巳ノ戸沢出合から上流側の日原川右岸に落ちる北側の支尾根・・雲取山と石尾根Top

    2015年08月. 巳ノ戸尾根.鷹ノ巣尾根.稲村尾根を経て鷹ノ巣山―濃霧で樽沢尾根を諦め.石尾根の末端まで歩む・・jr奥多摩駅
    2015年11月. 日陰名栗峰ケヤト尾根─鷹ノ巣山南面山腹道から巡視路を通り.榧ノ木尾根から水根沢林道・・水根.奥多摩湖
    2016年06月. ツバノ尾根の取付き地点の間違いから日原川本流を探索し遊ぶ
    2017年05月. 日原林道を経て高丸山ツバノ尾根―榧ノ木尾根から倉戸尾根・大麦尾根を下る・・奥多摩湖々畔

     東日原から街道.林道へと綴り.雲取山石尾根の日陰名栗峰に立ち.水根山からは榧ノ木尾根.水根林道へと石尾根をを南北に横断する

   晩秋に入り今季初めての雲量0の晴天に恵まれ.日原林道から日陰名栗峰ケヤト尾根の山並を歩む。
    鷹ノ巣山南面径路からは榧ノ木尾根を経て日没と競争し.速足で水根沢林道を下り.湖畔に立ち一息入れると同時.日没を眺める。 2015年11月28日.松村

     日原林道から日陰名栗峰ヤケト尾根・・以外と切れ落ちた日原川末端の小コブ
     ヤケト尾根.下段経路から高層台地が続き.小藪を抜け日陰名栗峰に立つ
     カヤトの鷹ノ巣山南側経路から榧木尾根を経て水根沢林道を下り水根から小河内ダム

    ヤケト尾根
     今年は日原川に没する北尾根の巳ノ戸尾根と巳ノ戸谷に踏み跡を残している。そして今年中にもう1つの北尾根に踏み跡を残したく.
   巳ノ戸谷の左岸尾根に当たるヤケト尾根を日原林道から詰めることにした。

     日陰名栗峰は石尾根のほぼ中程に位置し.頂から日陰名栗沢と巳ノ戸谷とを隔でて北側の日原川に没する尾根。
   尾根末端の巳ノ戸谷左岸側には仕事道がある。半分はスズタケの猛烈な密業に覆われた篤志家向きのルート。
   それだけ野生動物は多くその糞や食上痕などのフイルドサインが至る所で見られる。

     数年前までは八丁橋と聞くと遠いいとイメージを持つ未知の世界だった。それが今では見慣れた林道を歩む起点にもなっている。
   その奥に導かれ.天祖山赤石尾根に孫惣谷林道.タワー尾根のアプローチとして.又八丁橋.カロー橋にも通い始めてから数年が経っていた。
   8月には巳ノ戸尾根から鷹ノ巣山を越えた折.その道中で気になったのが巳ノ戸谷の対岸を横切るヤケト尾根。

     先月は巳ノ戸林道から直接稲村岩尾根に入り.鷹ノ巣山に立ち.入奥沢中腹道から峰谷の紅葉真っ盛りの渓谷を縫い下っている。
   今回は紅葉も終わり.もの寂しい中途半端な時期を迎えていた。日原川上流の巳ノ戸谷左岸尾根を詰め.日陰名栗峰から石尾根の南北に横断する。

     下山は浅間尾根を下れば前回と同じく「奥」の集落からの復路になるだろう。
   日陰名栗峰南尾根に入れば峰谷の集落へと林道を綴り.恐らく路線バスもなく.更に下って青梅街道峰谷橋まで歩くことになる。
   それを嫌い.林檎を齧りながら鷹ノ巣山南面の水平道を綴り.水根谷の林道を下る案を考える。

    八丁山と巳ノ戸尾根
   日原街道日原地区より.8:00
    日原川と左端が稲村岩の北側の壁

     11月28(土).快晴
       jr御徒町4:49=4:53東京4:49=5:55立川6:04=6:34青梅:35=7:18奥多摩:27=7:51東日原bs
       一8:12小川谷橋一8:41八丁橋一8:56ヤケト尾根取付き一9:10日原川吊橋一10:14下段水平経路.
    乗車
     始発で中央線に乗る場合は現地で接続バスとの違いがない限り.神田駅で乗り換えるのが常で同じ電車に乗車していた。
   ただ最近は朝方の寒い時期を迎え.1つ先の東京駅始発でも間に合う時は東京駅発に換えている。

