丹沢大山.三峰.鍋嵐周辺の山々Top 綴ったヤビツ峠と丹沢山塊Top
       続.東丹沢の東端U・・大山北尾根から唐沢川を越え三峰本峰

  ヤビツ峠を越え北尾根から三峰本峰をダイレクトに登る
     諸戸に下り13号鉄塔尾根から大山北尾根の大ノ沢右岸尾根を下降―三峰本峰竹ノ沢右岸尾根を詰め七沢山東.境界尾根を抜けて広川寺温泉へ
                                                 2009年02月17日.松村
    北尾根の13号鉄塔尾根と大ノ沢右岸尾根・・相模灘
    三峰竹ノ沢右岸尾根と南峰境界派生尾根

   丹沢の山谷には沢山の径路.管理道.巡視路.及び旧道と多く異なる呼び方の山道あり.昔から鹿柵と係わる踏み跡も多い。
     道標は殆どなく赤テープやマーキングの踏み跡で薄く崩れている処も多い。今回は前回のルートを基に改めて道標のないルートを探る

   再びヤビツ峠を越え裏側の藤熊川から13号鉄塔尾根を登り.北尾根から大ノ沢右岸尾根を下り.そして前回に続き唐沢源流に入る。
     前回は大山々頂の御中道.北尾根に入る大山のアンテナ広場にでて.足元に広がるカンスコロバシ沢が見下ろし.ながら丹沢の核心部を仰いでいた。

   この足元に広がる藤熊川の流域を取り囲む北尾根の西支尾根からルート選び.入山することにした。
     更に大ノ沢右岸尾根からは唐沢川へ下り.大山三峰にはダイレクトに竹ノ沢右岸尾根を詰め.七沢山から宝尾根を谷太郎川へ下る計画を立てる。

   ただ最後につまずき,七沢山で境界尾根に迷い込み,起伏は激しい下降に苦しい経験をしている。
     相模原市と厚木市との郡界線沿いに北尾根の枝尾根を下り.三峰山の枝尾根へと綴り.更に東側の尾根を歩み続けていた。

   3日前に春一番を迎え,冬型に変わった春の嵐は東京で24.5℃から10℃。その差は15℃を超えている。
     昨日は丹沢湖で小雪が舞い。秦野では今日.最低−2℃.最高9℃を記録した。

    渋沢の街並と渋沢丘陵
   遠く相模灘.7:44
    蓑毛からの登りヤビツ峠手前で相模湾と右上が酒匂川.おぼろな遠方にを凝らせば大島が望まれた。

       中津川藤熊川より大山北尾根―北尾根を横断し中津川唐沢川へ.
   2月17日(水)晴
     jr御徒町4:44=6:37秦野渋沢.神奈川中央交通バス:45=7:05蓑毛bs一8:10ヤビツ峠:15一8:35門戸口.青山荘
     一8:50諸戸.山林事務所.

    丹沢三峰と巨大鉄塔
   ヤビツ峠越しの北面ツメから13号鉄塔尾根.8:27

   丹沢三峰・・西峰(太礼ノ頭).中峰(円山木ノ頭).東峰(本間ノ頭)。東峰から更に右側に延びるのが宮ケ瀬湖に没する栂立尾根。
     右上の送電線新多摩線は大山北尾根末端へ綴り.唐沢川を下って金沢右岸尾根・栂立尾根を架け宮ケ瀬湖西岸から奥高尾へ抜ける。

    藤熊川源流
   幾度もの台風で荒れる門戸口林道.8:40

      ヤビツ峠を越え
   2週間の違いが早くも海老名付近で夜明けを迎えている。今朝は赤く染まる東の空が晴天を約束させていた。
     ただ入山は前回の山行と同じで.朝陽が山裏に陰り.肌寒いことを覚悟させられていた。前回と同じ蓑毛からの柏原新道でヤビツ峠へ向っていた。

      諸戸への道
   ヤビツ峠の北面から藤熊川の下流側を仰ぐと大きな山容の丹沢三峰が深い空を切り見上げられる。
     その手前に覆い被さるよう右岸に裾を広げる尾根は13号鉄塔尾根になり.鉄塔も朝陽に照らされ煌めき輝いている。

