御坂山地北部の芦川流域.日尻山とK駒釈迦ケ岳・・甲斐.御坂山地Top

  K駒釈迦ケ岳を鎌倉往還から周回
     アプローチは石和温泉駅から鎌倉往還.十郎橋にでて日尻山北尾根―芦川北側山稜.府駒山から釈迦ケ岳に立ち.檜峰神社から御坂みち
                                              2012年11月19日.単独 
    金川十郎橋から日尻山北尾根・・鎌倉住環より
    府駒山からK駒釈迦ケ岳―檜峰神社

     富士川の支流芦川沿いには2つの迦ケ岳がある。
   最寄りの地名を山名の冠に乗せ.芦川下流にあるものを飯田迦ケ岳.上流側の岳を黒駒迦ケ岳と区別している。

     飯田迦ケ岳は御坂山塊の三方分山から北方に分かれる稜線上にあり.芦川南側山稜を従え.西方へ富士川沿いまで延びている。
   黒駒迦ケ岳は御坂山塊の盟主.黒岳から南方へ分かれる稜線上にあり.甲府盆地と芦川とを分け.身延線の芦川まで延びる芦川北側稜線にある。
   この稜線の主峰で1641mと高度の低い割には切り立つ岩峰を構え.御坂山地だけでなく大菩薩連嶺からも遠望できる顕著な小さな岳。

     釈迦ケ岳は北側に広大な甲府盆地を控え.盆地を取り囲む奥秩父や大菩薩連嶺.又笹子川の流域の山々からも.望むことができる。
   低山に係らず特徴ある突っ付きの頂が天空に突き出し.一度眺めると忘れられぬ山容の岳だった。

     頂に立つと御坂山主稜を間近に構え.その裏側の河口湖の奥には秀麗たる富嶽だけが天空に突き出す壮厳たる姿を現していた。
   淡く霞み四合目以上を雪嶺に変えている。

    黒駒釈迦ケ岳と日尻山北尾根
   ・・2011.12.30/12:19
    これから綴る山稜
     2011年06月に霧中の藤野木から御坂黒岳北稜・南稜と横断している。写真は1520m圏点から八丁山への山径からの遠望。

     望むルートは釈迦ケ岳の東肩に立つ府駒山から南側に派生する尾根。その上に鍋釜を逆さにしたような山容を持つのが日尻山1474m。
   そこから北側三方に尾根を延ばしている。北東尾根は金川唐沢川の出合.新田に没し.北尾根は戸倉.神座山川出合に落ち.
   北西尾根の末端は神座山川下流右岸の広い桃ノ木畑の丘陵へと続いている。この尾根を一歩一歩詰めて黒駒釈迦ケ岳へ。

     その桃ノ木畑から北尾根に乗り.釈迦ケ岳の頂を目指し富嶽を望む。最終的には檜峰神社をへて神座山林道を下ることにした。
   朝方4時に起き.歩き始めは9時と行程のリスクの高い遅い入山になった。日帰りとしては非能率的な山行になっている。
   交通の便は悪い。昨年は梅雨期にタクシーを利用し.新田から御坂黒岳北稜を登り.南稜へ横断している。今回は路線バスを利用してみた。

    
   旧道.石和温泉駅入口バス停.7:28         バス停前の石和八幡神社.8:10

    11月19日.曇後晴
      jr御徒町¥2.260.4:49=4:52神田5:00=6:13高尾.松本行:28=7:31石和温泉一7:28石和温泉入口bs
      bs.富士急富士山行¥560.8:29=9:10十郎橋bs.

     甲州街道を走る路線バスはjr石和温泉駅から10分ほど歩いた石和温泉入口の十字路にバス停がある。
   バス停を駅員に尋ねると石和温泉観光案内図を渡され.丁寧に説明して頂いた。石和温泉の開湯はまだ真新しく半世紀前に突如として.
   果樹園の中に温泉が湧き出し.今では東日本有数の歓楽温泉に成長し.私も今までに何度か.この温泉を尋ねている。

     駅前通りは温泉街通りで.真南に進むと旧国道20号線(市部本道り)との交差点「石和温泉駅入口がある。
   左折して70m程歩いた所にバス停があった。西高東低の気圧配置になった昨夜は南風から北西風に変わり.今朝も強く吹き付けている。
   バス停までの並木道には落葉が舞い散り.ゴミ収集日の今日は生ゴミに混ざり.大きな枯葉袋が幾つも路上に集められていた。日差しはあるも風は冷たい。

