松岩ノ頭から鳥屋戸尾根を末端に下る。長尾谷シオジ窪から松岩ノ頭に立ち.鳥屋戸尾根を下り神庭尾根と繋ぐ・・日原川倉沢谷Top

  倉沢谷右俣の長尾谷からシオジ窪右岸尾根を詰め.岩ノ頭から鳥屋戸尾根.トヤド山から神庭尾根を下り.日原川の倉沢谷出合にでる
                              ・・諦めた白妙橋右岸歩道と大沢右岸歩道 2016年12月03日.松村
    倉沢谷右俣の長尾谷のシオジ窪右岸尾根から鳥屋戸尾根1290m圏・・尾根の突き当りは松岩ノ頭松岩の少し手前.
    松岩ノ頭から笙ノ岩山・トヤド山を経て神庭尾根
    諦めた白妙橋の右岸歩道と平石橋左岸歩道

     日が大分短くなり.今年は日原からツバノ尾根に登るチャンスを失っている。天候不順もあるが体力の衰退も目に見え衰えてきた。
   これからも気張らず.手軽な山行を選び.寂びある山行だけは忘れず味わいたいと思っている。落葉散る冬木に覆われた流域を探る。
   半日ルートと里歩き.今回で4度目になる倉沢谷の入渓はシオジ窪右岸尾根から鳥屋戸尾根に乗り.松岩ノ頭から神庭尾根を下るルート。

     jr奥多摩駅を右折し日原街道に入り左岸を進むと日原川右岸歩道を経て大沢にでる吊橋白妙橋を左に見る。
   10年ほど前に再び山登りを始め.初めて川苔山を訪れた。その折は日原川に架かる吊橋を妙に気が惹かれていた。

     今回は早目に下山し.帰路の道中は白妙橋から日原川の左岸道に入り.時間があれば更に平石橋から曳鉄線ルートを取って.
   寺地にでる予定でいる。ただ後半の里道は崩壊と土砂崩れで.諦めねばならぬ状況に陥いっていた。


   再び尋ねた倉沢林道の起点.7:51

       12月03(土).快晴
    jr御徒町.¥1242. 4:44=4:47神田5:00=5:55立川6:04=6:34青梅:35=7:18奥多摩.¥360.: =7:45倉沢橋bs.

     2週間前と比べると日は更に短く.日の出も遅くなる。師走に入り今回は山手線の始発に乗車.青梅駅にでて夜明けを迎えている。6時34分
   新設中の仮5番線.新ホームは電車が停車できるだけの長さが延び.疎らだが電灯も備えられホームらしくなってきた。

     シーズンオフに入り青梅線の車内は空席が目立っている。奥多摩駅発の山バスはどの方向も数人の乗客しかいなかった。
   その中.日原路線だけは臨時便のでる賑やかさ。鷹ノ巣山に川苔山と人気の高い山が控えているためだろう。
   ただ途中の倉沢橋バス停には今回も私一人だけが降りている。

   日原街道.倉沢橋bs496m地点.7:53
    左岸側に旧倉沢橋の橋脚の土台が残されている

    シオジ窪右岸尾根
      7:51倉沢林道起点一8:34魚留橋西詰一9:17シオジ窪出合一9:52作業道分岐一11:24鳥屋戸尾根.1290m圏.

     足元から倉沢橋.真下に迫る深い沢底を覗き込む。紅葉も褪せ薄れた色づきになった樹葉が谷間全体の山肌を覆っている。
   既に紅葉が進み裸林の姿になった枝木が数を増したためだろう。

    倒木林
   倉沢谷.魚溜橋手前に広がる本谷の河原.8:31
    左奥にあるのが魚留橋で林道は左岸に渡り.戻るよう遡っている。

    倉沢谷
     通い慣れた倉沢谷林道に入る。宮下橋.八幡橋.鳴瀬橋と右岸沿いの枝沢を過ぎて.右前方の倉沢谷本谷に掛かる源五郎滝が見下ろされた。
   この辺は小さな滝.釜.淵と備え.四季相応の渓谷美に飾り立てられていた。

     幕岩尾根から押し寄せた杉林が山腹から谷間へと押し広げ.谷沿いに小さな森を膨らましている。ここだけは一直線に舗装され中木林道が綴られた。
   ここから右岸の山腹に入る踏み跡の作業道を綴れば右岸歩道に入り.上流を仰げば幕岩尾根南東支尾根に突き当たる。

     又沢沿い左に折れれば右岸経路から廃村.倉沢の集落に下りられる。前回はこの右岸歩道から幕岩尾根を経て横篶山へ詰めていた。
   ここを過ぎると林道は本流左岸は削ぎ立つ岸壁が現れ.頭上の右岸にも幕岩が迫り押し寄せていた。

     本谷の谷間は更なる広がりを占め.そこには流れ落ちた倒木が積み重なり.流心は常に塞がれていた。
   その上流.林道沿いmの前方に魚留橋が小さく望められる。その先を目で追うと対岸へ綴られた林道は倒木で崩壊した山腹道を斜上する。

   魚留橋西詰696m.相変わらずの崩壊風景.8:34
    背は2段に落ちる魚留ノ滝で.この上が倉沢谷の二俣.

