| 後立.白馬岳Top . 秋の後立山連峰南下 白馬.針ノ木と雪渓を繋ぐ頂稜の旅 不帰で自分のブロッケンに出会う 水の確保は少ない残雪と降雨に求める 白馬大雪渓 . |
||
| 快晴から秋霖の後立山連峰縦走.白馬岳から蓮華岳へ s43年(1968年)09月20〜27日. L松村進sL大川崇夫(4)m松本雅夫.鈴木茂.飯田哲夫(1) 秋の後立山連峰1.白馬大雪渓―唐松岳―白沢カール 秋の後立山連峰2.白沢カール―針ノ木雪渓.蓮華岳 3週間ほど前に北海道の山々に入.一年生も山男らしくなった。そして後立山連峰に直ぐさま挑み一年生にしてみれば笑い顔の入山になる。 内地に戻り1ケ月. 後立山の縦走は飲水の確保が大前提になっていた。9月下旬の残雪を求め.同期大川と共に山に籠る。 猿倉から白馬三岳―唐松岳―五竜岳―鹿島槍ヶ岳―爺ヶ岳―赤沢岳―針ノ木峠⇔蓮華.―扇沢のコース
猿倉から白馬鑓への山径を左手に分け.北股入沿いの林道から登山道を経て大雪渓に向かう。 9月だと云うのに右岸沿いから臨むゴルジュには残雪が詰り.白馬尻小屋から大雪渓を踏むようなる。 濃霧で見通しが悪い中.自然落石の細かい石屑が雪渓上にゴロゴロ落ちてきた。それ以外は全くの静けさだ。 時たま聞えるハイカーの掛け声が.かなり遠くから私に耳に聞こえている。 夏合宿を北海道で迎え内地の山.北アに今入る。 大川は夏合宿に参加できなかったことで猛ハッスル。彼にしてみれば今が夏合宿だそうだ。 9月20日.新宿22:00= 大糸線「信濃四谷」の呼び名で入山するのは今回が最後になる。翌10月には「信濃四谷」は「白馬」と駅名を改正された。 「白馬」としたところから「しろうま→はくば」の読みが一般化した。 40年後.(2006年)の中央東線.新宿=白馬間アプローチ 猿倉―ネブカ平c1 |
||
![]() 雪渓最上部.頂稜を望み昼食 |
||
| 9月021日曇後晴. 猿倉一大雪渓上部 国鉄信濃四ッ谷6:25=猿倉7:20一8:35大雪渓一9:10小:20一10:10四合雪渓.クレパス地点11・:40 一12:40上部終了13:25一14:10葱平一15:20お花畑大岩下c1 私は意識して本流の雪渓.杓子大沢を更に奥へと入り込む。右手に回り込む登山道を分け.雪渓を最後まで詰めようと。 急に両側は狭まり谷沿いの斜面は勾配を増している。40分程登って大きなフランフルトを左へ巻き1本取った。 浅いが大きなフランクフルトが口を開けている。 僕も大川も対岸に渡れないことは分かっていたが.如何にかなるかもと試してみたかった。 やはりショッパイ。再び山径まで戻り.大きく高捲き込む以外なかった。再び大雪渓最上部の小雪渓に回り込み昼食を摂っている。 |
||
, ネブカ平c1から望む鑓ヶ岳 . |
||
| 残雪と白馬 ガスが切れ稜線の蒼さとスカイラインを綴る杓子尾根に照り付ける紅葉が眩く望められる。 中端.紅葉した頂稜が雪渓の白さと紺碧の空に映り出され.煌め照り返す陽射しは清澄過ぎる透明度の高い色合いを濃く漂わしていた。 疲れの出始めた1年生を励ましつつ.登山道を辿る。葱平(ねびらかぴら)のお花畑も枯れ落ちていた。 ここから登山道を右手へ外し.真直ぐ20分程登った大きな岩陰に.今日の憩いの場を設けている。 そして頂稜の雑踏を避けネブカ平の左奥に天張った。 白馬岳頂上ホテルには灯が点り.夕陽に燃える杓子が又赤く焼けて咬合っていた。 ネブカ平―天狗小屋c2 白馬三山と後立山9月022日快晴. お花畑―白馬岳―天狗小屋. ネブカ平Ts1. 5:15一6:05稜線⇔6:40白馬岳:45.一7:30小:45一8:35小:45 一10:50白馬鑓ヶ岳11:10一11:31天狗小屋c2. 稜線へ 御来光を背に受けての登りから今日の行動が始まる。 背を仰ぐ雲海の彼方に戸隠や妙高の山々が小島のよう浮き上がり望まれた。 頂稜の丸山の肩に向い登りつつ.陽光が雲海を切り.白馬三山の山肌は次第に朝方の明るい陽射しに変わり変化をもたらしている。 刻一刻と変わる山肌は赤味を帯び.今日一日のの好天を告げていた。 強い色彩を放すオレンジ色がモルゲンロードを告げ.山肌いっぱいの東面を燃え上がさせている。 僕等はその岩峰.丸山の岩肌を避け.草付きに回り込み稜線にでた。ここには薄い踏み跡が延びている。 白馬鑓ヶ岳 |
