四度目の入川谷. 入川谷から赤杭尾根を越え大丹波川曲ケ谷沢から大丹波林道を下る・・川苔山とその周辺の尾根Top

  最終章の山.赤杭尾根のエビ小屋山の頂に立ち.真名井沢ノ頭へ.
     jr鳩ノ巣から旧峰集落.峰歩道で入川谷を横断し.エビ小屋山南南西尾根―赤杭尾根から曲ケ谷沢を経て上成木川井線からjr川井
                                              2019年10月10日.松村
    峰歩道から入川谷を横切り.エビ小屋山南南西尾根・・火事跡?と山カラス
    赤杭尾根の狼住所から曲ケ谷沢を下り大丹波川へ
    林道終点に入り.林道から県道.上成木川井線を下り上日向にでる。清東橋バス停

     昨年から始まった入川谷の入渓は4度目にして赤杭尾根に立つ。初めての入渓では布滝沢出合から右岸道を模索し難渋し.旧峰集落を訪れる。
   2度目は瘤高山杉ノ尾根を末端から詰め.再び峰歩道を経て入川谷を横切り.左岸の布滝沢中腹道を綴り.エビ小屋尾根に乗り.向山から下りている。

     3度目は先々月.再び入川谷から入山。峰歩道周辺の山腹は大々的に林道・経路の改修が行われていた。そのはっきりした踏み跡に却って惑わされている。
   布滝沢出合へワンデイングしている。今回初めてエビ小屋山への下降地点に到着する始末. この地点は鵜呑みして間違いないと確認もせず.歩き続けていた。

     情けない中.今回は如何にか下降地点を見付けだし.頂点のエビ小屋山でにでている。布滝沢とクマタカ沢に挟まれた南南西に下り入川谷に没すれ尾根。
   取付きには木橋が架かっていた。分かれば後はただの藪山が続いていた。苦労することなく赤杭尾根に乗っている。

     「オキの倉骨」の手前を横切り南南西の支尾根に乗りエビ小屋山にでて.入川谷から曲ケ谷沢を結び大丹波川に降りることにした。
   4回ともなると下調べの必要もないが。入川谷の作業道を多く知ることになる。

   駅西側踏切より無人の閑散としたjr鳩ノ巣駅構内舎7:32

   10月10日(木).晴
     jr御徒町5:01=5:05神田:12=6:07立川:10=青梅.東京アドベンチャーライン=7:25鳩ノ巣・・日の出・阿佐ヶ谷付近5:43.

     台風19号前の穏やかな天候を狙い山に入る。東京の空は一面の層雲に覆われていた。立川駅で「奥多摩みどりまつり」の
   東京アドベンチャーラインに乗車。車内は緑多い森をイメージした内装に飾られ.鳩ノ巣駅にでてからは朝陽が射し層雲を切り始めていた。
   又その後来襲した台風19号は東京周辺の日帰り山行圏内に甚大な被害をもたらすことになった。

    川苔山鋸尾根.大ダワの東山腹の植林帯を綴る登山道
   棚澤の集落から入山・・右上が不動山南尾根
    過って再び山登り始めた折.川苔山から下った舟井戸コース

     大根山ノ神から棚澤集落に至る山道は12年ほど前に川乗谷から川乗山を越え.正法院の境内に入り鳩ノ巣駅に降りている。
   東京近辺の山々に再び登り始めた時だった。その最初の山が川苔山。殆ど知らぬ奥多摩は高尾山と同じイメージで地図も持たず入山。
   予備知識は0.頂では奥多摩三山を教えて頂き.売店もあると思い込んでいた。お粗末に下山してから地図を購入.翌月には教わった御前山へ出向く。

     川乗山下山コースは道標を見て舟井戸コースを選んでいた。その時は鳩ノ巣駅で切符販売機が故障し.発車する電車を停めた覚えがある。
   その時も鳩ノ巣駅から乗車したのは私独りだった。今回も独り降りている。
   ホームにも駅舎前にも人影は見られず.寂しいのか.嬉しいのか.複雑な気持ちで山ノ神に向っていた。

    鳩ノ巣城山759.7m
   左景・・棚澤を隔て.7:38
    左脇が大塚山.間の谷間に聳えるのは奥の院. 蔭になるその右脇の御岳山は城山とほぼ直線状にある。

     城山759.7mから北東に延びる手前のjr古里線5号鉄塔尾根と左手の北東方に延びる6号鉄塔尾根で越沢出合に没している。
   対岸の,少し上流には越沢バットレスがあり.左奥は越沢を越えた大塚山からの鉄五郎尾根に乗る広沢山848m。
   間の谷間上部に円錐形に望められるのは大楢峠越えの鍋割山かも?

