jr奥多摩駅前広場から真向いに見上げられる山. 九竜山.江戸小屋山 ・・奥多摩三山Top 
         猛暑トレーイングの町村界尾根・・タンパンから長ズボンでr奥多摩湖駅下車〜御嶽駅乗車

   笹尾根.鞘口山周辺
    2007年04月. jr奥多摩駅から鋸尾根を詰め大ダワから鞘口山.御前山―水窪山天平尾根(小河内峠から都水道局の南岸遊歩道
    2010年08月. 奥多摩病院裏から江戸小屋尾根を詰め.鞘口山から東進し大岳山―御岳山から日の出山北尾根を下りjr御嶽駅
    2012年01月. トレースされた惣岳山シゲクラ沢右岸尾根からラッセルで進む御前山湯久保尾根.尾根通
    2018年03月. 神戸岩入口からトバノ岩山クレド沢右岸尾根―町界尾根大ダワ.鞘口山を経て.クロノ尾山中尾根からクロノ尾沢右岸尾根・・周回
    2022年09月. 橋詰bsから山ビコ尾根を乗り九竜尾根と合流し.江戸小屋尾根を詰め鞘口山.膝の故障からクロノ尾山中尾根を下り神戸へ


     涼を求めトレーニング.九竜山・江戸小屋尾根を詰め.鞘口山から町界尾根を東進し.大岳山.御岳山から日の出山の北尾根を下り.多摩川第三発電所へ。
       反省として少々距離が長過ぎた感あり.蒸す暑さに負け.軽い熱中症気味の中.ホームに立つ. 2010年08月05日.単独

     東京では連日猛暑が続き.日中の暑さに耐えがたく.外へ出掛ける気は遠のかしている。その中.焼岳.穂高岳山行が真近に迫っていた。
   暑気払いが続き胃腸不良を払うべく.又足慣らしと猛暑の陽射しを少しは体験せねばと奥多摩に出向く。

     初めはjr五日市線武蔵五日市駅から金毘羅尾根を綴り.青梅線奥多摩駅まで綴ることを考えていた。広い尾根幅径と最後の鋸尾根を嫌い.
   逆縦走で2つの北尾根を選び.九竜山北東尾根から江戸小屋尾根を詰め鞘口山からは町界尾根を綴り日の出山へ。

     金比羅尾根から五日市駅で下るのではなく.山陰になる反対側の日の出山北尾根から御嶽駅へ下りている。
   直射の強い陽射しは深い森の木陰で遮られているものの.蒸す暑さは思いのほか強い。山中にで滴る汗が留まることはなかった。

     水2000tを用意した。それでも登り終えて御嶽駅ホームに立った時は軽い熱中症の症状を診せている。
   風がなく蒸す暑さでホームで電車を待つ間の辛さ.車内の冷房が恋しく入線が待ち遠しく望んだ山行にもなっている。

   8月15日快晴. jr神田4:52=立川5:45=6:15青梅:50=7:28奥多摩.
    鞘口山江戸小屋尾根
   jr奥多摩駅前広場より
    奥多摩駅前広場から倉沢谷に入渓した折・・2015.04.27/7:37

     江戸小屋尾根は九竜山付近で北東と北西に2つの支尾根を分けている。九竜山北東尾根の下端の慈眼寺の境内から取付く。
   街道から右寄りの北西に延びる山ビコ尾根の尾根の末端は橋詰になる。奥多摩むかし道からはよく眺められる尾根の末端で.
   写真の左脇は多摩川南岸に没する鋸尾根下端に聳える愛宕山。

   九竜山北東尾根から江戸小屋尾根〜大岳山
     jr奥多摩7:28一7:45小留浦一慈眼寺8:1510号送電線鉄塔一8:45小:9:00一9:40九竜山一10:10江戸小屋山:20
     一11:00鞘口山一11:30大ダワ一12:40鋸尾根分岐.大:13:25一13:30昨年のコブ一13:40大岳山.

    九竜山北東尾根・江戸小屋尾根

     猛暑トレーイングを目指した九竜山.江戸小屋尾根は多摩川右岸の支流.大沢と栃寄川との分水嶺をなし.町界尾根の鞘口山に突き上げている。
   鞘口山は栃寄沢の上流部のサイクチ沢の頂点に位置し.付近の地形が狭く切れ落ちていることから刀の鞘の名になぞられているようだ。
   尾根名は山容が竜の体のように曲りくねることから由来するとか。両山名はともに地形的な特徴から名前が付けられていた。

    本仁田山南面と石尾根・鋸尾根の末端
   鋸林道の支線.井戸入線からの展望.7:57

    林道井戸入線からの展望
     病院裏側の高みを横切る林道に立つと足元の右脇に「ドコモ奥多摩の森」の看板が立てられ.南側の展望が広く開かれた。
   各々の尾根に囲まれているのが氷川の街並みで.右下の高台が登計(とけ). 足元は南氷川に続く小留浦(ことずら)地区。

