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             春季OB親睦会V・・鹿沢高原「休暇村」
                「休暇村」ロビーで

           上信越高原・・淡雪の桟敷山と湿雪の角間山
             再び北軽と鹿沢高原を起点に今年は冬日と暖冬の狭間の山々をスノーシュで綴る 2016年02月12〜14日

        m見城.滝島.鈴木.松村.工藤.田島.立松.吉武.剣持夫婦.石戸.広田.中川(和子).高橋(一男).石田.児玉.加波.河原.鈴木(俊也)
        今年も2名の参加者が増え.OB会長工藤以下19名が参加」・・2月13日17時30分に現地集合

      2.12.桟敷山林道の起点から泡雪の桟敷山ピストン
      2.13.上部Pから湿雪の角間山を周游
      2.14.昨日からの降雨で朝方早々に下山

    3年間のブランクと経過
     一昨年2月の冬期OB親睦会は武甲信地区が「平成26年豪雪」に見舞われ.高速道.jr中央東線と交通機関が麻痺し全面不通に陥る。
   東京高尾山でも積雪100cmを超し.高速道は不通し鹿沢温泉行は中止に追い込まれる。

     又昨年の春季親睦会は急遽戸狩温泉メーブルハイム.(旧二十一番荘)に変更され.現役時代に通い続けた冬合宿の宿に17名が参加。
   私も46年振りに回想の地.戸狩へ訪れている。そしてスノーシュ組は現地にガイドを頼み.鍋倉山のブナの森を散策した。

     今年の親睦会は3年越しに鹿沢高原に戻っていた。初日,12日は滝島先輩と後輩加波君.私3名で.快晴の桟敷山(さじきやま)をピストン。
   翌日は地元.立松君の案内で加波君.私とで荒れ気味の湿った重い積雪の角間山を越えている。私にとっての願望の1つ.
   北軽生活が続き偵察山行を何度か考えたが成し遂げられず.盛り上がりにない間々.直接登り参加は小人数になる。残念だが省がない。

     この日のスノーシュは泡雪が湿雪と変化に富むが.爽快感は味わえられなかった。最終日は前日午後からの本降りに叩かれている。
   積雪1mある大地である。最悪の雪質を味わう親睦会になり.朝方山を下りている。・・鹿沢高原の前日は北軽泊り.今日は見城邸へ。

    烏帽子岳.湯の丸山.西篭ノ登山
   晴天の道の駅「雷電」より

    嬬恋の天気
     地元立松君の話によると鹿沢温泉は現在積雪130cm.万座で100cmと云う。それでも今の時期としては積雪が少な過ぎるとのこと。
   上信越の鹿沢の積雪は今季は2度の南岸低気圧の影響を受けただけだと云う。この低気圧が東進した時は奥多摩の三頭山を訪れている。

     一昨年は豪雪による大被害を甲信越地方にもたらし.交通機関はほぼ全てが通行止めとなり.鹿沢行は中止になった。
   それを云いことに当時.一人でカンジキを担ぎ高尾山に出向いている。トレースのない1mの積雪を独占する大雪と戯れている。

     今年の天候は12日のみ.如何にか淡雪と戯れそうだ。ただ翌13日の角間山行は降雨の予想がでていた。
   又週明けには第3の大寒波が襲来する予報がだされている。それまで2.3日間は気温が上昇し.最悪のシナリオになりそうだった。

    2月12日(金).快晴
      jr御徒町6:36=6:55東上線池袋:7:00=7:45若葉.8:00集合.  =7:00鶴ケ島IC=9:12軽井沢IC
      =9:30jr軽井沢.サンライン.加波合流=10:17道の駅「雷電」昼食=11:24地蔵峠.見城.黒岩両氏と合流.