||
![]() |
||
| 頂稜 空身で白馬岳ピストンする。見渡す限りに広がる展望は既に朝方の柔らかい陽射しに変わった清々しさが漂いだしていた。 この山気こそ.山に来た味わいが示され.各々が腹一杯に深く吸っている。 頂から南方に開かれる展望は.間に雲1つ遮るものもなく.幾重に重なる後立の山並に迎えられ.遥か彼方に槍の穂までも望まれた。 頂稜を綴っていけば唐松.五龍.鹿島槍ケ岳を越え.大きく左手にバァテーケーを築き.爺三山の右奥にはこれから目指す針ノ木峠が望まれる。 この大峠の針ノ木峠も.ここからでは.ほんの小さな窪地にしか見られなかった。 針ノ木岳と蓮華ケ岳に挟まれた峠.「フヤァー遠いい!」と思うと同時.素晴らしい展望が眼前に横たわっている。 一年生が指を指す.あの大峠まで紺碧の天空に突き出す峰々を仰ぎ.一歩足を踏み出せば素晴らしい縦走が待っていた。 天候に恵まれ最高の登山日和. 頂稜の取付き.丸山までダッシュして戻り,再びザックを背負う。重荷でペースは乱れ気味.一年生の歩調は早くも重くなっていた。 白馬鑓ケ岳のザレた登りに苦労する。後輩たちはまだまだ山慣れが遅いようだ。昨日は雪渓のツメで幕営したが入山の疲れが少し残されたのかも? 日数的には十分余裕があり.早めに天狗小屋の幕営地に2日目の宿を取ることにした。 鹿島鑓で新雪に出偶すには.まだ時期的には早々のようだ。今天候が崩れれば雪が舞ろう。 念願の1つの新雪も,この安定した天候では望めぬかも。好天にこしたことはないのだが。 天狗小屋の裏岩に身を寄せてトカゲをした。今だ南股入のツメにはび込む残雪に見惚れてもいる。 |
||
![]() 白馬鑓より天狗小屋へ . |
||
天狗小屋―五龍白岳カールc3 白馬〜唐松岳. 右遠方は剣.立山9月23日霧時々晴. (信州側雲海.2500m前後.快晴) 天狗小屋Ts2. 6:55一6:50天狗ノ頭7:05一8:05第T峰:20一8:35不帰ノ剣一9:00第U峰:20一10:05唐松岳:20 一12:35小:50一14:40五龍岳.白沢カールc3 天狗の大下り 天狗ノ頭2812mより望む南面の峰々唐松.五龍.鹿島槍.中央奥右窪み蓮華ケ岳と針ノ木岳に挟まれた針ノ木峠 ![]() |
||
白馬三山 .![]() 白馬鑓ヶ岳.北面を望む |
||
| 後立山 唐松小屋をちょっと越え外れると前方に朝方の素晴らしい眺望が開かれる。天狗ノ頭ではカメラに納めている。 アルプスは雲海に沈み.後立の峰々が頂だけを覗かして.顔を雲海から突き上げている。 雲海から飛び出した右前方の黒部川から突き上げているのは剣岳。どっしりした鋭い峰々が並び.要塞のような見応えを創っている。 真っ白い泡雲を通し.岩と雪の御殿が顔をだし.ここから見る鮮明な山肌は過って合宿した峰々を映し出していた。 昨日.今日と除々に近ずく剣岳. スバリ岳ではどのような姿に変え.感じ取れるのだろうか? 不帰ノ剣一峰と天狗ノ頭 |
||
![]() 不帰二峰北峰より天狗の大下り |
||
| 不帰ノ剣と飯田君 天狗の大下りは鎖が設置されている痩せ尾根. 早足は僕等をドンドン雲の中へと潜り込ます。 1年の飯田君は出掛ける前に東京で.この山稜を2年生から大分脅かせたらしく.幾ら慰めてもビクビクしていた。 女の子がキャアキャア言いながら下って行くも.彼が横目で見ている姿は滑稽そのものに思える。 不帰ノ剣が目の前を塞ぐ。鋭い岩峰と足元に深く抉り落ちる恐怖心. それでもここまで来ると.見ると聞くとは.こうも違うと納得したらしい。自分の経験に自信を持ち.彼に笑い顔が蘇る。 U峰南峰で1本取った。不思議なほど.1年生の食欲と口数が多くなる。山慣れしてきた証拠.する動作も様になってきた。 一年生全員が2年生にからかわれたようだ。夏合宿に全員が北海道山行に参加し.もう縦走には自信を持ってよい筈だった? クラブ内では松本.飯田.鈴木の1年生3人組は大人しい部類に属す三羽カラスかも知れない。 |