     左側から平石尾根が登り平石山を越えて本仁田山1224.5mに立つ。頂から手前に派生するのが大休場尾根。
   右手は花折戸尾根が鳩ノ巣に下り延びている。手前のコブ.チクマ山から右に斜下し落ちるのがゴンザス尾根。
   谷間の奥の街並みが氷川.中央付近でjr奥多摩駅があり.ここから眺められる尾根群が駅舎を取り囲んでいる。

     石尾根末端を横に走る溝は南氷川〜三ノ木戸(さぬきど)間に築かれた「むかし道」.
   又右に落ちる杉林の窪地には林道不老線が合わさり.詰めると十二天尾根中程に至る。又頂点は狩倉山から三ノ木戸山への稜になる。

    青梅街道
     jrの終着.奥多摩駅から疎らに下車した乗客等の中で.直接歩いて山へ入る者はいなかった。
   朝から強い陽射しを浴び.藪に備え長ズボンに長シャツで青梅街道を西方へ歩んでいる。駅から右折して青梅街道に入ると氷川大橋を渡る。
   直ぐ右手に分ける日原街道に続き.奥多摩むかし道を分け.南氷川橋を渡れば左に登計台地や愛宕トンネルへの鋸尾根方面の道を分けている。

     更に多摩川上流に向かって弁天橋手前では左手から鋸林道を合わせ.その支線を綴れば井戸入線にも繋がっていた。
   アプローチを終え入山すると途中で井戸入線を横切る。そこには多摩川線第一線の10号鉄塔基部にもでられた。
   間を空けず右岸へ笹平橋を渡る。そこは既に九竜山.江戸小屋尾根の末端に当たり.小溜浦の集落内に入っている。

     そして街道左脇に建つ多摩病院の裏手に回り込み.九竜山南東尾根に取付いている。
   溜浦(とずら).小溜浦と云う地名も多い。石尾根赤指尾根末端に溜浦があり.山を越えた奥多摩湖左岸にも溜浦.小溜浦の集落がある。

    南東尾根の取付き
     奥多摩駅から歩いて15分ほどの距離,.奥多摩病院を過ぎた脇に「病院前」のバス停があり.病院の左角からやや高みの裏道を30mほど進む。
   ミラーのある先角を左折し.直ぐ右折すると慈眼寺にでる。境内に入り左脇の石段を登り.墓地の間を抜けさせて頂いた。
   尾根末端の丘陵斜面を利用した日当たりのよい明るい墓地は以外っと広く開かれている。

     丁度今朝は新たな墓石の建設中のようだった。墓地中央を登る小さな石段に太いタル木が幾つも咬まされていた。
   その上の超小型ブルを利用して墓石を運んでいる。人夫が4人掛かりで作業を続けていた。その一人が私に跨ぎ先に行くよう勧めて下さった。

     川苔山肩と鋸尾根末端.小留浦(ことずら)の集落
   横切る井戸入林道より.7:49

     中央奥が愛宕山と登計(とけ)の集落.足元の奥多摩病院の真上を林道が横切っている。
   振り返って足元手前に広がるのが石尾根末端と小留浦地区.その上の愛宕山の麓が登計の高台で河川を下りれば南氷川の南端にでる。

     中央のト字路.小留浦から右へ入れば鋸尾根を潜る愛宕トンネルを潜れば長畑・神庭地区にでる。手前の国道沿い白いビルが奥多摩病院.
   左脇から病院の裏側に回り込むと九竜山尾根の取付きがあった。

     墓地の上部で細道とぶち当たり.右手の縁を巻き込むよう進むと小さな赤い鳥居を見て.山.道がUターンする所で南に延びる尾根に乗る。
   弘法大師のお堂があり.尾根筋の右の踏み跡を下れば琴浦バス停前の街道にでる。

     尾根筋の小道は枝分かれするが高みを詰めればよい。朝陽をサンサンと浴びる伐採地から井戸入林道に飛びだした。
   手前には「ドコモ奥多摩の森」の看板が立ち.九竜山尾根を横断する林道はもう高度を随分稼いでいた。

     足元には辿って来た小留浦の集落が広がりを見せ.眩く光り反射する屋根が積み木細工のよう寄り添い合っている。
   既に遠くなった集落を囲む鋸尾根は右上に競り上がるよう望まれた。3年前にやはり奥多摩駅から直接登り.小河内峠へと鋸尾根に取付いていた。

     ここから見える末端のコブは愛宕山。その下の台地は登計(とけ)の集落で.南氷川橋を渡って町営キャンプ場から取付ける
   谷間を挟んだ向かい側には大きな山容を誇る本仁田山が天を割るよう聳えていた。この裏側には更に大きく川苔山が横たわっている。

