続丹沢.玄倉川の源流.尊仏ノ土平. 鍋割山稜から往復し.栗ノ木洞南西尾根を下る・・丹沢の山々Top

     大倉からの西山林道へ入ると入山早々に林道二又にでる。仏ノ土平からの帰路.鍋割山南尾根を下って栗ノ木洞南西尾根に乗り.
   三廻部林道に突き当った林道になる。朝方はここから尊仏ノ土平を目指し.丸萱(マルガヤ)尾根から鍋割山稜を越え.小丸北尾根を下り.
   玄倉沢の最奥端.源流の尊仏ノ土平に下りる。

     後半は鍋割山北尾根.南山陵を経て.栗ノ木洞から南西尾根に乗り換え下り.三廻部林道の起点に下り返す。
   ・・中津川左岸道(県道710号線)から宇津茂.寄bs               2014年05月19日.松村

     大倉から西川林道を抜け丸萱尾根を詰め鍋割山稜・・尊仏ノ土平へのアプローチ
     小丸北尾根を下り玄倉川源流の尊仏ノ土平へ
     鍋割山北尾根越えの栗ノ木洞南西尾根から寄大橋

    玄倉川
     先月は檜山山稜から雨山峠を下り返し.茅ノ木棚山稜を抜け.幾つもの旧峠路を越えている。そして1つ考えが浮び上がる。
   茅ノ木棚山稜・鍋割山稜の北側流域の藪山もさることながら玄倉川のユーシン.上流に流れる雄大な河原.尊仏土ノ平に立とうと。

     地形図を読むと不思議に思われるほど玄倉川上流の鍋割沢出合付近は広大な河原に占められ.その左岸には鍋割山稜が複雑に絡み合ってる。
   鍋割山稜は玄倉川と四十八瀬川とを隔て.南北に幾つもの支尾根を延ばし.その支尾根をフルに利用し尊仏ノ土平(そんぶつのどだいら)をピストンする。

     北面に延びる支尾根群は玄倉川源流に落ちる前衛の山々として.単純に片づけるには勿体ない程の複雑な地形的の豊かさを持っている。
   そこは又古くから崩壊激しい崩れ気味の山域でもあり.過っては幾つもの古道が綴られていた。知らぬ何かを知りに.それを見定めるべき入山した。

     前回は2度に分け鍋割山の西側周辺を歩んでいる。それに続きとして鍋割山を尊仏ノ土平から詰め.十字に横切る南山陵へ下りる。
   大倉から西山林道に入って丸萱尾根を登路に選び.鍋割山稜に乗り.小丸北尾根伝いに鍋割沢に下る。尊仏ノ土平の河原に飛び出し大休止。
   後半は鍋割山北尾根に乗り鍋割山に立ち.前回と同様に南山陵から後沢乗越を通り過ぎ.栗ノ木洞から南西の支尾根に乗り寄沢へ下る。

     今回の目的地は玄倉川中流の広大な河原.尊仏ノ土平に自分自身が立ち.周りに囲まれた展望と地図とを見定める積りでいる。
   今までは丹沢山稜の主尾根の縦走路から見下ろしていた河原でもある。今回は逆に塔ケ岳手前の鍋割山稜を越え.谷間へ下り周回した。
   そして前回は遠望できなかった鍋割山の頂から相模湾を望み.その折見付けた南山陵の顕著な台形形の栗ノ木洞南西尾根を下っている。

   閑散とした秦野ビジターセンター・大倉バス停.7:05

     中央奥が表尾根にある三ノ塔と二ノ塔.
   三ノ塔尾根530m圏肩に建つ新秦野線43号鉄塔.この送電線は二ノ塔尾根を越え.秦野市の新秦野変電所に下りている。

    5月19日(月).晴後曇
      jr御徒町¥165. 4:46=4:49神田5:00=5:18小田急新宿.急行\670. :31
      =6:41渋沢.神奈川中央交通バス:48=7:03大倉bs.

    ホームドア
     山に向かう時は殆どがjr御徒町駅の始発か.2番電車に乗車していた。
   今朝は山手線外回りホームに可動式ホーム柵(ホームドア.スクリンドア)の設置が完了し.5/10日から運用を開始した。

     2009年に恵比寿駅と目黒駅に初めて設置され.山手線の大規模改良駅の6駅などを除く.23の駅にホームドアを2015年度までに
   順次導入される。JRによると最近はホームからの転落や電車との接触事故が目立ち.件数としては自殺より.転落事故の方が多いようだ。

    小田急渋沢駅
     6年振り小田急渋沢駅に下車した。見城先輩が退職し帰郷する前に丹沢主稜を綴り道志に抜けた山行以来.
   その以前は25年も前になる。小学生だった子供達と三ノ塔金目川葛葉川を遡行し.その前は私自身の高校時代に遡っていた。