||
不帰から黒部方面に現れたブロッケ |
||
| 雲の中へ.濃霧舞う世界に入る。ブロッケン 霧雫が流れ込み視界を閉ざす。一面に広がりだした霧粒の中.黒部側を包む乳白色の霧壁に私のブロッケンが描かれた。 影は全て.自分で見詰めると自分の影が中心に動いている。丸い輪郭の中心に自分.私がいた。 各々に描かれたブロッケン.歩く列に従い各々に同じ動きで描かれ現れている筈だ。ただ隣りのブロッケンが分からないのが味噌。 自分しか分からぬブロッケン。動くとブロッケンも私を追ってきた。 不帰の剣U峰 ![]() T峰よりU峰を仰ぐ ![]() 不帰岳を越えを振り返る ![]() 歩んで来た不帰と白馬岳霧の窓 南峰に出るとガスの溜まりを抜け.再び青空が現れる。切れたガスからは眩い陽光が僕等を照らし.前方に唐松岳が姿を現わす。 谷底は覗き込めぬが雲海に浮かぶ剣岳は軍艦のようどっしりした大きな山容を増し.一度.雲の下を潜り立山連峰へと連ねている。 僕等は今日最後の登りにファイトを燃やし.再び霧の流れる鞍部を越え唐松岳に立つ。 腹が減った。早速.「炊事!」の一言で.大勢のハイカーが休む脇で.1年3人組は手慣れた動作でコンロを組み立てる。 後は彼等に任している。風を避けた石ゴロの隙間にラジが゙ーゴーと音を立て.もう直ぐだと云っているようだった。 唐松岳 |
||
![]() 唐松岳と立山連峰 |
||
唐松岳山頂 大川と松本君 スープを作る中沢と鈴木君唐松山荘へ 縦走の途中で水を制限したせいか.1年生はポリタンの残り一滴も逃さない。 口を大きく開け雫の落ちるのを待っている。水は貴重だが.飯合と水ポリの残りは優先的に後輩の特権でもある。 湧き出した濃霧で餓鬼谷は覗めぬものの.カラフルな西欧風の唐松山荘はまだ赤く屋根だけを残し見下ろされた。 そして遥か彼方には五龍岳が流れ込むガスに顔を突き出しては消えていた。 |
||
牛首の岩場 |
||
![]() 牛首より五龍岳の頭を望む |
||
大黒岳の登り合宿ではないダッシュ ![]() この五龍岳への頂稜は手首を過ぎるとハイカーがぐっと減り.我々だけの独占した縦走路になっていた。 白沢の小屋までもう直ぐだ。 競馬 ダッシュしたものの歩調は乱れ.息も堪えだえだが競馬になった。 松本はグロッキー気味だが鈴木.飯田に如何にか付いて行く。 鈴木に私のザックを重ねた。Csは近い.背負ってみろと。頷く彼.初めは笑い顔が見えたものの消えて行く。 大川も飯田に自分のザックを乗せ追い掛ける。2つのザックを背負い踏ん張る彼等。合宿か? 再びガスが濃くなる中.後輩達はラスト.ラストと掛け声と共に踏ん張った。 |
||
白沢カールc3 白沢カール.天幕内で和む1年部員![]() Tsからの日没 白沢カール c3は五龍小屋から遠見尾根への小径に入り.白沢カールへ15分程下った所に幕営する。 秋でも残雪がある水場として.幕営地に適した場所。10分程下れば水場にでる。 グミ 天幕の周りにはグミが一杯実を熟し付けていた。赤紫の実は摘む楽しさもあるが味は如何だろうか? 絞ったグミのジュースは塩洗いさえ気を付けるれば甘みを覚え.汁は少ないが試す価値はある。ただ摘み採る努力の割りに汁は少な過ぎた。 水場 飲水は小屋で1リッター何十円で売られていた。モーターでこの下の雪渓から汲み上げられている。 今日の行程中では水場を探すも見つからなかった。 唐松岳の黒部川寄りはガスで見分けられなかったが.雪渓は消えているそうだ。 秋山の後立山では水場に最も考慮すべきで.五龍カールには残雪が毎年かなり遅くまで残っている。 今日は行動中.全てを2リッターだけで賄った為.テントを張ってから皆バガバ呑んでいる。 秋の後立山連峰1.馬大雪渓―唐松岳―白沢カール 秋の後立山連峰2.白沢カール―針ノ木雪渓.蓮華岳 |