     林道井戸入線は鋸山林道の支線で国道441号沿いに南側の山腹を並行し..鋸山林道と栃寄林道を結んでいる。
   ダート2.3kmのやや荒れ気味の支線。又林道沿いに右に回り込めば立派な石垣階段があり.そこはビコ尾根の取付きになる。

     橋詰トンネルの東詰口から右に折れるルートで石垣階段を登る。劇斜面の露岩帯で距離は短いが厳しいらしい。
   下りは嫌らしいポイントがあり誰もが遠慮するルートらしい。

    石尾根三ノ木戸山
   1回線の小さな10号鉄塔.8:09
    左下の谷間が橋詰地区と多摩川檜村橋

    橋詰.檜村周辺
     左下の橋詰地区は多摩川のうねりに突き出した台地上にある。青梅街道檜村橋を渡らず左岸の台地に登れば檜村地区に。
   正面の尾根は檜村からの旧道が綴られている城山南尾根.小さな城集落を抜けると写真の横に刻まれている三ノ木戸林道に突き当たる。

     三ノ木戸林道を左奥へ進めば林道終点に小さな三ノ木戸の集落が残されていた。
   三ノ木戸〜境.2011.08. 間には小中沢を登り返す「むかし道」があり.今はその一部が作業道.山葵田のモノレール線に変わっている。
   又多摩川の左岸沿いにを遡れば境集落に入り.小中沢本流と左岸三ノ木戸沢.花水沢。そこを横切るのが今の奥多摩むかしい道。

     檜村橋を渡る青梅街道は橋詰地区の山側の橋詰トンネルを潜り.続く境橋を渡れば左岸沿いの境集落にでられる。
   扇状に広がるハンノ木尾根末端に囲まれた境の集落で石尾根三ノ木戸山との間には過って鹿棚に囲まれ迷った小中沢が流れている。・・2011.08

   鉄階段から尾根筋へ登る.8:02

    林道井戸入線より
     この素晴らしい繊細に描かれた集落の街並を見下ろした地点から10m程左に入った右肩縁に5mほどの鉄階段が設けられていた。
   ここが林道からの九竜山の登山口. 道標はなく目印もない。再び山道に入り「10号鉄塔に至る」の白いL字鋼の標柱を見て鉄塔の高台にでる。

   シダクラ沢右岸尾根6号鉄塔から見た10号鉄塔の伐採された窪地部分の写真
   送電線多摩川線(小河内ダム.多摩川第一発電所〜白丸.氷川発電所間)

     杉林から送電線10号鉄塔を抜けると本格的な登りになった。背負う山麓には食い付くよう小さな集落が明るい陽差しに照らされていた。
   送電線多摩川線は小河内ダム下の奥多摩第一発電所から海沢の東電.氷川発電所と結ばれている。

   8:25

    蜘蛛の巣
     山径は確りした踏み跡だが下草が生え蜘蛛の巣が多く激しく絡んでいる。小留浦水源の森までは奥多摩駅から国道を1時間ほど歩いている。
   既にズボンもシャツも汗が滴り.パンツも汗でビショ濡れになっている。また体中から吹くでる汗は留まることなく垂れ続けていた。
   その上.顔を拭き取る汗はその都度サングラスを外せねばならなかった。その煩わしさも我慢するのみ。

     サングラスの効果はてき面だった。蜘蛛の巣の白く煌めく微光の糸が見逃すことなく分かった。登る方向と陽射しの関係が噛み合っている。
   樹林の枝々に絡む蜘蛛ノ巣はタオルで振り払いっている。切りって.汗でベタ付く手の甲に蜘蛛ノ巣が付くとヘバリ付き.取るのに以外と苦労させられた。

     陽射しは森の木陰で遮られるも,蒸す暑さに風はなく我慢の為所だった。ひたたる汗を拭き取っては黙々と歩むのみ。
   早くも1本取り.短パン.半袖シャツに着替えさせられている。藪枝に肌が傷付くも仕方があるまい。擦り傷より暑さの方が勝っていた。
   鞘口山の登山道まで幾つもの擦り傷を両腕.両足に生んでいる。

    御前山東面のシダクラ左岸尾根とサス沢右岸尾根
   9:26

     標高790m付近で一時的に右側が開かれる伐採地にでる。御前山から足元下の多摩川の栃寄沢出合まで眺められる展望はすこぶるよい。
   左景・・御前山.惣岳山から北に派生する手前がシダクラ沢右岸尾根.奥側が小河内ダムに落ちる惣岳山大ブナ尾根に合わさる左岸尾根。
   中央右の頭がサヌ沢山. 手前右のコブが810m圏峰は栃寄沢を隔てての奥多摩都民の森と栃寄の集落が見下ろされた。右端は小河内ダム。