     北陸滑川に住む加波君から桟敷山と角間山のスノーシュ山行に参加したい主旨の連絡を受けている。
   彼とは数年前.北方稜線.猫又山に共に目指し豪雨に遭い.大猫山から途中下山している。その後輩が共に登ろうと。

     昨年新車を購入した鈴木に迎えられ.滝さんと共に何時もの東上線若葉駅で合流し.信越道を西進する。
   2週間ほど前の残雪が路肩や隅陰に残され.高峰は何処も白さを増し煌めいている。軽井沢ICを降りると一面の積雪に覆われた。

     新軽井沢峠を越え.jr軽井沢駅で加波君と合流し.しなの鉄道沿いの国道18号線からサンラインに入る。
   南面の麓は綺麗に融雪されていた。道の駅「雷電」で昼食を摂り.嬬恋の山々を目指す。

    百体観音石造町石
     サンライン別府十字路を右折して.所沢川沿いの東御嬬恋線に入る。湯道とも呼ばれ.江戸の昔から湯治に通っていたと云う峠路。
   お地蔵100体が一町(109m)置きに祀られ.鹿沢温泉までの道しるべにもなっている。
   別府直ぐ先の新張地区に百体観音一番があり.奈良田温泉を過ぎた地蔵峠に八十番観音がある。

     ここ地蔵峠.湯ノ丸スキー場上段Pで見城先輩と合流.スキー組の鈴木と別れ.スノーシュを借りて峠越えをし.桟敷山林道の起点にでている。
   ここが桟敷山への取付き. 駐車場は新雪で埋まり.20mほど先の民宿兼食堂「わたらせ」で駐車場をお借りした。この付近が九十番観音.

     最後の百番観音は100mほど下った旧鹿沢温泉に通じていた。
   桟敷山からの下山後一軒残る「紅葉館」でスキー組と合流し.湯舟に浸かる予定でいる。ここは又明日登る角間山の下山口に当る。
   旧鹿沢温泉は江戸時代の終わり.文久4年(1864年)から明治6年(1873年)の約10年間を費やし造られ.開湯し続けていた。

     2月12日午後.快晴後曇 桟敷山林道から桟敷山ピストン. L松村.m滝島.加波

    角間山南面
   右手の標柱裏側.桟敷山林道の起点より.12:23

      右側の建物が民宿「わたらせ」. 東御嬬恋線を跨ぐと私達のマイカーが停められる駐車場があった。
    明日の角間山は左側の頂稜を綴り.頂から右手の南南東尾根を下っている。

     地蔵峠=12:15民宿と食事「わたらせ」P:35一13:49桟敷山14:12一上部分岐⇔14:23(鞍部断念).一「わたらせ」P15:35
     =旧鹿沢温泉「紅葉の湯」16:12=15:13北軽.

     県道の路面は綺麗に除雪されているが.一歩外れると残雪は十分過ぎるほど積っている。その上今日は日射しにも恵まれた。
   民宿「「わたらせ」のPを利用させて頂く.車1台.入山者は私達だけのようだった。

     身支度を整える。ストックはリングに替え.前回のオーバーズボン替わりの雨具はアイゼンを引っ掛けた為.切り口は綺麗に修理してきた。
   オーバー手袋を嵌めればできあがる。取り付きの林道起点は踏み固められ.路面に淡雪が薄ら乗り.仄かなトレースが残されている。
   歩むと足首ほど潜り.新たなトレースが刻まれてゆく。

   桟敷山林道を右手に分け.12:23

     桟敷山林道に入ると直ぐ左路肩に小さな道標が雪塊に埋もれるよう顔を出し.ここからも仄かにトレースが残されていた。
   ただテープのマーキングは確り付けられている。

     歩き始めから急登.東側に延びる林道沿いに進めば林道の駐車場の先から山道に入る。
   西桟敷山の分岐辺りまでは傾斜は緩く直進するとトレースは分かれるがラッセル跡は浅く.ルートはどちらでもよかった。

    明日登る角間山
   下分岐より湯尻川を隔て1930m圏コブと角間山.12:34

    明日のルート
     尾根の左手が角間峠. 手前中央のT字路が先程歩き始めた桟敷山林道の起点。明日の角間山ルートは湯ノ丸山から北東に延びる尾根。
   その末端に広がる.写真左端は昔の鹿沢スキー場.そこを横切り沢の右岸沿うを詰めている。

     そして峠から頂稜を綴り頂に至る。下山は角間山から南南東に延びる尾根筋を下り.写真正面の尾根にでて.
   右下に回り末端の東御嬬恋線にでる。明日も雪質が変わらなければ良いのだが?

