技術山行Top 飯士山Top                         .

現役の技術山行・残雪の越後飯士山

東コブで雪上訓練

途中下山で見越沢川下降

         
苗場より飯士山  .
                  春の越後飯士山.研究山行
                      s45年(1970年)05月02〜03日(現役,01〜04日)

              L鈴木氏茂sL松本雅夫(3)m小原規男.大橋和博.田口剛.金城盛一.立松太郎.田島幹久(2)
                              内海勉.中沢康(3)関根利章.富田幸男.西沢隆男(4)・・松村進(43卒)

   男子二年強化合宿.木曽駒ケ岳〜摺古木岳間を4月末の残雪期に完全縦走の計画が立案され.準備会まで行っていた。
     ただ計画の甘さからOB指導員の助言で6月に延期され.入山前.5月に越後飯士山での雪上訓練等の体験山行が企画された。
     私も雪上訓練に参加.独り見越沢川を下るり途中下山する。

         5月02日.上野.急=高崎=越後中里岩原飯士山中腹c1
      越後中里駅
   早くも帳の落ちた魚野川沿いの谷間にある越後中里駅に列車が滑り込む。
     前回は岩原駅で下車している。スキーシーズンを終え臨時停車駅の岩原駅は閉鎖されている。降りた乗客は私を含め3人だった。
     まだ線路脇にはシーズンを終えたばかりの残り雪が斑に残り中里は日も落ち静まり返っていた。

   何処となく薄暗い灯りのホームを抜け改札に出ると一人.二人と懐かしい友の顔が.僕の前に現れた。
     街で何時も会っている後輩達が今日は山姿の勇ましい姿で現れた。皆の笑い顔が皆.素晴らしい。

   僕を迎えに岩原からここ中里の駅に迎えにきた。
     3年になったばかりの松本,内海を先頭に立松.大橋.そして田島の若々しい2年生がいる。
     後輩の要望で参加することになった山行だが.私が卒業して2年が経つ.現役指導員の肩書きで参加した。

   それにしても新人を含み大勢の出迎えを受けている。長い道中に大勢の迎いが嬉しかった。
     ここからエレキを頼りに大源太林道を抜け.会話を楽しみながら岩原の高原へと回り込む。

    キャンプサイド
  


                   中腹Tsより撤収する後輩達.高津倉山
                 飯士山.更に東コルへ

                      割引岳.巻機山を背に


                         現役の馬力隊
     ツメを望む
     

   
                                         巻機山〜柄沢山.飯士山東コブより
        5月03日晴. Ts.10:20一13:05飯士山東コブ
      晩春の早朝
   豊富な残雪が山谷を埋め岩原のスキー場を中端.否や殆どがまだ埋め尽くしている。
     一段高くそそり立つ谷川連峰は十年振りの大雪に包まれ.その秀峰を誇っていた。
     ここ飯士山の山腹を覆うゲレンデの雪原には茂る立木の陰にさえ.まだまだ残り雪が幅を効かせ覆っている。

   Csから望む荒沢岳, 足拍子岳の岩峰は残雪を完全に落とし.谷間の陽当たりもよく融雪が進んでいた。
     茶褐色の山肌の岩峰に細々しい雪白き溝を構え.山腹は谷間の窪溝を長く埋めている。

   それ故.今回は足拍子周辺を技術習得地に選んだものの.目の前に広がる飯士山の白い山肌に目を奪われ.現役は岩原へ変更したとのこと。
     ここ残雪が残されているがスキー場だった。適地を見付けるにはアプローチの長い頂付近まで登らねばならないだろう。

   強い陽差しに南風,蒸すような暑さ。
     飯士山に突き上げる谷間の残雪はブロックのデブリが谷底を積み上げている。
     目の前の藪にびこっていた残雪が鈍い音を立てて崩れ.ゴロゴロ雪の塊が落ちている。

   そして今まで押さえ付けられていた枝木は背伸びをするかのよう蒼空に向かい起き上がっていた。時折脇で小枝の跳ね上がりを見ている。
     大きな雪崩の後の地肌・斜面に残された残雪を払い.退ける生命力強い運動が今日も起き始めていた。

   飯士山の東コブに立つと連続的な強風が谷側のコブを越え.僕の所にやってきた。
     暖かい南風も強く吹くと肌寒い。地に伏せるよう15人もの後輩が動き回っていた。お陰で霞も飛ばされ展望には申し分ないが。


       ツメより石打へ
   , 見越沢川

   スキー場でもあり.特に岩原の山腹は雪上訓練するには余り適していなかった。滑落するだけの斜面が乏しい。
     以外と荒沢岳.足拍子岳の裾の方が谷沿いに集まる残雪は多いと思われる。ただ見た目は岩原の方が多く感じられていた。
     スキー場の緩斜面はまだ雪多く乗り.雪白く山裾を一面に覆っているが雪上訓練に適した急斜面は見当たらないだろう。

   適地を探し飯士山の肩まで登り詰める。もう1泊は幕営地をここコルに移させ.雪上訓練に専念させている。
     ベタ雪の急斜面で適地を見付けるのに苦労する。そして山の肩まで来てしまっていた。
     長い斜面は乏しいが如何にか滑降地点を見付け出し.雪上訓練に励む姿を見守ることにした。

        東コル14:30一見越沢川一塩沢一石打17:33=21: 上野.
      見越沢川下降
   雪上訓練を終えカレーライスを食べたのが14時, 私は仲間達と別れ,真直ぐ北方へ見越沢に向かい駆け下りる。
     源流の広い斜面を尻セードで下れば谷巾も狭まり.残雪の沢が先への変化を付け現れた。

   沢底は残雪に埋まり.今でしか通れぬ沢径のルートを造っている。
     この帯のように残雪に埋め尽くされた谷間が僕は好きだ。踊る瀬々らぎの音色に合わせ.正に春の兆しに満ちている。

   倒木.枯草の乗る春の異様な姿を谷間は写し土砂が白き雪を汚していた。
     そして蛇行する雪渓はカド.カドで雪のデヅリを見せ,陰惨なゴルジュに覆い被さる雪渓が快い。
     残雪は低山にも時には魅力を掻き出し.僕の心をくすぶっていた。

   堰提で雪渓は切れ藪漕ぎで林道にでる。
     汚れた残雪が林道を中端を埋め.振り返れば仲間のテントがコブに望まれた。

   塩沢の舞子,植林園への長い裾の道。
     時間を気にし,とことこ下りる頃,時計の針は16時を回っていた。

                    鯉に酔い.里の香りに我忘るるかな 姥倉にて  


        雪解けの里へ

      現役の行動
     5月01日晴.上野22:12=
        2日晴.3:10越後中里5:05一6:15岩原スキー場c(合流)
        3日晴. c1.10:20一13:05飯士山コブ.(見越沢川より途中下山)
        4日晴. c2.0:20⇔9:50飯士山10:50一15:30スキー場一中里=上野(現役)

     岩原c1より
      荒沢山.足拍子岳.
背峰は万太郎山.武能岳