   栃寄沢左岸山腹たにある「栃寄森の家」
    背はシダクラ尾根のしだくら峠. 小河内ダムの右下には奥多摩第一発電所が設けられている。

    奥多摩湖北岸の山並と倉戸山
   右奥景アップ・・手前中央は赤指尾根.9:28

     遠方は奥秩父の飛龍山と三ッ石山に連なる雲取山. 湖畔上は登り尾根に中央は赤指尾根。
   右手が榧ノ木尾根末端の倉戸山と重なるノボリ尾根。左下は大ブナ尾根に重なるシダクラ沢左岸尾根で右下端は奥多摩湖。

     九竜山の手前で右手の展望の利いた伐採地を抜けている。790m付近は杉と檜の混合林でここまでがきつかった。
   急に右手の伐採地跡にでて眼前を覆う御前山が広く裾野を扇状に広げ.幾つもの支尾根を延ばしている。突き上げるは栃寄川の流域。
   下流の大きなコンクリートの物体は小河内ダム。その奥には三頭山石尾根が望まれる。

    多摩川・・小河内ダム下流々域
   右下景・・右下が栃寄り沢出合.9:28

     御前山シダクラ沢流域の末端とハンノ木尾根南面の末端に挟まれた流域。青梅街道を下るダム下流側にはダム真下の出合には
   水根バス停があり.梅久保バス停と惣岳トンネル口手前に惣岳バス停がある。

     又国道の水根からはダムの堰堤を横断し.小河内峠を越え陣馬尾根を下るには北秋川に抜ける点線都道で結ばれている。
   水根谷の裏側奥は榧ノ木尾根末端の倉戸山。熱海と女ノ湯の湖畔を綴る各支尾根が望まれる。重なる奥は榧ノ木山からのノボリ尾根だろう。

    樹海に包まれた九竜山
   九重山・栃寄向ウ山.954mの小高い台地.ここまでがキツかった.9:36

     伐採地から植林帯に入り.標高870m付近から杉・檜林から落葉松林に変わり.頭上は明るくなるも.間もなく薄暗い九竜山の植林帯に導かれている。
   「鳥獣保護区」の赤い標柱が植林帯に中に立てられていた。汗が滴り続けるせいかここまでが長かった。
   急に傾斜が落ち小高い森にでる。再び視界は閉ざさ先の眺望は眺められず諦めている。

     又北側の肩に合わさる山ビコ尾根(680m点尾根)は檜村トンネルの東詰から右に入り橋詰から取付る。ただ登山道はない。
   井戸入林道から石垣の階段が付けられた9号鉄塔からも可能だが.やはり末端からがよいだろう。

     取付きからは確りした作業道を追えば迷うこともなく鞘口山にでられた。強い陽射しに樹葉は焼け.夏草とのコントラストが程よい。
   それにしても蒸す。この時期に登ること自体が可笑しいかも? 行き通う人もいず.夏場のためか? 積雪があってこその尾根に思えた。

   途切れることなく点々と現れる蜘蛛の巣.それも目線を横切っている.10:06

     九竜山から穏やかな下り.幾らかの露岩帯を過ぎて.右手は杉林. 左が雑木林に囲まれた小平な林相の境が続く。
   急に距離が捗り稼ぎだしている。足幅も広く足運びも軽くなり.緩やかなコブを1つ越し江戸小屋山970m圏を通過した。
   ここにも「鳥獣保護区」の赤い標柱が立つ。

    鋸山1109mと1020m圏コブ
   一部鋸林道が見えるッ上部伐採地から.10:22

     今度は左手の大きな伐採地から鋸山に続く尾根とそこを刻む鋸林道が大ダワに向かい山腹を横切るのが眺められた。
   鋸尾根(町村界尾根)鞍部の大ダワは鋸山林道が登計から大沢を登り詰め.大ダワからの林道で赤井沢を下ると起点の神戸岩に下りる。

    江戸小屋山
   大ダワから鞘口山の登りで
    背は石尾根三ノ木戸山・・トバノ岩山クレド沢右岸尾根からクロノ尾沢右岸尾根から赤井沢出合へ下りた折.
    繋ぎの大ダワを過ぎて撮影した。・・2018.03.03/13:24

     九竜山も江戸小屋山も山名標はない。樹林に被われ眺望もなく.ただ鳥獣保護区の古い赤ブレードが江戸小屋山は越えた所に共にあった。
   急な登りもなくなり.ピッチを上げれば藪からも開放され.江戸小屋山の下りで3つの作業道と横切っている。

     次第に空が切れだし.最後の作用道は1090m辺りを横切り.境界尾根・鞘口山の登山道に飛びだした。
   道中.鳥獣保護区のブレードに赤.青のテープがあり.上部は立木の幹には白いペンキとマーキングの数は多く立てられていた。

