| 滝ノ沢左岸尾根から鍋嵐を越え物見峠 東尾根の偵察が実行尾根に変わり一宮沢左岸尾根を下降―積雪の唐沢林道に入り.古典的な物見峠を越え煤ヶ谷へ 三又路から滝ノ沢左岸尾根 一宮沢左岸尾根から物見峠越え・・園芸用のブレード付きスピッツ?と踏み跡の探索が実践へ 719m峰と手前のコブ 東斜面を振り返る.11:26宮沢左岸尾根 10:50鍋嵐11:25一11:50下降取り付き地点一12:20トラバース:30一12:50(554m峰):55一13:20唐沢林道(昨年4月と同地点). 残雪の東斜面. 鍋嵐東尾根を下る。腐った春雪が背稜の急斜面に乗り.滑ることこの上もない。 北尾根で見た足跡だろう。この雪斜面を登っている。その踏み跡を壊し崩しながら下る。激斜面で真正面に足が向けられず厄介だった。 枝木を掴む以外に方法はない。その上.積雪下の大地は氷っている。手のストックに力を入れ過ぎると足元が疎かになり足元から滑る。 暫し靴口にも雪片が飛び込んだ。すると直ぐ溶ける冷たさが伝わってきた。スキーならぬ靴のエッジで側辺を有効に利用し下るしるしかあるまい。 鍋嵐 一宮沢左岸尾根取付き附近.11:33一宮沢左岸尾根の偵察 小コブを1つ越えると陽溜まりの場所にでる。南側の側稜の尾根は地肌を現し始めていた。 コブから60〜70m程の所に大きなモミの木があり.梢越えに谷側が見下ろされる。次回の為に.りの地点だけでも確認しようと覗き込む。 谷底へ平均的に広がる起伏のない斜面.その先の尾根の落ち方が判らない。上からでは最後の起伏部分が皆同じような傾斜に見え判らなかった。 登り返せばと50m程下ってみる。地肌と雪面が半々に埋まる場所。下って直ぐ古い巻き道か.作業道らしき踏み跡が横切っている所にでる。 このトラバースする道は前回気が付いた熊ノ爪からの尾根径は719m圏コブ手前から左に巻き込む道のようだ。崩れて通行止めになっていた。 その踏み跡だと思われる。前回はそこを避け.反対側の北尾根に入ってしまっていた。 ルートが間違っていないことに気をよくし更に少し下っている。潅木の枝木の間に入り,展望どころか.中々先が読めないでいた。 同じような傾斜が続ききつかった。更に20m程下ると右手は扇状に広がる斜面が急激に谷間へ落ち込んでいる。 正面の谷は樹林に閉ざされ見えぬが右手の斜面は1つにまとまり落ちている模様。下るには先への予想ができず無理のようだ。 崩壊した東尾根南山腹の巻道跡?・・11:47左手下に緩い起伏を見付ける。尾根が起きている。左側の溝状に抉れた所へ移動すると少し先が望められ.緩やかに続く小さな起伏がある。 間違いあるまい。盛り上がる尾根は地図ではここでしか見留められなかった。並行して見える左側はほんの少しの起伏だが 下から逆に綴ってみると確りした尾根が起きている。719m峰から落ちる沢と一宮沢との間の尾根だった。 実行 偵察は自然と実践に変っている。登り返すよりトラバースした方が楽のようだ。ただここを横切るには意外と大きな労力を要した。 直線距離は短いが溝筋は雪被う急斜面。立木が少な過ぎる。その上ぬかるむ裸土。落ちれば止まらないだろう。丁寧にトラバースせねば。 鍋嵐の東コルより110m程登るとコルにでる。そこから100m程下ったやや急になる前が下降地点になった。 先のコルまで200m.その先に719m峰がある。偵察で下降した地点はその手前で.大きなモミの木が何本かある尾根巾でやや広い場所だった。 他に改めてポイントとなる目印はない。 扇状に広がる一宮沢源流 緩やかに思えるが落ちている.11:47小道具 アイスバイルがあれば楽にトラバースできる土斜面。今回はそれに替わる小道具を用意してきた。 道具名は判ららないがピッケルに例えるとスピッツとブレード(刃なし)鉄で18cm。プラスチックのシャフトは手持ち用として30cmの形をなしている。 刺すスピッツは8cmとぬかるんだ場所では短く利かぬものの.体重をその上に乗せれば如何にかなった。・・園芸用のブレード付きスピッツ? 木の根元を支点に体を伸ばし.足場を定めたうえでスピッツをゆっくり刺し.その上に体重を乗せて移動する。 打ち込みの繰り返しはバランスが大変だが1回目の動きは安心感があり楽に移動できた。 大山三峰山 熊ノ爪,物見沢右岸尾根より.12:24北峰小唐沢川右岸尾根と本峰竹ノ沢右岸尾根 ルートの取り方も考える。斜め下の移動は果てしないトラバースを強いられている。 真横の移動は意外と動きずらく.