   広大に広がる白樺林.12:34

     取付きから続く白樺林の広い傾斜を持つ森に入る。青テープに導かれスノーシュを滑らせ.所々.立木にはテープのマーキングがあり.
   迷う心配はなかった。樹林が濃く密ちて眺望は殆ど見られなかった。

     既に斜陽気味の日射しが樹間を透し.目に泌みる雪白き煌めきが明るく台地を照らしだしている。小.中木帯の白い樹皮が冴え.
   更に雪白さに照り付ける明るさが.心にときめきを起こさせている。その雪表の煌めきに踏み込むラッセル.急登に入り.高度を上げる。

    湯ノ丸山から角間山への頂稜
   左肩は小桟敷山

   密度ある白樺林.12:36

     桟敷山の南斜面をジグザグに回り込み.トレースを築き登って行く。山腹を被う白樺の森は思いの外広い。これほど長い距離を歩むのも珍しい。
   白樺林は帯と云うより面をなし森を創り.その中を青テープを見付けては登って行く。マーキングはやや多かった。
   その分.赤テープだけでなく青色のテープも加えられているのだろうか?

   白樺帯を抜けると落葉松林へ.12:36

    白樺林
     白樺と岳樺の違いは前回の立松君の復習になるのでよく分かっていた。白樺は子.孫と子孫を育て.ほぼ一種類の白樺林が山腹を覆っている。
   白樺は伐採地跡や山火事跡.雪崩の裸地等明るい場所を好む先駆樹種で成長が早い。その分.寿命は短く数十年で枯れる運命になる。

     そしてブナなどの暗い場所を好む樹林にとって代えられ,通常一代限りで消えてゆく。
   4〜5月に下向きに垂れさがるよう雄花の花穂が付き.上向きには雌花の花穂が見られ.雄花の花粉は風に乗り運ばれる。風媒花.

   落葉松林に入る.13:04

     大きくジグザグを切り.白樺林から落葉松林に変わり.東側に大きく回り込むと分岐と云う笹原らしき雪田にでる。
   分岐と云うより展望台への道標を確認して.頂に立つ。頂までトレースはなかった。ラッセルは下腿ほどの深みを刻み綴られた。
   登り詰めれば視界は180度を超す.北面半球の広大な雪原展望が開かれた。

    桟敷山々頂
   冬木と蒼空.14:11

    北方のパノラマに開かれた山並を望む・・根子岳と四阿山
   左景・・桟敷山より.13:53
    手前が主稜沿いの大塚山と鍋蓋山

     山頂の北側は笹原の雪原が広がり.北側半円球の大展望に恵まれる。
   層雲が乗る西北側には関田山脈が横切り.更に遠く北信州の山々へと綴られていた。その右手には真近に聳える
   雪白さを誇る根子岳が顔を覗かせ.堂々と構えるのが四阿山。数年前の晩秋.新雪を踏み頂に立っているた。

    破風岳から本白根山の山並
   中景
    破風岳.御飯岳と笠ケ岳.万座山と離れて本白根山. 岩菅山.烏帽子岳

     中央左側の小さな白いコブが万座山. 一昨年の4月に本降りの雨に遭い残雪の角間山を諦めている。北軽に留まっての山行だった。
   その代行ではないが万座まで足を延ばし.露天風呂に浸かっている。この時はまだスキーヤーの多い時期だった。

     中央からの主稜は草津白根.志賀から奥信濃へ続く山脈。草津の見城宅に宿り.共に里山を含め通い続けている山々になる。
   ただ最近.火山噴火によるガスで入山禁止を暫し起こしていた。

    上信越国境稜線
   右景

     本白根山. 岩菅山.烏帽子岳と志賀.赤石山.大高山と苗場山.白砂山。
   その先は上越国境.三国峠に谷川連峰.やや離れ上州武尊山と白い雪の塊の山々が遠望される。中央右奥の尖ッ突きが岩菅山.
   岩菅山には三度目標として出向いているがその都度支障を起こし.今だ頂に立てないでいた。その又奥が鳥甲山。

    嬬恋のキャベツ畑
   田代湖を下った長野街道沿い

    一昨年スノーシュで登った村上山
   上の写真の右手.手前対岸の里山
    左下が新鹿沢温泉. 右上が浅間隠山

    上州側の浅間山連山
   加波君と滝島先輩.14:16

     背は浅間山の外輪山・・バカ尾根. 右方の裾尾根は西篭ノ登山。
   外輪山の右側が黒斑山.山の東側は火口壁が連なり.西面は山全体が素晴らしい落葉松林に覆われていた。

