| 東日原から高丸山ツバノ尾根を詰め榧ノ木尾根.大麦尾根を下る・・日原林道南面の尾根Top 高丸山ツバノ尾根・・前回は取付きの間違いから日原川を探索.それから1年の月日が経ち再び挑む。 日原林道4.5kmポストから右岸に渡り高丸山ツバノ尾根―榧ノ木尾根の倉戸山大麦尾根を経て奥多摩湖ダムサイト 2017年05月20日.松村 東日原から日原林道に入り高丸山ツバノ尾根へ・・稲村岩の洞穴・昆虫林道と小バエ・獣の王国 日陰名栗山を越え鷹ノ巣山南側山腹道から榧ノ木尾根.大麦尾根を経て奥多摩湖 旧秋山村の流域を綴る尾根を訪れている内.その周辺の低山と県境の交通の便の悪さに何故か興味が惹かれ.1月から4月まで通い続けていた。 桂川の前道志最東部から1本づつ道志川の左岸尾根まで綴り.改めて低山の藪山と山里の魅力に触れている。 奥多摩の新緑を想いつつも.つい時間を費やして遅い入山になってしまったが.新緑真っ盛りの日原川流域を目指した。 昨年.間違って取付いた高丸山の北尾根.通称「ツバノ尾根」に立ち.日陰名栗山南尾根を横断して峰谷の最終バスまで楽しむ積りでいる。 東日原から1時間半の街道・林道歩き.その後は日原川を渡渉し.獣の王国と云われる自然林に覆われた高丸山北面の高地を訪れれ. 一年振りに日原川流域に入りゆっくり楽しむ。 3日前までは寒気が関東地方を覆い.肌寒い日が続いている。 その後2つの移動性高気圧が帯状に繋りながりながら.関東地方に迫り.大気は猛暑と雷雨を伴う不安定な気象状況が続いている。 入山前日は広い範囲で夏日を記録. 当日東京では28.7℃まで上昇し.梅雨前線は太平洋沖合に遠ざけられていた。 稲村岩の鍾乳洞 幾つかある中.中央にも・・中日原より.8:04稲村岩の洞穴 HP「MUN」氏の「高丸山ツバノ尾根から入奥中腹道」を下調べに読まして頂き.気になったのたことは稲村岩に鍾乳洞があるとのこと。 今まで何度となく通り続け.見上げていた岩峰。洞穴があるとは全く気がず通っていた。 稲村岩の真中に鍾乳洞があるとNetに書き込みがある。ケイビング団体の小堀会員は岩村岩には岩壁の途中に洞口のように見える場所があり. これまでの測量結果を考査し検証している。2005年04月27日up参照 5月20日(土)快晴 jr御徒町4:49=4:53神田:5:00=5:55立川6:04=6:34青梅:35=6:34奥多摩.東日原行:27=7:51東日原bs. 日の出を迎え4時25分.自宅をでる。陽気のよいこともあり.奥多摩駅前の日原線のバス停前には多くのハイカーが集っている。 川乗橋行.臨時バスがでて.定時に東日原行が入車するも.乗車し切れず.立ち席は押しくら万重になっていた。「もっと奥に入って下さい!」と 何度も繰り返す車掌。少しずつ詰め状態だが如何にか全員が押し込まれる。バスの車内はすし詰めで蒸す暑さは最高に昇っている。 日原街道終点 日原街道.小川谷橋脇の鍾乳洞バス停650m.8:13東日原から歩き.小川谷橋お渡って北詰から左に折れ日原林道に入る 高丸山ツバノ尾根 7:51東日原bs.日原街道一8:13日原林道一9:08(4.0kmポスト)一9:22林道.松尾尾根左枝尾根末端一9:52日陰名栗沢出合 一10:34ツバノ尾根に乗る一11:40(1354m圏で昼食)12:17一13:14水源林標石一11:48高丸山. 昆虫林道 日原街道を歩むのは私を含めて4名. 何度も通い続けた街道だが稲村岩に顕著な鍾乳洞が3つあると知ったばかりだった。 中日原に回り込む折.稲村岩の中段のやや下を探すも.若葉に被われ確認することはできなかった。横溝がある辺りだろうか? 2名は小川谷へ。もう1人は釣竿でなく.長い筒の様なものを持つ若者と一緒になる。蝶を捕りに来た高校生のようだ? 春先.この時期.日原林道沿いは蝶の捕場所として.よく知られているとか。網竿を組み立てながら共に歩む。 1台遅れの路線バスで仲間達が集まると云う。