再度挑んだ白馬岳清水尾根. 前年と同じコースで猿倉から大雪渓を辿るも山中で熱中症に罹る・・白馬岳三山Top
  台風の影響でガラガラの北アルプス・・食欲は入山の朝と小屋でのコンロによる昼食のみ。夕方診察して頂いたが急遽.清水尾根越を断念.
     諦め切れず蓮華山から栂池に回り込み下山する.。
                                        2018年08月06〜09日.松村
    再び猿倉から大雪渓・・夕食から食欲は0.翌日下山するまで流動食で済ます
    昔を想い白馬岳越えの小蓮華岳
    船越ノ頭から白馬大池を経て栂池ヒュッテ・・栂池ロープウェイ・ゴンドラリフトイブ

     昨年の白馬岳は盆明けの台風5号の影響を受け.延びに延びる入山だった。その後も荒れる天候は暴風雨に遭遇.山は荒れに荒れた。
   大雪渓を登り頂稜にでたものの嵐雨にあい視界は2.3mと濃霧とも合わさり黒部渓谷に下りえず.往路と同じ大雪渓に戻り下山している。
   その上人助けをしたとは言え肋骨を折る不始末を起こしている。今年も雪渓を遡りたく.同じコースを選び.入山は天候を考慮して盆前の平日を選んでいた。

     標高の慣れにと昨年は北奥千丈ケ岳から石楠花尾根を下り.高度差1800mを経験し臨むも.天候には勝てず諦めざる得なかった。
   今年は鳥ノ尾根から窪平へ下り.高度差2000mを体験. 白馬岳から祖母谷温泉まで高度差は2200mをゆっくり清水尾根を楽しめればと考えていた。

     先月は猛暑トレーニングとして奥多摩入川谷へ入渓している。全国的には25℃を超す熱帯夜が続いていた。
   その上ダブル高気圧にフェーン現象が重なり.当日熊谷では観測史上最高の41.1℃を記録.東京でも青梅で初めて40.7℃を記録した。

     更に異例の台風12号が関東から九州へ西方へ逆行し.屋久島付近で東進しながら発達。関東も含め広くうだるような暑さが続いている。
   気象庁では「命に係わる記録的な猛暑・多湿だと」と「1つの災害と認識」していると会見.注意を呼び掛けていた。8月上旬まで続く模様.

     8月3日に台風13号(サンサン)が発生.9日3時頃関東に直撃か? 米軍の進路予想は関東接近コース。ヨーロッパモデルでは東海〜近畿に上陸と。
   気象庁は5日6時.13号の予報を千葉沖を抜けるコースに変更している。それではと気象庁を信じ,発表の翌日に白馬岳へ出向くことにした。
   昨年下旬に九州を襲った台風と似ている。前回は米軍の予報の方が早く悩み.延期したが更に前線による暴風雨に遭っていた。

   村営猿倉荘1230m.5:29
    8月06日(月)快晴
      都営大江戸線.新御徒町22:13=22:34新宿西口都庁P.登山バス毎日アルペン号.¥8000. 22:50=5:25白馬猿倉bs.

     今回は早い時期に高速バス(新宿バスタ=八方尾根.¥4850+夜行割増¥1350=¥6200)を予約し満席に。
   又毎日アルペン号は猿倉に直接入るため.今までのロング大型バスから普通のバスに変更されている。1ケ月前の予約で5日までは満席になっていた。

     満席の予約も取り消しが続き,出発前の乗客は私を含め4人。都庁前Pには10分前に到着.ガイドさんから「松村さん」の声を聞き.
   そのまま発車した。今回は常念.裏銀コースのハイカー全員が解約.コースを上信越道に変更し.予定より早く猿倉に到着した。
   練馬ICから高速に乗ると本降りになる。

     今回は否な感じを受けなかった。日本海にある前線が南下しなければ台風の影響をもろに受けることになる。最悪の場合は昨年と似た
   飛んでもない事態に陥るだろう。早く南下し去ってしまいたいのが本音.今降る雨が土砂降りで通過することを期待した。