     車窓から迎える日の出は.前回は立川駅付近で朝陽を受けたが今朝は青梅線の「手浜」付近と。日の出も大分遅くなってきた。6時29分
   車窓からの風景は街並から河段丘陵に変わり.山並へと変わると仰ぐ天空に幾らか黄色み帯びた透けるような丸い月が見上げられるようなる。

     昨日は満月.更に今朝は待ちに待った雲1つない快晴の蒼空になる。天候不順が続いていたものの.今季初めて晩秋の文句のない好天に恵まれた。
   単線で上り電車を待つ御嶽駅ホームはまだ山陰る谷間の中だった。見上げると紺碧な空に御岳山が突き上げるよう見上げられた。
   山上集落のある頂稜は朝焼けを受け.煌めき輝いている。

     奥多摩駅発の日原行の路線バスは臨時がでず1台のみ。超満員に膨れるも川乗橋バス停まで。
   相変わらず山の人気は常に川苔山と鷹ノ巣山が上位を占めていた。多くのハイカーは東日原で下車したものの鷹ノ巣山と三ケドッケとに別れた.
   日原街道を更に進む人は少ないようだ。

    稲村岩尾根
   日原街道.日原より見上げる

     この処天候の不順は全国的になり.又広い範囲で崩れている。昨日は今年初めての冬将軍を迎えていた。
   日本海で発達した低気圧は北海道.東北地方で大荒れの暴風雨に。更に気圧配置は冬型に変わり.表日本は今年初めての日本晴れになる。

     そして雪不足の上越地方はスキー場に恵みをもたらしていた。次の冬将軍は12月3日頃.
   この周辺も一昨日は薄ら新雪に覆われたらしい。目指す日陰名栗山北面の北尾根も覆われている筈である。どの程度だろうか?

    忌山尾根
   日原街道.小川谷橋手前で.8:07

     日陰名栗山ヤケト尾根1247m点から北東に派生し.巳ノ戸谷出合に没する末端の尾根を見上げている。
   左側は巳ノ戸谷.右手の窪みはミズ沢だろう。主尾根はそのミズ沢の左岸沿いに日原川に没している。

    天祖山尾根の末端
   日原林道に入り.8:10

     八丁山北側斜面とタワ尾根のノケ岩尾根とに挟まれた天祖山の主尾根。
   末端が日原川本流と孫惣谷出合に挟まれ.左に折れて八丁橋を渡れば主尾根の登山口にでる。

   小川谷橋北詰.日原林道の起点より.8:14
    左下が日原渓流釣場

     東日原バス停から日原街道を綴り.小川谷橋を渡った北詰が日原林道の起点になる。街道を分け左の林道へ.ヤケト尾根の取付きに向かう。
   小川谷出合までは朝の陽射しを背に受けて温かい旅立ちになっている。下旬と云う季節がら日差しの明暗を真ともに受けていた。

     明るく日向ぼっこの林道も.山陰に入ると急に気温が下がり.又薄暗くなる。カメラの自動映像は尚更顕著で自動ではフラッシュが焚かっている。
   陰道になると体が急に固まり早足になった。山行は始まったばかり.焦らず歩むよう心掛け.四方を望みつつ歩む。

     まだ朝方の山陰になる谷間は立体感を失っていた。灰色気味の色合いに染まり.日当たりの紅葉を透す日差しとは異にしている。
   東日原バス停前から日原川対岸の北尾根群を見上げた時は山腹に新雪は見られなかった。

     ただここから振り返るとタル沢尾根の上部に新雪を見ている。今朝出発間際に軽アイゼンを持参したものの必要はなかった。
   又羽毛の衣類も必要なし。今朝のこの周辺は幾らかだけでも暖かさが漂っている。

   頭上には採掘場の石灰坑がある.8:28

     右手に採掘用の作業橋を分け.日原林道伊勢橋を右岸に渡ると舗装道路は裸土になり.右手前方に奥多摩工業の石灰採掘現場を見る。
   左岸の沢縁には旧日原林道が横切り.頭上高くに石灰坑が見上げられた。週末で台船はケーブルに静かに吊るされた間々になっていた。

