笠取山南尾根から県界尾根へ ・・伝通院.墨川山(絵図小屋山)東尾根・拝殿尾根

  水源巡視路と防火帯の支尾根.墨川山(絵図小屋山)東尾根と拝殿尾根から都県界尾根へ
     宿前の尾根末端.「100年の森」から荒れ気味の水源巡視路を綴り.伝通院から拝殿尾根を経て県界尾根の墨川山に立つ

    柳沢峠から黒川山南面の管理道にでて黒川鶏冠山肩
    黒川山と鶏冠山.奥社から北面管理道を経てハンノキ尾根を下り落合

    百年の森から伝通院を越え下大ダワ経て境界尾根の墨川鶏冠山・・都県界尾根への大らかな作業道
    北上し倉掛山に立ち西側の峠沢中間尾根の旧々作業道から笛吹川峠沢橋

     山行の後半は笠取山県界尾根の倉掛山を越え笛吹川流域へ
   墨川山の東尾根末端
   100年の森.ハピロ沢公園口の道標

     宿前の青梅街道を右に入ると塩山駅発の路線バスの終点「落合」があり.街道を更に進めば先は奥多摩湖へでられる。
   正面の先.黄色い看板の角のT字路を左折し高橋川を遡れば林道大ダル線にぶつかる。
   この林道はその先の一ノ瀬川出合角からの林道一ノ瀬線に繋がる予定線。

   8月22日(火)晴.起床5:40
     落合「源水館」7:00一7:13いこいの広場一7:48(1322mコブを通る尾根に乗る)一8:06(下18/17林班界標)
     一8:43伝通院一9:05上大ダワ一9:23笠取林道一9:25墨川山の南東尾根にい乗る一9:45墨川山.

     宿屋の斜め前には東京都水道局落合出張所(所在地は山梨県甲州市落合)があり.多摩川水系の源流地帯の水源林を管理している。
   一之瀬落合周辺は「奥多摩ののどかで明るい源流の高原」のイメージに合わせと周辺には防火帯を持つ尾根を多く抱いていた。

     落合出張所脇には落合バス停があり.塩山から柳沢峠を越えれば大菩薩峠登山口線の延長された路線の終点に。
   又左脇には「憩いの森」を抜け伝通院に至る登山口が造られていた。道標に「ハビロ沢.100年の森.水道水源林」とあり.今朝の入山口。
   ハビロ沢出合に築かれた堰堤は平成13年度竣工と真新しい。又森の入口にはチップ材が敷かれ.公園を抜ければ渋い防火帯から山道に入っている。

   遊歩道.7:00

     地形図「柳沢峠」には破線が縦横に描かれている。落合・高橋地区の御料林は世伝御料地(皇室の世襲財産)であったことから
   その為の巡視路と考えていたが少し違っているようだった。

     今朝は100年の森公園から柳沢川と中川の出合に落ちる墨川山東尾根を末端から巡視路を辿りながら伝通院に立つ。
   再び防火帯から小径の径路で拝殿尾根伝いに県界尾根に立ち.墨川山(絵図小屋山)を経て.三度防火帯に入り倉掛山へ北上した。

     後半は笠取山南尾根の鳥小屋から中村川と一ノ瀬川との出合に没する中村川北岸の東尾根を綴り.石保戸山から藤尾山への径を選んでいる。
   それが急遽.倉掛山の頂に立つと私にとっての秘密の森を見つけ出していた。

     そして反対側の西方へ. 笛吹川に延びる倉掛山西の鞍部から峠沢中間尾根へ迂回し秩父往還へ.行き先を変更している。
   倉掛山南東尾根を下る下調べはしていたが山頂の西斜面の薄い踏み跡に惑わされ.足は北側ではなく荒れた旧道に先を求め下ることにした。

   森の中央を流れるハビロ沢の瀬々らぎ.7:12

    いこいの広場
     公園内はハビロ沢を中心に「100年の森が公園」として整備され.檜の幼木林は筒状にした鹿害のカバーで1本.1本.丁寧に保護されている。
   この写真.左に入った所に「いこいの広場」があり.東屋がある。奥多摩水源の森して.苗木と百年の森を記念する解説板があった。1914年より