     同級生と表丹沢を歩み.翌月は単独で逆コースの夜行登山を試みていた。当時は第2次登山ブームで夜行の「丹沢号」が走り.
   東京近郊の山々は多くの若者で賑わっていた。丹沢の山歴はその程度で.以後は奥多摩と同様.日帰り圏内は殆ど入山していなかった。
   ここ4.5年から東京近郊の山々を訪れている。東丹沢東端の大山三峰.鍋嵐から歩むようなった。

    三ノ塔尾根と二ノ塔尾根
   表丹沢の森.鍋割山二俣への道へ.7:09
    背は表尾根.中央奥には霞む大山が望まれる

     渋沢駅北口広場.バス停には長い列ができていた。如何にか座れたものの立席もでる。車窓に射し込む陽射しは大分強くなっている。
   初夏を思わす陽気も午後には崩れだす摸様.雨が降らねばよいが。殆どのハイカーは大倉尾根に入り.鍋割コースは思いの外.少なかった。

    水無川流域
   鹿戸付近分岐.車道は大倉.上大倉へ.7:11
   左奥が大丸と塔ケ岳? 大倉尾根と三ノ塔尾根に挟まれた水無川.右上のコブに建つのは新秦野線43号鉄塔。

    7:03大倉bs一7:24西山林道ゲート一8:09三廻部林道分岐一8:38マルガヤ尾根取付き地点.

     大倉バス停広場から丸萱尾根取付きまでは前回歩んだ四十八瀬川.勘七ノ沢出合まで同じアプローチを取っている。
   広場の道標に従い水無川の右岸丘陵の車道を道なりに進むと.やがて道路の左脇に送電線田代幹線の鉄塔を仰ぐ。

     頭上高い送電線を潜ると車道は大倉地区へ大きく回り込んでいる。そこで道標に導かれ車道と分れ.
   細道へ左折すると山道らしくなった。大きく左に回り込んで.真新しい鹿柵脇を抜ければ西山林道にでる。

    送電線田代幹線
     車道左脇に送電線田代幹線383号鉄塔か? が建ち.頭上高くに架かる送電線は秦野へと横切っている。
   この幹線は山梨県早川第三発電所から小田急秦野駅北側にある新秦野変電所を結ぶ送電線。昭和02年建設.電圧154KV.鉄塔420基を持つ.
   新富士変電所を経由しjr御殿場線沿いの北麓を横切り.秦野の市内から秦野変電所と結ばれている。

    西山林道
   真新しいゲート口より.7:24
    正面が西山林道.右手が大倉bsへの山道ならぬ小道

     T字路の左に真新しい西山林道のゲートがあり.右折すると四十八瀬川対岸の左後方にガードレールを見ている。三廻部林道らしい。
   今回の山行の下山最終地点で.この林道の起点が寄沢沿いにあり.栗ノ木洞南西尾根尾根から末端へ下りる予定でいる。

     表丹沢県民の森の看板と黒竜滝の案内板を見て.林道ゲートから30分ほどで左前方から三廻部林道へと繋がる水無堀山林道の分岐にでる。
   又十字路の右後方口には大倉尾根に登る水無堀山林道のゲートがあり.その起点では道路工事が行われていた。
   林道本体工事は自然保護のため中止が決定.最後の仕事とのこと。

   西山林道の観音像.7:43

     送電線新秦野線・・頭上高く.歩む人の殆どが気が付かず.通り過ぎてしまう高さの送電線(新秦野線40〜41号鉄塔間)を潜ると
   林道の右脇に観音像を見ている。新秦野線は超高圧ネットワーク.500KVの送電線で新富士変電所から新秦野変電所を結び.
   鉄塔57基を持ち.昭和62年12月完成した運用されている。

     丹沢山塊では新富士変電所から不老山の南麓.大野山.高松山の北側を通り.シダンゴ山の南面を横切り.鍋割山南山陵を横断して.
   ここ西山林道から表尾根の南麓を横切り.伊勢原の新秦野変電所と繋がれていた。丹沢大山国定公園内を通るため
   最近は環境にも気を使い.環境融和塗色の鉄塔で低反射塗装が施されていた。

    自然林に覆われる鍋割山南山稜と丸萱尾根尾根982mP
   二俣分岐手前で.8:30
    旱月,菖蒲月の季節に相応しい若葉あふれる山肌

     この先で左前方に旧登山訓練所の建物が見えてくると直ぐ四十八瀬川二俣にでる。大倉バス停から50分ほど.
   この先で小丸方面の登山口を右手に分けている。大倉から二股まで4km.鍋割山へは後沢乗越経由と道標に記されていた。
   丸萱尾根の取付きまでは更に0.7km. 先の本谷を渡った100mほど先の小平地になる。

    鍋割山稜.丸萱尾根
   林道秦野峠の道標三叉路手前より.12:35
    ジダンゴ山への三叉路手前からの展望・・2014.12.21/12:35

     檜山南東尾根越の鍋割山稜・・鍋割山南山陵.丸萱尾根.小丸尾根.大倉尾根
   手前の谷間.杉ノ沢は鍋割山稜を隔てる寄沢と合流し中津川と名を変え.酒匂川を下って河口は小田原市内に流れ込んでいる。
   又頂点の鍋割山から延びる南尾根.市界尾根(秦野市と松田町)は四十八瀬川と寄沢を分けている尾根。左奥は丹沢山.