     鞘口山(さいぐちやま)1142mは大平ノ峰.太郎平指山とも呼ばれている。山頂のすぐ下に山名標柱と道標があり.ベンチが2脚あった。
   展望はない。「鞘口」の名前はこの南側のサイグチ沢の鞍部が左右とも綺麗に深く切れ落ち込んでをり.刀の鞘口ににていることによる。
   御前山方面に縦走路を下り返せば直ぐ狭い頂のクロノ尾山でる。この南尾根を下れば神戸川にでて.大ダワからの林道と合わさってもいる。

     奥多摩三山の頂稜にでている。再び山登りを始めた3年前に.ここ鞘口山で高校生が長い列を作る団体登山と出くわしていた。
   「どうぞ!」.「どうぞ!」の言葉に騙され.御前山まで休まず登ってしまっていた。景色ではなく.懐かしい「挨拶言葉」として
   想い出していた。この縦走路を大ダワへと下り.大岳山・御岳山・日の出山へとへと縦走し.日の出山の北尾根から御岳にでる。

    懐かしい大ダワ手前の広葉樹林
   感じは木洩れ日の涼しい雑木の風景・・ただ蒸す.11:20

     真夏とは思えぬ若々しい草色の樹葉に被われた町界尾根(奥多摩町と檜原村)に乗り.左に折れて大ダワから大岳山へと歩む。
   焼けただれた色合いの斑葉色とは異なる木洩れ日の尾根を綴る。一服したい所だ。

     ただ今日は先がまだまだ長い。夏草が喬木林に守られた。小さな立木も淡く緑の枝々を伸ばし.
   まだ焼けぬ柔らかい色合いが心を和まさせてる。幅広い登山道に入り煩い枝木もなくなっている。

    大ダワ
   左脇は大ダワを横切る鋸山林道.11:23
    鋸林道を渡り終え.鋸尾根と大岳山へとの分岐

     大ダワ・・縦走路.1040m圏で左後方から山径が合わさった。ここは奥多摩駅への大ダワ迂回路の途中から回り込む山径。
   縦走路は程なく下ると大ダワにでる。池ノ平沢と赤井沢の源頭を結び.林道鋸山線が横切っている。
   朝方はこの支線・栃寄林道に至る支線林道を横切ってもいた。小留浦集落がよく見下ろせる所だった。

     大ダワを右手に折れれば赤井沢から二俣で神戸川に変わり檜原神戸(かのと)へと北秋川に下りられる。
   又左手の鋸林道を下れば大沢から手前の青梅街道小留浦に戻ることになる。
   今回は陽射しが馬鹿に強い。暑く射し込む陽光が地肌を焼かしている。閑散とした昼下がり.暑過ぎ出逢うハイカーもいなかった。
   九竜山,江戸小屋尾根と鋸山尾根略ルート図

   木蔭の重なりが嬉しい大岳山西尾根へ.12:04

   大岳山の南側巻道の分岐.12:35

    大休止
     緑に被われたジャングルの山径は大岳山に近ずくにつれ.露岩が混ざりの登り坂になる。時間を見計らい鋸尾根分岐で大休止した。
   バテないように妻から味の濃い焼ソバを用意してくれていた。水570ccを使い支度するも曲者料理になる。

     コンロを点ければインスタントの要領で早く出来上がる。ただパサパサした感触は拭えなかった。食欲がでず.漸く半分を我慢して強制的に
   口へ運んでいる。水に溶けるコンソメスープは美味かった。バテたか? 食欲がない。体は水分ばかり欲しがっている。

     今回の飲料水は普段の倍.2000ccを持参。休む都度飲み,汗にしている。そして何かを口にしてもいた。
   牛丼に始まり.ゼリー状の栄養剤.レモン1/3.トウモロコシ1/3.昼食後は善哉.レモン1/3と。間食は計画性もなく.手に握ったものから摂っていた。

     頂稜の尾根にでて楽になるも.汗は留まることなく溢れ.肌着はパンツまで濡れ乾かないでいる。今回は汗を出すことだけが目的だった。
   それでもまだ半分近い行程が残されている。コーヒーを淹て一服し.まずは大岳山にでねばと歩みだだす。

    南面.逆光の展望
  
    大岳山々頂より.13:33
     昨年も暮れの忘年会山行では眩い逆行の眺望を楽しむ。朝方から雲1つない快晴の蒼空に恵まれていた。 昨年12月の眺望

     休んだ場所が木陰で良かった。少しは腹ごしらいに力が加わっている。鋸山から大岳山の間にはドバノ岩山.中ノ岩山.オキノ岩山が
   順にコブを連ねる。この地方の方言で「ドバ」は前方.「オキ」は奥を指し.ドバノ岩山は大岳山から見て前方にある岩山を意味していた。