如何しても下り過ぎる傾向がでてくる。最善は斜め上にある。 上を見つつ登ると楽な姿勢の上部へ扇状に横断すると結果的にはトラバースし.やや並行するようなる。急斜面の尾根登りと同じだった。 沢沿いに登れば傾斜は緩いが.それだけ尾根との高度差が広がってしまう。兎も角渡って尾根上にでて.1本取った。 確りしだした一宮沢左岸尾根 緑濃い尾根.12:25地形図通り本当に周りと比べると平坦過ぎる尾根が築かれていた。それでいて側尾根の両下は谷底深く切れ落ちている。 尾根上に下りられればこのルートは終わったようなものだった。 痩せ尾根から広がり始めた尾根は自然林に囲まれ.緑多く茂る広葉樹林の中に出偶している。 そして突然の緑の森の.二俣に派生するよう見える左側の枝尾根は急激に谷間へと落ち込み.迷い込む場所ではなかった。 三峰と大山北尾根 ![]() 迷うことのない1本尾根。両側は厳しく落ちている。真南に向かい下るのみ。足場の確りした尾根になり.先へ導き下っている。 右手の裸枝絡む潅木を透し.三峰山から大山.丹沢.丹沢三峰と大きく波打つ山並が望まれた。 遠いい丹沢本峰へと尾根筋が見上げられる高さにある。その間は扇状に広がる厚みある空間を隔て聳えていた。12:32 物見沢右岸尾根上部 短い尾根の下りで林道にでられる.12:32右手のコブで左側に派生した西側の尾根を下ると物見沢の二俣にでる 途中で痩せ細せた所にでた.12:33間を開けて小さな赤テープのマーキングがあった。3cm程に小さく刻まれたテープが時折枝に付けられている。 なくてもよい場所だが慎ましく控えめにあるの嬉しい。 鍋嵐の南面を見上げる.12:44 残雪より地肌の方が多くなる明るい尾根.12:44553m峰 ここから東側は杉の植林帯が続く.12:46直ぐ1つの小さなコブを越すと左手に大きく支尾根を派生させる553m峰にでる。古い鹿棚の囲みが崩れ壊れたコブでもある。 南面に植林帯が広がり.暖かい陽射しを浴びていた。ここから右手が自然林.左斜面は杉の植林帯が綴られ.最近手入れが行われたようだった。 支尾根上の杉は伐採され.周りは枝打ちされている。古い錆びた鉄条網の鹿棚の下に.新たな緑色の網棚が設けられていた。 下ったことで一宮沢左岸尾根の輪郭が判った。 ここからは三峰北峰の登りを諦めた以上.物見峠へ向かうべきと554m峰から南側に延びる本尾根を分け.南東に延びる支尾根を選ぶ。 ここは物見沢二俣まで杉の植林帯に作業道が綴られていた。ここは通う尾根としての価値感は既に失われていた。 唐沢川物見沢 ![]() 二俣上流側と二俣本流付近の鹿棚口.13:35 719m峰に突き上げる沢の二俣に下る積りで直下する。ただ河原にでて高い鹿棚で塞がれて棚口が判らなかった。 下流側と思い探りながら棚扉を求め.本流に出てからは物見沢対岸(左岸)の旧唐沢林道にでている。 一宮沢左岸尾根の末端は一宮沢の出合. ここは昨年同じ時期に物見沢右岸尾根を下りた末端と同じ地点だった。 旧道からガードレールを越え舗装された唐沢林道にでている。 物見峠越え 13:20唐沢林道一13:40物見峠.大14:15一14:40三峰山分岐一15:20煤ヶ谷bs16:04. 物見沢右岸尾根 唐沢林道にでて左前方を望む右上のコブより極端に西南西に折れ一宮沢出合に下りている.13:20 唐沢林道 今年は丸淵へ下らず反対側の物見峠へと遡る。林道の路面は雪解け水でが流れまだ殆どが乾いてはいなかった。 当然擦れ違う車もなく路肩の残り雪を見詰めつつ.下ってきた対岸の尾根を望む。昨年下った物見沢右岸尾根が大分大きな姿で横たわっていた。 地形図では呆気ない短い尾根も.ここから望むと重厚に見えるのが不思議だった。 藪山の尾根が延々と続き.見下ろす下流側の奥に.今下って来た一宮沢左岸尾根が最後の姿を現していた。 一宮沢左岸尾根 林道から下流を振り返る.13:22553m峰からの杉の植林帯.下が二俣 左上が物見峠 物見隧道口・・札内と煤ヶ谷を結ぶ.13:27緩やかにカーブする林道を10分程遡ると物見隧道にでられた。大きなトンネルが口を開けている。その左端に物見峠への小径が綴られている。 峠まで道標によると0.3km。その登りが短いながら辛い。トレースがなく.雪積もる長い丸太階段が続き.雪面を切ることになった。 最後の登りと思うと尚更足は上がらなかった。ヒザに手を当て踏ん張り登る。又靴口に雪片が入り込むも峠は近かった。 隧道を潜り.