   今回で地図上に赤線が初めて十字に描かれたヤビツ峠。峠越えし秦野清川線とも分かれ,右手の源流から旧道の小径に入る。
     余り手の付けられていない荒れた径路を綴り.藤熊川源流沿いに門戸口.青木荘まで下っている。

   谷間の狭い樹林を透して仰ぐ空間の先に新多摩線10号と11号鉄塔とが架かる送電線を見ている。
     今日はこの送電線鉄塔の基部を歩む。径巾60cm程の小径が沢沿いに崩れるよう残されていた。

   登山道だが歩む人は少ないようだ。少し探検的になり四方を見渡し.探りながら下る小径は面白い。丹沢の尾根は殆どが何処も開かれている。
     その一歩に踏み込むアプローチになっていた。

    諸戸山林事務所
   背が13号鉄塔尾根末端.事務所裏が12号鉄塔尾根.9:01

   門戸口からは立派な2車線の舗装道路.県道秦野清川線に朝の柔らかな陽差しが射し込み.植林された杉の森を明るく照らしだしていた。
     煌く車道を歩み私も背に陽射しを浴び下っている。朝陽が体を暖め緩やかな坂を下る心地よさ.時たま木材用トラックが通り過ぎる。

   諸戸へ抜ける途中で左手に広い伐採林集材所があった。そこには直径40〜60cmの杉丸太が山のよう積まれている。
     それは林業の健全さを示しているようだった。谷間に射しだした陽差しは明るく眩しい。朝の鼓動を感じさせられる景色になる。

    北尾根13号鉄塔尾根
      8:50諸戸.山林事務所一9:35(13号鉄塔):45一14号鉄塔尾根一10:35大山北尾根.

   12.13号巡視路標柱分岐.9:08

   道すがら右脇の諸戸山林事務所の屋根越に丹沢三峰が見上げられ.事務所の横を右に折れて木製の鳥居を潜れば山道に入る。
     直ぐ新多摩線「12号→.←13号に至る」の確りした白い四角い巡視路標柱と木片に書かれた道標が立ち.作業道分岐にでる。

   右手がカンスコロバ沢の右岸尾根に当たる金毘羅尾根(諸戸尾根)になり.途中まで12号鉄塔巡視路を辿り主尾根を詰めれば
      御中道にでてイタツミ尾根を綴る大山表参道の27丁の大鳥居.大山の肩にでることができる。

   沢奥に続く作業道は廃道と思われたが振り返ると手前出合に立派な作業道が綴られ.モノレール軌道の起点がある。
     私は分岐の20m程先で作用道を無視し.渡渉してからカンスコロバン沢の左岸尾根を脇も見ず.踏み跡のない所をダイレクトに登ることにした。
     この右岸尾根が大山北尾根の末端南側枝支尾根で13号鉄塔尾根になる。北側に建つのが14号鉄塔の尾根。

    尾根末端の荒れた斜面を登る
   古くから残された間切に枝打ちした間々の斜面.9:16

   右岸は荒れた倒木帯だった。枝尾根上まで最短距離を狙い突進するかの如く登り詰める。周りに径路はなかった。
     取っ付きは何処も同じようで悠著して探し回るより.早めに決断し行動するに限る。ひと頑張りすれば鉄塔が見える距離にある筈である。

   径なき径.倒木帯の末端尾根を攀じ登る。曲根.小枝に間伐された古い倒木は腕力で乗り越えた。
     藪にある急斜面の倒木.切り株,藪枝をできるだけ避け一気に登る。気を抜くと足場が崩れ馬力がいた。
     途中で黄色標柱8-3を見ている。ルートが分からない場合は強引に枝尾根に乗るのが一番よい方法だった。

    宮ケ瀬金沢右岸の尾根
   正面は大きな頂を持つ高畑山.9:35

   鉄塔尾根に乗り踏み跡を踏むようなる。後は742mコブに向かい登り詰めればよかった。
     ただ地形図を読むも13号鉄塔は見当たらず. 代わりに左の樹間の切れ目から藤熊川流域下流側の山並が望まれた。
     背の陰は真上が茨菰山(ほおずき).右が515mPと仙洞寺山。