    下山
   登ったトレースを綴り.小桟敷山との鞍部へ.14:18

     展望台分岐に戻り.左手に折れ笹原上の雪原を切る。
   4時の集合時間まで許す限り.山に留まる。鞍部にでて谷底を下り.分岐までトレースする積りでいた。

   上分岐を過ぎるが急斜面でスノーシュでは下れず戻る.14:34

     平坦な尾根伝いから北側の針葉樹林帯に向かうと緑に固定されたロープで谷間とを隔て.直接小桟敷山に登るのは難しい。
   下り口からは原生林のこれまでとは全く異なった林相で夏径は確りした急坂で造られていた。比較的新しいルートらしい。沢沿いを下り分岐へ。
   左下はガレ落ちた急斜面.見た目より少々距離があるようだった。スノーシュでは狭い間隔の下りで.難路に思われた。鞍部ルートを諦め分岐に戻っている。

   再び往路の落葉松林に戻る.14:39
    全ての踏み跡が我々のトレース

   斜陽した日差しを目一杯浴びる.15:04

    湯尻川
   左下の桟敷山林道の起点に戻る.15:14

    村上山
   上のスナップ写真,左下アップ.15:20
    東御妻恋線口.林道起点より

    旧鹿沢温泉
     左手の県道94号線.旧鹿沢温泉方面に下れば駐車場があり.明日登る角間山への登山口になる。
   そこから100mほど下ると鹿沢温泉「紅葉館」があった。昔は5軒の大きな湯治場があり.それに合わせ湯道が東御市側に造られていた。

     4時集合と早めに「紅葉館」に集合し.ここでスキー場組と合流したものの. 立松君の話によると北軽は残雪が多く.
   別荘まで今年も直接入れぬとのこと。カラスの行水を促される。
   それでも湯殿は時の流れを感じる湯舟。古さを忍ばす湯殿は何か懐かしさえ覚えさせていた。

     過っての登山家.西掘栄三郎氏も入浴したのだろうか?
   古いままの内装の湯殿.薄暗さに湯気が立ち.湯舟にも古の渋みがある。狭さの割に天井の高さも気に入っていた。

    鹿沢温泉「紅葉館」
     源泉は「雲井の湯」.源泉かけ流し湯.泉質はマグネシュウム・ナトリュウム.炭酸水塩泉.昔の間々でシャワー.石鹸.沸かし湯なし.
   真水のみ.日帰り風呂¥500創業は明治2年(1869年).大正の大火により.現在この地にあるのは「紅葉館」のみになる。
   2013年にリニァールして百番観音の間を抜け渓谷面が玄関があり.又「雪山賛歌」発祥の地.

     大正15年1月.三高(京都帝国大学)の山岳部.西堀栄三郎が「雪山賛歌」を作詞。鹿沢でのスキー合宿を終え.
   悪天候で「紅葉館」に留まっていた折.アメリカの民謡「いとしのクレメンタイン」のメロディに詩を仲間達と合作で書き上げている。
   それが部誌に書き留めたことから広まっていた。宿の向かいに歌碑が建てられ.又メロディーラインにも利用されている。

    北軽の夜
     入浴後は慌ただしく北軽へ。今年も別荘前の同じ場所で行き止まり.四輪駆動で雪積りに突っ込むとタイヤは空回りした。小屋まで手渡しになる。
   その後.薪も運び込み.見城.黒岩.滝島各氏に同期鈴木.後輩の立松夫婦.加波君と私が加わり.おでんを囲み酒宴が催された。

     程よい深酒に酔い,心地よく外に出ると室内の賑やかな掛け声が遠のき聞こえてきた。ベランダから樹冠の遥か高くに上弦の三日月が仰がられた。
   蒼深く見上げられた空には星空ではなく.月明かりの澄んだ冷たさが中庭の雪原に忍び込むよう照りつけている。

     三日月でも以外な月明りがトレース跡残す雪面に足跡を輝かせ.浮き上がらしていた。頬に刺す冷気を受け.紫煙が細く昇って行く。
   好天が続けば良いが.明日は角間山に登り.鹿沢高原「休暇村」では夕方にOB親睦会が催される。17時30分.

   山と高原地図2010「浅間山.軽井沢」.zzz137「桟敷山」. 皮登山靴・・・9991歩

     2.12.林道起点から泡雪の桟敷山ピストン
     2.13.上部Pから湿雪の角間山を周游
     2.14.昨日からの降雨で朝方早々に下山