     そして北側には海沢谷.南側には赤井沢と共に急稜の谷間に何本もの小尾根を落していた。
   南面の踏み跡を見るとクドレ沢右岸尾根.山ノ神沢左岸尾根.中ノ岩山南西尾根.中ノ水木沢右岸尾根と凄すぎる尾根が赤井沢に没していた。

    大岳山
     昨年の忘年会山行では海沢探勝路から入山し北石尾根を詰めている。その時の飛び出した岩山を見付けると直ぐ頂に立つ。
   午後になり霞と積雲が天空を広く埋め.刻まれた山蔭は真近は積雲群に覆われ立体感を失いつつあるようだ。

     暑さが重苦しさを増幅させ.富士の閉ざされた眺めも今一つになっている。ハイカーが1人.木陰で岩を背に気持ちよさそうに昼寝をしていた。
   岩の上の空気までが熱気を帯び.ジワジワと押し寄せてくるようだ。歩むのは私一人。大岳山を越え鞍部までは落ちるよう早足になり.
   少々なりともタイムを縮めている。前回木立の間から望めた関東平野.新宿も霞の中だった。

   日の出山南尾根←右肩が大岳山
   南東面
    三室山654.7m峰.655m峰.高峰築瀬尾根.一段低く見える日の出山北尾根.大塚山.御岳山.奥の院.鍋割山.大岳山

     「指」.本仁田山(ほにた)は別名.高指山とも呼ばれ.由来はヌタ場があったとの説がある。
   その頂から隣り合わせに連なる多摩川左岸の市界尾根の展望・・2016.03.18/11:56

   休む人は見るものの.擦れ違う人はいず.14:04

    大岳山〜日の出山北尾根
      13:40大岳山一14:15芥場峠:25一15:15御岳日の出山登山口一15:30金毘羅尾根分岐一15:55日の出山16:05
      一17:20弁天橋.琴沢林道一17:52jr御岳18:12.

   鍋割山の山陰を回り込み御岳山へ.14:41

     鍋割山の登りは諦めアクバ谷沿いに入る。芥場峠から「関東ふれあいの道」と歩き易い山腹道を御岳山へ。
   しっとりした上養沢源流の緩やかな下り坂. 高い杉林の樹層に変わると途切れぬ大きな日陰が暑さを隠しホッとした気を起させている。
   それでいて汗は滴っているが。

    武蔵御嶽神社
     15:03
   土産物店が並ぶ参道.宿坊を抜け日の出山へ. 右脇が手水舎.左手がロープウェイ乗場へ。観光客も疎ら過ぎる。

     境内・・日の出山への分岐点は分からず.武蔵御嶽神社で尋ねるとコースは土産屋の中を抜けて昔の宿坊の御師集落に入る。
   ここも境内か? 紀元前90年.崇神天皇の時代に創建されたと云われる歴史ある社殿。平日の猛暑でここでも.
   人通りは殆どなかった。閑散とした境内に土産屋通りがあり.何処も通う人影は見られず。

     又昔.子供達と歩んだ記憶は失われていた。当時は養沢川沿うに下りている。両側は土産屋で軒を敷き占めれ.店先には水で冷やされた
   ビール・サイダーが並び,私に呑まぬかと誘っている。冷たく水滴を溜めた色々な飲物類が手の届く所に並べられていた。

     もう15時を過ぎていた。初めてのコース.北尾根に費やす時間を1時間としても.下山は17時になる。手を出し呑めばもっと汗がでる。
   まだ下りに北尾根の藪がが待っている。1人では誘惑に負けるわけにはいかなかった。

   宿坊の玄関角に立つ道標.15:03

     土産屋通りの突き当り.宿坊の玄関脇に道標があった。ここから30分程で武蔵五日市への金比羅尾根分岐にでられる。
   その先に日の出山がある筈だ。宿坊を幾つか過ぎると脇に畑を見ている。ここまで来ると前方に最後の頂.日の出山の雄姿が望められる。

    日の出山(貧乏山)北尾根
   民宿の畑より市界尾根.15:12
    810m圏コブと頂側のコル

   下る金比羅尾根への分岐.15:21

     確りした穏やかな幅広い尾根道が先の青梅へと続いている。日の出山は背稜の山腹を歩み.地図を開くと檜原村と
   日の出町の境界の少し先にあたっていたここも「関東ふれあいの道」.途中に2ケ所で大きな大岩が登山道を塞いでいる。

     木段の急坂を越えると東雲山荘が建ち頂にでる。又日の出山直下からはそのまま萩ツ平尾根を進めば三室山から青梅へ。
   滝本尾根を下り三ッ沢.つるつる温泉から旧道(参道)と白石山への尾根を綴る道.更に上養沢神社に下る3つの山道を分けていた。