そのまま唐沢林道を辿れば辺室山の東山腹を回り込み.柿ノ木平沿いの県道の伊勢原津久井線に降りている。 土山峠と柿ノ木平の丁度中程になる。坂尻バス停から1時間半ほど. 物見峠と通行止ロープ 残雪を退かして遅い昼食を摂る.14:07 ![]() 峠からの里への山道は土砂崩壊で通行止.13:47 三峰山分岐.物見峠への通行止ロープ.14:37 物見峠 山陰の薄暗い物見峠に13時半着く。今日登ってきた雪道に踏み跡は見受けられなかった。遅い昼食を摂る。 テーブルに積る残雪を退け.山で初めてカップ蕎麦を食べる。 妻が買ってきた百福長寿麺は日清の創設者.安藤百福の生誕百年を記念し販売されたという。 テルモスの湯は飲むには熱いが即席麺には温い。それ故麺にやや不満が残る。鴨の出汁と別の添えた天婦羅の掻き揚げとアナゴは美味く頂いた。 このテーブルは前々回に鍋嵐を目指した濃霧の中.磁石を壊し.初めての入山で居る場所を分からなくなり諦め峠にでていた。 物見峠から煤ヶ谷に下る積りでテーブルに座り1本取っている。その堤川を取り囲む尾根を周回しようと思い付き.辺室山へと来た道を戻っていた。 通行止 煤ヶ谷集落への辺室沢右岸沿いの登山道は物見峠から三峰山分岐まで0.8kが積雪で通行止になっている。 峠口には広くロープが張られ,「土砂崩れで通行止!」と注意書がロープに吊られていた。 藪山を歩く身で避けるわけにもいかず.他に人が居なかったのを幸いに通り抜ける。この区間のガラ場が殆どで斜面の崩壊が進んでいた。 過っては北側のガラ場は両側に丸太で土止めされ歩道柵が綴られていたが今は全てが崩壊している。 辿ると崩れた場所も多い。ただ積雪に恵まれたのが却って幸いした。危なかしい場所には以外と雪多く.雪面に踏み込めばよかった。 残雪には2人の登山者が登って来た踏み跡が残されていた。これも又北尾根を下った登山者のトレース跡かも知れない。 本人とは会わぬが今回は踏み跡で交差していた。それ以外では山懐で会ったハイカーは独りもいなかった。 その足跡に重ねて踏み込むと午後の緩んだ残雪のせいか更なる体重でモモまで潜る。 一日中日陰のガレ径。まだ当分修理は無理だろう。ここから展望は絶好と思われるが霞み深く相州アルプスも真近でありながら望めず。 又市街地をも眼下に見下ろせる展望のよい所らしい所とのこと。 麓まで自然林の径が続く.15:02径沿いに左.右と鹿棚が現われると三峰山分岐にでる。ここからは尾根筋を綴っている。下りは尾根の右手..水ノ尻沢沿いの山腹道に変わっている。 小径を塞ぐよう2ヶ所に倒木があり.高巻を強られ煤ヶ谷の集落へでている。 分岐で路線バスの時刻表を調べている。1時間に1本.4時4分発で十分時間はある。焦る必要もなくなった。 次第に尾根から外れ.436m峰を越える踏み跡を左に分けて山腹をトラバース気味に下っている。 明るい自然林と薄暗い杉の植林帯を交互に縫いながら下ると林道にでた。 途中2ヶ所の鹿棚口は扉なし.15:09辺室川 15:16下山口直前で杉林に入り砂防ダムにでる.15:14 最後に確りした棚口を抜け煤ヶ谷へ. 里へ 植林地で先ほどの踏み跡と合わさると小沢へ下り.杉谷戸沢(すぎやよ)の大きな砂防堰堤の下を左岸へ渡っている。 右下に鹿棚扉を見付けると,煤ヶ谷の物見峠登山口にでる。周りには「ヤマビル駆除のお願い」等と幾つものヒル関する注意書きの看板があった。 近くにバス停にもあり.地元での大変さが伺える。 谷太郎林道に入り直ぐ左手の正住禅寺の門前を過れば谷太郎川の出合にでて.木平川沿いの煤ヶ谷バス停にでる。 もう見慣れた街道沿いの街並になっていた。バス停斜め前の雑貨屋で昨年と同じ親父さんにビール500ccを購入し喉を潤す。 勢いに乗り大缶を手にしてしまっている。 15:20煤ヶ谷bs16:04=16:58本厚木.急行17:02=18:00小田急新宿. 山を下りた安心感か.歩くと改めて重く感じられる足。労わねば。一時の陽射しも既に陰り.バス停前の街道は黄昏始めている。 帰りの路線バスは久し振りに座席は満杯になる。宮ヶ瀬湖廻りのグループが多く.如何にか座れ小田急本厚木駅に戻る。 ・・地形図「青野原」.「大山」.「厚木」,山と高原08「丹沢」 次回は鍋嵐の西方.中津川で隔てられた丹沢三峰の山並を綴ることになろう。 丹沢山塊概念図. 鍋嵐周辺ルート図 三又路から滝ノ沢左岸尾根 一宮沢左岸尾根から物見峠越え・・園芸用のブレード付きスピッツ?・踏み跡の探索が実践へ |