その前に1匹でも確保せねばと。「頑張って!」と励まし別れている。 日原林道 途中で伊勢橋を渡り右岸道へ.8:23鷹ノ巣尾根の末端 伊勢橋で右岸に渡るとダートになり.左手を注意しながら歩くと石積み擁壁が低く.奇妙な出っ張りがある所に気が付いた。 ここが鷹ノ巣尾根の末端の取付きになる。ブログ「晴れのち山・・時々妄想・・」氏の同月20日の登高日記で知らされている。 今まではヒルメシクイノタワで稲村岩尾根と分かれ.八丁山で巳ノ戸尾根に名を変えるのかと思っていた。 そうではなく八丁山で東へ主尾根の如き巳ノ戸尾根を分け.北東方へ急下降して伊勢橋の西方で日原川(大川谷)に没する尾根だった。 薄い踏み跡を急登する岩稜帯で大岩の巻きが続き.足元は狭く.急角度で抉り落ち断崖とザレて滑り易いトラバースに恐怖心が湧くようだ。 1060mの岩場の左脇を巻き石標の先で巳ノ戸尾根に合流すれば八丁山にでる。 趣味の昆虫 孫惣谷出合手前で2人の年輩者と擦れ違う。彼等も長網を持っていた。尋ねると先生らしい。 一足先に入り.収穫があったとか。「〜だよ!」と云われたものの.私はその場で蝶の名はもう右耳から左へ忘れている。 私には無理な趣味. 生徒さんに会ったと伝えると「ほう そうですか!」と笑い顔。楽しんで下さいと別れている。 8:35孫惣谷出合前で青葉溢れる「カニ沢のカツラ」を見て.今回こそ峰谷に山越をして.峰谷で「下りのカヤ」を見物し. 巨樹廻りを繋げようと改めて誓っていた。ただ石尾根にでからは.足の向くまま.奥多摩湖ダムサイドへと回り諦めていた。 又の機会に日陰名栗山南尾根は下れるだろうと。残り時間から考え.新緑に長く酔いたいと変更している。 八丁橋760m.8:41・・上下のPで14台再び 八丁橋でゲートを潜ると林道は一旦舗装され.左岸に移った所で不思議なことに.再び長網を持つ青年に出会っていた。 彼に「蝶ですか!」と尋ねると「カミキリ虫」一本ですと答えた。「それだけですか?」の言葉に.彼は殆ど立木の周りを探れば判るとのこと。 もう5,6年前になるが.9月に裂石から大菩薩嶺北尾根に入っている。その折.昆虫採集する若者に出会っていた。 彼はザックに幾つものケースを詰め.ザックは見ため凸凹だった。尋ねると高度1000m前後のヤナギの木の柔らかい枝先にいる「クワガタ」を捕ると。 通は超すだろうと語っていた。その話をすると彼もその場所は知っていると。同じムジナか? 聞くと又驚く私。 ただ今回は何時もの年より.余りにも花の開花が遅いとのこと。下流で探すと下って行った。 そういえば一昨年11月の初め登った稲村岩尾根では小槌を片手に持ち「オサムシ.クワガタ」の幼虫を探している高校生グループに会っている。 それぞれが自分の趣として.味わいある姿に浸る思いを感じていた。 日原林道 曲がり尾根末端と788m点小コブ.9:01一昨年の11月,ここから榧ノ木尾根を抜け.水根沢林道から奥多摩湖ダムサイトへ下っている。 滑り止め砂袋置場の左脇に入ると日原川を下り.ヤケト尾根に架かる吊橋の取付ける地点があった。当時はまだ滑り止め砂袋置場はなかった。 松尾尾根右枝尾根末端 昨年間違えた次の尾根の取り付き.9:121つ先のカーブする所にある切り通し。昨年.ツバノ尾根と丸っきり勘違いし下ってしまった取付き地点。 手前から確りした踏み跡が日原川に向い下っているが.小コブ先で消え雑な踏み跡に変わっている。恥ずかしくガッカリした場所。 それでも本流に降りれば.懐かしい渓谷美に.心を踊らせ遊んでいた。林道はここからは舗装が途切れていた。 ・・ツバノ尾根の間違いと探索.2016.06.11 松尾尾根左枝尾根末端 谷側・・9:224kmポイントの水場を過ぎ.林道が大きく蛇行し,再びの舗装もなくなると,右手の側壁を登る石階段(松尾尾根)を見付けている。 この先,4.5kmポストの直ぐ先の標識を見て.競り上がった切り通しのある地点がツバノ尾根の取付きだった。 