     正法院の境内を通らず棚澤第2配水所を過ぎると左脇に道標を見ている。先は「本仁田山・川乗山」とあり.「熊出没注意」の注意書が
   付け加えられていた。「8/18日御前8時.日原山林内で男性が熊に襲われました。目撃した際は110番してください。」とある。

     前回入川谷を訪れた当日に遭遇.知らされている。左に折れ山道に入ると直ぐ.南方の展望が開かれる。
   朝の明るさが山間にへばりつく集落にも差し込み.大きく聳える里山が眺められた。

   右景・・右手は棚澤に落ちる本仁田山花折戸尾根

     城山から西側に延びる尾根上には奥多摩霊園がある。中央に構え.右手奥は天地山は山陰に隠れ.鋸岳から鞘口山・クロノ尾山へ綴る稜。
   足元には棚澤の集落が見下ろされている。

     ここから鹿柵沿いに登山道に入り.杉ノ尾根660m圏コブの南西面の植林帯を北上した。西山腹を被う杉林の斜面を大きくジグザグに登っている。
   左へ左へと回り込み幾つかの「再生間伐」の標識板を見ている。杉ノ尾根乗り西川林道と合わされば大根山ノ神にでている。

   先に更に2度目の間伐済み標板を見ている.8:16

    大根山ノ神
   杉ノ尾根に祀られた大根山ノ神.8:22

     大根山ノ神には西川林道が通り.川乗山と瘤高山杉ノ尾根への山道と舟井戸への山道を分けていた。その右.旧峰集落へと
   新たに延長された林道を歩む。又大根山ノ神の道標裏側の踏み跡を求めれば杉ノ尾根を下り.青梅街道古里附に下りられる。
   昨年は末端から登り.今年は将門尾根を下りてもいた。

    エビ小屋山南南西尾根
   西川林道終点より目指す頂.8:27

     正面が布滝沢から突き上げる頂で赤杭尾根に聳えるエビ小屋山。右肩がエビ小屋尾根。布滝沢左岸がエビ小屋山南南西尾根に当たり.
   今回登る尾根。昨年は南南西尾根の右枝尾根から取り付き.布滝沢中流の水平歩道に入り.幾つもの小尾根を横切り.エビ小屋尾根の防火帯から
   向山841mを下っていた。また左側が南西尾根とは共に1147m点コブで合わさり.エビ小屋山に立つ。

   旧峰集落跡・日天神社.8:39

     延びた林道終点から再び植林帯に入ると直ぐ閑散と広がる薄暗い旧峰集落の平坦地に入る。
   雑然と残された集落跡地の囲いには新たな綱囲いが設けられていた。その脇から祀られた日天神社の脇を抜けている。
   崖上からは樹葉が茂り過ぎ.今の時期布滝沢は見下ろせなかった。昔は出合の布滝が見えたともいう。

    峰歩道
   左の露岩から水流が落ちる無名橋600m圏.8:50

     峰歩道は旧集落外れのホリッコ沢から仏平沢(ブヌ平ノ沢)と木橋を渡り.右前方に布滝への作業道を合わせている。4度目のC地点600m圏.
   その先で露岩から水の滴る無名の枝沢を渡っている。ここからは2度ほど下り.作業道に出た所をB地点と鵜呑みし勘違いしていた。
   今回は更に峰歩道を綴り.極端に尾根筋が谷間に突き出すカーブ地点まで歩んでいる。