   峰の間の谷間が孫惣谷.8:35
    天祖山の南東尾根とオロセ尾根末端

     朝方の山陰に映る質素な色合いは青みを持つ世界。この寒々した風景も.朝陽に導き出されば半ば落ち始め.
   樹葉には紅葉の艶やかさが顧みられだろう。それまでの我慢.入山を前にしてアプローチを縮めるため.やや早足になっている。

   寒々とした日原林道八丁橋.8:41

      天祖山から南東に延びる主尾根の末端基部にでると日原川沿いの右手から孫惣谷を合わせ.出合にはオロセ橋と林道のゲートが現れる。
    その二俣を左手に取り.八丁橋で左岸に渡った所にも閉ざされたゲードがあった。右手に天祖山登山口があり.広い駐車場に車1台が駐車していた。

      対岸は八丁山に突き上げるオハッ窪.更に先の巳ノ戸沢は見届けられぬが.天祖山からの曲り尾根を回り込めば.ヤケト尾根の取付きにでる。
    下流の伊勢橋を右岸に渡ってからは山陰になり.やはり肌寒い。

    曲り尾根末端
   ヤケト尾根取り付き地点.8:56
    カーブミラーと「通行止」の標識があり.この奥に日原川本流が流れている

    ヤケト尾根
     ヤケト尾根の特徴は取付きにある。天祖山曲り尾根が日原川に没する尾根末端は横切る林道に抉られ.急峡の日原川に没している。
   沢底には吊橋があり仕事道が抜けている。昔からの知恵とは言え.とんでもない所に尾根の取付が作られていた。

     天祖山の1355m峰から延びる曲り尾根は南側に2つの尾根を派生させている。その左尾根の末端からは日原川に突き出すよう.
   飛び出し西側に折れ.788mに小コブを起こさせ.一気に急壁で日原川に落ちている。この鞍部を通るのが日原林道。

     788mコブに繋がる短いこの痩せ尾根の両岸にはU字状に抉られた日原川はがその流心をコブに合わせ迂回させている。
   両岸の足下は迫力満点で沢底へ駆け落ちている。初めてこのルートを見出した先人は凄い。
   長い経験が踏み跡を残させ.通うことで仕事道として残されていた。

     この踏み跡の先,今は藪のジャングルに覆われ.尾根筋の踏み跡も衰え,人跡稀な獣達の楽園になっていると考えられていた。
   又この周辺のスズタケは70年周期の衰退期と云われる時期にあたり.山域全体が枯スズタケ期に入っている。
   藪漕ぎは殆どなく切り開かれたような大地。思いの外.楽な尾根筋に変わり歩むようなる。

     尾根の上半に入ると壮大な丘陵の大地が開かれ.抜けると仕事道は五ノ沢の源流と思われる辺りの大らかな窪み状に入り込んでいる。
   支尾根に乗ればアセビから枯スズタケにツガの黒木の覆われる森を綴り.その先に日陰名栗峰の頂がある。

   日原川の間.鋭く切り立つ短い痩せ尾根
    両岸が日原川に落ちる短い痩せ尾根. 日原川はこの尾根の尖ッ起き788m点を迂回し.流心は左手下流に流れ込む。

    ヤケト尾根に乗る
   高度710m.日原川に架かる吊橋を見下ろす.9:08

    曲り尾根淵
     この当たりの渓谷は深すぎて通過することはできほど切れ落ちていた。流心は突き出した側壁沿いを大きく湾曲し.その大曲にこの淵がある。
   吊橋下は上段と下段に分かれてをり.上段の淵は淵頭の滝から流れ込んだあぶくで真っ白に渦を巻く。後にツバノ尾根の取付きを間違い
   本流を探索し遊んだ流域になる。それに比べ下段の淵は流れはやや緩やかで青々とした不気味な印象を与えている。

     初っ端から取付く露岩混ざりの痩せ尾根は.日原川左岸に突っ込んだ河原の岩盤を土台に聳えている地形になっていた。
   小尾根の末端であり.この短い痩せ尾根を抜け.西側端の側稜を攀じ下り.日原川の川底に急下降した。
   日陰名栗峰ヤケト尾根の取付きで.吊橋を改めて見下ろしている。