     魚溜橋を左岸に渡り.高みに入いるとUターンする手前脇に小さな自転車が放置かれていた。子供用の自転車ではない。
   又車は倉沢谷に入いる林道起点からは道中を含め.マイカーは1台も駐車していなかった。何処から乗って来たのだろうか?

     更にS字にUターンし八丁沢を渡った所には,塩地ノ頭北西尾根の取付きの木段がある。
   そこにはやや古いがまだ使えそうな皮登山靴が.木段脇に丁寧に揃えられ置かれている。何故か.判らない。

     ここは985m点.南西支尾根の取付きで.本来はここから鳥屋戸尾根に乗る積りでいた。ただシオジ窪には春先には重ねて訪れているが冬期は初めて。
   裸林に覆われた長尾谷を見たく.北側のシオジ窪出合に回り込み.左支尾根から松岩ノ頭へ詰めることにした。

     倉沢谷には何度か入渓しているが.棒杭尾根の取付き地点に天幕が張られているのを見るのは初めてのこと。
   どれも関連はないだろうが? 不思議な場面に出偶している。

    石尾根六ッ石山
   地蔵橋より倉沢谷を真下に隔て.8:51
    左が塩地ノ頭北西尾根末端. 右手が棒杭尾根末端

    塩地ノ頭北西尾根
   林道終点.シオジ窪の手前で.9:16

     倉沢林道は地蔵橋を渡り.棒杭尾根の取り付きを過ぎると長尾谷の沢沿いの道形は崩れ.程なく林道の終点に至る。
   珍しく小さな天幕が張られ.中には住民が居るようだった。コンロの軽い音色が響き.天幕が幾らか揺れている。

     山仕度を整え.そっと通り過ぎる。この先は道形を失い.林道終点の先がシオジ窪。その先は作業歩道が奥へと繋がっている。
   長尾谷,シオジ窪出合を渡った右尾根は塩地ノ頭北西尾根(シオジ窪左岸尾根)の985m点から北へ延びる支尾根の末端になる。
   シオジ窪右岸尾根は一度シオジ窪に降り.対岸からの登りになる。「サアー.登るぞ!」という気を起こさせた。

    シオジ窪
   右岸尾根と塩地ノ頭北西尾根の末端河原.9:17

     林道の終点.左側の高みには昨年の4月だったと思う。昭和二十五年度の太い木柱の林班界標「日原都有林 十一林班5 ろり班 」が腐り崩れていた。
   それが綺麗に整地され.気が付かぬよう片づけられている。その時に付け替えられた脇の木段からシオジ窪出合に降り.長尾谷に入る。
   再び訪れてまだ1年ほどだが真新しかった小さな木段は既に色褪せ薄れていた。

     本谷出合から遡れば直ぐ830m圏.二俣になり.松岩ノ頭1288m西尾根(シオジ窪中間尾根)にでる。
   シオジ窪右俣を少し入れば脆い岩屑の斜面を斜上して尾根上に乗れるようだ。ここにも古い作業道の形跡が残されているという。

   長尾谷方面・・長尾谷右岸歩道.9:17

     倉沢林道に繋がる長尾谷右岸歩道は左の支尾根末端の山腹の高みを巻いている。
   以前ここから右俣窪右岸尾根から棒杭尾根を下り.左俣の塩地谷に回り込んでいた。又棒杭ノ頭南尾根から直接長沢脊稜にもでている。

     左岸歩道はシオジ窪出合で長尾谷を飛び石伝いに渡り.林班界標柱「奥多摩区分12/10」脇から左岸の山径に入いる。
   そして山径に入ればシオジ窪と長尾谷との間の尾根末端を詰めるようなる。左に薄い作業道を分け.右手の踏み跡に入ればシオジ窪右岸尾根。
   今回の登るルート.取り付いた。

    シオジ窪右岸尾根に乗る
   シオジ窪出合を見下ろす.9:20
    左が塩地ノ頭北西尾根

     シオジ窪出合・・シオジ窪右岸尾根に登り始めた所でシオジ窪出合の沢底を振り返り見下ろている。
   山蔭のやや薄暗い沢底はシオジの木とは思えぬ.高木の裸林の影が映された重い雰囲気をかもちだしていた。

     又見上げても急峡に挟まれている為か高木林としての感は薄い。初めて冬木に訪れ.ワクワクしていた気持の期待とは外れる風景だった。
   シオジの木に覆われた裸の高木林を見詰めたく出向いてきた。ただ雄大に仰ぐ高木の見栄えばある姿はなく.春先の新緑にまさるものはなかった。