    新多摩線13号鉄塔尾根
   鉄塔の上下に鹿棚がある.9:42

     登ってきた鉄塔脚下から望む丹沢主脈東面
   9:46

   尾根を忠実に綴り新多摩線13号鉄塔にでる。漸く視界が開かれ巨大な基部の間から丹沢主脈が扇のよう重なり合い望まれている。
     手前からヨモギ尾根.長尾尾根.天王寺尾根になるのだろう。

      地形図の間違った送電線
   国土地理院.1/2.5万地形図「大山」には13号鉄塔尾根の742mコブを越えた上部の尾根が分かれる880m付近に13号鉄塔が建てられていた。
     分かれた北側の尾根の800m付近に地形図には送電線が記されているが実際は異なっている。
     地図上に新多摩送電線が顕著に送電線が曲がり鉄塔があることを示している。だがその地点に鉄塔は存在していなかった。

   今登っている尾根と地形図に記された送電線の尾根が合わさる手前880m付近に13号鉄塔が建つ。
     作業道が諸戸寄りにあると聞き.その下流から入るも鉄塔と異なる枝尾根に始めは悠著させられた。そして地図の間違いを知る。

     遠くなった13号鉄塔
   各鉄塔尾根の尾根の合流付近から.10:04

   13号鉄塔基部上部でカンスコロバ沢から登ってきたモノレール軌道と合わさり,軌道のその先は尾根の南側山腹を回り込んでいる。
     1021m点コブ少し手前の幅広の平坦な台地でる。左後方から14号鉄塔が建つ北側の支尾根と合わさり登るようななった。
     左側は地獄沢沿いとなり.「水源の森林」の赤帽白柱が点々と続き.登りは迷うことなく軌道も痩せ尾根を跨ぎ歩むようなった。

   14号鉄塔を振り返りる。右手の谷間は地獄沢,中段は三ノ塔から派生するヨモギ尾根,蓬平付近。上段が表尾根に乗る新大日と長尾根。
     右奥は塔ケ岳から丹沢山に至る主稜になろう。

     明るい稜にでて大山を望む
   大山北尾根と金比羅尾根の側面.10:19

   晩冬の柔らかい陽射しを浴びている。ブナが混ざり始めると小さな円錐形の大山が望まれる。
     写真では見えぬものの頂には幾つものNHK中継局のアンテナが見上げられていた。

   1021m圏にでて陽溜まりの尾根.10:19

   地獄沢から登ってきた北尾根のモノレール軌道.10:36

   前回は16号尾根にモノレール軌道が設置されてをり.わざわざ尾根を回り込んでまでと諦めていた。今回は13号尾根から北尾根を横断している。
     尾根にでるまで径路はない。腕力に任せると高度は見る見る増し.14号鉄塔尾根と合流さるとモノレール軌道沿いに登るようなる。

   痩せ尾根はモノレール軌道を跨ぎ跨ぎ詰ている。藪絡みを透し蒼空に聳える丹沢山塊が大きく翼を広げるよう眺められ.大山も背を並べるようなった。
     意外な処から富士山が姿を現われていた。

     三ノ塔とヨモギ尾根・13号鉄塔尾根
   10:46
    左上は大倉尾根と鍋割山南山稜. 遥か奥は箱根山地北部・・明神ケ岳と並ぶ神山.右に離れて金時山

     13号鉄塔尾根
   大山北尾根との合流手前のガレ場より視界が開かれる。中央は二ノ塔,三ノ塔.その上は遠く霞む富嶽と塔ヶ岳
     右手は丹沢主脈.主稜の山々とヨモギ尾根.長尾尾根.天王寺尾根が重なる山波。

   左の金比羅尾根の裏方と脇に建つのは11号と12号鉄塔。朝方,諸戸山林事務所の分岐に12号への巡視路標柱が立てられていた。
     12号と13号鉄塔尾根の間に挟まれ上流に広く開かれているのがカンスコロバン沢。

   左岸尾根に当たる登ってきた13号鉄塔が望められる。1/2.5万地形図「大山」には写真の13号鉄塔の下のコブに送電線が間違い記されている。
     13号鉄塔尾根を跨いだ先に.矢や低く頭を出す14号鉄塔も撮られていた。