    丸萱尾根
     丸萱尾根(マルガヤ).或いはミズヒ沢左岸尾根は四十八瀬川源流のミズヒ沢と本沢を隔てる南尾根。
   勘七沢を桟橋で渡り.本沢を桟橋で渡ッた先の右側に下りている尾根が丸萱尾根。
   鍋割山稜の一番内側に突き上げてた尾根で下部は.植林帯だが直ぐ自然林に被われ.それほど急登はない。

     尾根幅は広がり.登れば一直線に北上し.草付帯にでている。更に上部に無木立広場があり.西面には山北方面の展望が広がっている。
   写真はその方向からの展望. そこから500mほどで山稜にでる。

   丸萱尾根末端取付き.8:38

   杉林の植林帯の取付き斜面

    丸萱尾根. 8:38尾根末端取付き地点一10:09無木立広場一10:35鍋割山稜.

     ミズヒ大滝20mがあるミズヒ沢に寄って.左岸の928m峰南西尾根から本尾根に合流することも考えられた。
   ただ先の時間が初めての流域になり予想がが出しずらく.鍋割山稜越えの尊仏土ノ平でゆっくりしたかった。
   四十八瀬川本谷出合の木橋を渡ると直ぐ.右手に小広い場所にでる。ここが丸萱尾根の末端で.右手から左に巻くよう尾根に山道が付いていた。

   ひと登りで植林帯を抜ける

   以後.鍋割山稜まで自然林に覆われている

   若葉萌える尾根

     ひと登りすると杉の植林帯を抜け自然林に入る。急に若葉溢れる若草色の大地が広がり.その中を確りした踏み跡が綴られていた。
   隠れた小コブにでて.背丈のある苔の生えた石柱を見ている。「ハ○山」と刻まれているが境界標ではなさそうだ。

     標識類は他に見当たらなかった。ただ赤.黄色テープなどのマーキング類は無意味なほど多くある。
   更に登ると一気に928m峰に立つ。樹林に被われ展望は薄い。それに変わり尾根を被うアセビはジャングルのよう茂りだす。

    見上げる鍋割山稜
   山稜に乗ればブナ林に覆われる.10:09

    鍋割山南山陵に富嶽が乗る
   左端.送電線新秦野線35号鉄塔.10:18
    無木立広場より

    鍋割山南山陵・・檪山.栗ノ木洞南西尾根
  
    中央の鞍部が後沢乗越.数年前に.ここから南尾根を詰め鍋割山に立ち.主稜.主脈を縦走して甲相尾根から道志に抜けていた。

    南山陵と背は中津川右岸(山北地区)の山々
   右景上部アップ・・山北町の山々.10:10
    奥が高松山と右奥が日影山
    シタンゴ山とダルマ沢ノ頭.右の窪みが林道秦野峠. 記入した「高松山」下の白い縦線は新秦野線33号鉄塔.

    栗ノ木洞南西尾根
   左景下部の南山稜南部・松田地区.10:11
    無木立広場から四十八瀬川を隔て

     無木立広場.草原にでる。途中から草地に変わり.素晴らしい別天地に恵まれた。足元には草付きが広がっている。
   淡い紫に白い小さなスミレが咲き競い.タンポポも見られ.トウゴウミツバツツジが咲き始めている。

     秀麗たる富士が姿を現わし.ここ丸萱尾根の上部から南山陵を見下ろせば.後沢乗越越えに栗ノ木洞南西尾根が望まれた。
   南西尾根は今日午後にも.寄川沿いの宇津茂に下るルートとして予定している顕著な台形状の姿をした尾根。
   尾根筋を見詰めると濃い緑色が面をなし尾根を被っている。植林帯のようだ。若草色が自然林になる。

    大山山頂.鳥尾山.三ノ塔
   逆の東面を望み.10:30
    丸萱尾根尾根の北隣りの小丸尾根

    丸萱尾根のツメ
   傾斜が落ち.10:33

    鍋割山稜の小ブナの森へ
   小丸への登山道.10:36

     鍋割山稜の肩にでると雑木からブナ小木林に覆われ.密生する小ブナの森に登山道が綴られていた。
   鍋割山稜に合流.右手に折れ鍋割山稜に入る。前回は紅葉時だったがガスが舞い.落ち葉積る大地で昼食を摂っていた。

     道志へ2泊の贅沢な山行だった。徘徊する細かいガス粒が風に舞い流れ.やや肌寒かったことを想いだす。
   今朝は風もなく大地に茂る草木の色合いが清々しい。

     大倉から西山林道を抜け丸萱尾根から鍋割山稜・・尊仏ノ土平へのアプローチ
     小丸北尾根を下り尊仏ノ土平へ
     鍋割山北尾根を越え栗ノ木洞南西尾根から寄大橋