中秋の中央ア越百.宝剣岳の3
       秋の中央ア.越百山と宝剣岳1. 七久保〜越百小屋跡
       秋の中央ア.越百山と宝剣岳2. 越百小屋跡〜南駒ヶ岳
       秋の中央ア.越百山と宝剣岳3. 空木岳〜西駒.下山


    
木曾殿越c―西駒ヶ岳c.下山
  

              木曾殿越.東川岳
    

     木曾殿越c3
    山小屋の屋根に並ぶシュラフ

   今日は檜尾小屋までの予定だったがここ木曾殿越にキャンプサイドを設ける。
     下ってきた急坂を振り返りと白樺の枝越えに仰ぐ空木岳は何処までも明るく.秋の陽差しを浴びている。
     健康そうな柔らかく明るい山肌が広がり秋の開放感に満ちていた。

      屋根の上
   木曾殿越の山荘は既にシーズンを終えていた。
     設営後は夕飯までの一時.シュラフを干しながら山荘の屋根に乗り寝転ぶ。

   日陰ではやや肌寒いものの,優しい陽差しを全身に浴び.天は何処までも清々しく高かった。
     じっとしていると少し寒くもあるが細い陽が心地よい。

   この木曾殿山荘は空木岳と東川岳の鞍部にあり.1965年6月に訪れた時は新築中でサービスがよく,言葉に甘え寄っている。
     食事を済まし水を分けて頂きいていた。お返し名刺を何枚も渡されている。1泊2食付¥1000.素泊¥600
     
   テントからコンロの音に混り,ラジオから子供電話相談室の快い響きが聞えてくる。
     子供の素直な質問は馬鹿げていたり.丁寧な会話に思いもせぬ感心する言葉が返ってきてもいた。

   何とも云えぬ秋の清らかさと陽溜まりのうつらさ.それに乗り子供の会話が面白く伝わってくる。
     「飯だ!」と怒鳴り声が聞えるまで.僕は屋根でその会話を楽しんだ。


    屋根より東川岳

                     , 撤収の朝の東川岳.空木岳鞍部
     殿越小屋c一檜尾岳一宮田小屋c
       10月09日晴後雨 殿越小屋Ts3. 5:55一7:00熊沢岳手前:17一8:03小:17一8:33檜尾岳一9:17大10:33
       一11:25極楽平:40一12:10宝剣岳:30一12:50宮田小屋c4


    更に北上する
  

   熊沢岳へ

  

      宝剣岳
   昨日の予定を早く取る戻すべく.よいペーースで熊沢岳を越す。
     遠くに見える宝剣は相変わらず小さく見えた。

   宝剣岳は南北から遠く離れたて見るとコブのようだった。
     千畳敷カールや木曾小屋から眺める時とは丸っきり異なり.荒々しい剣峰で深く切り落ちた谷を見下ろすことはできなかった。



   ,  

    
                                                    熊沢岳〜檜尾岳.三沢岳
   檜尾岳付近

      檜尾岳
   前日まで快晴が続いたものの重たい雲に覆われ.2年生以外は他のハイカーとも擦れ違わず檜尾岳にでた。
     前回訪れた時は残雪期で.初めての中央アに出向いている。手前の極楽平で吹雪かれ幕営している。苦しく.楽しくもあったピーク

   視界が一行に開かれず残雪の頂稜を木曽駒から縦走.空木岳から池山尾根へ下りている。
     ガスに包まれた丸っきりめくらの山行だったが懐かしい頂にでる。


    昼食で1本

      ケーブルカー?
   檜尾根を越え信州側に風を避け昼食を摂る。ケーブルの流れと共に時折.ヘリコフターの爆音が風に乗り伝わってきた。
     初め爆音があまりにも近く.谷間を真直ぐ下降していくので.ケーブルカーだと主張する者が現れた。
     議論となるがケーブルを見て簡単に幕は閉じられた。昨年6月に駒ヶ岳ロープウエイが開業している。

   真近かに見える千畳敷カールは数年間で驚く程変わっている。
     何より驚いたのは鉄筋建てのホテル付き駅である。ケーブルを敷き平地の服装で登ってくる。前回私が訪れた時はまだ開業していなかった。
     宝剣岳を早めに引き払い。霧の昇り始めた中.旧宮田小屋の奥に天張る。


     宝剣岳
     

宝剣の頭           ,
          宮田小屋c―木曾駒ヶ岳―千畳敷―ヒラビ平
     10月10日雨後曇 
         途中下山・・宮田小屋Ts4, 8:40一9:10西駒岳:20一9:45千畳敷10:05一11:15小:45一12:30小:35
               一12:40ヒラビ平¥180.荷物半額.13:00=13:55駒ヶ根15:24=伊那市上牧h5.6
      水溜まり
   昨夜.雨の為.酷い目に遭わされる。
     雨はそれ程でもないが.風に吹かれてテントに当たる雨音は実際より激しく聞こえた。雨は本降りとなり.なかなか寝付かずにいる。

