| 過って鹿留山北尾根から望んだ山・ハガケ山・・道志山塊Top 道志一部と丹沢山塊略図 御正体山の北西支稜・・鋸刃・ハガネの岩稜から文台山北西尾根・尾崎山 細野から大沢右岸尾根を越えての北上しハガケ山―鋸刃から文台山北西尾根を経て930m圏峰・尾崎山を越え古渡へ 2012年12月20日.単独 細野からハカゲ山大沢右岸尾根 ハガケ山から文台山西峰 西峰から930m圏峰.尾崎山と古渡の集落・・富士急東桂 ハガケ山? 2010年04月の半ば.富士急谷村町駅周辺の里は桜が満開に咲き.散り始めていた。その中まだ冬木に覆われた鹿留山の北支尾根を目指していた。 その折北尾根の大きな岩壁を避けた西群馬幹線の224号鉄塔基部からは枝絡む落葉松林の樹間を透し.振り返る形で対岸を眺めていた。 綺麗な三角錐を描くハガケ山を朧ながら望んでいる。鹿留川を隔て周りより幾らか低いが起伏激しく聳える山稜が. はっきりせぬが枝木の絡みの中から見届けられた。ハガケ山だろう。脳裏に焼き付けられている。 対岸は霞み連なる漠然たる概念しか分からぬものの奇峰があり.御正体山から南方に延びる支稜線上にあるようだった。 覗き込んだ位置か地形図を読むが.地形の概念は全く分からなかった。当時としては漠然とし過ぎる風景だったが何故か. 近い将来に登らなければならぬと思っていた。 この尾根はその4年前にやはり幼馴染と共に御正体山をヤラ尾根から詰めた折.山頂の手前で見下ろした急激に落ち込む劇斜面を持つ支尾根。 ハカゲ山がある尾根と知り.当時の日記には御正体山の北面の気になる尾根があると記している。 又昨年は本社ケ丸から尾根の全貌を見詰めてもいた。下の写真.ハカゲ山と正確に確認し出向いてみた。・・余談だが共に大晦日の山行. 桂川本流と菅野川に挟まれた山域 本社ケ丸からの展望・・2011.12.30/13:25桂川沿いは又.大月から川口湖へと富士急行線の沿線区間. 「中央線の山を歩く」藤井寿夫著によると書き出しで富士急の線路から見た風景として.「富士急行線は谷村町駅を過ぎてまもない車窓左手に 姿かたちのよい双耳の峰が近づく。これが大野山1198.8m。やや離れて.尾崎山967.8mは忠実な下僕のようにうずくまっている。」とある。 本社ケ丸からの写真からも同じように見下ろされている。小陣まりした山域で菅野川を挟んだ向かい合う不遇な山。 目指すハガネ山 過って鹿留山の北支尾根に建つ西群馬幹線244号鉄塔尾根基部からハガケ山を眺め確信するも朧にしか見えずに鹿留山を詰めていた。 今回の山行は反対側のハガネ山から244号鉄塔尾根を眺めることを第一目的とした。 御正体山から北西に延びる北支稜に入る。細野からハガゲ山北面の大沢に入り.大沢右岸尾根からハガゲ山に立つ。 写真の真下の送電線.西群馬幹線は三ッ峠山東山腹からこの鉄塔を通り.鹿溜山東山腹を回り込み西丹沢に抜けている。 途中.ハガネ山を詰め終えた付近で写真の右正面(枠外)に鹿留山が仰がれ.更にそこから三ッ峠山に連なる鉄塔群を北側に望む。 鋸刃・ハガネ ハガゲ山を擁する尾根は御正体山の峰宮跡から北西に派生する北西支稜上にあり.鋸刃・ハガケ山・文台山・尾崎山を起こし. 桂川の支流管野川と鹿留川を分け没している。低山の割に起伏が激しく.鹿留の分岐1460m地点からハゲケ山の間は鋸刃と呼ばれていた。 「甲斐國志」には御正体山池ノ平分岐からハガケ山の間に「いくつもの鋸のような尖峰が並び.それを鋸刃という」と冒険心をそそり, 地形図を読む以上に.この小さな岩稜は複雑極まる地形を創っていた。 尾根末端近くの930m圏峰からは2つの尾根を派生させている。北東に長く延びる尾根は桂川本流と管野川とを分け,出合に没している。 又930m圏峰から尾崎山を越え北西に延びる尾根は鹿留川出合に没し.下山は古渡地区に下り富士急東桂駅にでた。 過っては尾根下半に都留自然歩道が綴られ.十日市場駅の方がハイカーの利用が多かったとのこと。 