   長走沢.6:04

     乗客の一人は扇沢口で降りている。がっちりした体の青年で大きな荷を背負い針ノ木峠から平までの草刈りをすると云う。
   五色原まで契約があるらしい。ただこの荒天で.作業は先の五色原付近に変更すると云っていた。残る2人パーティは私と同じ大雪渓コース。
   糸魚川街道(千石街道)を北上すると漸くワイパーは止り.路面は乾き始めていた。予定通りの天候にホッとしている我々。いい山行になるだろう。

     曇一時霧雨・・午後一瞬陽が差すも濃霧
   5:25猿倉bs一6:43白馬尻小屋一6:52前回の事故現場一7:10雪渓取付き一9:15砂山一9:38木橋一10:43避難小屋一12:18頂上宿舎.

   道上沢付近.ここも昨年の濁流地点.6:24

   曇天で今にも降り出しそうな白馬尻小屋.6:46

    昨年の大滝に呑み込まれた事故現場
    
   下流側より・・左の大石に激流が跳ね上げていた          上流側より・・大石の左.空間全体が流心に埋まり先が見えず

   本道から谷下に残る昔の木橋.6:52

     白馬尻小屋から5分ほど.涸沢でもないが昨年の河川化した窪み状の事故現場にでる。
   縦走路脇の大石で跳ね落とした激流が直接下橋に落ち.右上の大岩に当たり.流れは左に回り込み.写真の空間は深い釜を創っていた。
   大岩は頭が見える程度まで雨水で埋まり.水中は渦を巻いていた。左下に逃れる窪みも当時は水面下に隠されている。

     写真全体の空間が滝壺のような様相になっていた。
   落ちた瞬間は分からぬが巻きながら浮かび上がり.2度目の浮き上がりで左ヘチ(大岩)から登山道に這い上がっている。
   全てが激流で溢れ.1つの激しい流として水塊が跳ね落ちていた。水中でその何処かの岩と体がぶつかったらしい。

     ハイカー1人を救助しても自分の体の不調は気が付かず.応急処置を取っている。別れ際になって.ザックが背負えず.体はボロボロになっていた。
   立っているだけで精一杯だった。緊張感が解け.急に自分の体の現実を知る。肋骨が折れたことを知ったのは帰宅してからだった。

   大雪渓末端.7:09
    昨年は8月21日に通過.その時より末端の残雪は後退が進んでいる

   ケルンと雪渓取付き地点.7:10

   三合雪渓出合を望む.7:32

     雪渓末端の残雪は少ないわりに.取付きから直ぐ上のクレパスは埋まっていた。
   昨年は一度雪渓を外れ.右岸沿いの秋道に上がり巻いている。そして再び雪渓に戻っていた。今回は雪渓上を直登する。

     低い雨雲のような重たい層雲に覆われ霞む大雪渓が目の前に広がりを見せていた。
   真夏の深い蒼空に白い浮雲を乗せ.渓谷を覆う緑と煌く残雪の雪白さ.そのコントラストを想像するような夏の風物詩は見られなかった。
   冷気漂う風の流れはあるものの雪渓を歩む人影も疎ら.少ないハイカーにどんよりした風景が続いている。

   三合雪渓出合付近より見下ろす.7:32

   二合雪渓を見上げ.7:51

   ガスの切れ目から上部のハイカー達.7:51

     ガスが流れ薄れると姿を現わすハイカーは数えるほど。居たと知るも再び直ぐガスに戻され覆われる。
   スノーカップになりつつある小さな窪みは認められるものの.まだ原型とは云えず.歩行にとっては以外と楽な登行に。

     又短い時間に雪渓がどんどん衰退するのを感じていた。それにしても日が差さず肌寒い。
   歩を緩めれば掻いた汗の冷たさを感じていた。途中で羽毛のチョッキを身に着ける.それでも寒い。