   その上.幕営地は正に水を溜めるような所にあった。よくこのような所に張れたと関心する。
     雨はドンドン溜まり.私と大川は寝ずして夜を明かせねばならなかった。

   浮き上がったマットに乗りタバコを吸い.紙舟を作る。 
     テントの中.マットをどけて溜り水に乗せると以外と立派に思えた。そして舵を取り時間の経つのを待つ。

   何度となく時計を見るが.なかなか針は進まなかった。風雨はいよいよ激しくなり.時折テントをバタつかさせた。
     眠れない.眠れないと思いながら,やはり知らない内に少し眠ったのだろう。そのうち夜が明けてきた。

   荷はどれもこれもビショ濡れになる。
     防水用にビニール袋に入れておいた物も.水に漬かる中では如何しようもなかった。
     一度は隣のテントを叩き起こそうと思ったが役にたたぬ傘を差し待ちに待った。


   s40年06月.木曾駒〜空木岳南下・・大川と途中下山.中御所谷を下る
     千畳敷カールを下る.
  梯子があり小休止しバス停にでる


     
途中下山.伊那谷へ
   駒ヶ岳でパーティと別れ大川と2人.駒ヶ根に降りるべく千畳敷カールに向かう。
     駒ヶ岳ロープウエイ千畳敷駅で桃缶を開け.ケーブルに乗るか.乗らぬか悩む。片道¥380.荷物料金¥50
     優柔不断だが結果はラーメン大盛り3杯食べられることから歩くことにする。

   ケーブル直下を下った。中御所沢に入り込み滝に行き詰まりながら下る。下流は太田切川本谷と合流し太田切川になった。
     下れそうな沢で初めから脇径は考えなかった。それで時間を食い脇径に入ろうと小休止。そして2.3分歩んだ所でバス停を見出した。

      駒ヶ岳ロープウエイ
   昨年s42年(1967年)6月に完成.開業の運びとなる。
     しらび平〜千畳敷間.高低差が日本最高(950.0m)だが県立公園故.意外と早く施行された。

   長野県は更に八ヶ岳北横岳に国定公園で特別保護指定地区の坪庭があるも計画があり.
     「自然保護に万全の配慮をする」条件付きで着工されるという。

   西穂高問題については岐阜県側と長野県側の意見は全く異なる。
     主の理由は国立公園の特別保護地域に指定されている為,上高地を守るため拒否し岐阜県側だけとなった。

   白馬のロープウエイに続き,長野県企画局は蓮華岳にも建設の計画もあり.自然保護より観光優先の考えが根強い。
     4,5年前と比べ驚く程,長野県の山は顔を変えつつあるのが残念だった。

   駒ヶ岳ロープウエイは新聞紙上に「東洋一高いロープウエイ」.「日帰りできる中央アルプス登山」などとキャッチフレーズが書き立てられている。
     中央高速道路が完成すれば東京・名古屋から3.4時間で到着し.年間30万以上の観光客が伊那谷を訪れる。

   ロープウエイの完成は伊那谷全域が世に出るという皮算用だった。千畳敷カールでの自然保護法.森林法は,どこような処置をとっているのか? 
     谷川岳天神ロープウエイはs35年12月に完成し.わずか数年でとんでもない結果をもたらしている。
     雪が融けるとゴミの山.これもかみ締める必要があるだろう。

                                  秋の中央ア.越百山と宝剣岳1. 七久保〜越百小屋跡
                                  秋の中央ア.越百山と宝剣岳2. 越百小屋跡〜南駒ヶ岳
                                  秋の中央ア.越百山と宝剣岳3. 空木岳〜西駒ケ岳.下山


    伊那北上牧h5.6
     畔で叔父と叔母.秀ちゃんに友見さん親子と10時のオヤツ。握飯

   中央アルプス北部
     大川を背に刈り終わった穂。天竜川を挟み伊那前岳〜大棚入山〜権兵衛峠

      稲刈り
   別行動.伊那北上牧の叔父の家に寄り.大川と一泊し翌日.仲間と辰野で合流する予定でいた。
     彼等は駒ヶ岳を越え下山する。その列車に乗り込もうと。
     しかし実際は若い衆が来たと叔父.叔母に説得され.田舎で二日間稲刈りさせられた。

   機械化されたとは云え,束ねた稲を集めるのに普段使わぬ腰を使いボロボロになった腰.笑われるも都会者にはしょうがない。
     天高い空を仰ぎ,溜息をついては土間に戻るまでフーフー言っていた。

   囲炉裏を囲むと秀ちゃんがビールを何本も持ってくる。誤魔化されたかも?
     大川と膨れながら楽しい一時を過ごす。

   照れながら,もう一日頑張るか。秀ちゃんは我々の先を見ていたようだ。
     笑いながら.もう一本持ってきた。

     s44年11月.中秋の伊那谷
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