     又バス停前は石和八幡神社の参道口. バス待つ1時間.暇つぶしに八幡宮の境内を散策.拝殿して今日の安全を祈っている。
   この宮は絵馬で名高い神社で拝殿には大きな絵馬が幾つも天井近くに奉納され.又多くの絵馬が祭られていた。

    石和八幡神社
     社伝によると武田氏の祖.信義の子信光が鎌倉八幡宮をこの地に歓請して.石和八幡宮として郷の産土神としたのが始まり。
   その後織田信長により兵火をうけ焼失。翌年には早くも徳川家康が再興している。石和町最古の建物.

    1.430m圏コブの肩併用鉄塔
   金川十郎橋バス停より.8:44

      背は漠然としているが本社ケ丸.清八山から八幡山.茶臼山から三ッ峠山に繋がる市界尾根。
    左端鞍部が女坂峠. 右のコブが1.498m圏コブで御坂山への続く尾根。

     送電線御坂線
     中央のコブ肩にあるのが御坂線,都留線併用7号鉄塔.
   左肩に見えるのが1.445mコブに建つ御坂線.都留線併用6号鉄塔・・昨年.大沢山北東尾根から7号鉄塔に寄り.角研山北尾根を歩んでいる。

     両送電線は新山梨変電所から1445m圏点コブを越え.南西に下り.金川の河原で東西に別れ.山梨県下に送電されている。
   御坂線はカムイみさかスキー場東側の台地から三ッ峠山を越えてきた佐久間からの天竜南線と並行し甲府盆地の市街地へ延びている。

    日尻山北尾根
      9:10十郎橋bs 一9:11(28号鉄塔)一9:15(77号鉄塔)一9:45(79号鉄塔)一11:30北東尾根合流点
      一11:40北西尾根合流点一11:52日尻山12:00.

     5分ほど遅れて着いた富士急富士山駅(旧富士吉田)行バスは旧道から鵜飼橋通りを抜け.笛吹川を渡り国道137号線に入る。
   車内は長距離路線バスらしく疎らにならぬ程度の乗客を乗せている。登山者は私を含めて2人.先に私が十郎橋バス停で下車した。

    955m峰と南面から見る大栃山
   旧道十郎橋より神座山川新十郎橋
    上流,大栃山の東裾懐に檜峰神社がある

    路線バスの連絡
     山手線を始発で乗った場合.中央線は2番手になる。
   その前の三鷹発の列車を基準に乗り換えを考えても.富士急富士山駅発の甲府行バスは6分遅れで乗車できず。

     逆回りのjr石和温泉駅入口からの富士山駅行バスはやはり4分の違いがあり.その上駅からバス停までも離れている。
   結果的には1時間近く待つことになった。タクシー利用の場合は昨年黒岳北稜に登った折.利用したjr甲斐ぶどう郷駅からの乗り継ぎがよい。

     路線バスは時刻により御坂バイパスを通過する場合があるので注意。旧道を通らない時は十郎橋バス停の一つ先.横川バス停で下車する。
   バス会社に聞いたところ.徒歩で5分ほどで戻れるそうだ。又途中下車もできるとこのこと。
   又檜峰神社前バス停から十郎橋バス停までは目測だが徒歩6,7分だろう。

    路線バス運行径路
     旧道ルートは富士急富士山発・・御坂スキー場=新田=横川=十郎橋=桧峯神社前=上黒駒=道場=駒留=御坂小学校=御坂ゴルフ場
   ・・石和温泉駅前・・jr甲府駅南口着。

     バイパスルートは十郎橋から御坂小学校間の旧道が飛ばされた形を取っている。終点はjr甲府駅北口になる。
   タクシー利用の場合はjr勝沼ぶどう郷からが便利。距離に運賃も比べれば安い。昨年の御坂黒岳山行は2人でタクシーを利用し新田にでている。
   石和温泉駅経由は特定便のみで.又石和温泉駅前bsは高速バスのバス停も兼ねていた。