   9:15

     谷底の雪渓にガスが舞い上がり.静かさだけが漂っている。足元のツァケが雪面に軋む音だけが妙に響き心地よい。
   時折ガスを切るよう落石の音が右岸から響き伝わってきた。カランカランと乾いた響きの音ではなく.やや鈍く尾の引いた音色。
   甲高い音の後.ズズーと土砂の崩れる音を聞く。それは一度や二度ではなかった。

   通称「砂山」・・雪渓上部取付き地点.9:15

   秋道トラバースのフランクフルト.9:26

    
    小尾根手前の仮木橋                        渡り終え.9:38

     欅平への小尾根に登る手前の小沢。木橋下の流心は普段は細く悪い足場に置かれ.移動せぬよう鎖で繋がれていた。
   それが大雨と共に濁流化し.広い沢筋にチョコンと板切れが置き去りにされた形に昨年はなっている。
   上段の木橋端から沢沿いを直上し.膝まで潜り降りていた。

   小尾根の取付きにある岩室跡は物置場に.9:42

   岩室上部のお花畑
   ミヤマインポウゲ.11:17
    1時間ほどでお花畑避難小屋にでる。どうもペースが上がらなかった。こんなこともあると重い足取りで欅平を抜けている。

   シシウド.11:25

   ホソバトリカブト.11:27

   チシマギキョウ.11:32

   クルマユリ.11:34

   水場近くに着くも足取りは重い.11:38

    頂上宿舎
   村営白馬岳頂上宿舎.12:09

   テラス前の雪田.12:18

   宿舎前の昼食.13:20と宿の夕飯
    17:20
   昼食・・宿舎前テラスでこの時は美味い昼食を摂っている。食堂で夕飯バイキング・・手に取るが何故か箸が進まず。

     宿泊手続きの後.明るい薄霧に回復したテラスで昼食を摂っている。やや風がありザックを背に炊事を始めている。
   元祖チキンラーメン. 何十年振りだろう。少し脂けて味が強い。麺を解し野菜を乗せ.贅沢な量の豚肉を乗せている。程よい処で生卵も。
   チタンの鍋.熱の伝導がよく.フウフウ云いながら食べている。向かいには強大な白馬館が要塞の如く見上げられる筈だがまだガスの中だった。

     妻に連絡すると一瞬の陽光が射しだした。食欲はあり明日は念願の清水尾根を下れるだろうと伝える。
   そして切った途端.テラスは再びガスに包まれている。霧雨が舞い2度と日差しは戻らなかった。

     明日の清水尾根に備え.午後は寝床に入り体を休めている。・・この時はまだ熱中症に気が付かずにいる。
   部屋は2階「戸隠」.下段左側の4. 昨年と同じガラガラだが一人置きでなく.下段は全寝床が詰められている。隣室は空・・宿泊と夕食.弁当で¥10000
   体は快調だったがやや頭が重い。夕食は食堂に入るもご飯を見るだけで食欲を失い.味噌汁だけを摂り.早々に寝床に戻っている。
   明日は4時に起床し.日の出前に分岐にでる予定。

   8/06日車中・・酒一合と茶
   8/07日朝食・・コロッケパン. 昼食・・テラスでラーメン. 夕食・・食堂でバイキング リンゴとアンズのドライフルーッグラッセ. ポカリ500cc+水
   8/08日朝食・・弁当,味噌汁.レモンスープ.塩パン. 間食・・タラコスパゲティ.レトルトの北海道産ペンプキンの冷たいスープ.リンゴとアンズのドライフルーッグラッセ
      ポカリ500cc+茶500cc
      昼食は抜きで遅く白馬駅前の蕎麦屋でもり蕎麦. 車内でウィスキー.センベイ.ミニトマト.ミカンゼリー.水500cc

     再び猿倉から大雪渓・・食欲なく食欲0で流動食で済ます
     昔を想い白馬岳越えの小蓮華岳
     船越ノ頭から白馬大池を経て栂池ヒュッテ・・栂池ロープウェイ・ゴンドラリフトイブ