12月も中旬を過ぎ.日が最も短くなる。明後日は冬至 細野から大沢沿いに入り.ハガケ山の東コブから北方に落ちる名もない大沢右岸の尾根を直登した。 大沢右岸尾根から鋸刃に立ち.過って正面に望んだ鹿留山の北面の山肌を望み.山腹を綴る各支尾根を横切る送電線を眺めていた。 陽に煌く鉄塔群が鹿留川を隔て.深い谷間に建ち.はっきり見下ろされている。その中に244号鉄塔が建ち.自己満足だけの世界に入っている。 ハガゲ山からは文台山を擁する北西尾根をそのまま乗り.930m圏峰から尾崎山を登り返し.古渡の集落から東桂にでることにした。 谷村町駅からは徒歩1時間半のアプローチ.12月に入り路線バスは運休している。タクシーに乗るか? 入山直前までアプローチを考えていた。 鋸刃支尾根 早朝の閑散とした細野の集落.7:2師走のひっそりした朝方. 細野文台山登山口を右手に分け.正面に鋸刃尾根を見上げながら大沢の集落をタクシーで抜けている。 正面に聳える稜の左が大沢右岸尾根の頭.その右は小さな岩峰.中央が北尾根を持つ1320m圏コブ.その右に立つのがハガケ山。 12月20日(木)快晴 jr御徒町.¥1450始発4:36=神田4:41=5:57高尾.大月行6:01=6:38富士急大月.:53=7:10谷村町.タクシー=7:20文台山登山口. 典型的な冬型になり大寒波が関東地方を襲う。都留市の気温は一日中.一桁前半になり.9時過ぎても気温はマイナスに。 空だけは青々しい。確か2週間半ほど前は表道志に連なる山々を前にして.中央東線.藤野辺りで夜明けを迎えていた。 今朝は猿橋に入る手前の新桂川橋梁を渡る辺りで.夜明けを迎え.周りは白みだしていた。 駅ホームに着く毎に列車の扉が開かれ.冷気の塊りが車内に忍び込む季節になってきた。 手動で開けるとその寒さの威力は更に前回より勝り.震えがくるまでになっている。 大月駅にはこの半年あまり毎月のよう通い.路線バス経由や直接駅から周りの山々を歩んでいる。 今朝は電車を大月駅で乗り継ぎ.師走に富士急行に乗り換えたのは初めてだった。車内はポツリポツリの乗客.登山者は私独り。 大月駅を出ると列車は街並をゆっくり縫い進む。右手前方の街並の中から朝日を浴びた紅富士が.雪白く更に赤さを増し染め煌めいている。 そこを細かく蛇行する桂川の河川沿いをカタコト走る電車。車窓からは左に.右に移り変わる富士の姿が曲る都度眺められていた。 谷村町駅に下車したのはやはり私独り. 一昨年ここから鹿留山北尾根を登り.今回のハガネ山々行を決めている。 昨夜予約したタクシーを拾い.細野から歩く積りでいた。足慣らしにと細野の集落の中を歩み.山に入る積りでいる。 菅野川二俣に細野バス停があり.左俣に入れば都留道志線で道坂峠を越えている。右俣に入り直ぐ文台山登山口にでる。 運転手は文台山登山口から入ると考えていたらしい。ハガケ山に登ると伝えると.地元の運転手でも.そこまでは分からない山名のようだ。 改めて文台山登山口まで頼む。落合橋を渡り.右折して細野橋を渡れば右手に登山口がある。ここから歩きだしている。 1790円を支払い.私を降ろした車は道幅が狭いため.先でUターンするらしい。戻ってきた運転手.私と擦れ違い.方向が違うと改めて目を丸くした。 大沢右岸尾根の取付き 大沢の流域は薄暗い杉林に覆われ作業道が入る.7:34大沢右岸尾根(ハカゲ山北尾根) 7:20文台山登山口一7:33大沢橋一7:45下流から2つ目の堰堤一7:55尾根上一8:24伐採地跡一8:36痩せ尾根 一9:33頂稜の踏み跡に合流一9:34ハガケ山東側のコブC一9:34小さなコブ一9:48キレット一10:00岩峰E一10:15ハガケ山F. 日当たりのよい細野川左岸沿いに集落が集まり.その中央を抜けると.道路の先にはハカゲ山が連ね聳えていた。 挑む鋸刃尾根は扇状に開け.周りの山々に比べると山稜の違うと鋭さを覗かしている。 集落の一番奥の民家を過ぎると道祖神の石碑を見て.