   峰歩道のB地点.8:55

    B地点
     ここが本来のB地点610m圏だった。右手から北東へ延びるの支尾根で.確りした踏み跡の付けられている大らかな尾根。
   入川谷「オキの倉骨」の直前に張り出す北東に延びる小尾根で..峰歩道を分けている。この地点が松浦文の「B地点」と初めて知ることになる。

     そして起点が判ればその後の行程全て.悩むことなくエビ小屋山にでていた。「B地点」が分からなかったことが何度も入川谷に通うようなり.
   入川谷の良さを更に知り得たようだ。ロスが多かったが探る山谷にもなっている。

     よいのか悪いのか作業道は確り綴られていた。北東尾根に入ると直ぐ左手から作業道を合わせ.左の山腹道に入れば踏み跡伝いに
   入川谷へ降りられる。直進し下る尾根は途中で右に曲り.下流側に至る踏み跡は岩絡みで途切れると思われた。
   ただ最近の改修工事で如何なっているかは分からない。

   「B地点」から北東に延びる尾根のト字の分岐.8:57

   入川谷本谷,オキの倉骨上部.575m圏.9:00
    4度目の入渓で初めて入川谷本谷の木橋を渡る。今までは何処も飛び石伝いに越えていた。

   木橋の下流側を望む
    木橋の架かる入川谷の谷底周辺は驚くほど平坦な河原状を示していた。

    対岸正面の南南西尾根
   南南西尾根の末端は壁で東支尾根を詰めている.9:19

     対岸に立ち向かう尾根に踏み跡が綴られ.急登だが尾根自体は大らかで.高度はグングン稼いでいる。
   又踏み跡も驚くほどはっきり踏まれてをり.幾つかの作業道を分けていた。この分だと先に繋がる山腹道がありそうだ。

   638m圏の桟橋.9:25
    深く抉れ切れ落ちる枝沢のツメを横切る。桟橋は捩れギョッとさせられたが山側の縁が埋まりホッとさせている。この先で直ぐ主尾根に乗る。

   陽光の入り具合が素敵な斜面を詰めていた.9:35

   西側の主尾根に乗り見下ろす.9:43
    南南西尾根の末端は崖縁で580m圏で主尾根に乗ると下草が衰え.更に大らかな裸土の尾根筋に変わる。

   左手に作業道を迎える.10:00
   864m圏で左手に水平歩道の確りした作業道が合わさり.少し偵察と進んでみた。

   左手の作業道を偵察

     1本目の桟橋を渡り更に進むとL字の長めの桟橋に出くわす。この先左に折れた桟橋は板は外れ.或いは抜けて.渡るのに難儀した。
   もう少し行ければと思うも諦め戻っている。・・赤杭尾根の中段山腹道だろうか?

   戻り尾根上にあった造林小屋跡.10:07

     戻った本尾根の中央に崩壊した造林小屋の残材が残されていた。よく見ると材木は啜れ黒く燃えた残り跡を示している。
   越えて更に尾根上を登るも点々と倒木は黒ずみ.更に立木の尾根筋側は黒炭の立木が目立ち.広い範囲で見られた。

   山火事の跡か? 小屋上部に点々と黒く焼けた倒木を見る

   切り開かれた伐採地から振り返る.10:15
    急に林相の境に明るみを見る。谷間は雑木.鹿柵が又境をなしていた。

    エビ小屋尾根に乗る向山841m
   左景・・右は布滝沢を隔てての杉ノ尾根

     植林に覆われた向山を下ると尾根は650m圏で2つの支尾根を分けている。写真の右尾根裏側に延びる558m点尾根は入川林道の
   セト岩付近に没している。南東に延びる支尾根は大蔵沢出合に落ち.踏み跡は採石場の西端にある事務所脇の石段へと導きられていた。

     昨年布滝沢の中流山腹道を綴った時はエビ小屋尾根の防火帯にでている。
   向山の高さから考えると更なる上になるが.登りの途中で右に入る径路は見つからなかった。
   中腹の水平歩道を進み.東端で支尾根を最後に登り詰めエビ小屋尾根にている。繋がる径路は何処にあるのだろうか?