日原川本流に下る踏み跡を見付けている。切り通しにはバックミラーがあり.左手から入り込む所にはトラロープが張られている。 以前は「この先の林道で工事をしているので河原に入るな!」という内容の看板が合ったらしい。ここまで東日原バス停から約1時間半ほど。 天祖山大ブナ尾根のコブ 右手は松尾尾根の末端林道の山側・・林班界標柱「奥多摩区分36/35」が立つ 右手にカーブして進めば名栗沢.名栗沢橋にでる。その先は大ブナ尾根,赤石尾根(樽平尾根)の末端裾を巻き.唐松橋の吊橋へ。 そこは長沢谷と大雲取谷の出合が合わさり.日原川に合流している。本流の対岸がマミ谷の出合になる。 このマミ谷右岸尾根とは上部でツバノ尾根と合わさり.高丸山の頂に立つ支尾根になっていた。 日原川に没する尾根末端斜面 末端の尾根中央をトラバース.9:41川底へ 左枝尾根末端の切れ込みから林道と離れ.左手に張られたトラロープを潜る。尾根中央の痩せ尾根から西側に回り込み. 土壁の斜面を東側にトラバースしながら慎重に斜下した。濡れた斜面だったらやらしいぬかんだ土径。 程よい湿りっ気が土壌を安定させている。支えとなる根曲がり類は小さいが数は多い。又露岩のクッションも役に立ち回り込んでいる。 東側から再び中央へと斜下しながら河原に降りる手前が崩壊していた。滑って下りられるが脇に短い細引(60cm)が立木に固定されていた。 ここで帽子を落としてしまった。コロコロ転がり河原まで落ちる。細引から足元下はガレ落ちていた。 細引の横先にはトラロープが短いながら張られ.崩壊跡の先へトラバースして回り込むよう示している。楽に河原へ降りられた。 日原川 右上が日陰名栗沢出合.9:48帽子を回収に河原に降りると入禁止の看板が見の前の枝に吊るされていた。 「これより上流2km間.工事のため落石の危険あり.河川への立入禁止」とある。今回は日原川を横断するだけのルート。 下調べで渡渉せずに済む倒木があることは知っていたがそれがここからよく眺められ.上流側から倒れ流心を跨っている。 倒木は苔でぬるぬるだと渡渉を覚悟していた。倒木が太く助かっている。大木が川を塞ぎ.絡む枝木も手摺りとして利用できる。 途中で枝が重なり乗り上げる所があったので.半ばまでは苔岩伝い進み.中央部から倒木に乗り渡っている。 登山靴は脱がずに助かっていた。又日陰名栗沢は出合から飛び石伝いに楽に越えている。 日陰名栗沢出合820m 右端に2本のトラロープが下がっている.9:52右岸がヤケト尾根.左岸がツバノ尾根 出合から崩れ易い崖を捩る.10:14這う根 1/2万5千地形図「雲取山」を読むと林道を下り.対岸に渡渉して.日陰名栗沢出合から枝尾根に乗る1cmの距離だが. 1時間を費やす厳しい地点。立体感には乏しいが下から見上げた写真. 上部側に立木の根が何重にも絡み這い合わさっていた。 如何に急激に這い上がる斜面でも.上部の曲り根が何重にも重なり.立木が支えの土手のように根が絡んでいる。 本来なら急斜面の場合.下側の根が抉れ.剥き出しになっている。急過ぎる逆の発想で.その上部の立木の根が下部の根を押し上げていた。 立木に生える根は狭い空間で重なり合い絡み露出している。それほど傾斜と云うより壁になっていた。 末端の枝尾根 取付きから急斜面.10:15 急斜面には見えぬのが残念.10:15細かな露岩混ざる急斜面の登り.木の根や岩角を掴んでは両手でバランスを取り.リズムカルにマイペースで登っている。 急過ぎる斜面は焦らず登るに限る。先への全体像が分からなければ目の前のホールドなり.木の根にバランスを取り.時には強引に這い上がる。 悠著しても登らればならぬグズグズの斜面。黙々と攀じ登るようなった。 岩稜帯を過ぎ.途中で傾斜が緩むも強引な登りが続く。踏み跡を探し求め,綴る斜面ではなかった。目の前の登り易い所を目指し.登るのみ。 一度落石を生む。不安定な斜面で.片足に力を入れ過ぎてしまっている。ズルーと崩れた途端.誰もいない谷間に向け.