    日の出山・・御岳山東方の市界尾根
     頂から広がる東側の大地。青梅丘陵に続く市街地が望まれ.青梅の先には少し霞むが雄大な関東平野が広く開かれ一望された。
   街並みから続く手前の三室山の山腹には超ネットワークの2つの高圧送電線が台地を跨ぐよう横切っていた。
   送電線新秩父線の巨大鉄塔群が列をなし.並行して奥側には新所沢線が並び.鉄塔の大きさが送電線のスケールの大きさを示している。

     青梅の南側に広がる丘陵は日の出町の境界尾根。その先長淵尾根へ延びた先に天狗岩がある丘陵の馬引峠の森へと繋がれる。
   地形図もなくおぼろではっきり判らなかったが昨年の忘年会山行の後に.翌日何十年振りかで訪れた青梅郊外の丘陵だった。

     東方の大空は再び雲1つない夏空が広がっている。ただ淡いオレンジ色のパラフィンで覆われたようなおぼろな天空は一層暑さを感じさせている。
   湧き上がる熱気に茹だる暑さ.立っているだけでも汗を掻く。

     西側と北側を石垣で固められた広い平頂の日の出山には大きな東屋があった。ここでも登山者が1人.素足になり東屋で昼寝をしていた。
   景色よりその寝姿を見ている方が清々しい。その寝姿を見てそっと傍を離れた。

    馬頭刈尾根の後半.左端
   日の出山々頂から南方の展望

    大きな4回線の送電線幹線の鉄塔群
   日の出山の東尾根脇の東方.15:51
    青梅の市街地から関東平野を望む.
    新所沢線22号.21号.飛んで19号鉄塔と新秩父線22号.21号鉄塔.

     手前の送電線は新秩父線で新秩父変電所間(埼玉県小鹿野)〜新多摩変電所(八王子市上川町).48.8km
   奥の送電線が新所沢線.これも500KV×2の超高圧ネットワーク送電線で新所沢変電所〜新多摩変電所まで鉄塔88基で結ばれている。34.73km

     丁度.東雲山荘の主人にお会いし.北尾根の下山口を尋ねるが「知らぬ!」.「 道はない!」.「 御岳に戻るよう!」の1点張り。
   小屋横の大きな案内板まで導かれ.登山道はないと。案内板地図には北尾根とある。ここですと尋ねるも知らぬを繰り返すのみ。
   聞く耳を持たぬ言葉。一言尋ねただけで.再び尋ねる言葉を失っている。機嫌が悪かったのか.疑わしいが自分で探すことにした。

    日の出山北尾根
   強い陽射しが樹葉に絡み煌めく急斜面.16:11

     北尾根の末端はは大沢川右岸に入り込む琴平沢と二俣左俣の琴沢途に挟まれた日の出山北尾根。又右俣はロープウェーの滝本駅にでている。
   頂の北側は石垣と土砂で崩れぬよう背丈に堰堤が築かれている。直接下れそうもないので梅野木峠への登山道を少し下って回り込む。

     抜けられるが北尾根にでるには長い藪のトラバースがあった。頂に戻り改めて堰下を丁寧に探すと土台のやや崩れた下り口が中ほどにある。
   後は踏み跡を外さぬよう下ればよい。

     枝木を掴む急な下りも直ぐ落ち着き.振り返ると頂は丸みを持った藪山として仰がれていた。
   日の出北尾根は全体的には急な所は一直線の小径として綴られ.尾根筋を忠実に辿っている。
   藪らしかぬ藪の小径.最初の高みのコブから派生する右尾根に入れば後は確りした踏み跡に導かられていた。

   自然林の被われた上部.中部.16:22

     尾根筋は自然林に被われ.時折笹の茂る所もある。ただ下りでも間違えることはまずない。ただジグザグに切る径はない。
   一直線に下る径. 頂直下の急坂を下り.露岩帯を過ぎると大岩があり.510mコブの下りが特に急坂でダイレクトに落ち.右に回り込む。

   足元を横切る林道.大岳山登山道と合流

     雑木の自然林に被われた810m圏の2つのコブを下り.標高734m点地を過ぎると杉.檜の植林帯に入る。
   視界が閉ざされても680m圏で右尾根を分けると1本道で間違えることはなかった。ただ道標類.境界杭は一切なく.
   登りは一方的に詰めて飽きる登りとなるだろう。展望は殆どなかった。

   北尾根から左へ林道に降りる。
   琴沢林道と左.光仙橋脇の登山口を振り返る.17:13
    通行止の標識とロープあり.跨ぎ石段を下りている。

     519m圏からの急坂に入り.430m圏付近で左の琴沢沿いに下る経線路を分ける。右尾根沿いに下り.小コブから380m圏の
   小コブを越せば大沢川右岸沿いの琴平沢の出合に降り琴沢林道にでる。分岐の取り付きにはは自粛要請の看板があった。
   予想を少しオーバーして最後の石階段を下ると舗装された琴沢林道と直ぐ下で.ケーブルカーの真下を綴る大岳山登山道と合わさる。