    市町界尾根
   右景・・布滝沢源流より
    横切る杉ノ尾根の下半越しに大分小さくなった城山を望む

     左端に日の出山,右手前が大塚山.その上に乗るのが御岳山。奥の院・鍋割山から中央が大岳山。右手前が天地山.奥が鋸山。
   下段に横切るのは瘤高山杉ノ尾根。この尾根に乗るのが入山の折棚澤から真近に見た城山759.7m。更なる上は大岳山。

     昨年7月に杉ノ尾根を末端から詰め.左端の2つのコブ(荏ノ久保山・不動山)を越え.中央の窪地.大根山ノ神から峰歩道へ抜けている。
   その後入川谷に入り.布滝沢の中腹道を横切り.エビ小屋尾根に乗ってもいた。

    杉ノ尾根
   中央右をアップ・・昨年.今年と山腹を綴る峰歩道に通る

     中央の窪みが大根山ノ神.右上が765m点コブ。山ノ神からほぼ水平に右に延びる刻みが朧に確認できるのは峰歩道。
   旧峰集落を抜け右面の自然林辺りから入川谷の谷底へと小尾根へ下り.左岸の尾根筋を登ってきた。

   最初の露岩帯.10:20

   主尾根の分岐.10:28
    936m圏で分ける作業道は左前方へと綴られている。尾根筋は急に薄い踏み跡になり.傾斜も増し.歩き易い処を求め登るようなる。

   第2の岩場.10:29

   巨樹に覆われるようなる.10:47

   10:56
    地図にないコブを越え10:34

   左手から突き上げる南西尾根の合流点1147m点峰(1118m圏)

     又東からは南南東に延びるエビ小屋山尾根を合わせている。
   以前.布滝沢上流の山腹水平歩道を綴り.下った尾根・・直ぐ上が海老小屋山の頂.11:03

   目の癒される下苔生えるラスト.11:05

    海老小屋山
   赤杭尾根に乗り三道山・布滝ノ峰・1147m峰.11:08〜:35

     山名標のある頂は1147mと記した私製の山名標があり.私の高度計は1139mを指していた。誤差8m.
   宮内本の「奥多摩」では「布滝ノ峰」は棚澤の呼称で.大丹波では「海老小屋山」.小丹波では「山道山」と「郡村史」にある。
   ただ「山道山」の名は地元では聞かれないと書かれていた。

     仄かに東風が流れ.採石所の機械音が風に乗り聞こえてくる。それも気になるほどでなかった。まだ木陰が心地よい。
   汗が引けばジャンバーを羽織っている。赤杭尾根の登山道は頂の北側を巻き.通うハイカーは少ないようだ。
   潰されぬ間々の下草がよく.脇に東京水道局のコンクリートの標石があった。

     赤杭尾根の南面は植林帯で北側は自然林.小広い頂だが樹林に囲まれ.中央広場の大半は薄日が差していた。枝木に覆われ展望はない。
   ここで昼食を摂ることにした。今回はカツサンド・蜜柑に豆トマト. バナナは常に途中で半分に分け.休む都度食べた。休む場が少ないのか.
   飲物は1000cc以上持参するも.まだ半分残されている。

    山カラス
     南面の樹林に向かい食事を摂っている。その折谷間から飛んできた一羽の山カラスが手前の立木の小枝に留まる。カラスの割に細かな動きが少ない。
   カラスに向かい口笛を吹く。高い音色を察し.キョトキョロ首を振り発信音を探すが何処だか分らないようだ。1つ左隣りの立木に移っている。

     今度は細かい間隔でピユー・ピユーと吹く。何やら可笑しいと首を激しく振り.再び探るような動き。私の存在がまだ分からないようだ。
   遠くに飛ばず.又隣の小枝みに渡る。足は確り梢を掴み.頭・上半身だけを忙しく動かしている。
   少し大きめの声で「おしまい!」と声を掛けると人と気が付いたのか? 枝木の裏側から谷間へ飛び去った。

     峰歩道から入川谷を横切り.エビ小屋山南南西尾根へ・・火事跡?と山カラス
     赤杭尾根を越える。狼住所から曲ケ谷沢を経て大丹波川へ
     大丹波林道終点に入り.林道から都道上成木川井線から国道0jr川井