   苔むしる木橋から防火帯へ.7:21

    防火帯のような丘陵
   水道水源林巡視路.7:35

    大らかな裾野
     傾斜が幾らか増すと経路には幾つもの分岐や交差があり,薄い小径を避け.高みを目指し歩む。
   薄暗さにやや傾斜が増すと植林して数年しか経たぬ幼木帯の畑に再び入っている。手前の森と同様に網製の円筒に包まれ保護されていた。

     低地ながら防火帯のような装いを示す台地に入る。
   植林帯の間には自然林が疎らに茂り.脇には車も入らなくなってから大分経つ幅広い防火帯が綴られ.森の大きさをも示していた。

    破線路
     落合,高橋地区の御料林は世伝御料地(皇室の世襲財産)・・多摩水源の山々
   地形図の破線路は伝通院で十字に交わるも未表示だけでなく.必ずしも地形図の破線路どうりではなかった。

     旧径路と云うべき表示ではなく.その後に造られた作業道の記載だと思われる。時の流れと共に風化し.
   歩かれなくなった小径だろう。翌月訪れた丹波川左岸のエンマ御殿付近の破線路にも.同じような経路が幾つも伺えられている。
   探りながらの巡視路に交わる防火帯. 穏やか起伏に癒される山並が墨川山までの間を綴り.愉しめるルートになっている。

   殆ど道標はない。1430m分岐.7:48

     伝通院から北東に回り込む尾根の1430m圏. 地形図では落合出張所から2つの巡視路に分かれ.交差する地点。
   ここは切り開かれた大地に土盛りしたようなX字に交わる道。

     右下の巡視路はハビロ沢登山口の本流.直ぐ下流側にある取付き地点で.尾根上を綴るコース。右上は更に尾根筋を綴っている。
   後に伝通院の東側で.左上のコースと交差していた。左上はここでL字に直角に折れ.伝通院の南側を回り込む。
   路面から見ると左上のコースの方がよく踏まれている。私は左から登り詰めてきた。左上へ鋭く折れた同じコースを選んでいる。

   1510m南方尾根分岐.8:06

    伝通院の南面
     左上に入り.緩やかに登る水平歩道は程なく檜の植林帯に突き当たる。更に経路を左に回り込んで落葉松帯に変わると
   「萩原山分区17林班を小班」の標柱を見て.経路は南側に回り込み小尾根を乗り越えていた。
   「17林班ほ小班」の標柱を見て.更に「17林班に小班」を左脇に見ると経路は南側から西面へ巻くようなった。

     すると一変して周りは朝の明るい日射しに照らされた。そして思いの他早く.「萩原山分区18/17」の林班界標柱が立つ.南からの小尾根に乗る。
   この緩やかな南尾根は歩く行程としては判りずらい。林班界標から道幅は狭まり頂に向かい防火帯らしき切り開きが右脇へ延びていた。

     確り踏み固められた直線する巡視路を分けている。下調べによるとここからは標柱を右に折れ.少し荒れた防火帯の踏み跡を登っている。
   よく見ると防火帯.雑に見渡せば明るく開かれた斜面.そこに浅い踏み跡が綴られていた。

   幅狭い防火帯.8:11

      幅は狭いが防火帯の斜面に網製の円筒に保護された幼樹が並び.登る右手沿いに鹿棚が二層の囲みで現れる。
    間には薄い踏み跡があるようだがそれは下草に隠れ分からなかった。

    伝通院下から延びる南東寄りの尾根
   防火帯ならぬ踏み跡から防火帯へ.8:18

   落葉松林にスズタケが密度よく茂る

     上へ上へと詰めると今までより確りした小径に変わり.やや起伏が起き自然林の巨樹に被われ.豊かな木蔭の森に変わっている。
   そして明るい台地状の尾根に乗る。笹藪が密り.樹間も狭まるがこれも変化に富んだ風情の一面を見せていた。