    甲府盆地を隔て霞む奥秩父連峰
   御坂峠越えの鎌倉往還道

     背は奥秩父連峰とその南部の支尾根の山々。左手に瑞牆山.金峰山.朝日岳.右に甲武信ケ岳が望められる。
   左下の高みは茅ケ岳と金ケ岳. 所謂偽八ケ岳。直線上の盆地内がjr石和温泉駅付近になる。

     御坂バイパス神座山川新十郎橋・・御坂みち・旧鎌倉住還.
   リニア実験線の上流側が旧御坂町の新上宿と戸倉.右側の集落を横切る空き道路が旧道になる。

     見えぬ右下の十郎橋バス停から陸橋(手前の柵)を渡り左に折れ.桃畑を抜けてから尾根に取り付いている。
   下山は神座山川左岸沿いの林道を下り.新十郎橋で隔てられた左端道路から旧道にでて.檜峰神社前バス停から乗車した。
   旧道に「檜峰神社前」bsとあるが神社は遥か遠く.神座山林道を抜けた先には釈迦ケ岳の懐になる。

    御坂山地南方の山々
   バイパス上の歩道橋より
   1145m峰.達沢山.京戸山.ボッコノ頭・・バイパス手前と高度50m前後の差より

   小広い金川の河川丘陵
    御坂バイパスより戸倉の地区を見下ろす

    ボッコノ頭と大沢山
   金川上流側の集落

     9時.風はないが肌寒い。遠方は霞むが頭上は蒼空が広がっている。
   ここから日尻山北尾根に取付くアプローチは少し分かりずらかった。
   旧道十郎川橋を渡り.直ぐ最初の道を右折し.道伝いに下ると御坂バイパスに突き当たる。

     右に回り込み.バイパスの陸橋を渡って左折する。正面左側には達沢山が望め.裾野ではリニア幹線のトンネル工事が行われていた。
   ややY字路は共に登り坂.右に折れて桃の木畑に入る。果樹園に入ってからは2種類の鉄塔群が道しるべになっていた。

    日尻山から北に延びる3つの尾根
   畑に建つススキと送電線御坂線28号鉄塔.9:05
    中央に小さく見えるのは77号鉄塔・・青い帯は猪棚

    2つの送電線
     日尻山北尾根の取付きは果樹園の中にある送電線御坂線28号鉄塔が最初の目標になった。
   その間々丘陵に入ると28号鉄塔基部を右手に過ぎ.T字路を左へ進んで日尻山北西尾根の末端に入り込む。

     次の目標は天竜南線77号鉄塔.道伝いに進むと1/2万5千の地図にないY字路を再び左に折れ.林道に入る。
   正面に77号鉄塔が現れ.右側の猪除きのフェンス沿いを進むと直ぐ正面に回り込み猪棚に突き当たっている。
   棚扉から林道に入れば右手の台地が77号鉄塔基部だった。

    日尻山北尾根.北西尾根末端
   送電線天竜南線77号鉄塔
    左に入る地図にない林道があり.巡視路がある. 左端切れ目の鉄塔が御坂線27号鉄塔

     巡視路ではなく送電線直下の林道を歩み.北西尾根から北尾根に入り込む。
   薄暗い植林帯に入り.右上に樹林を透し27号鉄塔を見上げるとその間々緩い登り坂がS字状に綴られていた。

     ここまで林道は簡易舗装されている。右に大きくカーブする地点を見て.藪を横切り林道を横切った所では林道と離れ左にルートを取る。
   適当に涸れた窪沢沿いを越えると細い山道が見付けられていた。そこに入り込む巡視路は尾根の中腹を綴っている。

     尾根上に立とうと思った通り.10mほど先に巡視路の標柱を見る。「←御坂25 ↓御坂24 天南78→」とあった。
   次の目標標柱は78号鉄塔になる。強プラの階段が左手に現れて二又になり.登れば尾根に取付き78号鉄塔基部にでた。

    日尻山北尾根に乗る
   78号鉄塔基部より桃畑と鉄塔群
    果樹園の丘陵帯・・向かい横切る神座山林道
    左列が天竜南線.右列が御坂線で並行するようなり国中.甲府盆地を綴るようなる。