里道は矢花峠へと右後方に戻るよう登る大野林道と細野沢沿いの細野林道を分けていた。 左を取った正面が細野川右俣の大沢で.大沢に架かる大沢橋を渡っている。 ここは既にハカゲ山北尾根の末端台地にあたり.大沢右岸尾根の取付き地点。 集落から続く林道は左俣本流左岸沿いを遡っている。この林道と分れて右に折れ.大沢右岸沿いの作業道を遡る。ここは「クササビの里」でもある。 「御正體山信仰誌」によると「(三輪神社からの登拝道ができる前は)細野から細野川を遡りビヤ.ビクの尾根を登り鋸歯を登って行った」とあり このルートがそれに近いのではないだろうか? 大沢2つ目の堰堤.7:43細野川大沢右岸の作業道はここで沢沿いと離れ丘陵に登っている, 作業道 山行資料にさせて頂いたHP「近い山」氏は平成15年に入山している。その時と取付き付近は大分変わっていた。 大沢沿いにはその後.2つの大きな堰堤が築かれ.右岸に作業道が延びている。 ただ距離としては短く.薄暗い杉林を抜けた伐採地には間伐された枝木が放置されていた。 取付き右手に青いトタンの建物を見て.10分ほどで堰堤にでる。堰堤からの沢相は奥に扇状に広がりを見せ.左岸は切れ落ち気味に。 作業道はそこを避けながら高巻いていた。又沢沿いから離れ左上の伐採台地には「ムササビの森」がる。 大沢源流の山波を望む 北尾根末端の中腹より.7:54左の台地が大沢右岸尾根と頭. 中央が小さな岩峰.右手が短い北尾根を持つ1320m圏コブ。 河原の手つかずの荒れた作業道は左へ折れて.右岸の高台山腹へ。見上げると疎らな中木林の裸林を透し.左手に背稜の山波が望まれた。 ムササビの森 「ムササビ」の看板堰堤から歩んで4.5分で周りは雑木林に囲まれた緩やかな山腹台地にでる。堰堤と共にできたらしい広場。 ここには「ムササビとともに暮らす里山再生」と大きな看板が立ち.又大きな作業所のような布製のテントが2張り建てられている。 幾つもの団体が里山再生を進め.ムササビの生息地拡大を目指している。 枯葉に埋まる冬の森は見通しが利き.ムササビの追跡には適している筈が.大きな看板とテントを見るだけで閑散とした質素な広場になっている。 閉鎖され,全てが片付けられているようにも思える。その先の尾根へは更に荒れた道に変わってきている。それと伐採され疎ら過ぎる樹林の台地。 安易な発想で造られたのではあるまい。新緑に覆われてから充実させればよいとの考えもある。まだ仮の設備かも知れない。 「ムササビの里」から山道に入る。先は地形は広がりを見せるも間伐された枝木が放置されている。その左に広がる伐採地の縁を左に回り込み尾根にでた。 数100m登れば深い枯葉で登山靴も埋まる右岸尾根に乗る。ここまでは林道出合の取付きから徒歩30分も掛からぬ距離だった。 大沢右岸尾根に乗る 尾根筋は緩やかな膨らみを持ち枯葉が被う.7:55尾根に上がった所に「H23」と小さな木抗がある. 緩やかな幅広い尾根筋.1mほどの作業道が尾根を登っている。この台地の足元は大葉の枯葉で満ちている。 気が付くと杉林から自然林になり.山径と云うより踏み跡に変わっている。 ヒガケ山(ガケ) 朝陽に焼け目指す主稜.8:16杉林を抜けると左手に伐採地が開かれ.菅野川を囲む上流の山々が朝の陽射しを浴び.広大に開かれた遠望になる。 道志十二夜山から今倉山に掛けての山並みが悠然と連なり.道坂峠を挟む御正体山への尾根へとヴァテーケーに開かれている。 この雄大な姿はこの先で再び現れる伐採地を含め.天空の広がりが山を更に大きく見せていた。 道志今倉山稜 手前は三輪神社から峰宮へ延びる尾根.8:24中ノ沢ノ頭.松山.西ケ原.御座入山(西峰).今倉山東峰の南面・・左手前が道坂峠 今倉山南面の左脇を横断するよう刻まれたているのが林道菅野盛里線。 道坂峠から入り.道志十二夜山との鞍部から右回りで幾つもの北尾根を越え.戸沢左岸を走るのが林道道志口線。 林道猿焼線と結ばれる計画線で.