「落!」と大声を掛けた。 浮石はゴン,ゴーと鈍い重たい音を立て斜面を蹴り落ち.間を空け谷底に落ちた。 踏まれていない所は滑り易いが.木の根.岩角を掴み.慎重に登りさえすれ.支点が多く見た目より登り易く助かっている。 露岩帯905mは適当に抜ける.10:22先の台地を見上げ樹間に蒼空が見えだすと950m付近で支尾根に乗る。 ここにはテープ類のマーキングなど境界を示す標柱はない。やっと登る着けば尾根上は以外と.下草もない歩き易い尾根筋が続いていた。 ただ眺望に関してはこの1ケ月間はツガなどの針葉樹が混ざるも落葉樹を綴り.5月も半ばを過ぎて.樹間透しの見晴らしは見られなかった。 青葉覆う世界になる。時折蜘蛛の巣が掛かり.灌木を含め藪絡みの下草は少なく.歩き易い尾根になってきた。 ツバノ尾根に乗る 主尾根950m圏.10:34本尾根に乗った所で見付けた立木は樹皮が剥がれ.大分古い熊のツメ痕跡を見ている。尾根筋には植林も踏み跡もない。 あって鹿の足跡痕.既に尾根上は散りばめられた鹿の糞のみになる。ここ尾根上が獣道か。 1000m圏.10:39 アセビにブナが現れだす1100m圏.11:02尾根にでてツガやアセビが混ざり覆う斜面に変わり.アセビは瑞々しいまでの若葉色に染めている。 又広がる台地には幾らか黄色みを帯びていた。褪せた枯れた色合いの樹葉が5月とは言えまだ含まれている。 この辺りから緩やかな主尾根はツガやアセビに混ざり.皮の剥がれている大木のオノオレガンバも見られた。 高度を増す毎に大ブナやミズナラ.ツガにダケカンバの木々が目立ち望まれる。ただスズタケは70年周期の衰退期.この辺一帯の山域は枯れ果てていた。 1170m圏大ブナ.11:11モミやヒノキと思われる大木も多い 1170m圏.大木の倒木.右上遠方にヤケト尾根を望む.11:17 二重山稜.尾根が広がり窪地が現れる.11:22巨木が尾根筋に横たわっている。跨ぐも潜ることもできぬ大きな倒木は,回り込むのみ。 この倒木の右上に蒼空が開かれ.斜上するヤクト尾根が目指す尾根筋を綺麗に描き出している。 この上部は右手に南支尾根を延ばし.登り詰めている南西尾根と合わさり.二重山稜的な起伏をこしらえていた。 登りの場合は高みへ高みへとただ詰めればよかった。左下に広く開かれた窪地を見て.樹冠を越えでは丸いお椀のような大きな頂を見ている。 方向から察すれば鷹ノ巣山だろう。尾根は1200m圏で南に尾根筋を変え.束の間の急になった。 ![]() 1354m圏で11:55昼食12:17 春の虫 喬木帯の急斜面の尾根に入り.薄暗さから明るさを取り戻した1354m圏。枯スズタケの茂り始める手前で倒木に座り昼食を摂る。 今回も妻の作った牛丼弁当. ただ座ると同時.箸を持つ前に奥多摩特有の春先に現れる猛烈に繁殖したコバエに襲われた。 コバエに蚊.アブが顔に首.手首へと素肌に這い付くよう絡み襲ってくる。手で払いのけて沈み込む相手ではなかった。 食事も間々ならず.蚊柱の群れの如く.コバエが顔にまとわり付き.アブもいる。酷く小虫は耳や目.鼻の穴まで飛び込んできた。 うっとうしさで.何時もなら食事を摂るのを諦めている。今回は妻が郊外用に「どこでもベープ1」を購入してきた。それを試してみる。 払いのけては直ぐ戻るコバエの繰り返しで群がっていた。スイッチを入れファンを回し.足元に置くと虫達はやや間を空けるようなった。 見えぬ壁を隔てコバエ達が群がるよう囲む様子が伺えた。食事を摂れば唇にも触れるハエ。顔当たりだけは避けられた。.食事に有り付いている。 ただ経験とは云え.ここまで我慢して昼食を無理に摂る必要もないだろう。一度中断して風のある所に移ればよい。 ただ妻が購入し感謝し試す必要があった。野外用電池式携帯虫除けで.基準は分からぬが世界最高水準の5倍利くと云う。 ・・5×5×厚3cm.ベルト固定.200時間.¥800 1400m圏.枯スズタケ現れだす.12:30前方の立木.