    長尾谷源流
   尾根に乗り長尾谷の遠望.9:37

    長尾谷の尾根
     左岸の山径に入いると尾根末端に広がる扇状の植林帯の中を綴っている。
   木留めされたジグザグの山径が続き.高度を稼ぐと尾根筋の北側の林層の境をなし登るようなる。
   樹間を透し左手前方に長尾谷上流の展望が開かれた。この2年間.長尾谷から登り詰めた幾つもの尾根筋が望まれる。

     手前左手から張り出している尾根が棒杭尾根1150m圏から南西に延びる支尾根。
   この尾根斜面にチョッこり乗るのが長沢脊稜に乗る棒杭尾根の源頭1440m圏コブになる。

     右隣り中央は棒杭ノ頭1449m. 南尾根は直接長沢脊稜に突き上げ.その上流側の浅間前窪左岸尾根を詰めると右脇の仙元峠(源頭)に至る。
   小陣まりした尾根群だが日当たりがよく.脊稜に直接でられるのがよい。又アプローチの割に入いるハイカーが少ないのがよかった。

   尾根末端に乗り巨樹をを仰ぐ.9:45

   踏み跡に入る.9:52

    尾根分岐
     広い斜面の植林帯を綴る作業道は1028m付近で左手にカーブして.尾根を横切っている。
   その角(1029m付近)で作業道を左に分け.一挙に踏み跡の尾根筋に乗る。マーキング類はなかったが.右縁を気にしていれば登れる尾根と分かる。

     尾根らしくなった起伏はシオジ窪側に起き.踏み跡ならぬ尾根に乗るようなった。
   倒木多い尾根筋は傾斜を増させ.下草は全く失われた。落葉も見当たらなくなり.下枝絡む径なき径で又倒木を越える。

   9:56

    シオジ窪右岸尾根より2つの尾根
   右岸尾根から.10:10

     1020m付近から踏み跡は確りした山径になる。樹林に覆われ展望のない間々.一歩一歩高度を稼いでゆく。
   シオジ窪側の樹林の途切れた所にでた。束の間の隙間.そこから塩地ノ頭北西尾根とシオジ窪中間尾根が並び鳥屋戸尾根に突き上げるのが望まれた。

    雲取山石尾根
   塩地ノ頭北西尾根を隔て.10:18

     急登になり.確りした支尾根らしくなると右後方に倉沢谷の下流が開かれ.石尾根が遠望された。
   三ノ木戸山から鷹ノ巣山に連なる山並みの右隣には日陰名栗山が乗り.更に右端には高丸山がぽっかり望まれる。
   高丸山には先月.石尾根を横断する筈だったツバノ尾根がある。

   尾根通しの小さな1つしかない最低鞍部.10:29

   下り返すと急登.尾根筋から末端を振り返る.10:36

   露岩混ざりの巨樹が見事な斜面を築いている.10:43
    ガレ落ちる急斜面に露岩がへばり付く

   眼下を見下ろすと惚れぼれする斜面.10:50

   痩せ尾根にへばり付く巨樹群.10:51

     急斜面の露岩混ざりの痩せ尾根が続く。ここは見事までの巨樹が群がり.次から次へ姿を現している。
   展望はありそうでないが.樹冠を透す頭上の天空は蒼く深い。

   谷底に本流が望まれる.10:59

    鳥屋戸尾根1260m点峰と松岩ノ頭
   ツメ近く穏やかな尾根になる.11:09

     鳥屋戸尾根の主尾根が望めだすと穏やかな尾根筋になり.見た目より距離は稼いでいた。足元には鋼ロープが中途半端に埋まり.
   放置されている。不思議なほど綺麗な大地になり.スズタケどころか下枝の絡みもなくなった。風に飛ばされたのか?
   落葉も見当たらなかった。スズタケは現れぬが頂は近い。

    尾根のツメ
   平坦になるもスズタケは全く姿を現さず.11:23

    1260m点峰
   平坦な頂は林層の境.11:24

     スズタケ・・松岩ノ頭松岩の少し手前の鳥屋戸尾根にでる前から支尾根にはスズタケは全く見られなかった。
   落葉の枯れた台地が続いている。主尾根の頂に立つも.スズタケの「ス」の字もない。今年の4月.棒杭ノ頭南尾根から松岩ノ頭松岩尾根を下る。
   その行程の間でも.スズタケの茂みは全く見られなかった。

     振り返ると2000年の正月,鳥屋戸尾根から秩父へ.仙元尾根を下っていた。その折は東の脇道でもスズタケの中だった。
   登り尾を登り.途中でトヤドにでてからは尾根筋を歩んでいる。その折は枯スズタケも多く見られていた。今は断言できるほど全くなくなっている。
   スズタケの衰退期はここまで進んでいた。何処も歩き易くなったのは確かだが.この処藪を好む私に.もう1つ足りない気持ちを持ち続けさせられていた。

     右俣.シオジ窪右岸尾根から鳥屋戸尾根1290m圏・・尾根の出合は松岩ノ頭松岩の少し手前.
     松岩ノ頭から笙ノ岩山・トヤド山を経て神庭尾根
     諦めた白妙橋の右岸歩道と平石橋左岸歩道