    広がる甲府盆地・・石和周辺
   天竜南線26号.27号.77号.28号鉄塔

     樹間の隙間から鉄塔伝いに登ってきた鉄塔群が見下ろされた。
   送電線は広い丘陵の明るい桃の木畑を跨ぎ.これまで並行してきた2線はここから扇状に分かれて.甲府盆地に降りて行く。
   手前の鉄塔群は北西尾根の末端に建つ鉄塔。私が今いる場所は日尻山北尾根になる。

    リニア線工事現場
   天竜南線79号鉄塔基部より.9:45
    前方の送電線が御坂線

     78号鉄塔基部を抜けると直ぐ.左に79号鉄塔への巡視路を分けていた。
   眺望がよいか? 79号鉄塔へと少し歩んでみると尾根の左側をトラバース気味に進み.平坦な巡視路は直ぐ79号鉄塔基部にでた。
   足元から直接金川を隔てた御坂北面の山々が開かれ.対岸にはリニア幹線の工事現場が見下ろされた。

   やや煩い尾根筋に乗る

     戻り巡視路を左に分け.ここで尾根に取付く。枝木の張り出しが少し煩い登り.程なく934m点になる。
   赤頭黒標と図根点の標柱があり.ここからは転々と尾根上に.この組み合わせを見るようなる。

   尾根上は次第に露岩が縄張りを広げていた.10:14

    露岩帯
     950m付近から尾根筋は次第に露岩が現れだす。踏み跡は薄れ見えずらくなった。
   周りは灌木の絡みもあるが露岩が増す毎に.枝木の張り出しは少なくなり助かっている。それでもムチのよう.時折顔に当たるようなった。

   甲府盆地へ下る御坂みち
    十字に横切るのははリニア幹線の陸橋

    旧御坂町を一望
   手前は新上宿と戸倉の集落

     リニア中央幹線実験線の陸橋. この北側は扇状に甲府盆地が御坂から石和.塩山方面に広がっている。
   手前は金川沿い「御坂みち」.「旧鎌倉往還」で御坂峠から河口湖.富士吉田へと続く。

     藪が薄れ,岩稜帯を歩むようなった。振り返ると旧御坂の街並みが見下ろされている。巨岩帯を踏むようなると視界は更に開かれた。
   御坂山塊北面の山々が手に取るよう望まれ.遠く笹子川南岸の山々も見詰められるようなった。

     見上げていた達沢山.ボッコノ頭も連山から独立した山として大きな山容に姿を変えている。
   麓を見詰めるとリニア実験線の横抗トンネル掘削工事現場とそれに係る大小の工事現場が.はっきり望められるようなった。
   岩稜帯は一度.急登を越え.1250m付近まで続いていた。今回はこの尾根に岩稜帯があると知り.北尾根を選んでいる。

    日尻山北東尾根子仏山
   背はボッコノ頭と笹子沢南岸の稜
     ボッコノ頭.大沢山.本社ケ丸.清八山・・御坂黒岳北稜

     日尻山北東尾根に乗り換える子仏山北尾根の末端は立沢に没している。
   又子仏山1154mから写真の裏側の東に延びる尾根は唐沢川出合.新田に下りていた。

    ボッコノ頭と大沢山
   遠くに望める大沢山.10:30
     北東尾根を横切る御坂線と天竜南線

     昨年の師走.笹子駅から大沢山を周回している。
   登り始めの谷間には新山梨変電所があり.その時は幾つもの送電線鉄塔基部に立ち,又潜っていた。
   その1つの送電線を足場から見下ろしている。最近リニア線の工事現場を点々と見下ろしているが何処の現場も規模は桁違いに大きい。

    北尾根1400m付近
   岩稜帯から望む.10:19

     左側から尾根を巻き上げ雑木帯に入りると枯葉を踏むようなり.再び左右から尾根が合わさっている。
   左裏側から北東尾根が合わさり.右側からは北西尾根が合流している。この奥が冬木に被われた日尻山になる。

    大栃山と甲府盆地東部
  
    甲府盆地の甲府.石和・・遠方は奥秩父
    手前は日尻山北西尾根・・1294mコブと1412mコブ・・谷間は神座山川.裾野は桃畑

    北尾根末端
   岩場上部から取付きを望む
    裾へ取り付く3基の鉄塔が横断しているのが見下ろされている。左上端は下山ルート

    達沢山.京戸山.ボッコノ頭.そして右肩が大沢山・・笹子川南岸の山々
   10:41
    右上が御坂黒岳北稜・・山肌に刻まれたのは唐沢林道
    右下が日尻山北東尾根