     その間にあるのが御岳山北東尾根で.大岳山登山道を少し下るとバックミラーが建つ所の右に尾根の取り付きがある。
   末端は琴沢林道に架かる琴沢橋で終えている。

     この取付きには道標はなく.右手に入径禁止の立て看板とロープが張られ.左のには「金平龍」と刻字された大きな石板がある。
   日の出山北尾根は途中で見るべき景勝もなければ昔の通った形跡もない。ただ単純な作業道に思えた。
   伐採地されたコブからは下る途中で.右手に大塚山境界尾根が見渡せ.ただ1本の細い尾根径が最後まで続いていた。

     林道を上流側に600mほど登ると大沢川の出合にでる。右俣の車道を遡ればケーブルカーの滝本駅にでられる。
   又jr御嶽駅からバス路線で結ばれていた。この中間尾根が琴沢左岸尾根で.中程に表参道と合わさり御岳ビジターセンターに突き当たる。

     左手の表参道を登れば御岳ロープウェイ乗り場にでる。下った右ヘチで枝沢の短い光仙橋を渡り.右岸沢沿いを道なり.
   下ると真赤に塗られた武蔵御嶽神社の大きな一之鳥居を潜ると吉野街道に突き当たる。御岳渓谷遊歩道に降りるには街道を横断し.
   神路橋で対岸に渡ればよい。更に直進すれば青梅街道にでて.御岳駅本通りにでられた。

    多摩川第三発電所の水圧鉄管
   吉野街道を跨ぐ1本の水圧鉄管を見下ろす.17:22

     右折して吉野街道に入り.多摩川右岸道沿いに下る。途中で多摩川第三発電所の水圧鉄管が街道を横切り潜っている。
   珍しく水圧鉄管を跨ぐ風景が眺められた。それを望んで選んだコース。

    多摩川第三発電所と1号鉄塔
   河原の遊歩道で多摩川の上流.背は日ノ出山北尾根.17:33
    右岸に立つのは小さな多摩川第三送電線1号鉄塔・・多摩川第三発電所と付近の送電線鉄塔群

    多摩川第三発電所
     右折し吉野街道に入り多摩川の右岸沿いを辿ると直ぐ左に都営交通局の多摩川第三発電所が見下ろされた。
   横切る道路が丁度水圧鉄管の中程を通っている。

     この送水は小河内ダムの多摩川第一発電所から氷川発電所を経て.白丸発電所からは地下導水路で大沢川や日の出山北尾根の末端を潜り.
   この足元の水圧鉄管に導きられていた。発電所のタービンを回している。奥多摩湖からの湖水はフルに活用されていた。

     ここで発電された電力は1号鉄塔から送電線多摩川第三線.10基に乗り.対岸の惣岳山の南尾根(関東ふれあい道)を越え.
   jr古里線の27号鉄塔に併用し高圧された電力はjr奥多摩線を動かしている。
   今回は道中で自然を巧く利用した人々の素晴らしい知恵を改めて知らされ感服させられている。

     陽は陰りだすもまだ蒸す猛暑は続いている。街道を進まず途中で御岳駅への近道を取る。
   陽射しは受ける都度.馴染むことなく強く肌に感じ.滴る汗は留まることなく溢れ.今だジメジメさせていた。

     河原の遊歩道に下り.駐車場公園で頭から水を浴びた。蒸す暑さにバテている。そして御岳橋吊橋,杣ノ小橋を渡り対岸へ。
   路地裏を登り返せば駅前本通りにでる。でた所でスーパーと云うより雑貨屋のような店舗で缶ビールを見付け.jr御嶽駅にでた。

    17:52jr御嶽18:12=青梅6:35=立川19:13=20:08神田.

     jr奥多摩駅を朝7時半に発ち.18時に御岳駅に着く。実に10時間半の熱中強行軍だった。途中芥場峠の下の水場で頭を突っ込み.
   多摩川右岸の御岳橋Pでも頭から水をぶっ掛けている。駅ホームでは多摩川の河原に下り返しで再び汗をかき.長途の汗を流し体を拭いていた。
   無風のホームは最後まで蒸す暑さに悩まされる。軽い熱中症に掛かったかも? ビールを呑みながら.まだ来ぬ列車を待っていた。

     冷房の利く列車を待つ。目的がなければ来ない時期に入山した。バテては当たり前.
   汗は留まることなく溢れるも.森の木陰が直射日光を遮り助かっている。ただ蒸す暑さに体は重かった。次回は穂高岳の岩峰に立つ。

   今回の概念図の前半
   日の出山北尾根末端図 ・・地形図「猪丸」.「武蔵御岳」