    初めて臨めた伝通院(葉広沢ノ頭)
   昨日の黒川山鶏冠山以来の近ずく頂.8:23
    倉掛山の東にある伝通院は何故.寺社のような名が付けられたかは地元.落合事務所でも不明とのこと。

    同番の林班界標
   伝通院南東よりの巡視路とぶつかる.8:29

     はっきりした巡視路に突き当たる。ここは伝通院からの防火帯続き.尾根を乗り越す地点で.脇に「萩原山18/17」の林班界標柱が立つ。
   先程と同番の標柱を示している。右手は恐らく100年の森に繋がる尾根筋のルート。左手は伝通院山頂の少し西側にでて.Uターンする形で頂にでいる。
   又向かう正面は尾根筋らしくなり.標柱を左に見て.その裏から薄い踏み跡を直登した。道標類は見当たらなかった。

   ブナの巨樹が現れ浅い笹藪を抜ける.8:34

    後方は大常木山と飛竜山
   右手前が藤尾山.8:41

     樹林の切れ目から右手が開けた展望。朧に望む奥秩父の背稜は45年前の学生時代に登った大常木山らしい。
   飛龍山周辺の丹波川北面の沢になり.1969年には丹波川小常木谷遡行し.下山は岩岳尾根.茅谷尾根を下り.渡渉で始まり渡渉で終えている。
   又1967年には遠いいアプローチの飛龍山一ノ瀬川大常木谷を遡行していた。風雨で野宿2泊を強いられサオラ峠から丹波に駆け下りていた。

    藤尾山
   天狗棚山.三角点峰1606m.アップ
    右側が三角点峰

     林道. 切り開きから高橋川を隔て石保戸山から藤尾山に至ると大きな山並が望まれた。鞍部は新犬切峠と犬切峠.
   峠の手前裾野には一ノ瀬高橋に里宮.鶏冠神社が祀られてをり.峠越えの先の作場平.一ノ瀬とは林道大ダル線で結ばれている。
   又高橋川を横切る林道大ダル線は手前の山を越えをし.この先出合う伝通院の西側を横切ることになる。

    伝通院
   葉広沢ノ頭1529m.8:43

     伝通院の頂は防火帯の新たな切り開きになっている。小尾根を乗り越えると突然開かれた台地が伝通院。
   東西,両方向に広く開かれ明るい防火帯がこの頂から尾根伝いに延びる平頂の伝通院台地にでる。
   北側はシラカバが乱立し.地形図でも直ぐ分かる平坦過ぎる頂。一見すると何か耕作地のようにも思われた。

     裾野から緩やかな斜面が続き.時には巾広い巡視路が防火帯を兼ねる地形が暫し見られるようなった。
   そして伝通院まで登ってきた。一般的に見ると山としての価値観は低いかも知れない。昔は里山の一部としか考えられていた山だろう。

     それが今.素晴らしい山形を構成している。低山の味わいを少しばかり知り始めたかも。新たな山並を持つ頂に登り詰めている。
   頂に立ち.大きく胸を開き大気を吸うことは忘れなかった。

    倉掛山
   伝通院の頂から続く西側の防火帯から見下ろす下大ダル
   伝通院の防火帯から県界尾根を見上げる

    下大ダル
   「萩原山分区19/26」林班界標が立つ峠.8:54
    黄色い看板は「バイク進入禁止の警告」表

     伝通院の頂からでも見下ろされる下ノ大ダルは広場のような鞍部. 南側が更に開かれ想像を絶する大きな広場だった。
   過って訪れたことのある奥多摩を越えた秩父との境にある林道天目山線沿いの大クビレ。広い広場を想い出すも.
   規模の違いを思い知らされている。ここには伝通院を越え.更に北側の石保戸山を乗り越えると林道大ダル線が横切っていた。

    大ダル林道
     大ダル林道は国道411号線の柳沢峠から丹波山村側に約2.4kmほど下った所が起点になり.2003年に巨大な林道杭が立てられた。
   この直ぐ下流には右手から入る.新横手山峠を越えてきた泉水中段林道の終点とも繋がれている。