    達沢山
   上の帯写真.左景アップ

    リニア幹線
     金川を隔てた谷間の対岸には達沢山から南西に延びる尾根.
   この尾根の1092m地点下に広い採石場があり.又右下には京戸山から延びる尾根が近ずいてきた。
   1.065mコブの南斜面にはリニア実験線が抜けるトンネル横抗の掘削工事現場が見下ろされた。連携する工事現場.

     jr東海が15年後の2027年に.まず東京一名古屋間の開業を目指している。
   ルートは相模原からこの甲府盆地の南部を通り.南アルプスを貫通すると云う。巨大な工事が点々と行われていた。

    達沢山.京戸山
   上の帯写真中景

    大洞山〜ボッコノ頭.大沢山
   上の帯写真右景

    達沢山と京戸山
   山の裏側は一段と低くなるが日陰雁ケ腹摺山と雲母山と御坂北部の山々

    日尻山北西尾根
   右上が大栃山
    右のコブが1291mコブ.右上は大栃山.

   尾根を塞ぐ岩場

    刻まれた岩盤
   岩稜帯を抜ける.11:03

     岩稜帯最上部で足元の平らな岩盤に「十郎川」と直線で掘られた印を見付けている。
   道標もない尾根に刻まれた.この印はどんな気持ちで掘られたのだろうか?

    再び樹林帯に入る
   尾根を塞ぐ対の曲りブナ

     岩稜帯を抜けると針葉樹混ざりの灌木帯に入り.樹葉を落とした裸林に被われた。そして藪に絡まれることなく.ブナ林に入る。
   ブナの巨樹が2本が根元から重なり尾根筋を塞いでいる。根元が絡んでいるいるのか? 幹が大地に這い付いているのか?
   分からぬブナの老樹に出会う。そしてミズナラの巨樹にも漸く出会うようなる。

   根元まで絡み合うブナ

    日尻山北東尾根のツメ1
   霞む山陰は大木山の北に延びる尾根.11:31

     落葉の重なり合う大地は踏み跡も埋まり.尾根幅が次第に広がりだす。
   左手に延びている尾根は何時の間にか一気に這い上がり.北尾根の左前方に見える小さな岩場で合わさっいた。
   そして更に.開かれた斜面は落葉に埋まり.右手からも北西尾根が合わさって.尾根とは思える広い台地なっている。

    日尻山1474m
   ブナにミズナラ.雑木の絡む冬木を透す薄日の影

   「日尻山」山名標.11:52

     緩やかな丸びを帯びた台地の高みが日尻山だった。この1カットだけを見ると平坦地か.小山を思わす大らかな頂だった。
   周りを見渡すと2.3本先の立木に「日尻山」と山名標が括られている。ここは何の変哲もないブナ.カラマツの小木混ざる冬木が広がる台地。

     枯葉の広がる斜面は里の裏山の丘にも思えた。岩稜帯を登り切ったとは思えぬところが又変化を付けていた。
   薄日が差しだし明るさを増し,座り心地のよさそうな倒木を見付け.1本取り.漸く腰を降す。

     変わった山名を持つ日尻山はつい昨年までは全く知らぬ山だった。
   釈迦ケ岳は遠方からよく望んでいたが.その近くにありながら分からない存在だった。昨年4月に黒岳を南北に縦断している。
   その折.北稜の唐沢林道からおぼろに霞む日尻山を一瞬望んでいる。

     山中ずっとガス濃く.一日中霧雨舞う山行だった。それ故か? 林道から望んだ日尻山は見詰めていたわけでもないが.印象深く覚えている。
   丸みを持つ輪郭しか分からなかった山. 今回釈迦ケ岳を登るに当たり.日尻山近くに日尻山の名を見付け選んでいる。

     日尻山は地元の人の言葉で「ババノテラ」と云うそうだ。HP「沢と風と空」氏によるとテラとは頂上のことのようだ。ババとは馬場のことか。
   頂上へ着いて思ったことだが日尻山の頂上か。だだっ広く.馬を放せるような地形であるためではないかと思われている。

     金川十郎橋から日尻山北尾根・・鎌倉住環より
     府駒山からK駒釈迦ケ岳―檜峰神社