現在双方から工事が行われている。 2011年07月に松山北尾根から今倉山北尾根を周回した折.松山北尾根を頂稜に向かい詰めている。林道は東側に延伸工事中だった。 今倉山北尾根はまだ手使わずの状態だが工事は継続され.繋がるのは時間の問題だろう。ただ超スローペースで進んでいる。 御正体山の北西支稜・・1320m圏コブCから延びる北尾根 荒れた上部の様相.8:45少し露岩が現れた痩せ尾根 ブナに赤松多い雑木帯.8:57尾根筋にブナの老樹が現れ.露岩が現れ岩混ざりになる。存在感のあるミズナラを見て.大岩2ケ所に突き当り.いずれも右を捲いた。 朝日を浴びる大沢左岸尾根 更に1つ東側の尾根から.10:03ハガケ山との間の1320m圏コブEから延びる短い北尾根 三輪神社から峰宮へ通じる左手に現れた尾根.8:59 尾根を塞ぐチエノワのようなブナ林最後のツメ・・右がキレット 尾根筋を塞ぐ障害物.9:15北尾根 この左岸尾根は顕著な枝尾根もなく.1本筋を通す尾根で.迷うことなく頂稜へでられた。又足元は負担の少ない楽なルートだった。 徐々に傾斜は増し.最後のツメまで計算せずに登り詰めることができた。距離が短いせいもある。 薄い踏み跡はあるにはあるが枯葉と堅く固まった凍る大地. 急斜面に入るまでに足慣らしできる優しい尾根だった。 後半は少し荒れた様相を見せているものの.もう少しは藪漕ぎがあってもよいほど呆気なく主尾根にでている。 一度は地形を知るには良い尾根だが何度も通う尾根ではなさそうだ。 右手も左手も更なる痩せ尾根に 急激に落ち込む足元.9:15上から見下ろす正面先が北尾根 偶然にも立木に自分の影が映る.9:33間違えて下らないよう横枝が置かれていた。 キレットへはここを左に折れている, ツメで小狭い空地にでる。横枝が置かれていた。この北尾根に入るのを防いでいるようだった。 又その先10mほどの所にも,テープが枝越に2本の枝を結び.念を押すよう巻かれていた。 初めは意味が分からなかったが頭に立ち.上から見下ろすと頂稜を直進せず北尾根のツメに回り込むルートで.迷わぬ為の印だと知る。 鋸刃尾根・・峰宮@と1328m圏峰B 登り詰めた1320m圏コブCより.9:43鋸刃の稜に立ち.北へキレットに下るルートを探すが藪が絡みがきつく.急激に落ちる窪地へと下る踏み跡は分からなかった。 ルートは登ってきた踏み跡を取る以外ない。改めて戻り気味に先ほどの印の処がまで下っている。そして1320m圏コブの東側に回り込む巻き道だと知る。 鋸刃 峰宮跡から北西に延びる尾根は左に池ノ平登山道を見送ると灌木とスズタケのびっしり茂る尾根になる。 ハガケ山までの間は鋸刃と呼ばれている。間のピークは大小6つあり,@1568m峰宮,A1328m圏コブ.B1320m圏コブ C北尾根を持つ1320m圏コブ.間にキレットがあり.D地図に表示されぬ10mほどの岩峰.E短い北尾根を持つ1320m圏コブ Fハガケ山1320mが藪山として連なっている。 今回登り詰めた頂はCの狭い灌木の藪の中の小コブに当たる。山名標がなければ境界見出標もない。 藪絡みで眺望も定かでない狭いコブに立つ。色々な色彩のテープが1本の立木の幹に巻かれていた。 小さな岩峰D 地形図には表示されていないコブ.9:48岩盤は硬く程よい雑木にホールドは十分ある. 頂稜のコブ. 北側の側壁は藪に被われ.抉り落ち閉ざされて分からなかった。キレットへのルートは一度.登ってきた北尾根に乗っている。 つまり登ってきた踏み跡の通行止のテープまで改めて戻り.左に折れれる。東側に巻き込む形で抜けていた。 ハガケ山Fと手前のコブE キレットから.9:35ハガケ山の尖峰 端崖山.10:03ハガケ山々頂.1320m圏峰 立木に小さな山名標が付けられていた.10:12 藪も途切れ狭いがここでは小広い頂になっている。展望はない細野からハガケ山大沢右岸尾根 ハガケ山から文台山西峰 西峰から930m圏峰.尾崎山と古渡の集落 |