根元に青空を望む マミ谷右岸尾根が見えてきた.その合流点.12:52少し登ると痩せ尾根が続き.ツガ.アセビに逆戻り。1400m圏に入ったあたりだろうか。 この辺から尾根幅は広がり.アミ谷右岸尾根と源流が合わさっる台地に入る。ブナが目立ち.又大木も現れ.獣達の一代楽園が築いている。 又.下部ではフクロウだが.ここではコゲラの声を聞いている。 天祖山の背稜 1500m圏手前.12:59鷹ノ巣山と日陰名栗山 1500m圏手前.マミ谷右岸尾根手前.13:001400m圏を過ぎると尾根の傾斜は緩み.右手の魚留窪沿いの樹葉が切り開かれる。それに伴い天祖山からの背稜や石尾根の展望が開かれた。 そして源頭へと傾斜は更に緩.尾根幅は台地状に広がりを見せ.大らかな高層台地が築かれる。この変化が一番の見処かも知れない。 マミ谷右岸尾根 東京市の水源林標石1600m.13:14 1650m圏.13:22ツバノ尾根は1500m圏付近で右手からマミ谷右岸尾根が合わさり.以前は広大なスズタケの台地と思われる原にでる。 尾根伝いに南側に回り込めば.今度は日陰名栗沢四ノ沢の源流側を歩むようなった。大らか過ぎる大きな台地の斜面が続いている。 巨樹の喬木疎林が茂る大らかな起伏の台地。ここにも踏み跡はない。気侭に高みへと尾根とも云えなくなった高みを越えて行く。 倒木帯を越え.13:29スズタケの原 以前はスズタケの生い茂る楽園を築いていたと思われる源流部の高層台地。疎ら過ぎる枯タケは無残な茎の黒ずむ姿に変わっている。 点々と細い枯タケの茎が大地に突きささり.荒廃した残痕の如く臨まれた。獣達の隠れた場所ではなくなっている。 ここは想像される昔のスズタケの藪絡むジャングル地帯であった筈。この10年.奥多摩の谷間は数面の谷単位で笹の衰退が顕著に現れていた。 日原川流域を始め秋川流域や笹尾根に至る鶴川流域も,同じような環境で侘しい姿に変わっていた。 最近.道志主稜や中央東線の周辺や玉造などの極一部で.時たま青々としたスズタケと出会っている。その時の感激は異常なほど嬉しかった。 当たり前に茂っていたスズタケに.今はカメラを向けるようまでになっている。70年周期とはよく云ったもので.今が底なのだろうか? 昔50数年前に.奥利根の源流.平ケ岳から尾瀬へ秋合宿を企画したことがある。当時は偵察に先行を立て.本隊を導き尾瀬,清水へ抜けていた。 ラッセルの如くタケ藪を数日掛け漕ぎ.浪費の時間と木1本育たぬ湿原を結ぶルート。本来はスズタケを避けるため残雪期の山域だった。 疎林の明るい大地.13:38高丸山 見上げる蒼い空.13:47山頂に立つ林班界標柱「奥多摩分区49/48」 高丸山 まだ頂は何処だかわからぬがツガの樹林帯に入る。木洩れ日は多いものの.何となく周りより薄暗い感じで抜けている。 倒木が増え.越えると最後の疎林の灌木帯に入る。ここまで来ると枯れたスズタケも失われていた。最後まで藪絡みのない尾根になっていた。 見上げる頂はもう目の前だった。樹林を透し枝木の隙間から何処からでも蒼空が見え.樹林の最後の一線を越え石尾根にでた。 樹林の先は背稜を走る防火帯。手元に林班界標柱の裏面が見えてきた。恐らくあの付近が高丸山の頂.1733mになろう。 尾根を詰め終える。 ツバノ尾根の名を知ったのは一昨年の11月.隣りの日陰名栗ヤケト尾根を登った頃。 まだ手元に資料が少なく.最初の渡渉に何か昔を想い.惹かれる憧れの尾根になっていた。昨年トンカチにも取付きを間違え.探索に変えている。 今回はそれを踏まえての山行。期待する好奇心が大き過ぎたのか.期待とはそぐわぬ山行になった。 それでも人工の手の少ないルートに魅了させられている。次第に雲取山域が真近に迫り.目を向けるようなるのだろうか? 東日原から日原林道に入り高丸山ツバノ尾根へ・・稲村岩の洞穴・昆虫林道と小バエ・獣の王国 日蔭名栗山を越え鷹ノ巣山南側山腹道から榧ノ木尾根.大麦尾根を経て奥多摩湖 |