    日原川右岸道
   尾根末端のぬかるんだ落葉の急斜面.9:12

     日原川対岸の登りはガラ場の急斜面から始まる。下った分.登り返すと側壁を構え.土壁の落葉斜面は少しズリ落ち気味に這い上がっている。
   ステップの一歩.一歩を慎重に使い斜上した。又立木や根元を活用し少し捩りながらも登っている。紅葉の樹林被う露岩上で.
   少々ルートから外れるも.上部に従えば再び踏み跡らしくなっている。

     ここからは主尾根の末端に取付くよう改めて戻る形を取っていた。小尾根に乗った確りした水源巡視路は水平道へと登り始めている。
   朝日を浴びる明るい高台の斜面にでる。ぬくごもりの暖かみを受け.頂を目指し足を向けるようなった。

   落葉の積もる斜面を辿る

   朝日が差し始め樹葉の色彩まで変わっている.9:17

    日当たりの尾根末端
   小尾根に乗ると高みをUターン

   確りした踏み跡が現れる.9:29

   朝の日溜りと桟道.9:34

    巳ノ戸尾根と八丁山
   巳ノ戸谷対岸

    滝入ノ峰
   ミズ沢と忌山尾根を隔て.9:40
   出合方面・・八丁山の北肩と巳ノ戸谷出合付近

   初めて確りした石積みを見る.9:53

     右下に日川林道が日原川沿いの中腹を横切るのが見下ろされ.進む歩む先は尾根らしくなる。
   そして右に回り込む所で.今日初めてだろう。確りした石積みを見る。高みを見ては先へ進み.落葉舞う斜面を踏んでいる。
   尾根の距離が長いだけあり.殆どの斜面は傾斜が緩く.手の支えを必要とせず足だけで高度を稼ぐことができた。

   主尾根に乗る.10:02

    冬木線
     石積みを見て10分ほど過ぎると一日中日の当たらぬ山陰に入り.周りは見渡せば紅葉された樹林の装いは冬木に変わっていた。
   足元は落葉した枯葉に埋まり.冬木を透して見上げる蒼空が開けだしている。紅葉の接点を越え.冬木の蒼く透ける大地が開かれた。

     もうひと登りで傾斜が緩みだすと尾根筋は.やや左に巻く斜面を綴りだしていた。
   そして尾根の東脇970m付近で巡視路を閉ざすトラロープが張られていた。
   この地点から望む左の山腹は落葉の急斜面を横切る作業道が続き.ラッセルの如く落葉の踏む跡が綺麗にトレースされている。

     このルートの先は巳ノ戸谷左岸縁沿いの巡視路として綴られている模様。ロープがなければ直進してしまっていた所。
   私の踏み跡はUターンする形で右手に極端に折れ斜上し.落葉の踏み跡を噛みしめると次第にルートは薄れるが確りした尾根を直登する。

    下段経路分岐
   水平歩道.1回目の巡視路交差地点.10:14
    ここで1本取っていると尾根に登り着いた単独行者を見下ろしていた。

    作業道
     尾根筋を詰めと右手に広く山腹が開けだす。すると傾斜は緩み.再びの登りだし左側から下ってくる作業道と交差した。
   水平歩道にぶち当たる。落葉で見ずらいが手元から右手の切り株に.横切る下段水平歩道と左上から斜めに降りる踏み跡が合わさっている。
   黄色プラと少し上にある赤帽K杭.2個が目安になった。

     念の為周りを見渡すも.立木にマーキングらしきものは見当たらなかった。手前に古い黄色いプラがある。
   ここまでは予想通りの時間配分の登りだった。頂への目測が測れるようなり.気持はやや落ち付き始めている。

     この巡視路に入り直進すればヤケト尾根の日陰名栗沢寄りの山腹を斜上し.上の水平歩道と交差し「46/47」林班界標のある少し西側にでる。
   又途中から西南西に山腹を大きく回り込む旧道があり.三ノ沢を横切ってオッコシ尾根を詰めれば「47/48」林班界標柱にもでられる。
   分岐から左手に折れれば先程のロープで塞がれた巡視路の上部を並行して綴り.先の尾根で結ばれていた。私はこのルートを取っている。

     日原林道から日陰名栗峰ヤケト尾根・・以外と切れ落ちた日原川末端の小コブ
     ヤケト尾根.下段経路から高層台地が続き.小藪を抜け日陰名栗峰に立つ
     カヤトの鷹ノ巣山南側経路から榧木尾根を経て水根沢林道を下り水根から小河内ダム