神の裾.森
  

  

   横尾の森
     落葉松林
    6月02日.一日中雨. 停滞

      二人の訪問者
   翌朝,例の二人がザックを背負ってテントに入り込んできた。
     昨日から雨が続き.うんざりしている。登攀を諦め明日に期待するも.時折強い雨が吹き込んでいる。
     その雨の中.わざわざ小屋を引き払ってきた。

   長塩と私は穂高の岩を攀じろうと貴重な有給を取り.横尾へと出向いてきた。彼とは大学卒業以来の入山になる。
     目の前に岩壁が聳え立つものの.雨は止むことを知らずにいた。梅雨の最盛期.今日も雨はシトシトと降り続いている。

   暇を持て余していた僕等には大歓迎だった。
     可愛いお嬢さんはヘァースタイルとチャーミングな言葉で僕達を楽します。

   八重ちゃんは高橋八重子嬢.育ちのよさそうな娘さんである。
     2人共に富士銀行事務センター勤務.休暇を利用しての旅行。一日中.暇なので長塩と根堀り派堀り聞きだした。
     茶目っ気のある2人と雑談することは楽しい。

 くすぶる梓川本流  .   .
       山女魚釣り
   シトシト降り続ける雨,推理小説を読むのも飽き.小雨になった処で釣りにでる。
     晩飯に一品追加できればと。梓川と横尾本谷との出合.本谷側左岸.横尾橋下で竿をだした。
     本流は濁流ではないが流れが強く濁り気味.餌に虫を取りヘチ沿いの幾らか澄んだ所をポイントに取った。

   三投目.流れに乗り.流れの溜まった所で道糸が引き込む。心地よい竿の弓なりが手元に伝わってきた。
     小さな山女魚が掛かる。
     欲をだし.もう一匹と竿を振るが雨足が速くなる。我慢して釣るも.なかなか思うようにはいかなかった。

   澄んだ所が小さく.ポイントは1ケ所のみ。同じ場所を丁寧に何度も振り込んだ。
     とうとう食った。20cmに満たぬが2匹でご駆走になる。雨足が更に激しくなり.納竿してテントに飛び込む。
     長竿と.もう少し水が澄んでいれば面白い釣りができただろう。

   炊事を始める長塩

      夜半
   二女にシュラフを取られ,長塩と二人.気侭に寝転んだ。
     一時の小雨も再び本降りとなり.テントは沁みを作りながら漏れだす。
     この雨の中.よく我慢できると感心するも,彼女達は全く気にしていないようだった。

   寒くなり夜半.コンロを点ける。ゴーゴーと心地よい音色がテントに響く。
     彼女達も起きだし,濡れた靴下を乾かしだす。口数も少なく互いに炎を見詰め時間だけが過ぎていた。
     炎に近ずけ過ぎ.靴下に穴が空きだすも乾かし続けている。

   4人で囲む炎がその周りを明らめ.ぼんやり各々の顔を照し出している。
     肌寒く体を丸め.顔と手だけが互いに近ずいていた。まだ雨は止みそうもなかった。

     横尾生活.上高地―横尾bc.屏風岩断念
     横尾生活.2.横尾⇔涸沢散索.下山