   北尾根に出ればルートを綴る踏み跡がある。道標はないが赤いテープのマーキングも間々付けられていた。
     程好い間隔であるがネクタイ尾根ほどマーキング類は多くない。10時25分大山北尾根に登り着く。取付きから1時間45分を費やしていた。
     13号鉄塔尾根,大ノ沢右岸尾根ルート地形図

      北尾根大ノ沢右岸尾根
        10:35大山北尾根一10:50大ノ沢右岸尾根取付11:00一11:35唐沢.大ノ沢出合
     大山三峰の頭
   尾根取付き手前で.11:04

      大山北尾根
   一つの尾根を終え大山北尾根に入るも擦れ違う人は居なかった。足元から霜柱がバサバサと踏みつぶれる音が響く。
     今回は前回下った石尊沢左岸尾根と並行して走る北側の支尾根. 大ノ沢郡界線が乗る尾根を下る積りでいる。

   取付地点までの距離は北尾根を下り始めて.ネクタイ尾根取付までとほぼ同じ位の間隔だった。
     径脇左下に標識97と赤帽白柱の「水源を示す標柱」1100m圏にあり.又取付き脇には赤と黄色のテープが根元に巻き付けられていた。
     ここでも小さな標柱の上に意外に大きな富岳が藪枝を越し秀麗さを誇り望まれた。思わず1本取っている。

   取付きの直ぐ北側が西沢ノ頭.越えた鞍部から大ノ沢が落ちている。ここが大山北尾根と交わるT字の境界線がある。
     更に大ノ沢からの境界線は七沢山竹ノ沢を遡り,東側の境界尾根末端から鐘ケ嶽北尾根を横断している。
     私のルートは取付きから反対の唐沢川側のアセビの茂りる中を潜り.大ノ沢右岸尾根に入り.共に右岸尾根を下り返して七沢山境界尾根を下っている。

    大ノ沢右岸尾根
   低い灌木帯の踏み固められた尾根を下る.11:16
    最初は狭い急斜面となるが手で枝に添えれば下れぬ径

   大ノ沢右岸尾根の「大ノ沢」は清川村と厚木市の境界線上にあり.取付きの急な斜面が落ち着くと穏やかな尾根になった。
     踏み跡はやや確り付けられているものの乾いた大地に枯葉が踏み跡を閉ざしている。ただ探るルートにしては先を示すマーキングが目立ち多い。

   付けたい気持は判らなくもないが赤と黄色のテープは日付けまで書き.訪れる人の悦びを興ざめさせている。シンプルが一番よい。
     冬山だけのルートだったら.ここまでマーキングは付けられないだろう。マーキングは唐沢川を下っても付けられていた。

    大山三峰(北峰.本峰.竹ノ沢の頭.)
   大ノ沢右岸尾根より.手前の唐沢川を隔て.11:21

     正面が小唐沢で右手が竹ノ沢. 本流唐沢川にでて右の竹ノ沢右岸尾根をダイレクトに登り返している。
    左の小唐沢右岸尾根は鍋嵐北尾根を登り.2009.03に三峰北峰に踏み跡を残す。

    石尊沢左岸尾根上部
   2週間ほど前に下ったネクタイ尾根.11:23

    大ノ沢右岸尾根上部を見る
   足元は歩き易い尾根径に.11:26

   南面を見る,通称ネクタイ尾根を臨む.11:26

   規模としてはネクタイ尾根より一回り大きく感じられ.広がる尾根幅に注意は必要だが気が張るような尾根でもない。
     末端のY字に派生する枝尾根は唐沢川の下流側に下る為.左へ派出した尾根末端を選んでいる。又末端は扇状に広がっていた。
     細い流れの大ノ沢出合にでる。右手の末端を選び回り込めば前回降りたネクタイ尾根と同じ唐沢峠への取付きにでる。

    唐沢川大ノ沢出合
   唐沢川は堰から上流は伏流している.11:55
    唐沢川を下り右岸の竹ノ沢出合へ

   大山北尾根と三峰山周辺
   諸戸から北尾根の13号鉄塔尾根と大ノ沢右岸尾根・・相模灘
   三峰竹ノ沢右岸尾根と南峰境界派生尾根