     延長約7.9km.ダートで大ダワを越え.舗装された林道は犬切峠を越えて高橋川.作場平に至る長いピストン林道。現在一之瀬側から延長工事中.
   将来は一之瀬.二之瀬.三之瀬地区を廻っている一之瀬林道と繋がれると思われる。そこには学生時代遡行した大常木谷がある。

    上大ダル峠
   上の大タルの小屋跡.9:05

     大ダルを渡り防火帯から細い巡視路に入ると1560m圏コブの南側を巻き.「萩原山分区19-わ6」林班界標柱を見て.
   尾根筋は南側の水平歩道に入る。防火帯から細い経路に入り.擦れ違うハイカーとも会わず.連休にして贅沢な一人旅を味わっている。
   その先の十字路.上大ダル峠では掛け小屋跡らしきトタン等の残骸が放置されていた。その脇には又林班界標が目立つ。

    黒川山鶏冠山
   上大ダル峠付近より.9:11

     柳沢川を隔て南東方面から眺めた黒川山鶏冠山。台形状の山頂・左手の円錐形の頂は1700m圏峰.
   中央が1716m点の見晴らし台で.祠が祀られそこに鶏冠山の山梨百名山の標柱が立つ。
   離れて右手の頂が三等三角点「黒川山」がある標高1710.1mの黒川山。

   黒川山の分岐から手前の山腹道を綴ると右手のハンノキ尾根にでて.下れば宿った落合にでた。右上肩が大菩薩嶺.

   日差しがよい雰囲気を盛り上げている巡視路

     尾根南側山腹の植林帯との境を綴る巡視路. 自然林が幅を利かせるようなると明るい日差しが射し込んできた。
   草木の葉が煌めき輝いている。自然林に覆われると鹿棚が現れ,コマ切れの如く細かく区画され造られていた。
   その脇を巡視路が抜けている。そして再び左の谷間は檜の中木林帯に入り込む。

   ワサビ沢のツメ.9:18
    明瞭な巡視路がワサビ沢沿いから登り合流している。植林帯に入ると如何しても日は弱くなり.緑一色に変わっている。

    斉木林道(笠取林道)に合流
   右後方に折り返し林道へ.9:23

     正面が林道歩道で右下から登ってきたのが伝通院からの東尾根の巡視路。
   足元で合わさり.右手に折り返し林道伝いに笠取山方面に向かうと間を空けず.5分ほどで小尾根に乗っている。
   そして墨川山から一直線に延びる尾根筋に踏み込む。

     斉木林道・・又は笠取林道. 柳沢峠の直ぐ北側が起点で.無線中継所でドコモ私有道を分け.境界尾根を北上して.鳥小屋分岐で
   奥山作業道と分岐していた。林道は笠取小屋が終点になる。小屋への運搬は軽トラで奥山作業道を活用したルートが使われていようだった。

    墨川山の南東尾根(拝殿尾根)
   右脇が笠取林道.9:25

     小尾根を乗っ越す所に「19/26林班界標」が立ち.右前方に小尾根を越える斉木林道を分けている。
   更に左に折れ小さくなった小尾根を詰め.直登すれば墨川山の頂に立つ。

   東尾根を詰める
    草色一色に被われた小笹の美しい尾根

    防火帯の墨川山
   絵図小屋山1740m.9:45

     踏み跡を追い尾根を詰めると境界尾根の防火帯を綴る登山道とぶち当たっている。
   菱形の「保安林」標柱を見て斜上すれば笠取山から延びる県界尾根に乗る。コブは倉掛山1つ南側の墨川山。
   絵図小屋山の頂に立つ。緑一色の笹原から変わる.カラフルな雑木の樹葉に頂は被われていた。

    柳沢峠から黒川山南面の管理道にでて黒川鶏冠山肩
    黒川山と鶏冠山.奥社から北面管理道を経てハンノキ尾根を下り落合

    百年の森から伝通院を越え下大ダワ経て境界尾根の墨川鶏冠山・・都県界尾根への大らかな作業道
    北上し倉掛山に立ち西側の峠沢中間尾根の旧々作業道から笛吹川峠沢橋